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2022/10/31 (月)

強迫行為や自傷(他害)行為を無くそうとしない方が良い理由

<前回からの続き>

前回、
「強迫行為や自傷・他害行為が生じるメカニズム」について、
私なりの考えをお書きしましたが、

今回はその仮説に基づいて、
「強迫行為や自傷(他害)行為を無くそうとしない方が良い理由」
をお書きしたいと思います。




<強迫行為や自傷(他害)行為を無くそうとしない方が良い理由>

①感覚過敏は変わらない


私の推測ではそれらの行為は元を正せば不快刺激・感情に対する感覚過敏
 から来ていて、(心因・環境因も考えられますが)その多くは
 生来的な傾向(器質因)と考えられます。

 ですから、薬で一時的に抑えようが、薬の作用が無くなると
 不快刺激・感情に対する防衛反応は再び起動してしまうでしょう。

 だとすれば、薬が合ってる人でもずっと服用し続ける必要があり、
 下手をすれば薬の服用そのものが「逃げる」や「戦う」(抑えつける)反応
 に繋がり、それに依存してしまう可能性も出てくるでしょう。




②防衛反応を無くすだけでは心の安定が図れない


→「強迫行為」「自傷・他害行為」によって心の安定を図ってきたとすれば、
 それを減らしてゆき最終的には無くしてゆくといった方法を採れば、
 他に心の安定を図れる術を持たない限りは、(薬物等や拘束する事で)
 感覚過敏やそこから生じる不快感情を鈍らせるか
 ”有害な行為”をしない様に我慢させてゆくかになってしまうでしょう。

 そして
 単なる我慢の反動がいかに大きいかは多くの方は経験されてると思います。

※1:勿論、手が付けられない程不安定になっている場合などは
   応急処置として薬が必要な場合もあると思います。

※2:一般的な認知行動療法等では、思考を変える事で心の安定を図りながら
   段階的に少しずつ”我慢”して有害な行為”を無くしてゆく事
   を目指します。

   思うに、それらの”有害な行為”が止められないのは無意識が働いていて
   思考を変えるだけでは無意識に属する感情や感覚を安定させるには
   十分とは言えないと思います。

   だから”思考”の安定だけではなく、マインドフルネスを取り入れたり、
   感情を扱う認知行動療法も出てきているのですが、
   まだ発展途上にあると思います。

   

    
それでは一体、
どうすれば強迫行為や自傷(他害)行為が無くなるのでしょうか?

そのヒントを次回からお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/10/28 (金)

強迫行為や自傷(他害)行為は何故生じるのか?

<前回からの続き>

前回と前々回で、
(強迫性障害の)「強迫行為」「自傷・他害行為」について
お書きしましたが、

そういった所謂”問題行動”と呼ばれるものは何故生じるのでしょうか?


今回は、
そのメカニズムを私の推察に基づいてお書きしたいと思います。




<強迫行為や自傷・他害行為が生じるメカニズム>

①感覚過敏を有している


→快・不快の刺激に対しての感覚が鋭敏である事がまず考えられます。

 これは恐らく、
 持って生まれた生来的なもの(器質因)、もしくは幼少期に不快刺激
 (例:大きな声で怒鳴り合う両親、虐待的な環境、トラウマ、いじめ等) 
 を繰り返し受けるに事によるもの(心因・環境因)の2種類が考えられます。
 (※両者が合わさっている場合もあると思います)




②感覚過敏によって心の安定が崩れやすい


→感覚過敏を有する事で特に不快刺激に対して注意が集中すると思われます。

 それ故、自分の容姿や能力、性格面等の気に入らない部分(不快刺激)
 自分にとっての不快刺激となる相手の表情や言動・雰囲気等を
 敏感に感じ取るでしょう。

 それによって益々不快刺激に対して敏感になり、
 更なる注意がそこへ集中する・・・
 といった悪循環が生じるのだと思います。

 そしてその事で心の安定が崩れ「常に不快」「常に不安・怖い」等の状態
 に陥るでしょう。
 
 例えば、
 私はバードウオッチングが好きなのですが、遠くで囀っている野鳥に
 少しでも近づいたりカメラを向けると、その途端に警戒して飛び立たれる
 という事がよくあります。

 小鳥たちは生き残る為に、恐らく進化の過程で音や視覚等にまつわる
 不快刺激に対する感覚を研ぎ澄ましてきたのだと思います。




③防衛反応の働き


→「感覚の過敏さ×不快刺激の強度・頻度」が限界(閾値)を超えると
 「逃げる」「戦う」「凍り付く」等の防衛反応が起動します。

 例えば、
 サバンナに住むシマウマは他のシマウマがなわばりに侵入して来た時、
 不快刺激が限界を超えれば「戦って」追い出そうとするでしょう。

 また、
 ライオンの匂いを嗅いだり、遠くにその姿を見つけたシマウマ・・・。
 ライオンが「そろり、そろり」とこちらに近づいて来るのを見ている
 とします。

 そして、
 シマウマの不快刺激が限界を超えれば、「逃げる」という防衛反応
 が働くでしょう。




④「逃げる」「戦う」反応


→不快刺激がその人の限界を超えた時に防衛反応が働きますが、
 その中でも、「強迫行為」「自傷・他害行為」に繋がるものとして
 「逃げる」「戦う」を取り上げたいと思います。


(1)「逃げる」反応

 物理的・心理的に不快刺激から逃れられない場合は、
 不快刺激から逃れる為に「置き換え」という戦略が採られる事があります。

 例えば、
 自他に対する不快刺激から生じた不快感情を「手が汚れてる」とか
 「汚染された」とか「誰かを傷つけた」等といった対象に置き換えた場合、

 「手を頻繁に洗う」「”聖域”を作り、汚染されない様に細心の注意を払う
 「傷つけていないか?を何度も確認する」等によって、
 不快を自力で軽減し、安心を得られる形に持って行く事ができる訳です。

 同時に「集中する対象」が変わる為に
 本来の不快刺激・感情への集中からも逃れられる
 というメリットがある訳です。


(2)「戦う」反応

 これも物理的・心理的に不快刺激・感情から逃れらない場合は、
 自分の不快刺激・感情に戦いを挑んでそれを「やっつけよう」とする
 でしょう。
 即ち、自傷行為がこれに当たります。

 また、''不快刺激・感情の対象を親等の他者や物に置き換えた''場合は、
 他者や物に当たって、それを「やっつけよう」とするでしょう。
 即ち、他害行為がこれに当たります。

 同時にこれも「集中する対象」が変わる為に本来の不快刺激・感情への集中
 からも逃れられるというメリットがある訳です。

  

  
それでは、
何故「強迫行為」や「自傷・他害行為」を無くそうとしない方が良い
のでしょうか?

私なりに考えるその理由を次回お書きしたいと思います。


<次回へ続く>



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2022/10/26 (水)

自傷行為・他害行為を無くそうとしてはいけない

<前回からの続き>

「心が苦しくて、ついリスカしてしまう・・・。
 リスカすると落ち着くのにママはやめさせようとするからウザい。
 どうせママは私の苦しみなんてわかってくれない。」


「娘が自分で髪の毛を抜いているみたいです。
 最近は頭のあちこちが薄くなってきて心配で”やめなさい”と
 言ってるのですが、言う事を聞きません
 どうすれば良いのでしょうか?」


「ここ最近息子は部屋に籠って、壁に何度も頭を打ち付けたり、
 注意すると凄い顔で睨んできたり、胸倉を掴んできたり、
 物に当たって壊したりします。
 夫は”放っておけ!”と言うだけで頼りになりません・・・。
 どうすれば良いのでしょうか?」




うちのルームにも、
「リストカット」「腕や脚を切る」「髪の毛を抜く抜毛症」
「壁に頭を打ち付ける」等の所謂”自傷行為”
暴力的になったり等の所謂”他害行為”を繰り返すお子さん達や
その親御さんがお越しになる事も多いです。


そういったお悩みの場合も、一般的には

A精神科や心療内科へ行って抗うつ薬や抗精神病薬等を処方してもらう

B認知行動療法等の心理療法で、段階的に自傷・他害行為を減らしてゆく

といった事が考えられます。


勿論、それらの方法は効果が確かめられているものですが、
自傷・他害に囚われている当人が来られない場合は治療できませんし、
薬や療法よりも、それに抗う力の方が強い場合は、効果が表れない場合
もあります。
(所謂「難治例)


私は今迄の臨床経験や知識から、
「自傷・他害行為は無くそうとするのではなく、
 自然に無くなる方向へ導く事」
が大切だと思っています。


こんな事を書きますと、
「放っておいたら余計酷くなるじゃないか?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。

放っておくのではなく、

①心を安定させる介入

②自傷・他害行為に”代わる”ものを見つける介入

の2つが大切だと思います。




それでは、
何故、自傷・他害行為が生じるのでしょうか?

そして
何故それらを無くそうとしない方が良いのでしょうか?

更には
どうすれば自傷・他害行為が無くなるのでしょうか?

その辺りの私なりの考えを次回からお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/10/24 (月)

強迫行為(強迫性障害の)を無くそうとしてはいけない

「手を何度も洗ってしまったり鍵を閉めたか?を何度も確認してしまう」


「外出から帰ると、服を脱いでシャワーを浴びてからしか部屋に入れない。

 聖域である自分の部屋には、家族でさえ汚染されたまま入って欲しく
 ない」・・・。





所謂「強迫性障害」と呼ばれる状態に苦しまれてお越しになる方や
お子さんがそういった状態になっていて"巻き込まれて"お困りになって
お越しになる親御さん達も多いです。

そういったお悩みの場合は、一般的には

A精神科や心療内科へ行って抗不安薬や抗うつ薬を処方してもらう

B認知行動療法等の心理療法で、段階的に強迫行為(や巻込み行動)を
 減らしてゆく

といった事が考えられます。


勿論、それらの方法は効果が確かめられているものですが、
強迫に襲われている当人が来られない場合は治療できませんし、
薬や療法よりも、それに抗う力の方が強い場合は効果が表れない場合
もあります。
(所謂「難治例)


私は今迄の臨床経験や知識から、
「強迫行為は無くそうとするのではなく、自然に無くなる方向へ導く事」
が大切だと思っています。


こんな事を書きますと、
「放っておいたら余計酷くなるじゃないか?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。


放っておくのではなく、

①心を安定させる介入

②強迫に”代わる”ものを見つける介入

の2つが大切だと思います。




それでは、
何故、強迫行為が生じるのでしょうか?

そして
どうすれば強迫行為が無くなるのでしょうか?

その辺りの私なりの考えを次々回からお書きしたいと思います。
(次回は「自傷行為・他害行為」のお話を挟ませて頂きます)

<次回へ続く>



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2022/10/21 (金)

「恋人が欲しい(結婚したい)けど、できない」葛藤の解消③

<前回からの続き>




<恋人を作る、結婚する事に対する相反する気持ちの解消(下)>

⑤(机上の考えだけで決めるのではなく)両方の選択肢に向けて
 動いてみる


A子さんの例

(1)結婚に賛成してる部分の心配解消に向けて動く

私と似たような考えの人を捜して行こう!

 まずはそういった社会人サークルを調べてみて覗いてみようかな?

 親にはそれとな~く、「もしかしたら結婚しないかも?」
 と私の思いを伝えてみたらどうなるかな?

(2)結婚に反対してる部分の心配解消に向けて動く

まず、私のキャリアアップに賛成してくれて、
 家事や育児ができる男性を探さないといけない・・・。

 今の彼はその条件はクリアしてると思うけど、
 結婚の意志は無さそうだしな・・・。

 念の為にもう一度聞いてみて、その気が無いのなら、
 その条件をのめる人を捜さなきゃ・・・。

 取りあえず、ダメ元でも婚活アプリでその条件で探してみようかな?

今できる一歩から少しずつ進めてゆく事

⑥動きながら、決めてゆく

両方共満たせる方向で動いてみて、どちらかが行き詰ってくれば、
取りあえず一つの方向へ集中する。
(勿論、途中で方向を変えてもいい)

あくまでも、やり直しは効く筈(子を持ちたいという気持ちが強い人でも
少なくともその上限の年齢までは)です。

気ばかり焦るのではなく、落ち着いて一歩ずつ進んでゆく事が
大切だと思います。


一人では難しい様でしたらお気軽にご連絡下さい。



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2022/10/19 (水)

「恋人が欲しい(結婚したい)けど、できない」葛藤の解消②

<前回からの続き>

<恋人を作る、結婚する事に対する相反する気持ちの解消(中)>

③それに賛成する部分と反対する部分の”懸念・心配”に対して
 「そうなったら、どうなる事が心配か?」
 の自問を繰り返し、心配の核心を探って書き出す


A子さんの例

(結婚に賛成してる部分の”懸念・心配”の核心)

「同級生達と話が合わなくなって来る。
 これから年老いてゆく親にも心配かけてしまう。」

→(そうなったらどうなる事が心配か?)

「同級生との付き合いが無くなってしまう。そして親をがっかりさせる」

→(そうなったらどうなる事が心配か?)

「同級生や親と距離ができちゃう」

→(そうなったらどうなる事が心配か?)

「孤独になって寂しい人生になる」
 (=心配の核心)

(結婚に反対してる部分の”懸念・心配”の核心)

「結婚しちゃうと、今迄の様に仕事に集中できなくなってしまうし、
 なんだかどれも中途半端な平凡な主婦で終わってしまいそう・・・」

→(そうなったらどうなる事が心配か?)

「仕事の達成感や充実感、成長している実感が
  感じられなくなるかな・・・。
  そして家事や育児に追われて、
  後は孫の成長だけを楽しみにする老後?」

→(そうなったらどうなる事が心配か?)

「つまんない人生になっちゃいそう・・・。」

→(そうなったらどうなる事が心配か?)

「何の為に生きて来たのかな?って空虚な気持ちになりそう」
 (=心配の核心)


※以下、B男さんの例は省略させて頂きます。




④2つの選択肢それぞれについて、
 反対側の意見を取り入れたとしても
 心配の核心に至らぬ他の方法は無いか?を考えてみる


A子さんの例

(1)結婚に賛成してる部分の”懸念・心配”の核心
 孤独になって寂しい人生になる

結婚しなくても、仕事に生きる姿勢や趣味が同じ人と
 付き合って行ったらいいかも?

 それに両親だってキャリアアップを喜んでくれてたし、
 「あなたが幸せならそれでいい」とも言ってくれた。

 お金の面では援助できると思うし、
 必要なら休暇を取って介護もできるだけしようと思う。

 だったら、親と疎遠になる事は考えにくいかな・・・?


(2)結婚に反対してる部分の”懸念・心配”の核心
 何の為に生きて来たのかな?って空虚な気持ちになりそう

結婚したら確かにキャリアは一旦諦めないといけないかも知れない。

 でも理解がある旦那さんなら、子供の手が離れた後の残り30年、
 自分の生きがいの為にまた頑張れるかも知れない・・・。

 そうだ!目標を作って子育て中でも資格の勉強もできるかも知れないし
 子が小学校へ入ったら、大学院を目指すのもいいかもしれない。

<次回へ続く>



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2022/10/17 (月)

「恋人が欲しい(結婚したい)けど、できない」葛藤の解消①

<前回からの続き>

前回までに
「彼氏(彼女)が欲しいけど、できない」
とか
「結婚したいと思ってるけど、できない」
と悩んでおられる方の中には、

「彼氏(彼女)が欲しいと感じている部分」

「欲しくないと感じている部分」

「結婚したいと感じている部分」

「結婚したくないと感じている部分」
といった、
相反する部分があってそれらが葛藤している場合があるとお書きしました。


それでは、どうすればその葛藤を解消する事ができるのでしょうか?

そのヒントを今回からお書きしてゆきたいと思います。




<恋人を作る、結婚する事に対する相反する気持ちの解消(上)>

①自分の中に「恋人を作る事」や「結婚する事」
 或いは「生涯独りで居る事」に反対する部分の有無を探る


A子さんの例

「同級生達は次々と結婚してゆくし、
 実家に帰ると親も”結婚は?”とプレッシャーをかけて来る・・・。

 結婚しなきゃ!と思うけど婚活する時間も無いし、
 そこまでやる気が起きない


B男さんの例

「僕の自由を誰かに束縛されたくないし、
 独りで趣味の世界に集中してる方が気楽だ。
 でも、ふとした時に寂しさが込み上げて来る時もある」




②それに賛成する部分と反対する部分の”理由”を
 ”その部分になったとして”書き出す


A子さんの例

(結婚に賛成してる部分の理由)
「いつまでも独身で居ると同級生達と話が合わなくなって来る。
 これから年老いてゆく親にも心配かけてしまう・・・。」

(結婚に反対してる部分の理由)
「う~ん・・・結婚に反対してる部分があるとすれば・・・。
 今の仕事が楽しくてやりがいもあるし、今は仕事に集中したい。
 それになんか、平凡な主婦で終わりたくないという気持ちもありそう」


B男さんの例

(独りで居る事に賛成してる部分の理由)
「彼女ができたり結婚なんかしちゃうと気を遣ってしまい、
 自分のペースが乱されてしまう。
 それに、なんかお金や時間の自由が無くなる感じがする・・・。」

(独りで居る事に反対してる部分の理由) 
「そういう部分があるとすれば・・・やっぱり何もする事が無い時には
 動画やゲームで寂しさを紛らわせてる気がする。
 それに、老後とか病気になった時には独りだと少し不安があるかな?」

<次回へ続く>



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2022/10/14 (金)

「恋人が欲しい(結婚したい)けど、できない」葛藤

<前回からの続き>

前回、
「彼氏(彼女)が欲しいけど、できない」
とか

「結婚したいと思ってるけど、できない」
と悩んでおられる方の中には、

実は
「できない」のではなく
本当は「彼氏(彼女)が欲しくない」
とか
「結婚したくない」
という相反する部分が自分の中に隠れている事がある、

とお書きしました。


もしそうであるならば、
「恋人が欲しくない」とか「結婚したくない」
といった、隠れた部分を無視して出逢いを求めたり婚活しても
うまく行かない事が多いでしょう。


では
「恋人が欲しいけど、できない」
とか

「結婚したいのに、できない」
とか

「寂しい、けど恋人ができない(欲しくない)」
等の、

自分の中の2つの部分の葛藤で悩んでおられる方は
どうすれば良いのでしょうか?


今回からは、その葛藤を解消してすっきりして
「恋人を作る事や結婚する方向へ向かう」
或いは
「独りで幸せに生きる」
為のヒントをお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/10/12 (水)

何故彼氏(彼女)ができない・結婚できないのか?

「婚活しても、ろくな男性と出逢えない・・・。

 会話ができなかったり、気を遣ってくれなかったり、
 見た目が今一だったり・・・。

 私ももうすぐ30だし、どこかで妥協しないといけないのかなあ。」


「出会い系アプリで相手を探して、何人かの男性と付き合ったけど、
 何故か急に冷めたり、冷められたりで長続きしない・・・。

 親は”早く孫の顔が見たい”と言ってるし、安心させてあげたいけれども
 やっぱりこんな私じゃあ、結婚できないのかなあ。」


「俺?、俺は独りのほうが気楽だし、彼女を作るのは面倒くさいし、
 結婚なんて考えてもいない・・・。

 でも、真っ暗な部屋に仕事から帰って来た時には、
 寂しさを感じる時もある。」

「彼氏(彼女)が欲しいけど、できない」

「結婚しなきゃ、と思うけど相手が見つからない」

「彼氏(彼女)は要らないけど、どこか寂しい」

・・・そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。

勿論、
一生懸命恋人を作ろう、結婚相手を見つけようと努力しても
たまたま縁がない人もいらっしゃるでしょうし、

そもそも、全く恋人を作ったり結婚の事を考えてない方も
いらっしゃるでしょう。


ただ、
ほんの少しでも「恋人が欲しい」「独りじゃ寂しい」
という気持ちがありながらも、その願いが叶っていないとすれば

それは
「彼氏(彼女)が欲しい」けど「欲しくない」
とか
「結婚しなきゃ」けど「結婚したくない」
といった、
相反する2つの気持ちが葛藤しているのかも知れません。


もし、心の中に葛藤があるとすればそれは何故なのでしょうか?

そして、その葛藤を解消するにはどうすれば良いのでしょうか?

それらについての私なりの考えを次回からお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/10/10 (月)

「自分の欲求の見つけ方」「満たし方」のヒント

<前回からの続き>

前回までに、

「幸せになるには自分の個の欲求(したい/したくない、好き/嫌い等)
 満たす必要がある」

そして、
そもそも欲求とは個や種の遺伝子のコピーを残し続けるといった目的の為に
本能的・無意識下に備わった傾向である。

更にその本来の目的を果たす為に

①個(の欲求)が満たされて元気である事

②生殖相手を見つける事(しかもできるだけ良い遺伝子を持った相手を選ぶ)

③子孫を残す事
に加えて、

④他人と関わり、協調・共同してゆく事
(社会的な動物である人間にとっては、必須)

といったルールから逸れない事が大切である。

ところがこの4つの欲求のバランスが失われて
特に「①」の個の欲求を満たす事よりも「②」~「④」の種の欲求を
満たす事ばかり優先してゆくと
「自分の欲求がわからない」とか「いつまで経っても満たされない」
等といった不具合が生じてしまう。

といった私見をお書きしました。

もしそういった理由で自分の欲求がわからなくなっていたり、
いつまで経っても満たされない想いを抱えてしまった人は
どうすれば良いのでしょうか?

今回はそういった方に向けて
「自分の欲求の見つけ方」「満たし方」のヒントをお書きしたいと思います。




<「自分の欲求の見つけ方」「満たし方」のヒント>


A「①」の自分の個の欲求を常に意識する事


 「自分がどうしたいか?/どうしたくないか?」

 「何を言いたいか?/言いたくないか?」

 「何が欲しいか?/欲しくないか?」

 「何が好きか?/嫌いか?」

 「どうなりたいか?/なりたくないか?」

 等の個の欲求を引っ張り出し、意識する事。

「②」~「④」の種の欲求を優先しないといけないシチュエーション
 であっても、自分の欲求を感じる様に意識する

 例:「今日は彼の欲求を優先して、ラーメン屋に行くけど、
    私は本当はイタリアンがいい!・・・
    今日は合わせるけど、次はお願いしてみよう!」等々。

B自分(の個)の欲求と相手(の種)の欲求とのバランスを取る

 自分(の個)の欲求と相手(の種)の欲求とが対立した場合、
 (要するに、どちらを優先するか?迷った場面)
 どちらの欲求を優先する事が多いか?
 をシチュエーション毎に把握しておく。

 例:「彼とはどっちもどっちだけど、職場では相手を優先しちゃう事が
    圧倒的に多いな・・・」

 ならば、彼との関係ではそのままでいいでしょうし、
 職場では、意識して自分の欲求を優先する場面を増やす事を考える。

 でも、いきなり我が儘になるのは気が引けるのであれば、
 少しずつ嫌な事を断ったり、人に手伝ってもらったりを増やしてゆく

 加えて、それに抵抗があるうちは、プライベートの時間は
 自分の欲求を優先する事でバランスを取る。
 (仕事を持ち帰っちゃダメです(笑))

 要するに、自分(の個)の欲求を満たそうとする機会が少ない人は
「したいか?/したくないか?」に従う事を増やしてゆく

 自分の欲求を満たす為の「すべき」はOKだが、
  相手の欲求を満たす為の「すべき」も減らしてゆく

個の欲求と種の欲求が対立した場合で特に注意しないといけない事は
  「本当は結婚なんてしたくない」とか「子供を望んでない」といった
  個の欲求があった場合に、

  世間体等にすり替わった「結婚が女の幸せ」とか「子を育てて一人前」
  等の種の欲求を優先してしまうと、
  ずっと個の欲求を抑え続けないといけない状況になってしまう
  という事です。

  あくまで基本は個が生き延びる事、その為には元気である事ですので、
  個の欲求が優先だと思って、慎重に考えましょう。

C「支配・コントロール」や「一方的な依存関係」を避ける


「④」の他人と関わり、協調・共同してゆく事は
 本来は種の(遺伝子の)繁栄を目的としている筈です。

 なのに、一方的な支配関係や依存/共依存関係になっちゃうと
 支配された側や依存関係、特に共依存的に相手を助けようとしてる側は
「①」の個の欲求が満たされず、本来の活力を失ってゆくでしょうし、
「種の繁栄の為の協調・共同」からも大きく外れてしまうでしょう。

 ですから、「支配されている」と感じる関係であれば、
 嫌な事は断ったり、こちらから要求を言ってみたりする

 また、相手に一方的に依存されていると感じるのであれば、
 こちらの欲求を叶えてもらう事を意識してバランスを取ろうとする事。

 それでも相手がそれを否定したり拒否するのであれば、
 それは人間本来の目的に反する関係ですので、
 そんな相手とは切れてゆくのも自然の成り行きだと割り切りましょう。



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2022/10/7 (金)

「自分の欲求がわからない」とか「満たせない」人へ

<前回からの続き>

前回までに、

人にとっての幸せとは自分の欲求を叶える事である。

但し、
個や種の遺伝子のコピーを残し続ける為という本来の目的の為に、

①個(の欲求)が満たされて元気である事

②生殖相手を見つける事
 (しかもできるだけ良い遺伝子を持った相手を選ぶ)

③子孫を残す事

に加えて、

④他人と関わり、協調・共同してゆく事
(社会的な動物である人間にとっては、必須)

といったルールから逸れない事が大切である。
といった私見をお書きしました。

ただ、中には
「そもそも自分が何をしたいのかわからない」

「自分の欲求がわからない」

或いは
「欲求はあるけど、満たす事ができない」

という人もいらっしゃると思います。


今回は、
そんな人に向けて「何故そうなっちゃったのか?」
といった原因を推測してお書きしたいと思います。




私の経験上、
「自分の欲求がわからない」とか「欲求を満たす事ができない」
と悩んでおられる人の多くは(全てではないと思いますが)

往々にして、上記の「①」より「②」~「④」を優先し続けて来た事が一因
だと感じます。


どういう事かと申しますと、

「②」~「④」の欲求は自分個人の欲求ではなく、
人間という種の欲求である為、
しばしば個の欲求と相容れない事も出てくるでしょう。
(※特に「④」は人間特有の種の欲求)

そして
「②」~「④」はいい意味でも悪い意味でも「世間体」として
暗黙のルールとなっている事が多いでしょう。


例えば、

「私は絵が好きだから芸術系の大学へ行きたい」=「①」

けど、
「将来の事を心配する親は医学部へ行けと言う」

だから
「お世話になってる親を心配させたくないので医学部を目指さなきゃ!」
=「④」


或いは、
「仕事に追われて、自分の時間が取れない」=「①」が満たされていない

けど
「上司の期待に応えなきゃ!会社の為に頑張らなきゃ!」=「④」

と働き過ぎて、体調を壊したり自死を考えたりもしてしまう。

つまりこれらの例は
「①」の個の欲求「~したい、~したくない」よりも
「④」の種の欲求「~すべき、~すべきでない」を優先した結果
だと思います。


そしてそれが続くと
「自分の欲求がかわからない」
状態になってしまうでしょう。

私が思うに、
そもそも「①」の個の欲求が満たされていないまま
「②」~「④」を満たそうとするのは無理があると思いますし、
(例:空腹で死にそうなのに、生殖相手を見つけろ!とか、
  自分が幸せじゃないのに、他人の幸せの為に尽くせ!等)

各欲求のバランスが大切だと思います。


そしてそのバランスを欠いた場合には
上記の様な不具合が生じるのでしょう。


個の(遺伝子の)保存が成されないと、
 種の(遺伝子の)保存どころじゃな くなりますので、

 基本的には生物学的な?優先順位としては
 個>家族>国家>人類という順序になると思います。

 ですから例えば、結婚する、子供を持つといった種の欲求を満たす事が
 「独りで自由に生きたい」といった個の欲求に反した場合、
 個の欲求を優先しないと本末転倒になってしまうと思います。



それでは、
そういった悩みに苦しんでいる人はどうすれば良い
のでしょうか?


次回は、
そうした人に向けて「自分の欲求の見つけ方」「満たし方」のヒント
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/10/5 (水)

「幸せ」=自分の欲求を叶える時の注意点

<前回からの続き>

前回、
「人にとっての幸せとは自分の欲求を叶える事である」
但し
「生物学的?に、望ましい欲求の持ち方や最低限のルールがある」
といった、私の考えをお書きしました。


もしそうだとすれば、
「生物学的?に、望ましい欲求の持ち方や最低限のルール」
とは何なのでしょうか?


その辺りを今回はお書きしたいと思います。




人を始め、全ての生物の”目的”が
「自分や種の遺伝子のコピーを残し続ける事」だとすると、
その傾向が本能として無意識の中に組み込まれている筈です。


例えば、
何故お腹が空くのか?・・・
それはまず自分という個体を維持しないと
遺伝子のコピーを残す事ができなくなるからでしょう。

そして、
それが満たされないと「空腹で死にそう!」等と苦痛を感じるでしょうし、
逆に満たされると「満腹」「満足」等の”報酬”が用意されています。

つまり
「苦痛」「報酬」による無意識下でのコントロールが働いている訳です。


また例えば、
「独りぼっちで寂しい!誰かと一緒に居たい」
苦痛ですし、

「彼女・彼氏ができた!」とか「気の合う親友ができた!」時の
快感情は”報酬”です。


更には(恐らく人間だけが持つ)
「他人に喜んでもらえた!」とか「他人から認められた!」
といった快感情も報酬な訳です。


これらの事象から想像するに、
個や種の遺伝子のコピーを残し続ける為に

①個(の欲求)が満たされて元気である事

②生殖相手を見つける事(しかもできるだけ良い遺伝子を持った相手を選ぶ)

③子孫を残す事
に加えて、

④他人と関わり、協調・共同してゆく事
(社会的な動物である人間にとっては、必須)

というルール・原則に従う様に無意識が働いていると考えられます。


そういった意味では、
「綺麗にってアイドルになりたい」
「②」「④」のルールに則ってますが、

「その為に過度のダイエットをして身体を壊す」のは、
そもそもの「①」の原則に反していますので、しっぺ返しが来る訳です。


同様に
「整形」も、「②」(「④」)のルールに則っていますが、
整形そのものが目的になってしまい、
「②」(「④」)の方向へ向かわない場合は原則から逸れてしまう訳です。


或いは、
「金を稼ぎたい!」「出世競争に勝ちたい!」等は
「①」や「②」(金持ちになったり、強い遺伝子を持ってると認識される
事で異性からモテる)のルールに則っていますが、

「他人を騙してでも・・・」とか「他人を蹴落としてでも・・・」となると、

「④」に反する訳ですから
これもどこかでしっぺ返しが来るでしょう。(後ろめたい気持ちになる
とか裏切られるとか法律に触れて罰せられる等)


だとすれば、
自分の欲求を吟味する時の注意点とすれば
「①」~「④」に則っている事(少なくともどれにも反しない事)
が大切だと思います。


でも中には
「そもそも自分が何をしたいのかわからない」「自分の欲求がわからない」
或いは
「欲求はあるけど、満たす事ができない」
という人もいらっしゃると思います。

次回は、そういった
「自分の欲求がわからない」とか「自分の欲求が満たせない」事で
苦しんでいる人に向けてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/10/3 (月)

「幸せ」=自分の欲求を叶える事

人にとっての「幸せ」とは何でしょうか?


「億万長者になって成功者になりたい!」


「やりがいや趣味、天職を見つけて、それに打ち込みたい!」


「素敵な人と結婚して、子供を産んで幸せな家庭を築きたい!」


「ファッションやメイクに拘って、素敵な女性になりたい!」
・・・。


自分にとっての「幸せ」は人それぞれ違って当たり前だと思いますが、
共通している事は「自分の欲求を叶える事」だと思います。

私は、他人の欲求を叶える事では幸せになれないと思います。

何故なら、

①他人の欲求を叶えようとしても、
 それに対して他人が自分の思った通りの反応(喜んだり、感謝したり、
 褒めてくれたり、認めてくれる等)をしなかった場合は
 幸せを感じられなくなるでしょう。

 つまり、自分の幸不幸を他人にゆだねてしまう事になる。


②他人の欲求と自分の欲求が相反した場合、
 自分の欲求を後回しにしてしまう。

という事が考えられるからです。

こんな事をお書きすると、

「じゃあ、”他人を騙して金を稼ぎたい”もOKなのか?」
とか

「綺麗になる為に過度のダイエットするのも勝手でしょ?」

等と思われる方もいらっしゃるかも知れません。


確かに、それらの”欲求”は常識的にはNGですよね。


私が思うに、どんな欲求でもOKではなく、
(常識や倫理・道徳ではなく)生物学的?に、望ましい欲求の持ち方
や最低限のルールがある様に感じます。


その辺りを次回「注意点」としてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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