コラム/2024-11-08
カウンセリングで大切なポイント➉フォロー/微調整/その他(2)
<前回からの続き>
今回も引き続き、
「境界性パーソナリティー障害(BPD)」
と診断された架空の女性の例を基にお書きします。
<➉フォロー・微調整・その他(2)>
最後に
「誰に働きかけるのか?」についてお書きします。
例えば、
もし、BPDと診断された彼女がカウンセリングに前向きではなく、
一方、彼氏はそんな彼女を何とか治してあげたい、と前向きな場合。
治癒や解決に前向きでない人がカウンセリングを受けられても
モチベーションが低いため、余り良い結果にならない事が多いでしょう。
だったら、
それに前向きな人がカウンセリングにお越しになった方が
良い結果に繋がる確率は高くなります。
(精神科や心療内科は薬で治療しますので、”本人”が行く必要があり、
代理の人が行ったところでラチがあきませんが、
カウンセリングの場合はそうではありません)
その場合、
例えば彼氏に心理教育を施し、
「俺は気遣いができ、一緒に居て楽しい本当のお前が好きだ!
だから決して見捨てないし、治してあげたいと思っている。
でも、時々見捨てられ不安に大切なお前が乗っ取られてしまうと
自分でコントロールできなくなるよね!
今度からは、見捨てられ不安ちゃんがお前を乗っ取ろうとする度に
”見捨てられ不安ちゃんが出て来たよ!俺の大切な美紀、気づいて!
乗っ取られない様に頑張れ!”って言うからね」
等と、彼女に伝えてもらう、等々。
※同様に、不登校や家で暴れる子供を持ったお母さん、
或いは、夫のギャンブル依存やモラハラ/DV等にお悩みの奥さん、
等の場合も、
子供や夫がそこまで困っていないとすれば、
解決に向けてのモチベーションは低いでしょうから、
無理に連れて来られる必要はありません。
逆に、困っている方=モチベーションの高い親御さんや奥さんが
お越しになった方が良い結果に結びつくケースが殆どです
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