Google+ で検索

カウンセリング 大阪府大阪市 心理療法  返金保証 超短期  コーチング

コラム/2012-03

Top / コラム / 2012-03

2012/3/21 (水)

少しでも気持ちが楽になる方法(2)

 今日は、この前の続きで、
「過去に一度でもうまく行った事はもう一度やってみなさい」
という原則を取り上げたいと思います。

 人は普通、何か問題が生じた時に「原因は何か?」を究明しよ
うとします。

 これは、例えば従来の医学モデルが様々な検査をし原因を突き
止めて、それに従って薬剤を処方したり、手術したりしてきたと
いう経緯がありますし、ビジネスシーンでも、例えば売り上げが
悪ければ「原因は何か?」と考えるでしょうし、日本の企業は、
業務の効率を上げる為に、それを妨げてるのは「何が原因か?」
を究明してきました。

 例えば「QC」や「カイゼン」を行って来たおかげで日本の
企業は、ある意味発展して来たとも言えるでしょう。

 ただし、メンタルの問題となるとそう簡単には事は運びません。
何故なら、原因が特定できない、或いは原因が沢山あってそれが
複雑に絡み合ってる為に「仮に原因が判ったところで解決できな
い」という事が多いと思います。

 しかも悪い事に「原因究明」する過程において「親が悪い」
だの「本人が悪い」だのと、誰かを悪者にしてしまい却って
傷つけてしまう事が多々あります。

 そこで、(どうせ原因なんて特定できないのであれば)「うま
く行った時の事を思い出して、分析して同じ事をまたやってみま
しょう」という方向性が出てくるわけです。

 そして潜在意識をその方向にシフトしてフォーカスさせる方法
の一つが「質問」です。

 例えばメンタル面のお悩みを抱えた方は「何故こうなってしま
ったのだろう?親が悪いのだろうか?私が悪いのだろうか?
それとも?・・・」と無意識に「原因究明の質問」を繰り返し
そこから抜けられなくなります。

 そんな時に脳のフォーカスする箇所を変える質問が、例えば
「この辛い症状が無かった時は今と何が違ってただろう?」とか
「最近、少しでもマシだった時は今と何が違ってただろう?」と
自問すれば、「過去のうまく行った事を思い出すかもしれません
し、脳の違う部分にフォーカスできます。

 ビジネス場面でも同じです。「仕事が少しでもうまく行った時
は、私は今と違うどんな事をしてたんだろう?或いはしてなかっ
たんだろう?」等という質問です。

 そして、もし、今やってない事で、うまく行っていた時にやっ
ていた事を思い出したら、それをできる範囲からでいいので、
もう一度やってみる事が解決につながるかもしれません。

 但し、「自問自答」は中々難しいものです。ですから、ある意味
我々カウンセラーやコーチは、クライアント様に変わって解決の方
向に脳をフォーカスさせる質問を行う専門職でもあるとも思っており
ます。



パーマリンク

2012/3/13 (火)

少しでも気持ちが楽になる方法(1)

20世紀最大の催眠療法家であるミルトン・エリクソンの流れを
汲む、解決志向ブリーフセラピーでは、問題を解決に導く3つの
原則を謳っています。

1.うまくいってる事は変えようとするな。
2.過去に一度でもうまく行った事はもう一度やってみなさい。
3.その方法でうまく行ってないならば、何でもいいから
  違う事をしなさい。

⇒「そんな事はわかっています。」と答える方が多いのですが、
実はそれを実行するのは案外難しいものです。

例えば、今日は「1.うまく行ってる事は変えようとするな」
を取り上げますが、人間には「もっと良くなりたい」とか、「この
ままでいいのか?」といういわゆる「向上心」があります。

だから傍から見たら、まずまずうまく行ってるのに、本人は現状に
満足できずに、ついつい今の自分の行動を変えてしまって深みに嵌
ってしまう、という事が多々あります。

例えば、プロ野球選手で言うと、それまで大活躍していた、阪神の
マートン選手や中日の和田選手なんかは、そのままでも素晴らしい
成績を残していたのに、去年フォームを変えて凄く苦しみました。

例えば、「自分の性格を変えたい」とか「今の状況を変えたい」と
思われてる方が多いと思いますが、まず「変えたい部分」ではなく
て、「変えなくても良い部分」にフォーカスしてみるのもいいかも知れません。
「私の現状の中で、良い部分、うまく行ってる部分は何かな?」と。

そうする事によって、自分の中の力を認めてあげて
取り戻す事も可能になって来ると思いますし、「変えてはいけない
部分と、変えたい部分」が明白になって来ます。
では、次回は「2」についてお話を差し上げたいと思います。



パーマリンク

2012/3/8 (木)

親と子のストレス

 私が出張カウンセリングを行っていた頃は、ご紹介が多かったと
いう事もあって、10代の子供達との面談もかなりさせて頂きました。

 例えば、高1の息子さんの不登校に悩んでらっしゃるお母さん。
お母さんは、快活で子供思いの方。息子さんも、頭がよく
ものすごく親に気を使える優しい子。

⇒誰も悪くないんですね。勿論お父さんも。皆さん素敵な方ばかり。

「親が悪いわけではない」「子供が悪いわけでもない」「教師も
そう悪くないらしい」 でも、苦しんでおられる。

⇒「じゃあ、何が悪いの?」という事ですが、(勿論、問題が他に
ある場合もありますが)「コミュニケーションの問題」というケースも
結構多いと思います。

 例えば子供のいわゆる「問題行動」に対して親が「何故学校に行か
ないの!?」等、「何故〇〇なの!?」と聞いた時に、子供が反発
したり答えなかった事ってありますよね?

 勿論、「何故?」と理由や原因を聞く事が悪いわけではありませんが
子供のその時の感情次第では、責められているように感じてしまいます。

⇒じゃあ、「どう言えばいいの?」という事ですが、
例えば、
「もし万が一、学校に行けたとしたら、今と何が違ってると思う?」
等のような、問題の解決の方向にフォーカスした質問をしてみるのも
良いかも知れません。

 子供の無限の可能性=自分に起きるどんな問題でも解決できる能力を
その人(子)は持っている、という事だと思います。

 但し、問題の悪循環に巻き込まれている状態だと、その解決の能力
(潜在意識=脳、の中に持ってます)にAccessできないだけです。
質問を変える事によって、脳の別の部分にAccessできるのです。



パーマリンク

powered by HAIK 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional