コラム/2025-02-04
我慢する事について⑦我慢し過ぎて苦しんでる人(3)
<前回からの続き>
今回は、
前々回分類したタイプの「(3)」の
元々我慢が苦手な人が対象を見失った為に我慢して苦しんでいる場合
についてお書きしたいと思います。
(3)元々我慢が苦手な人が対象を見失った場合
(興味の対象や交流する相手の喪失)
以前からお書きしております様に、
「我慢が苦手な人」は、ストレス等の不快刺激に対して、
「快刺激へ意識をシフトさせる」事
や
「他人との交流を利用する」事
で、
心を安定させてゆく傾向が強いと考えております。
そして、
不快と真正面から向き合い、それを取り除いてゆく、
という傾向は少ないとも考えております。
つまり我慢してコツコツ努力する事は苦手な筈です。
ただ、
そういった性格傾向の人でも我慢できる場合があります。
例えば、
「満員電車や渋滞、上司のモラハラ」
⇒「酷い目に遭った事を彼氏に愚痴ろう」
「仕事のミス」
⇒「親友に慰めてもらおう」
「面白くも無い仕事だけど、あと2日我慢すれば連休になって、
みんなで大好きなスノボへ行ける!」
「今月も1ヶ月間営業を頑張れば、
また上司から褒められて給料も上がるぞ!」
「どうしてもあの大学に行きたい!入試まであと半年だから、
半年だけ我慢して猛勉強するか!」
等々。
つまり、
我慢の後すぐ(そう遠くない未来)に
他人との交流で共感や慰め、励ましが得られる場合
や、
我慢する不快を上回る快刺激が待っている時
には(短期・中期の)我慢ができる訳です。
ところが、
何らかの事情で、交流する相手を失った場合
や
自分にとっての快刺激(目標や興味の対象)を見失った場合
は途端に我慢が効かなくなるでしょう。
それでも生きていかないといけないので、
我慢する事から逃れらず、行き詰まるでしょう。
ですから、そういうタイプの方は、
”無理に我慢する”以前に
「交流する相手」や「目標や興味」を取り戻す事
が先決だと思います。
<次回へ続く>
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