HSPの全てがわかる無料記事(定義~悩みの解決法迄)
HSPの全てがわかる無料記事(定義~悩みの解決法迄)
目次
最近はHSPの本やネット情報、講座まで花盛りですが、
実際にHSPの傾向があると思しき多くのクライアントさんと接してきた
経験を基に、
HSPの定義やそれによって生じる「悩み」「生き辛さ」の例、
更には「どうすればその辛さから脱出できるのか?」の具体的な方法まで
過去にコラムでお書きした記事をまとめてみました。
ご興味がお有りの方は、ご一読頂ければ幸いです。
#HSP(HSC、HSS型)のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSP(繊細さん・敏感な人)とは?
「私はHSPかも知れない・・・」
「HSPチェックをしても当てはまらない部分もある。
じゃあ、私のこの生き辛さの原因は何だろう?」
「こんな繊細で気にし過ぎてしまう自分を変えたい」
「HSP」'「繊細さん」'「敏感な人」・・・
これらの言葉は、最近巷でよく耳にする方も多いと思いますが、
そもそもHSPとは何なのでしょうか?
HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略語で、
「(生まれつき)非常に感受性が強くとても敏感な人」という意味です。
この言葉は20年以上前に、
アメリカのユング派(※ユングもHSPだったのでは?と言われています)
の女性心理学者であるエレイン・アーロン博士の研究によって提唱された
言葉です。
彼女自身、持って生まれたその気質(例えばパーティーを楽しめない、
すぐに動揺してしまう、等々)に悩んで、
医師の精神療法を受けた時に医師から「だってあなたは敏感なんだも!」
と言われた事をきっかけに、
「敏感さ」について夫(彼女の夫も有名な吊り橋理論を発表した心理学者
だが彼女とは違った気質を持った人)と一緒に研究を続けました。
そしてその研究によって、人類の(他の動物でさえ)約20%に
彼女と同様な気質を持った人達が存在する事が明らかになりました。
エレイン博士や日本のお医者さんが作成した簡易チェックシートは
ネット上や書籍に沢山ありますので、気になる方はチェックされてみても
よいと思います。
こういったチェックで、半分未満の項目しか当てはまらなかったとしても
いくつかの項目が強く当てはまったとすれば、HSPの可能性もあります。
或いは、多くの項目がご自分に当てはまった場合は、その可能性は
より強くなるでしょう。
※私はHSPもスペクトラム(=連続体)だと感じていますので、
その気質の強い部分、そうでもない部分やHSP度そのものの強弱
も人によって異なると思います。
他にもHSPの人の特徴として、
「激しく恋に落ちやすい(たとえ片思いでも)」
「良心的・誠実である」=倫理や道徳・正義について深く考えた結論を
有しているので、その結論に対しては拘りが強く(「~であるべき」)
それに反する自他に厳しい。
また、人を陥れたりできないし、感情が高ぶって
(特定の相手に)キレてしまったとしても、その後自分を責める
※キレてしまっても良心が痛まない人はHSPではない可能性が高いと思います。
「物事に意味を見出そうとする」=その為、お金の為だけに働くとか、
(人生の意味や意義を考えるので)人生を無為に過ごす事に抵抗がある
「目に見えないものに惹かれる」=自然の神秘やスピリチャル好きな人も多い
等が挙げられると思います。
そしてもし、
あなたがHSPに当てはまったとしても決して心配しないで頂きたいです。
というのも、
まずHSPは障害・病気ではありません。
(だから障害・病気を対象とするお医者さんでは対応できない事が殆ど
だと思います)
次に、それは決して欠点や劣等性ではないという事です。
何故そう言えるかと申しますと、
HSPは(主に遺伝性の)生来の気質だと考えられていますが、
例えば同様に、背が高くなる遺伝子を受け継いだ女性がいたとします。
そしてもし、
その背の高さを親や学校の級友等の周囲の人から否定されて育ったとしたら、
本人も自分を否定しその背の高さは彼女に「劣等コンプレックス」
をもたらすかも知れません。
逆に、
その背の高さを親や周囲から「モデルさんみたい」等と評価されて育てば、
彼女自身もそれを自分の魅力・強みの一部と捉える様になるのでは
ないでしょうか?
つまり、
持って生まれた気質(この場合はHSPや背の高さ)は欠点ではないし、
受け止めるしかありませんが、
その気質を周りがどう評価するか?、
そしてそれによってどういったセルフイメージを持つか?
がポイントだと思います。
そして万が一否定的なセルフイメージを持ってしまった場合は、
そこは変えられる訳です。
(※そういった方はお気軽にお問合せ下さい)
次回は、
HSPのより詳しい定義(D・O・E・S)についてお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの特徴(D・O・E・S)①
今回はHSPか否か?の判断の目安の一つとして、
エレイン・アーロン博士が重要視されている「DOES」について
お書きしたいと思います。
※この4つの気質が揃うと概ねHSPと考えられると言う事です。
<HSPに特徴的な4つの気質>
①「D」(DEPTH OF PROCESSINNG)=処理(受け止め方)の深さ
→物事の決定や判断で物事を様々な角度から捉える為、時間がかかるが、
慎重に考え抜く事ができるのでリーダーになる事が多い。
環境の些細な面に気が付き、新しい状況では周りを観察し、
過去の知識と照合する為に立ち止まる=時間をかける。
そして物事の本質をより深部で捉えようとする。
(例えば「この仕事をやる意味とは?」とか「私の存在意義とは?」とか
「私の人生の意味とは?」等と意味づけを求める傾向等)
※但し過去の知識を基に確信を持って敏速に勇猛果敢に行動する
事もできる
②「O」(BEING EASILY OVERSTIMULATED)
=刺激に過敏(神経の高ぶりやすさ・刺激過多・過剰に刺激を受けやすい)
→自分の内面や外で起こっている全てを深く受け止め、
しかも受け止めるものが沢山あると結果として刺激過多になる。
そして心身共に疲労し易くストレスを感じてしまう。
※1:エレイン博士はHSPの人は週40時間以内の仕事が理想と言ってる
※Cf:ASD(自閉症スペクトラム)の知覚過敏は、
社会的な手掛かり(例えばコミュニケーションの)になる様な
刺激には反応しないという点でHSPのそれとは異なっている。
③「E」(EMOTIONAL REACTIVITY AND EMPATHY)
=強い感情反応と共感
→HSPは物事を深く処理する事でそれに対する強い感情が生まれる
と考えられ、ポジティブな経験もネガティブな経験もどちらにも
強く反応する。
そして相手の気持ちへの共感力が強い。(ミラーニューロンの働き
が強い?)
※HSPとよく似た概念の「エンパス」は、この共感力に特化したHSP
だと言えるかも知れません。
(エンパスの人の研究をしている米国の精神科医ジュディス・オルロフ曰く
「エンパスとはHSPを更に敏感にした、周り(他人)のエネルギー
(感情・苦痛・感覚)をすべて取り込んでしまう人」と言っている)
④「S」(SENSITIVITY TO SUBTLETIES)
=感度の鋭さ(些細な事も気が付く・些細な刺激に対する敏感さ)
→事物や相手の表情や声・態度・雰囲気等のいつもとの「小さな違い」
を見つける
以上の4つに加えて、最近ではアーロン博士は5つめの「D」を含めています
※⑤「D」(DIFFERENTIAL SUSCEPTIBILITY)
=感受性差(差次感受性)
→変化や違いに敏感で、ポジティブな変化(良い環境)からは
ポジティブな影響(良い影響)、
ネガティブな変化(悪い環境※幼少期の環境等)からは
ネガティブな影響(悪い影響)を受け易い。
(だからこそ、HSPにとっては「どんな環境で育つか?」が特に重要)
次回は、この「D・O・E・S」に沿って、
以前取り上げたAさんの例を分析したいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの特徴(D・O・E・S)②
今回は前回取り上げたHSPを特長づける4つの気質(D・O・E・S)に沿って
Aさんの例を分析したいと思います。
Aさん:(あれ?!お母さんの声に何だか険がある。
声のトーンもいつもより低い。それに表情もいつもと微妙に違う。
<分析>この部分では、母親の「いつもとの微妙な違い」を感じ取る
「S」の感度の鋭さが働いています。
Aさん:「私が何か怒らせる様な事をしたのかなあ・・・)
<分析>ここから「D」によって過去の記憶と照合しながら深く考えてゆく
といった深い処理が始まっています。
母親:「お父さんも京香(妹)もとっくに食べ終わったから
早くご飯食べてくれないと洗い物が終わらないのよ!」
Aさん:(やっぱりそうだ。でも私だって仕事で遅くなった訳で、
遊んでて遅くなったんじゃないし!・・・
お母さんがこんなんじゃあ、ご飯も美味しく食べられないし、
安らげない。でもお母さんも京香の受験やお祖母ちゃんの
介護でイライラしてるんだろうなあ~)
<分析>深い処理(「D」)が続き、徐々に神経が高ぶり始め「O」)、
強い感情反応と共感(「E」)が始まろうとしています。
母親:(イライラした表情と口調で)「何ボーっとしてるのよ!
早く食べなさいよ!こっちが困るんだから!」
<分析>Aさんが「深い処理」である「D」を行っているのを
母親は「ボーっとしてる」と捉えてしまいました。
Aさん:(抑えきれず)「私だってね、このところ残業続きでミスも増えて
課長には怒られるし凄いストレス抱えてるのよ!
何でわかってくれないの?!」
<分析>神経の高ぶり(「O」)がMAXになり、
強い感情反応(「E」)が表出しました。
母親:(ブスッとした表情で無言でリビングから出てゆく)
Aさん:(あ~またキレてしまった・・・。お母さんが大変なのを
わかっていながら辛く当たってしまって、益々お母さんは
しんどくなるだろうなあ~。いつもこうなってしまう・・・
私って本当にダメな娘だ。
消えてしまった方がいいのかなあ・・・)
<分析>深い処理である「D」はまだ続いていて、
HSPの「良心的である」と言う気質の為に反省し自分を責めています。
Aさん:そしてAさんは何故か涙が止まらなくなり、ご飯に箸も付けられずに
自室のベッドに潜り込んで泣き続けました。
<分析>深い処理「D」と神経の高ぶり「O」、強い感情反応「E」が
中々止められない状況です。
※この様な流れを変える方法については以前お書きしましたが、
次回からは別の観点から「この様なパターンにならないヒント」
をお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの辛い反応パターンを変える①
今回からは、
HSPの人が陥りやすい「ネガティブな感情」を相手や自分に
もたらしてしまう自身の内面(無意識)での「ネガティブ処理のパターン」
を変えてゆくヒントをお書きしたいと思います。
まず初めにここで大切な事は
「自分の無意識下での処理のパターンを意識化してゆく事」
だと思います。
と言いますのも、
例えば、HSPの人の典型的な処理のパターンである
①感度の鋭さ(S)によって、
相手の表情や声、態度等のいつもと違う”微妙な違い”を読み取る
②過去の記憶ファルダーの中から特定のファイルを参照し、
深く考えて意味づけをしてゆく、といった深い処理(D)を行う
③それにより扁桃体が過剰に興奮し、神経が高ぶり(O)
④参照したファイル特有の強い感情反応が生じる(E)
という過程は、全て”無意識下”(扁桃体等の大脳辺縁系)で
行われていると考えられます。
そしてそこには思考や意志等を司る”意識”(前頭前野等の大脳新皮質)
が関与する隙がありませんのでコントロールできなくなるのだと思います。
つまり、
扁桃体等の大脳辺縁系(無意識下)だけで成されてしまっている
処理パターンを、
(前頭前野等の)大脳新皮質を介在させたパターン
に持ってゆき、意識化する必要があると考えられます。
その具体的な方法は後述しますが、
まずは無意識下で行われている処理をもう少し詳しく見てゆきたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの辛い反応パターンを変える②
今回も引き続きHSPの人が陥りやすい、「ネガティブな感情」を
相手や自分ににもたらしてしまう自身の内面(無意識)での
「ネガティブ処理のパターン」を変えてゆくヒントをお書きしたいと思います。
前回お約束しました通り、
HSPの方が無意識下(扁桃体等の大脳辺縁系)で行っている
と思われる典型的な処理パターンをもう少し詳しく見てゆきたいと思います。
①感度の鋭さ(S)によって、相手の表情や声・態度等のいつもと違う
”微妙な違い”を読み取る
→ある研究では、「新奇な事柄に出合うと扁桃体が興奮する」
(脳幹にある青斑核ニューロンから扁桃体にノルアドレナリンが
放出される為)という事がわかってきました。
ですから初対面の人や初めての場所、やった事のない事をする時など、
ドキドキしたりワクワクしたりする訳です。
そして、HSPの人はそのいつもとの違い(新奇)に対する感度が
凄く鋭い(S)訳です。
但し、リサ・フェルドマン・バレット博士の「構成主義的情動理論」
を基にすると「情動(感情)は概念や言葉を介して社会的に作られる」、
つまり後から感情が作られるという事です。
だとすれば、この段階では単に「扁桃体が興奮している」だけで、
その後の(無意識下での)処理によって感情が作られてゆくと考えられます。
②過去の記憶ファルダーの中から特定のファイルを参照し、
深く考えて意味づけをしてゆく、といった深い処理(D)を行う
→ここでは、扁桃体経由で記憶されている「感情フォルダー」を参照し続け、
扁桃体の興奮の意味づけが行われていると考えられます。
例えば前述のAさんの例では、「相手の感情フォルダー」の中の
「お母さんがこの様な表情や声をした以前の記憶」を次々と思い出し、
「お母さんは怒っているんだ」と意味づけし、
「相手の感情フォルダー」の中の「怒りファイル」を参照し、
そのファイルを更に処理し、「私のせいでお母さんが怒っている」
といった小ファイルを選び、「私の何がお母さんを怒らせたのだろうか?」
といった、意味づけを求める深い処理(D)を行い続けている訳です。
そして、そのファイルの中に
「あの時は理不尽に怒られた・・・」
「あの時は妹も悪かったのに私だけ怒られた」等の
感情を伴う記憶が入っていると扁桃体が益々興奮してゆく訳です。
③それにより扁桃体が過剰に興奮し、神経が高ぶる(O)
→この扁桃体の興奮に意味づけする為の深い処理(D)は続き、
「自分の感情フォルダー」の「悲しみ」や「怒り」フォルダーを開け、
「この興奮は、あの時感じた感情と同じ、つまり”怒りだ”とか”悲しみだ”」
と興奮に(感情の)意味づけをしてゆきます。
そうなると意味づけと参照したファイルの記憶も合わさり、
益々神経が高ぶってくるでしょう。
※怒りが止まらない人の中で、過去の事を次から次へと持ち出してきて
怒り続ける人がいますが、その人はまさにこの様な処理を行っている
と考えられます
④参照したファイル特有の強い感情反応が生じる(E)
→そうして過剰な興奮によるストレスを解消する為に
意味づけした感情を表出(爆発)させてしまうのだと考えられます。
それでは次回は、
いよいよHSPの人が陥りやすい、「ネガティブな感情」を相手や自分に
もたらしてしまう、自身の内面(無意識)での
「ネガティブ処理のパターン」を変えてゆく方法をお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの辛い反応パターンを変える③
今回からは、HSPの人が陥りやすい「ネガティブな感情」を
相手や自分にもたらしてしまう自身の内面(無意識)での
「ネガティブ処理のパターン」を変えてゆく方法
をお書きしてゆきたいと思います。
前々回お書きした様に、
HSPの人特有の「D・O・E・S」の頭の中での処理は、
「無意識下」(扁桃体等の大脳辺縁系)だけで成されてしまっているので、
コントロールできないと考えられます。
だとすれば「ネガティブな感情をもたらす処理パターン」を変えるには、
「意識化」(前頭前野等の大脳新皮質の介在)させる必要がある
と考えられます。
それでは、
一体どうすれば「意識化」(大脳新皮質を働かせる)できるのでしょうか?
例えば、文字を書く/読む、言葉を発する/話す、等は意識してそれに集中
しないとできない事ですので、大脳新皮質が働いている訳です。
その事を踏まえて、
「ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法」をお書きしたいと思います。
<ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(上)>
①ネガティブな感情に達する「D・O・E・S」がいつ始まってもいい様に、
常にメモ(スマホでも可)を身につけておく
②感度の鋭さ(S)によって、相手の表情や声、態度等の
いつもと違う”微妙な違い”を読み取り始めたら、
「あ!今”S”の処理が始まって扁桃体が興奮し始めた」等とメモするか
(心の中でもいいので)つぶやく
③「さあ、これから”②”で得た情報を基に深い処理(D)が始まるぞ!
どの記憶のファイルを引っ張り出して意味づけしてゆくのか?
をじっくり観察しよう」
と、無意識下でなされる処理を意識的に客観視してゆきましょう
④「お~っと、”お母さんは私に対して怒ってるんだ”と意味づけしようと
してる・・・って事は”相手の不機嫌な様子フォルダー”の中の
”私が相手を怒らせた”ファイルを参照して、そのファイルの中で
同じ様に感じた過去の〇〇の場面や△△の場面等の記憶を思い出してるぞ!
・・・メモメモ」とメモするかつぶやく
⑤「お~・・・お母さんの非難によって扁桃体が過剰に興奮し、
神経が高ぶってきた!これは(O)だ!」
とメモするかつぶやく
⑥「次は、この扁桃体の興奮に意味づけが行われるはずだ!
どのファイルを参照するのかな?」
と、ここでもあくまで無意識下でなされる処理を待ち構えて
意識的に客観視してゆきましょう
⑦「出た!以前にも同じ様な場面で私がキレてしまった場面の記憶が出てきた。
という事は”私の感情フォルダー”の中の”怒りファイル”を参照してる
んだな・・・メモメモ」
⑧「抑えきれずにお母さんにキレてしまった・・・これは(E)だな・・・
メモメモ」
⑨(ベッドの上で自分を責めて泣いている時)
「あ~、深い処理「D」と神経の高ぶり「O」、強い感情反応「E」が
中々止められない・・・これはどのファイルを参照し続けてるのかな?
・・・そっか”私はダメな娘”ファイルを参照し続けてるんだ・・・メモ」
勿論、最初からこんな風にはうまく行かないでしょうし、
メモする余裕等ないかも知れません。
但し大切な事は、できるだけ自分の無意識下での「D・O・E・S」の処理を
客観視(=意識化)する事です。
そして、その事が次の「分析・改善」へ繋がってゆく筈だと思います。
それでは次回は、「ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(中)」
として、その「分析・改善」の仕方についてお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの辛い反応パターンを変える④
今回は、
「ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(中)」として、
前回のやり方でメモした自分の反応パターン(無意識下での処理のパターン)
を分析して、改善してゆく方法についてお書きしたいと思います。
<ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(中)>
➉前回のやり方で書き込んだメモを用意する
(もし、その場でメモが取れなかった場合は、
強い感情反応が収まった後にメモしておいて下さい)
⑪そのメモを繰り返し読んで、自分の無意識下での「D・O・E・S」
の処理のパターンを把握します(例の場合はS→D→O→Eのの順)
⑫特に「S」の感度の鋭さから生じる扁桃体の興奮に対して、
”どのフォルダーのどのファイルを参照して、
感情に意味づけをしてゆくか?を注意して分析します。
→前述の例ですと、「相手(お母さん)の怒りフォルダー」の中の
「私が相手(お母さん)を怒らせたファイル」を参照して、
更に、「私の感情フォルダー」の中の「怒りファイル」を参照している
と考えられます
⑬フォルダーと、その中身であるファイルの内容を書き出してゆきましょう。
そしてこの時に「他のファイルは作れないか?」と考えてみて、
作れそうなら他のファイルも作ってみましょう。
→例:「相手(お母さん)の怒りフォルダー」に含まれるファイルで
一番よく使うのは「私が相手(お母さん)を怒らせたファイル」
だけど、他にファイルが作れないかな?
そうだ!お母さんがこんな様子をしてる時は、
可能性として「ストレスで疲れ切ってイライラしてる」時
や「腹が立つ出来事があった」時なんかもあるかも知れないから、
その二つをファイルに加えよう!
そして、「私の感情フォルダー」には「怒りファイル」以外にも
どんなファイルがあるかな?
あっ!そうだ、以前も同じようなシーンでキレちゃったけど、
怒りというよりわかってもらえない悲しみの方がしっくりくるかな?
じゃあ、「悲しみファイル」を加えよう、等々
⑭各ファイルを裏付ける記憶をファイル毎に書き出してゆきます。
→例:「私が相手(お母さん)を怒らせたファイル」の記憶は、
あの時も、そして、あの時もそうだった・・・
「ストレスで疲れ切ってイライラしてるファイル」の記憶は
あの時とあの時と・・・・。
そして、「怒りファイル」に入ってる記憶としては・・・
あの時もむかついた、あの時もそうだ・・・。
「悲しみファイル」の記憶は?・・・あの時も悲しかった、
そしてあの時も・・・
⑮そうして整理し直したフォルダーとファイルの中身(それに纏わる記憶も)
をそらで言えるくらい覚え込みましょう。
⑯そして、そのフォルダー名やファイルをスマホやメモ帳に書き込んで、
いつでも取り出して見られる様にしておきましょう
ここまでが準備です。
では、次はいよいよ実際の現場での本番に挑みます。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの辛い反応パターンを変える⑤
前回までのやり方で、
強いネガティブな感情反応で終わるいつもの自分の反応パターン
(無意識下での処理のパターン)を変える準備が整ったと思います。
今回は、それの実践編をお書きしたいと思います。
<ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(下)>
注意:実践に入る前に、最近のネガティブ処理したパターンの場面
を思い浮かべながら、下記の手順で何度もシミュレーション
を行った方が良いと思います。
⑰無意識下で行われている処理を自分の頭の中で実況中継してゆく
→例:「お~っと、今まさにお母さんの表情や声を「S」の感度の鋭さで
意味づけしようとしています!」
(これは古館伊知郎調ですが・・・(笑))
「お~っと、”お母さんは怒ってる”と意味付けし、
深い処理の(D)が始まろうとしています!
やはりいつも通りに”お母さんの怒りフォルダー”の中から
”私がお母さんを怒らせた”ファイルを開こうとしています!」
等々
⑱ここで、準備の段階でメモした「フォルダーとファイルの一覧」を見ます
⑲そして同じフォルダー内のいつもと違うファイル(とそれにまつわる記憶)
を敢えて参照してみましょう
→例:「いつもは”私がお母さんを怒らせたファイル”を参照してるけど、
今日は”お母さんはストレスで疲れ切ってイライラしてるファイル”
を開いてみよう!・・・あの時も京香の事でイライラしてたよなあ~
あの時はお祖母ちゃんの介護でイライラして愚痴をこぼしてたよなあ~」
等々
⑳そのファイルを参照して出てきた気持ちを伝える
→例:「お母さん、イライラしてるけど、京香やお祖母ちゃんの事で
また何かあった?私にできる事があったら何でも言ってね!」
㉑そのまま実況中継を続けます
㉒再びファイルを参照する時に注意して、「⑲」と同様に
いつもと違うファイル(とそれにまつわる記憶)を敢えて参照してみましょう
→例:母親:(イライラした表情と口調で)「何ボーっとしてるのよ!
早く食べなさいよ!こっちが困るんだから!」
→「お~っと!扁桃体が過剰に興奮し、神経が高ぶって来ました!
これは(O)によるものです。
果たして、自分の感情フォルダーのどの感情ファイルを参照して、
強い感情反応の(E)へ持ってゆくのでしょうか?!・・・
いつもは「怒りファイル」を参照してますが、
今回は「悲しみ」ファイルを参照する模様です!」
→(”悲しみファイルを参照して”「あの時もわかってもらえなくて
悲しかった・・・そして、あの時も誤解されて悲しかった・・・)
㉓そのファイルを参照して出てきた気持ちを伝える
→例:「お母さん・・・私ね、このところ残業続きでミスも増えて
課長には怒られるし凄いストレス抱えてるの。
なのに頭ごなしに怒られて悲しかった・・・
お母さんも大変なのはわかってるつもりだけど、
私の事もわかって欲しい」等々
以上、「分析し準備をする事」「実況中継する事」「ファイルを整理する事」
「敢えていつもと違うファイルを参照する事」
ができれば、あなたが感じる感情も変わってくるでしょうし、
前頭前野等の大脳新皮質が働く事によって、無意識下の感情をコントロール
する事ができると思います。
そして、”新しいパターン”に基づいてあなたの言動が変わる事によって
相手(この場合はお母さん)とのコミュニケーションのパターンも良い方向へ
変化してゆくと思います。
※それでも難しい場合は、お気軽にお問合せ下さい。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
刺激追究型(HSS)のHSP
今回からは、HSPの気質を持った人の中で約30%の人に当てはまる
(エレイン・アーロン博士の調査・研究による)と言われる
刺激追究型(HSS=High Sensation Seekingの略)の気質について
お書きしたいと思います。
※HSPの気質を持つ人が人類の約20%だとすれば、
HSSの気質を持ったHSPの人(HSS型HSP)は約6%(50人に3人)
と言えます
この「HSS」は心理学者であるマービン・ズッカーマン博士が提唱した概念で、
エレイン・アーロン博士が研究をしている時に
「HSPの人の中でも新奇な刺激を追究するタイプの人が存在する」
(逆に過半数のHSPの人はそこまで新奇な刺激を追求しない)
という事からカテゴライズしたものです。
まずは、以下に「HSS」のセルフチェックを転載させて頂きました。
(本やネット上にも多数掲載されています)
<「HSS」のセルフチェック>
1.もし安全なら、未知の新しい体験ができる薬をやってみたい
2.会話によってはひどく退屈な時がある
3.行ったことのある好きな場所にもう一度行くよりも、
好きにならないかもしれないけど知らない場所の方へ行ってみたい
4.スキーやロッククライミング・サーフィンのような
スリルのあるスポーツをやってみたい
5.長い間家にいるとイライラする
6.何もせずにじっと待っているのは嫌い
7.同じ映画を二度見ることはめったにない
8.あまりやったことのないことをするのが楽しい
9.もしなにかめずらしいことを目にしたら、
わざわざ寄り道をしてでも確かめに行く
10.毎日同じ人たちと一緒にいると飽きてしまう
11.君のやることは予測がつかないと友人たちに言われる
12.知らない場所を探検するのが好き
13.日課はもたないようにしている
14.強い体験を与えてくれるアートに惹きつけられる
15.気分を高揚させてくれる物質が好き
16.思いもつかないことをする友だちのほうが好きだ
17.新しい知らない場所へ行ってみたい
18.もし旅行に行くお金があったら海外へ行きたい
19.探検家になってみたい
20.誰かが性的なジョークを飛ばしたり、性的なことを口にして、
みんなが気まずそうに笑うような時でも、自分はそれを楽しいと感じる
いかがでしたか?
大雑把に言いますと、上の20項目中、10項目以上当てはまると
HSSの可能性があるという事です。
私見ですが、これは心理テストで使われる
「感覚プロファイル」(Sensory Profile)で言うところの
「感覚探求」や「新奇性探求」(新しい刺激を求める傾向)に該当する
のではないか?と感じます。
そして同じく「感覚プロファイル」の「感覚過敏」(=HSP?)と
併存は可能で、しかもそれぞれ独立した気質で
遺伝的な特性と関係が深いと考えられています。
つまり
「怖がりなのに冒険したい」
「人と会って疲れるのに社交好き」
「ドキドキするけど目立ちたい」(?)
等の相反する傾向を持っていたとしても、それは恐らく遺伝の要素
が強いので、決してその事に悩んだり、その気質を否定したり
変えようとしない事が大切だと思います。
それでは、次回からは「HSS型HSP」の人がしんどくなる原因と
そこから回復する為のヒントをお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「HSS型HSP」(刺激追究型のHSP)の人が
辛くなる原因
今回は「HSS型HSP」(刺激追究型のHSP)の人が辛くなる原因を
今迄の知識と臨床経験を元に、私なりに考えてみました。
エレイン・アーロン博士は「HSS型HSP」のタイプの人の事を
「移り気で、HSPの敏感さとHSSの衝動性の両方を持つ為、
神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い。つまりすぐに圧倒されるが、
同時に飽きっぽい。新しい経験を求めるが、動揺したくないし
大きな危険は冒したくない(いつもアクセルとブレーキの両方を踏んでる)
また、自分の内なる葛藤を相手のせいにし易い」と分析しています。
更に博士は
「HSPは主な神経伝達物質をセロトニンとする”現状確認システム”
(行動の抑制・回避)が強く、
HSSは主な神経伝達物質をドーパミンとする”行動活性システム”も強い」
とも述べています。
だとすれば、
「HSPの敏感さ」はセロトニンのトランスポーター(輸送体)や
受容体遺伝子の変異と、
「HSSの新奇探求・刺激追究」は、ドーパミンのそれらの変異と関係
しているのと考えられます。
そしてそれにより「HSP」はセロトニン不足に陥り易く、心が安定しにくいので
セロトニンを補う為の時間や空間(刺激を遮断して、一人でまったりする時間)
が必要なのかも知れません。
一方「HSS」はその変異によって、ドーパミン感受性が低く、
少しの刺激ではワクワクしたり興奮したりできないので、
退屈が嫌いで、より刺激(ドーパミンが放出される事)を求めてしまう
のかも知れません。
もしこれらの推論が正しければ、
「HSP」の人はセロトニンが分泌する様な時間・空間を増やす事
(例えば、刺激をシャットアウトして一人でまったりする時間)が、
「HSS」の人はドーパミンが分泌される様な時間・空間を増やす事
(例えば、人と会う、出かける、趣味に興じる時間)が、
それぞれ必要であると考えられます。
そして「HSS型HSP」の人は、そのどちらも必要と考えられます。
但し、セロトニンはドーパミンの過剰分泌を抑える働きがあり、
この2つの特性が拮抗してしまってどっちつかずになり
苦しむ事も出てくると思います。
つまり「HSS型HSP」の人は、
①セロトニンの分泌を増やす事も、
②ドーパミンの分泌を増やす事も、そして
③それらのバランスを保つ事も必要だと考えられます。
それ故、その3つのうちのどれが欠けてもしんどくなると考えられます。
(思うに、この「HSS型HSP」の人が上の3つのどれかがうまく行かず、
抑うつっぽくなった場合は、セロトニン系を増強する抗うつ薬を使うと
ドーパミン系が抑制されてしまうので、効果が出にくいのでは?と思います。
更にはドーパミン系の活動は直感やインスピレーションの源でもあり、
それを抑えると、クリエイティブな能力も働かなくなる恐れがありますので、
その辺りは充分に考慮された方が良いと思います)
加えて、以前お書きしたHSPの部分での「ネガティブ処理のパターン」も、
「HSS型HSP」の人にも当てはまるので、それによって辛くなる
事もあるはずですが、
「非HSS型HSP」の人に比べて「注意の切り替え」が速いですので、
参照するファイルを切り替える事も比較的スムーズにいくと思われます。
そして(特に最近の臨床場面では)
「HSS型HSP」と思しきクライアントさんは、
コロナの影響でテレワークが増えたり、友人との会食や旅行、趣味の時間等が
妨げられ、刺激やドーパミン不足に陥り辛くなっておられると思われるケース
も少なからず見受けられます。
それでは次回は、刺激追究型(HSS)のHSPの人が辛さから脱するヒント
をお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSS型HSPの人が辛さから脱するヒント
今回は、
刺激追究型のHSP(「HSS型HSP」)の人が辛さから脱するヒント
をお書きしたいと思います。
前回お書きした様に、「HSS型HSP」の人は
①セロトニンの分泌を増やす事も、
②ドーパミンの分泌を増やす事も、
そして
③それらのバランスを保つ事も必要で、
それらのどれか一つでも欠けるとしんどくなると考えられます。
その推測に基づいてヒントをお書きしてゆきます。
<「HSS型HSP」の人が辛さから脱するヒント>
①刺激を遮断し、セロトニンを増やす時間の確保
→例:学校や家から帰ってきて自室に閉じこもって、まったりする時間
を確保したり、近くの公園や喫茶店へ行ったり、瞑想やヨガ等をしたり、
海辺・河原等の自然に触れる。
(HSPは水や自然と相性が良いとも言われています)
②ドーパミンの分泌を増やす時間の確保
→例:美味しいものを食べたり、お酒や、友人と会って楽しい会話をする、
休日に旅行や趣味に興じたり、ジム等の体を動かす事をする、
或いはDIYをしたり絵を描いたり、物を作ったりする。
※とにかく、それをする時に自分が「ワクワクできる事」を
するのが良いと思います。
※お勧めは「一人でワクワクできる事」(=一人旅、登山、写真を
撮りに行く、ツーリング、自転車、美術館やパワースポット巡り、
釣り、ジョギング等)をして、帰って来てからその体験について
誰か(例えば家族やパートナー)に話して分かち合う、
という事ができれば、
幸福ホルモンと言われるエンドルフィンを分泌する「愛情システム」
も働いて、より満たされると思います。
③刺激のバランスを保つ
→エレイン・アーロン博士曰く、
「HSS型HSPの人は神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い」、
つまり、多くの刺激を受ける学校や仕事とセロトニンを増やす時間と
ドーパミンを増やす時間のバランスを最適に保つ必要がある、
という事です。
その為には、計画を立てる事(HSS型の人の中では計画を立てるのが
嫌いな人もいるでしょうが、ワクワクする事の為の計画と割り切って下さい)
が役に立つと思います。
例えば、ワクワクする様な週末の旅行の計画を立て、
翌週に友人と会う計画を立てた上で(ワクワク)
次に、日々のスケジュールを立てる。
例えば、〇時~〇時まで仕事や勉強(刺激)、休憩時間には旅行に必要な
服や持ち物をネットで探したり、友人と行く店を探す(ワクワク)、
〇時には家に帰って、ポテチをつまみながら好きなビデオを見て、
〇時から長めのお風呂に入って(まったり)〇時には床に就こう、等。
(テレワークを強いられてる人なら、休憩毎に外に出たり、
昼食を外で食べたり等の適度な刺激も必要だと思います)
注意1:HSS型HSPの人は家族やパートナーからすると
一見「自分勝手な人」に思われ勝ちになる事が多いと思います。
ですので、家族や配偶者には、このコラムや本を読んで頂いて、
ご自分の特性を理解して頂く事が必要だと思います。
そして「①」~「③」ができて、辛さが和らげば、
家族やパートナーの為に優しく関わる時間もきっちりと
スケジュールに入れてみませんか?
そして博士は「カップルのトラブルの多くは”退屈”が引き起こしてる。
心地よいだけではダメで”一緒にワクワクできる活動”を行う事が重要
である」と述べておられます。
ですから、たまにはパートナーと一緒にそういう時間を持つ事も
必要だと思います。
注意2:HSPの気質(良心的・他人への細やかな気遣い)の部分で、
「みんな忙しくて、残業や休日出勤してしてるのに、
私だけ呑気に自分の楽しみを優先したら申し訳ない」
等といった罪悪感を抱く人もいらっしゃると思います。
ただ、それが為に「まったりする時間」や「ワクワクする時間」
を無くしてしまうと、心身が疲弊し、結果としてより迷惑をかける
と割り切って、
可能ならば例えば「週に1日は定時に帰る日」とか
「月に2日は完全に仕事から離れる日」等を作って、
仕事以外のスケジュールを入れてしまうのも良いかと思います。
以上、「HSS型HSP」の人が辛さから脱するヒントをお書きしましたが、
「どうしてもそれができない事情がある」とか「パートナーが納得しない」
とか
「それ以前に不安や罪悪感が強い」とか、「物質や人に依存してしまってる」
等の、それ以外の様々なお悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
そういった方はお気軽にご相談下さい。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPと発達障害(ASD)の違い
HSPと発達障害(特にASD=自閉スペクトラム症)とは
表面的な兆候や傾向が似ている様に見える部分もあり、
その鑑別は専門家でさえ誤ってしまう事があると思います。
エレイン・アーロン博士は、この両者ははっきりと違うもの
と位置付けています。
例えば博士は「ASD(自閉症スペクトラム)の知覚過敏は、
社会的な手掛かり(例えばコミュニケーションの)になる様な刺激
には反応しないという点がHSPのそれとは異なっている」と述べています。
今回は私なりの解釈で、その両者の違いを見てゆきたいと思います。
まず初めに、ASDの人の特徴についてですが、
1979年にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィングは、
「ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群・広汎性発達障害等)」
を含む自閉症の人が持つ特徴として以下の「ウィングの3つ組」
を提唱しました。
①社会性の障害(質の違い):他者の存在への無関心、周囲の人とかかわる時に
適切にふるまうことができず、相手と対等な関係を築いたり
築いた関係を維持していくことが難しい。
→HSPの人は、他者の存在を意識し過ぎる事はあっても無関心にはなれない。
適切に振舞おうとする余りへりくだり過ぎたり、傷つく事を怖れての
回避傾向や不安から関係を維持できない場合もあるが、
それはHSP気質やASDとは別のアタッチメント(愛着)に問題があったり、
「心の傷」がある場合に限っての事だと考えられます。
②コミュニケーションの障害(質の違い):相手が言っていることや
感じていることを理解したり、気づくのが難しい。
また自分が言いたいことや感じていることを相手にわかりやすく伝えたり、
表現するのが難しい。
表出(話すことや表情・仕草・声や抑揚などで表現する)と
理解(聞くことや相手の表情や仕草・声や抑揚などをみる)が苦手で、
相手の言葉を字義通りに受け取り、言葉の裏を読むのも苦手。
→HSPの人は相手の言葉の意味や表情、仕草や声等のニュアンスを
敏感に感じ取る。そしてその感じ取った刺激を深く処理して意味づけ
してゆくので、表出まで時間がかかる事が多いと思われます。
しかも相手が複数だったり、「心の傷」等による不安や恐怖を感じた場合は、
刺激過多になって思考停止(頭が真っ白)になり、
言語表出ができなくなる事もあると思います。
その場面だけ見てとると「コミュニケーションの障害」があるのでは?
と感じてしまう人もいると思われまが、
ASDの人のそれとはメカニズムが違うと考えられます。
③想像力の障害(質の違い):自分が見たり予想していた以外の出来事や
成り行きを想像したり納得することが難しい。
自分の興味のあることや心地よいパターンの行動に強いこだわりがあり、
想定外の行動を取ることに抵抗を示す。
→HSPの人も予想外の事にパニックになる事もあったり、
想定外の事態に抵抗が生じる事もあると思います。
だとしても、それは単に「新奇」な事に対する扁桃体の過剰興奮
(=情報過多・刺激過多による)によって一時的に混乱しているだけで、
成り行きを想像したり納得できない訳ではないと思います。
また自分の興味やこだわりについては「深い処理」の結果
意味づけしたマイルールを持っている人が多いと思いますが、
良心的で他者への気遣いを優先しがちなHSPの人は
自分のこだわりを曲げても、過剰適応的に他者を優先する事の方が多い
と思います。
精神科医の岡田尊司先生は、
「ASDは感覚統合の障害が根本的な障害ではないか?」(感覚過敏、感覚鈍麻)
という「感覚統合仮説」に基づいて述べておられます。
それによると、脳内の神経線維の繋がり具合から感覚処理の障害が起き、
「心の理論」に纏わるミラーニューロンがうまく働かない事、
注意の共有が起きにくい事、感覚の過敏や常同行動が生じる事も
説明できるそうです。
実際MRIを使った研究では
ASDの人の場合は「相手の心を理解しようとする部分(内側前頭前野)」
と「自身の考えや行動を評価する機能を司る部分(後部帯状回)」の
活動がほとんど連携してなかった事が判明したそうです。
もし、そうだとすればHSPは「感覚統合の問題」はなさそうですので、
同じ感覚過敏だとしてもASDのそれとは明らかに違うものだと考えられます。
※岡田先生は
「但し、虐待やネグレクトによって起きる愛着障害にも
”感覚処理障害”が伴いやすい」とも書かれていますが、
この場合は(HSPであるか否かに関わらず)ASDとの鑑別が難しく
なりそうですが・・・。
私が思うに、同じ”感覚過敏”でもHSPの人はASDの人に比べて
ミラーニューロン等による共感力がとても強いので、
相手の表情や仕草、声のトーン等の違いにも敏感で、
相手の気持ちの変化にも非常に敏感である点、
(例:お母さんは悲しんでるんだ・・・私まで悲しくなっちゃう。)
そして相手の立場に立って考えるといった所謂「心の理論」を
司る脳領域がとても発達していると考えられる点、
更にその意味を深く考えてゆくといった脳内処理を行う点、
(例:「お祖母ちゃんが亡くなってもうすぐ1年経つけど、
今でもお母さんは時々悲しそうな顔してる・・・
よっぽどお祖母ちゃんの事が大好きだったんだな。
そのお祖母ちゃんがいなくなっちゃったから、
中々立ち直れないのも無理ないよなあ。
私がお母さんを元気づけてあげなくちゃ!」)
等の相違点があると感じます。
(勿論個人差があると思いますので、
あくまで私の感覚で比較している点をご了承下さい)
以上、ASD(自閉スペクトラム症)とHSPは全く別の気質だと考えられます。
※お医者さんの多くが参考にする(発達障害等の)診断基準である
「DSMー5」というものがありますが、
それを取り上げると冗長になりますので、今回は割愛します。
次回は「HSS型HSP」と「発達障害(ADHD)」の違いについて
お書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSS型HSPと発達障害(ADHD)の違い
今回は「HSS型HSP」と「発達障害(AD(H)D)」の違い
についてお書きしたいと思います。
「HSS型HSP」は、心理テスト等で使われる「感覚プロファイル(SP)」
で言う所の「感覚探求」(=HSS?)と「感覚過敏」(=HSP?)
の傾向が強い人の事を指すと考えられます。
ADHDの場合も「感覚探求」「新奇性探求」とつながりが深いと
考えられる為、混同されるケースもあると思います。
ここで、お医者さんの多くが参考にする(発達障害等の)診断基準である
「DSMー5」の「ADHD」の項を見てみましょう。
<DSM-5におけるADHDの診断基準>
以下の9つの不注意症候(「A1」~「A9」)および
9つの多動性・衝動性症候(「H1」~「H9])を含む。
この基準による診断には,少なくとも1グループにおける6つ以上の症候が
以下(「①」~「⑤」)の条件を満たす必要がある:
①しばしば6カ月以上認められる
②患児の発達水準から予測されるよりも著しい
③少なくとも2つ以上の状況(例,家庭および学校)でみられる
④12歳前に(少なくともいくつかの症状が)みられる
⑤家庭,学校,または職場での機能を妨げている
不注意症状グループ:
A1.細部に注意を払わない,または学業課題やその他の活動を行う際に
ケアレスミスをする
A2.学校での課題または遊びの最中に注意を維持することが困難である
A3.直接話しかけられても聴いていないように見える
A4.指示に従わず,課題を最後までやり遂げない
A5.課題や活動を順序立てることが困難である
A6.持続的な精神的努力の維持を要する課題に取り組むことを避ける,
嫌う,または嫌々行う
A7.しばしば学校の課題または活動に必要な物を失くす
A8.容易に注意をそらされる
A9.日常生活でもの忘れが多い
多動性・衝動性症状グループ:
H1.手足をそわそわと動かしたり,身をよじったりすることが多い
H2.教室内またはその他の場所で席を離れることが多い
H3.不適切な状況で走り回ったり高い所に登ったりすることがよくある
H4.静かに遊ぶことが困難である
H5.じっとしていることができず
エンジンで動かされているような行動を示すことが多い
H6.過度のおしゃべりが多い
H7.質問が終わる前に衝動的に答えを口走ることが多い
H8.順番を待てないことが多い
H9.他者の行為を遮ったり,邪魔をしたりすることが多い
それでは、この「AD(H)D」の診断基準を基に
「HSS型HSP」を当てはめてみます。(勿論個人差があると思いますので、
あくまで私の感覚で行っている点をご了承下さい)
③少なくとも2つ以上の状況(例,家庭および学校)でみられる
⑤家庭,学校,または職場での機能を妨げている
→「不注意」にしろ「多動性・衝動性」にしろHSS型HSPの人は、
学校や職場では周りの目を気にして、相手や周りの迷惑を考えて
不注意に対して準備したり、多動・衝動性を我慢したりする傾向が強い
と考えられます。
ですから家庭ではその傾向が強く出たとしても、公的な場では生じにくい
と考えられますし、
まして(迷惑を掛ける事にも敏感であると考えられますので)、
機能を妨げる程の迷惑を掛けても平気、といった事態は考えにくい
と思います。
(もしそうなら、この時点でADHDから除外されると言えます)
次に「A」グループの「A5」{A6」「A8」「A9」以外の5項目と
「H」グループ「H1」「H4」「H6」以外の6項目も、
やはり職場や学校等の公的な場では、HSSの「感覚探求」よりも
HSPの部分である「そんな事をしたら相手がどう思うか?」
とか
「相手の迷惑にならないか?」とか「ルールに違反してるのでは?」
といった部分に敏感である為、該当しにくいと思います。
この私の感覚が正しければ、HSS型HSPの人はHSPの気質があるが故に、
AD(H)Dの診断基準は満たさない、と考えられます。
※どうしてもはっきりさせたい方は
発達障害に詳しい医師の元で、(除外)診断を受けて下さい。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人がよく間違えられる障害・疾患
今回は''HSPの人が間違えられやすい''(間違えられる可能性のある)
障害・疾患についてお書きしたいと思います。
まず、
前回と前々回にお書きした様に
HSPの人は「ASD(自閉スペクトラム症)」と、
HSS型HSPの人は「AD(H)D」と間違えられる事もあると思います。
また
HSS型のHSPの人は、「刺激を遮断する」というHSPの部分
と
「刺激を求める」というHSSの部分といった両極端な気質を併せ持ってるが故に
「双極性障害」と診断される例もある様です。
或いは、
人から見られると動きがぎこちなくなってしまう為に
「発達性協調運動症」と間違えられる場合もあるかも知れません。
また或いは、
「愛着の問題」や「心の傷」を負ったHSPの人は
人との関係において回避的になったり、
ストレスによって神経の高ぶりがMAXになり身近な人に怒りを爆発
させてしまったりすると、
「パーソナリティー障害」と間違えられる事もあるでしょう。
更には、
「愛着の問題」や「心の傷」を負ったHSPの人がネガティブな事柄に対して
持ち前の想像力を駆使して深い処理を行い続けた結果、
「妄想性障害」と間違えられる事もあるかも知れません。
但し、
HSPとこれらの病態を鑑別する為には、
心理テストに加えて、家族歴・成育歴・病歴等を詳しく聞き取る必要がある
と思います。
ですので、
もし鑑別が必要であれば、その辺りをきっちり聞いてもらえるお医者さん
を探されるのがベストだと思います。
そして(これは障害には当てはまりませんが)、
親御さんや先生・上司・周囲の方が本人のHSPの気質を理解されていない場合に
「暗い」とか「引っ込み思案」とか「あかんたれ」とか「弱虫」
とか「気にしい」、「怖がり」等といった否定的なレッテルを貼って、
本人自身もそのレッテルを受け入れてしまったとすれば、
次回からお書きする様々な「二次障害」に繋がりかねませんので
くれぐれも周囲の方やご本人はHSPというご自分の気質に理解・共感
して頂きたいと思います。
それでは、次回からはHSPの人が陥り易い(陥る可能性のある)
障害についてお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が陥り易い障害
①抑うつ
今回からは、
HSPの人が陥り易い(陥る可能性のある)障害について
お書きしてゆきたいと思います。
「お母さんが期待してるから、テストでもっと良い点数を取らなきゃ!」
と夜遅くまで頑張ったり、
「入社してきた後輩の良い手本となる様に、完璧に仕事をこなさなきゃ!」
と家に帰ってからも仕事の準備をしたり・・・。
HSPの人は「良心的」「誠実」「真面目」であったり、
「貢献感」を大切にする人が多いと思います。
その為に頑張り過ぎて、自分の時間まで犠牲にしてしまう事もあるでしょう。
或いは、
「友達のAちゃんは、今日なんだかよそよそしかったなあ~。
私が昨日言った事に気を悪くしたんじゃないかしら・・・
だとすれば、嫌われちゃったのかな・・・
明日どう接したらいいんだろう?・・・」
HSPの人は、些細な事やいつもとの微妙な違いにも気が付く「感度の鋭さ」
を持っていますので、相手の微妙な変化も読み取ります。
そしてその意味を深く考えてゆきますので、
家に帰っても、或いは床に就いてもその深い処理が続くと疲弊し、
自立神経が乱れて睡眠不足や頭痛・腰痛・胃腸の不具合等の身体症状
まで出てきたりする事もあるでしょう。
そしてもしその処理の結果で得た結論がネガティブなものであったなら
落ち込んでゆくでしょう。
そしてその様な事が続くと
刺激を遮断し、心を安定させるセロトニンやGABAを補う時間が削られたり、
(特にHSS型の人は)興味がある事への刺激を得る為の時間も削られ、
ワクワク感を感じられるドーパミンを補う時間も無くなり、
結果的に元気のない状態=抑うつ状態に陥る事もあると思います。
※HSPの人に障害が出現し、医師の診断によって薬が処方される場合、
刺激に敏感な為、少量の薬でも効きすぎてしまう事が考えられます。
その辺りを注意する事が必要だと思います。
また、抗うつ薬の投与でセロトニンやノルアドレナリンが補完される
事によって責任感から益々仕事や学業にのめりこみ、
本来であれば刺激を遮断し、まったりとする時間や趣味に没頭する時間
を確保する事によって得られるそれらが人為的に得られてしまうので、
その時間を確保できずに刺激過多から更に症状が強まる事も考えられます。
或いは、
HSS型HSPの人がADHDや双極性障害と間違われて薬を処方された場合も
それらは中枢神経に作用する薬である事も多いでしょうから、
セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリン等の神経伝達物質の
バランスが崩れ、HSPの人にとって一番大切な「適切な刺激量」が
保たれなくなる恐れもあると思います。
ですから、猶の事HSPの正しい理解と正しい診断が必要であると思います。
次回は、
HSPの人か抑うつを防ぐヒントをお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が抑うつを防ぐヒント
抑うつ症状が、HSPの気質が関係していると思われる場合は、
それを防いでゆく必要があります。
以下にそのヒントをお書きしたいと思います。
※以前のコラムでご紹介した方法については
詳細は省略させて頂きますので、ご了承下さい。
<HSPの人が抑うつを防ぐヒント>
①時間の構造化を図る(スケジュールをきちんと立てる)
→例:「〇時から△時まで仕事(授業)に集中して、
休憩時間の10分間トイレに籠って好きな音楽を聴く」
「〇時には仕事を終えて、△時からは家で好きな映画を観る」
「休日は仕事から離れて、ショッピング(趣味)を楽しむ」
等々。
=秘訣は、「刺激を遮断する時間」と「ワクワクする刺激を得る時間」
を確保できる様なスケジュールを組むことです。
②自分のフォルダーやファイルの整理
→特に「愛着の問題」や「心の傷」があるHSPの人は
(以前もお書きした様に)「自分」や「相手」や「世の中」に対する記憶
やそこから導き出されたネガティブな結論が保存されたフォルダー
やファイルを作ってしまっている事が多いと思います。
(例「相手の感情」フォルダーの中の「相手の怒りファイル」に
「自分が相手を怒らせた記憶」が沢山入ってしまっている、等)
そしてそのファイルを開き、そこに入っている記憶を参照し続けるから
導き出される感情(例えば罪悪感や自己否定等)もいつも決まっていて
ネガティブ感情から抜け出せなくなって
結果的に落ち込みや抑うつに繋がってゆくと考えられます。
=だとすれば、フォルダーやファイルとそこに入ってる記憶や結論を
書き出してみて、ポジティブなファイル(少なくともネガティブでないもの)
や記憶・結論も書き加えてゆき、そちら側も参照できる様にする
必要があると思います。
(「××に違いない!」→「××かもしれないけど〇〇かもしれない」と
いう風に、黒に白も加えてグレーにもってゆければ辛さは半減する筈です)
それでは次回は
HSPの人が陥り易い(陥る可能性のある)不安障害について
お書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が陥り易い障害
②不安障害
「この前も仕事でミスをして部長に怒られた・・・
今度またミスをしたら益々部長は私の事を”使えない奴”と思うだろうな・・・
そしてもし会社をクビになったら・・・
そうなったらもう生きてゆけない!」(全般性不安障害)
「明日の朝礼はまた私の番だ。
この前は顔が真っ赤になって足ががくがく震えて声も出なくなって
みんな私の事を白い目で見てたよな・・・
明日もそうなっちゃったらどうしよう・・・もう会社行けない!」
(社交不安障害)
「電車に乗って前みたいに心臓がバクバクなって
呼吸が苦しくなって倒れたらどうしよう・・・もう電車乗れない!」
(パニック障害)
「知らない間に誰かに危害を加えちゃったかも知れない・・・
もし私がそんな事してたとしたら、もう生きてゆけない」
(強迫性障害)
「頭痛がする・・・脳の病気じゃないのかなあ?
病院で調べても”異常なし”と言われたけど、
検査でもわからない様な不治の病だったらどうしよう?・・・」
(心気症)
他にも、
「彼にラインしたのに返って来ない・・・
今頃別の女性と会ってるのかも?・・・
私の事なんて、もう愛してくれてないんじゃないのかなあ・・・」
等々、
不安を感じやすく、それが日常生活を妨げるレベルにまで達したら
「不安障害」との診断が下されると思います。
HSPの人は刺激に敏感でそれに集中し、深く処理してゆき(考えてゆき)
豊かな想像力を持っているという特性があります。
ですから、
非HSPの人に比べて不安を生じさせる些細なサインに敏感になり、
不安に集中し不安の事を常に考え続け、豊かな想像力を駆使して
「こうなったらどうしよう?・・・」と最悪の想像をし、
強い恐怖を感じ続けた結果、刺激過多になって脳が休まる暇が無くなり、
扁桃体の興奮を鎮めるセロトニンやGABAが不足し、
より不安を感じやすくなる、といった悪循環が生じ易いと思います。
但し、
本来HSPの人は不安等のネガティブな刺激だけでなく、
「楽しみ」「ワクワク」「嬉しい」「感謝」「共感」
等のポジティブな刺激にも同様に敏感な筈です。
ところが、
その敏感さがネガティブな刺激(この場合は不安を喚起させるもの)だけに
集中していると「不安障害」と言われる状態に陥り易いと思います。
そしてそこには多くの場合、親との「愛着の問題」や「心の傷」
が隠れている場合が多いと思われます。
特に親との間で「愛着形成」がなされていなかった場合
(例えば親の無関心、本人が欲していた対応を親がしてくれなかった
と感じた場合、親自身が病気であったり、不安が強かった場合等)
は、
親が安全・安心の基地としての機能を果たせていなかった為に、
敏感さのセンサーは不安に固定されてしまうであろうと考えられます。
※この場合の「不安障害」は「愛着障害」から来る二次障害と
言えると思います。
それでは次回は、HSPの人が不安障害に対処するヒント
をお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が不安障害に対処するヒント
前回お書きした様な不安症状が、HSPの人の気質と関係している
と思われる場合は、それに対処してゆく必要があります。
以下にそのヒントをお書きしたいと思います。
※以前のコラムでご紹介した方法については
詳細は省略させて頂きますので、ご了承下さい。
<HSPの人の不安障害に対処するヒント>
①悪循環パターンを断ち切る
不安障害は、
A「刺激」
B「過去の記憶が詰まったファイルを参照してゆく」
C「それについて深く意味づけをしてゆき結論に達する」
D「その結論が刺激となって扁桃体が興奮する」
E「その興奮に対して参照したファイル特有の感情(このファイルの場合は
不安や恐怖)をラベリングしてゆく」
F「その刺激過多による興奮を鎮める為に回避行動を行う(前回の例では、
ミスをしない様に何度もチェックしたり緊張しない様にしたり、
会議や電車に乗る事を避けたり、誰かに危害を加えていないか?を何度も
確認したり、検査を受けまくったり、彼に何通もLINEを送りつ続けたり)」
G「回避行動による一瞬の安心を求める傾向が強くなり、
回避行動がエスカレートしてゆき(=馴化)回避行動への依存が形成
されてゆく」
H「回避行動が増えれば増える程、不安・恐怖が強くなる」
I「そして安心やワクワクを感じる事ができる時間がどんどん削られてゆき、
刺激過多や強い感情反応が制御不能となってしまう」
というパターンが存在すると思われます。
もしそうだとすれば、「A」~「I」のいずれかのパターンを変える事
が有効だと思います。
以下「A」~「I」のパターンの変え方について簡単にお書きしたいと思います。
(詳しくは以前のコラムをお読み頂くか、カウンセリングを受けられる事 も
ご検討されてみても良いかと思います)
A「刺激」を変える:会議や電車を避けたり、会社を辞めたり彼と別れたり・・・
或いは予期不安が先行刺激となる場合は、考えない状況を作ってゆく、等。
但しこれは回避行動にあたり、根本的な解決には繋がりにくいと思います。
B「参照するファイルを変える」:(以前のコラムにお書きしています)
C「意味づけや結論を変える」:(これもお書きしていると思います)
E「感情のラベリングを変える」:例えば「会議でうまく喋れて皆に賞賛
されたとすればどんな気持ちになるだろう・・・そんな場面って
今までにはどんな場面があっただろうか?」等と自問し、
「皆の注目を浴びて賞賛され、喜びで満ちた場面のファイル」
を作ってゆきます。
そして会議の事を考えて扁桃体が興奮する度にその新しいファイルを参照し、
「あ~皆に賞賛されたら喜びで天に上るくらい興奮するよなあ。
この興奮は天に上る喜びを期待してのワクワク感だ!」
と感情のラベリングを変える事ができるかも知れません。
F「回避行動をやめてゆく」:(これも以前のコラムにお書きしています)
I「刺激を遮断し安心を感じられる時間と
自分の望む刺激を得られるワクワクする時間を増やしてゆく」
(その為には以前お書きした要領で時間を構造化し、不安を感じる時間と
安心・ワクワクする時間をスケジュールに組み込んでゆく)
※一般的な抗不安薬はセロトニンを増やす作用がありますが、
不安に効果があるタンドスピロン等は逆にセロトニンを減らす作用
があります。
何故心を安定させる筈のセロトニンを減らすと不安が減るのか?
私見ですが、セロトニンを減らす事でドーパミンが増え、
それによって不安が減る、即ち不安に対してドーパミンを増やす事
が必要な場合もある(社交不安等はそう考えられています)と言える
と思います。
(そして恐らく、うつに対しても・・・)
ノルアドレナリンの再取り込みを防いで、神経回路上の流量を増やす薬も
ドーパミンがノルアドレナリンの材料になってる訳ですから、
ドーパミンをきっちり増やす必要があるでしょう。
ですから、やたらめったらセロトニンやノルアドレナリンを増やせばいい
訳じゃあない(笑)、と思います。要はバランスが大事だと思います。
そういった意味でも、特にHSPの人はセロトニンとドーパミンを増やす
時間をきっちりと確保し、しかもそれらのバランスを取る必要がある
と思います。
②愛着の修復・再形成を行う
→愛着が形成されていない為に不安を感じやすいHSPの人は多いと思います。
その場合は、特定の人(恋人や配偶者、親友、師、医師・カウンセラー等との
「1対1」の愛着形成から始めてゆくのが良いと思います。
※詳しくは今後「愛着障害」の項に書いてゆくつもりです。
次回は、HSPの人が陥り易い障害の③として、
依存症・過食症についてお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が陥り易い障害
③依存症・過食症
「エンパス」(HSPとほぼ同義と思われる共感力が非常に高い人達)
という概念を提唱しているアメリカの精神科医ジュディス・オルロフ先生は、
「エンパスは刺激が強すぎると、依存の対象にのめりこむことによって
感覚を麻痺させ、何とか知覚のオーバーロード(負荷のかかり過ぎ)
をやり過ごそうとする」
「食べ過ぎて余分な肉をつけて体重を増やすのは、
他者のストレスやネガティブなエネルギーから自分を守るため」
と仰っています。
私も(きちんと統計調査を行った訳ではありませんが)
HSPの人は非HSPの人に比べても、所謂”依存症”に陥る確率が高いのでは?
と想像しています。
思うに、そういった場合の”依存”のメカニズムとしては
以下のパターンがあるのでは?と想像しています。
<HSPの人の依存のメカニズム(仮説)>
①HSPの気質「S」(=些細な刺激に対する敏感さ)によって、
相手や物事のいつもと異なる小さな違いに気づく
②HSPの気質「D」(=物事を深く捉えて時間を掛けて
慎重にその意味や答えを見出して行こうとする)によって深い処理を行う
→ここでもし、「愛着の問題」や「心の傷」があった場合は、
その時に参照するフォルダーやファイルとその中の記憶は
ネガティブなものに偏ると考えられる
③その結果「E」(=強い感情反応と共感)によって生じる強い感情は
例えば「不安」「恐怖」「自責」「怒り」等のネガティブなものになる
④そしてそれらのネガティブな感情に伴って、
扁桃体でのノルアドレナリン(不安・恐怖等に関係する神経伝達物質)や
アドレナリン(怒り等に関する神経伝達物質 ※自責=自分に向けた怒り)
の分泌が高まって、「O」の刺激過多で神経が高ぶる状態になる
⑤その様な事が繰り返されると、視床下部のストレス中枢が興奮し、
副腎皮質からストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌され、
脳幹にあるセロトニン神経が抑制されて、脳内のセロトニン分泌が低下する
⑥本来ノルアドレナリンやアドレナリン等を制御し、「心の安定」を司る
セロトニンが減少する事でその制御が効かなくなり、
結果としてノルアドレナリンやアドレナリン等の分泌過多になり
心が安定せず、不安や恐怖・怒り等を感じる事が増え、
しかもHSPの気質からそれらの感情を抑圧する事で解消できなくなる
⑦アドレナリンはノルアドレナリンから合成され、ノルアドレナリンは
ドーパミンから合成されるので、それらの材料であるドーパミンも減少する
⑧こうしてセロトニン不足、ドーパミン不足に陥り、
ホメオスタシス(恒常性)によって、セロトニンやドーパミンを
増やす事が(無意識下での)最優先課題となる
(※特に「HSS型のHSP」の人は刺激=ドーパミンを求める傾向は元々強い)
⑨そしてまずドーパミン(快の刺激)を求めた行動としてギャンブルや買い物、
恋愛・SEX、ゲーム・ネット、食べ物・酒、薬物等に走る。
そしてそれらを得る”過程”でドーパミンが分泌され、
それらを得た”結果”として満足感=セロトニンが分泌される
➉ところが(特にHSPの人は)買い物やギャンブル、過食等をしてしまった
自分を責めたりする事でノルアドレナリンやアドレナリンが分泌され、
ストレスホルモンのコルチゾールが増え
結果としてドーパミンやセロトニンは再び減少してしまう
例:「あれも欲しい、これも欲しい!と沢山買い物する」(ドーパミンが分泌)
→「手に入れて満足感を感じる」(セロトニンが分泌)
→「あ~またやっちゃった・・・と罪悪感や不安を感じる」
→ノルアドレナリンやアドレナリンが分泌され、セロトニンやドーパミン
が不足してしまう
※HSPの人は激しい恋に落ち易いと言われていますが、
恋愛依存の場合は、彼とうまく行ってるとしてもすぐに不安
が襲ってくる(特に「愛着の問題」や「心の傷」がある場合)と、
同様にドーパミンやセロトニン不足になってしまう
⑪その結果、更にドーパミンやセロトニンを求める行動が増えてしまい、
依存の悪循環に陥る
以上、私なりの仮説で(HSPの人が)依存に陥るメカニズム
をお書きしましたが、
次回はこの仮説を基に「HSPの人が依存症・過食を克服する為のヒント」
をお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が依存症・過食を克服するヒント
前回は私なりの仮説で(HSPの人が)依存に陥るメカニズム
をお書きしましたが、
今回はこの仮説を基に「HSPの人が依存症・過食を克服する為のヒント」
をお書きしたいと思います。
<HSPの人が依存症・過食を克服するヒント>
①深い処理(意味を深く考えてゆく)を行う時に参照するフォルダーや
ファイルを変える
→前回の「②」の部分で「愛着の問題」や「心の傷」があるHSPの人は、
深い処理を行う時に参照するフォルダーやファイルとその中の記憶は
ネガティブなものに偏ると考えられる、とお書きしました。
ならば、過去の記憶が沢山入っているフォルダーやファイルを整理し直し、
今までとは違うそれらを参照する方向に持ってゆく事で、
そこから導き出される感情も「恐怖」や「不安」、「怒り」、「自責」
とは違ったものになる筈です。
※詳細は以前のコラムをご参照下さい。
②ドーパミンやセロトニンを別の方法で増やす
→前回の「⑤」~「⑨」でお書きした様に、
不足したセロトニンやドーパミンを補おうとする行動が依存になって
しまっていると考えますので、別の形でそれらを補う事を考えてみます。
例:〇ギャンブルの代わりに旅行、スポーツ、ゲーム、趣味等の
自分の好きな事をする時間を作る
〇買い物の代わりにウインドショッピングをしたり、
ネットショップで欲しいものを吟味して”買い物かご”に入れてゆく
〇恋愛依存の場合は、好きなアイドルにはまる
〇過食の場合は(過食は気にせず)腹筋トレをし、”筋肉の鎧”
をまとって身を守る、或いは激辛料理(刺激)に無理矢理挑戦する
等々。
※上に挙げたのはあくまで一例です
※ポイントとしては、それをする事で快の刺激が得られ、
満足感があるものを選ぶことです
※別の方法が見つからない時は、
今の依存に時間やお金や量の制限を設けた目標を立て、
それを周囲やSNS等で宣言をし、目標を達成できれば
自分や他者から承認や賞賛を受ける等の仕組みを作る
→例:「ギャンブル依存克服の記録」としてブログを始め、
「1ケ月に1回だけ」、とか「月に2万円まで」等の
制限を設けた目標を作り、その目標を宣言し、
それを達成すれば「コメント下さい」等と承認される
(或いは自分にご褒美を与える)様な仕組みを作る
(承認や賞賛によってもドーパミンやセロトニンが分泌される)
③自責や不安を減らしてゆく
→前回の➉でお書きした様に、自責や不安はドーパミンやセロトニン
を減らしてしまうと考えられます。
ですから、
「依存に陥ったのはHSPという持って生まれた気質のせい
=自分のせいではない」
「不安や恐怖等のネガ感情を感じるのは愛着の問題や心の傷のせい
=自分のせいではない」
「依存に走るのは、足りない脳内物質を補う為
=意志が弱いからではない」
等と書くなり唱えて自責をしない事。
そして不安に対しては、以前「HSPの人が不安障害に対処するヒント」
でお書きした方法で軽減してゆきましょう。
次回からは、HSPの人の人間関係の悩みとその改善方法
をお書きしてゆきたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人の人間関係の悩み①
①「他人には異常に気を遣ってしまうのに、彼(夫)にだけ
きつい言い方をしてしまい、罪悪感にかられてしまいます」
②「グループ(職場・会社・集まり)の中では、喋れなくなってしまう」
③「初対面の時は割と話せるのに、会う回数が増えてゆくと
次第に話せなくなってしまう・・・私って”二度見知り”?」
④「何度転職しても、職場にパワハラ的な上司が居て、
耐えられなくなって辞めてしまう・・・私って本当に弱い人間だ」
「恋愛」「夫婦」「親子」「職場」「学校」「友人」・・・。
カウンセリングにお越しになる方の半数以上は、
(広い意味での)人間関係のお悩みでお越しになられるという実感があります。
そして、そういった方の中の多くがHSP的な気質を持っておられる
と感じます。(中でも「心の傷」や「愛着の問題」を抱えた方)
勿論、非HSPの人(HSPの気質を持っていない人)も
「人間関係で悩んだ事など一度もない」という人の方が少ないと思います。
それでは、
何故HSPの人は非HSPの人に比べて、カウンセリングを受けないといけない程の
深刻な悩みに陥ってしまうのでしょうか?
それは恐らく、エレイン・アーロン博士が定義されてるHSPの人の4つの特徴、
即ち「D」(=深い処理・受け止め方の深さ)、「O」(=刺激に過敏)、
「E」(=強い感情反応と共感)、「S」(=感度の鋭さ)に加えて、
最近アーロン博士が5つ目の特徴としてあげられてる「D」
(=感受性差、差次感受性)、
つまり変化や違いに敏感で、ポジティブな変化(良い環境)からは
ポジティブな影響(良い影響)を、
ネガティブな変化(悪い環境※幼少期の環境等)からは
ネガティブな影響(悪い影響)を受け易い
という5つの要素が絡んでいると考えられます。
特に幼少期の「愛着の問題」や「心の傷」を抱えている場合は、
「D」(=感受性差、差次感受性)によってネガティブな影響を受け、
対人関係にもそれが影響してしまうと考えられます。
現にアーロン博士は
「HSPの半数が幼少期に問題があり、成人してからの愛着スタイルが不安定型
だとインタビューに答えていて、ストレスの多い不幸な家庭で育ったHSPは
同条件下で育った非HSPよりも・悲観的、・自己肯定感が低い、
・落ち込みやすい、・抑圧されてる、・不安症、・愛着スタイルが不安定型
という特徴がある事がわかった」
「そして(その様なHSPの人は)”相手と親密になる事””衝突する事”の両方を
尋常じゃない程恐れる事もある」
と述べられています。
それでは、次回はHSPの人の人間関係の悩みのメカニズムを
詳しくお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム①
今回からはHSPの人の人間関係の悩みのメカニズムを
詳しくお書きしたいと思います。
まず今回は「HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム」の全般的なものから
お書きしたいと思います。
<HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム①>
(1)相手の否定や拒絶に気が付きやすい
=HSPの特徴の一つである「S」(感度の鋭さ)によって、
相手の表情や声(言い方、トーン、大きさ等)、態度、行動、雰囲気等
非HSPの人なら気が付かない些細な部分まで気が付いてしまう。
そして特に「心の傷」や「愛着の問題」を抱えているHSPの人は
相手のネガティブな反応に対してその”高性能センサー”を働かせている
と思われます。
ですからそれに基づいて、「この人、私の事嫌いなのかな?」
→「何故嫌われたんだろう?」→「きっと私が昨日〇〇と言ったからかも?
そういえばあの時も・・・」→「だから私は嫌われちゃったんだ!」
とか
「私が怒らせたのかなあ?」→「何故怒らせたのかな?」
→「あれかな?或いはあの時かな?・・」→「だから私の事を怒ってるんだ!」
とか
「私の事を軽蔑してるんじゃないのかな?」→「何故軽蔑してるんだろう?」
→「あの時私あんな事しちゃったし、
またあの時はあんな事言っちゃったし・・」
→「だからきっと軽蔑してるに違いない!」
という様に、ネガティブなファイルと記憶を参照しながら
「D」の深い処理(深く考えて意味づけしてゆく)を行う事によって
「きっと私は嫌われてる」
とか
「私の事を怒ってるに違いない」
とか
「きっと私は軽蔑されてる」
等と自分に対するネガティブな結論を強化し続けるから
不安や恐怖がどんどん強くなってゆくと考えられます。
(2)相手に確かめない
=自分に対する相手の怒りや軽蔑・嫌悪感・理不尽さ等を感じた時、
非HSPの人ならば(相手や場面にもよるが)
「怒ってるんですか?」
とか
「私の事嫌ってるんですか?」
とか
「馬鹿にされてると感じて不愉快です」
等と相手の真意や感情を確かめる手段を採る事もあるが、
HSPの人の場合は、「D」(深い処理)によって、「こんな事聞いたら、
相手はもっと私の事を嫌う(怒る・軽蔑する)に違いない」等といった
結論を出しちゃう事が多いと思われますので、相手に真意を確かめる事が
できずに益々妄想的に不安や恐怖が膨らんでゆくと考えられます。
(3)助けを求められない
=同じような状況に置かれても、非HSPの人なら他人に相談する事が多い
でしょう。
例えば、「ねえねえ、今朝の部長、何怒ってたのかしら?・・・
朝からテンションが下がっちゃうわ」
→「なんか聞いたんだけど、部長は最近奥さんとうまく行ってない
みたいよ。八つ当たりじゃない?」
→「え!本当?八つ当たり?・・・ならムカつくよね」
で終わる所が、
HSPの人の場合は「D](深い処理)によって、
「A子に相談したら、どう思われるだろう?・・・
細かい事を気にする神経質な奴と思われるんじゃないかな?・・・
もしメンヘラと思われたらどうしよう?」
或いは「こんな事を親や友人に相談したらどうなるだろう?・・・
きっと重たい空気になって余計な心配や迷惑かけちゃうだろうな」
等と、
相談しない方向での結論が出ちゃう事の方が多いのではないでしょうか?
(4)自己否定の悪循環に陥る
=前回お書きした「①」~「④」の例も、今回の「(1)~(3)」についても
全て「HSPの持って生まれた気質」である「D」「O」「E」「S」で
説明がつきます。(※特に「心の傷」や「愛着の問題」を抱えている場合)
なのに
「彼(夫)にだけきつく当たる自分」、「人数が多いと話せなくなる自分」、
「耐えられなくなって転職を繰り返す自分」、
「すぐ否定・拒絶されたと思ってしまう自分」、「相手に聞けない自分」、
「自分一人で抱え込んでしまう自分」を
更に「D」の気質で深く考え、意味づけしていって、
「私は嫌われる人間だ」「自分はダメだ」「私なんて必要ない」
「誰からも愛されない」等といった「自己否定的な結論」
を出してしまいがちだと思います。
そしてそうなれば益々「S」の感度の鋭さに用いられる”高性能センサー”は
ネガティブなものへ集中してゆくでしょう。
次回からは、
(前回揚げた「①」~「④」のケース毎に)より詳しくそのメカニズム
を見てゆきたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人は何故彼(夫)にだけキレてしまうのか?
今回からは、前々回挙げた「①」~「④」の個々のケース毎に、より詳しく
「HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム」を見てゆきたいと思います。
今回はまず「HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム②」として、
前掲①のケース:「他人には異常に気を遣ってしまうのに、
彼(夫)にだけきつい言い方をしてしまい、
罪悪感にかられてしまいます」
を取り上げたいと思います。
<何故彼(夫)にだけキレてしまうのか?>
エレイン・アーロン博士は、
「HSPは非HSPの相手に対して、自分に無い価値を讃える傾向がある。
この「白か黒」の見方をする事で、最初に自分の良い資質を”分裂”させ、
相手に投影し自分の長所と相手の欠点が見えなくなり、
相手に権力を渡し過ぎる。
そして過剰に服従してしまうと、相手はあなたを支配し批判し続け
それを当然と思うようになる。
相手をそこまで理想化しておきながら、自己肯定感が低いHSPは
ひどい嫉妬を抱えてしまい、善い人を奴隷にするか、
それに失敗すると、善い人もろとも善いものまで破壊してしまう事がある」
と述べておられます。
更に博士は、
「抑圧されているもう半分のコンプレックス(シャドー)は
いつも”分裂”を起こしていて、特にそれをパートナーに投影した時に
トラブルの大きな種になる」
とも述べておられます。
つまり、
「自己肯定感の低いHSPの人」は、自分の良い面や資質を分裂
(否認し、抑圧する)し、
相手に投影(それが自分には備わっていなくて相手に備わってると思いこむ)
し、相手を極端に理想化し過剰に服従してしまったり、
或いはそれが故の嫉妬によって権力闘争が生じ、
相手と戦って破壊しようとしてしまう」
という事です。
一方、
自らが否定的に捉えて、”自分の悪い面・欠点”としてる部分も同様に
自分から”分裂”させ、相手に”投影”し、相手を否定したり攻撃してしまう、
という事です。
ですから博士も、
「特に幼少期に両親に失望した事があるHSPは、
現実が迫ると(相手との距離が縮まると)批判的になり、
相手の欠点や癖がものすごく細かく見えてきてあら捜しをしてしまう
事があり、
相手の自己肯定感が脅かされてしまうと、非HSPは防衛体制に入る。
そして、HSPの”幻滅”と”決めつけ”+ 非HSPの”防御”で2人は
”分裂”(相手の全てが悪い等の白黒思考思考になる)してゆく。」
と述べられています。
上記の博士のご意見に加えて、私見を述べさせて頂くと、
(特に「愛着の問題」や「心の傷」を抱えた)HSPの人は)
抑圧された親や心の傷を与えた相手に対する怒りがあって、
パートナーを本当の怒りの対象者とダブらせて(転移)ぶつけてしまう事
もよくあると思います。
更に、脳科学的な観点からも私の推論を述べますと、
「仕事や学校、育児やママ友との付き合い等で、刺激過多になり、
扁桃体が過剰興奮の状態に陥る」
「それを抑える為に、心を安定させるGABAやセロトニンが消費された結果、
GABAやセロトニン不足に陥る」
「加えてノルアドレナリンやアドレナリンの放出が増え、
それらの材料である(快の刺激と関係する)ドーパミンも不足する」
「こうして、(帰宅した時など)パートナーと一緒の時には
GABA・セロトニン・ドーパミンが不足してるので、
それを求める傾向が強まる」
「その時にもし相手が心の安定(GABAやセロトニン)を妨げる
と感じた場合は、
相手を無視して部屋に引きこもったり(GABAやセロトニンを求める行動)
するが、
それに対して相手が良い反応をしてくれない場合や、
快の刺激(ドーパミン)をもたらせてくれないと感じた場合は、
”権力闘争”によって、ドーパミンやセロトニンを得ようとする
(※直接、権力闘争に持ち込む人もいる)」
「相手との”権力闘争”の勝利を目指して怒りをぶつける事で
ドーパミンが得られ、
”権力闘争”に勝った、と思った瞬間にセロトニンが得られる」
「ところが(特にHSPの人は)罪悪感によって、
ドーパミンやセロトニンは一瞬で消費されてしまう」
「しかも恒常的にその状態が続けばストレスホルモンのコルチゾールが増え、
よりドーパミン・セロトニン不足になり、より”権力闘争”を求める様になり、
言わば”怒り依存”の状態に陥る」
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの悩み解消:彼(夫)にだけキレるのを防ぐ
今回からは、以前揚げた「①」~「④」の個々のケース毎に、
HSPの人の人間関係の悩み解消のヒントをお書きしてゆきたいと思います。
今回はまず、
前掲①のケース:「他人には異常に気を遣ってしまうのに、
彼(夫)にだけきつい言い方をしてしまい、罪悪感にかられてしまいます」
というお悩みに対して、その解消のヒントをお書きします。
<彼(夫)にだけキレるのを防ぐヒント>
①自分と相手の良い所(好きな所)と悪い所(嫌いな所)を整理してゆく
→以前、このケースの”メカニズム”でお書きした通り、
エレイン・アーロン博士は、
「(「愛着の問題」や「心の傷」によって)自己肯定感の低いHSPの人は
白か黒かの見方をする事で自分の良い面や資質を分裂(否認し抑圧する)し、
相手に投影(それが自分には備わっていなくて相手に備わってると思いこむ)
し、相手を極端に理想化し過剰に服従してしまったり、或いはそれが故の嫉妬
によって権力闘争が生じ、相手と戦って破壊しようとしてしまう」
「一方、自らが否定的に捉えて”自分の悪い面・欠点”としてる部分も同様に
自分から”分裂”させ、相手に”投影”し、相手を否定したり攻撃してしまう」
という主旨の事を述べておられます。
つまり簡単に申しますと、
相手を「真っ白だ」と理想化し過ぎると、自分の劣等感(コンプレックス)
が誘発され卑屈になりフラストレーションを爆発させたり、相手に嫉妬して、
相手の価値下げを行おうとしてやり込めてしまう、と理解できます。
或いは、最初は相手が「真っ白だ」と理想化しておいて、
「黒」が一つでも見つかると、途端に相手は「真っ黒」になり、
許されざる存在になってしまう、と言えるでしょう。
※「自分の事は棚に上げて・・・」とか「自分に甘く他人に厳しい」
という人は、パートナーが犯したミスを自分がやったら許し、
相手がやったら許さない、という事がよく起きると思いますが、
恐らくキレてる場面では、自分は「真っ白」で相手は「真っ黒」と思ってる
訳です。
だとすれば、こういった「否認→抑圧・分裂→相手への投影」を止めるには
まず自分の無意識に上記の様なパターンがあると認識する事、
そして
自分と相手のネガティブファイル(黒)とポジティブファイル(白)の中身を
しっかりと考えて書き出して、日々整理してゆく事が大切だと思います。
但し、相手の「黒」い部分や、自分の「白」い部分が中々思い浮かばない時は
前回お書きした「C」相手の立場に立って考える事や
「D」自分や相手を客観視する事が役に立つでしょうし、
相手自身の黒い部分や自分の白い部分を相手に聞いてみてもいい
かも知れません。
②親や養育者等の転移が生じてないか?を考える
→これも以前お書きした”メカニズム”の中で述べましたが、
親や心の傷を与えた相手に対する抑圧された怒りがあって、
パートナーを本当の怒りの対象者とダブらせて(転移)ぶつけてしまう事
もよくあると思います。
ですから、パートナーに怒った直後に
「こんな気持ちを本当にぶつけたい相手は誰だろう?」と深く考えてゆき、
例えばその相手が親だと感じたら、キレそうになった場面で
「この人は私の親じゃない、この人は私の親じゃない・・・」と
落ち着くまで唱えるのもいいと思います。
※親等、本当の怒りの対象者への完了していない想いの解消の仕方は
また別の機会にお書きしたいと思います。
③セロトニンやドーパミンを増やす工夫をする
→これも以前”メカニズム”で述べた通り、セロトニンやドーパミンが
不足するとキレ易くなると思われます。
ですから二人で話し合って、各々がそれらを得られる時間・空間を確保
する事が必要であると思います。
(1)セロトニン:一人でまったりできる時間・空間の確保
(2)ドーパミン:熱中できる趣味等
(3)オキシトシン:ハグやマッサージ等身体をくっつける(アタッチメント)、
SEX等によって愛情ホルモンの分泌が期待来ます。
エレイン・アーロン博士も「カップルのトラブルの多くは
「退屈」が引き起こしてる。”心地よい”だけではダメで
”一緒にワクワクできる活動”を行う事が必要」と述べておられます。
恐らくそれを行う事で、ドーパミン・セロトニン・オキシトシンの3つ共、
分泌が促されると考えられます。
それでは次回は、
HSPの人の「人が多いと喋られなくなる」悩み解消のヒントをお書きしたいと思います。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人は何故人が多いと喋られなくなるのか?
今回は、「HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム③」として
「②」のケースを取り上げてみたいと思います。
<HSPの人は何故人が多いと喋られなくなるのか?>
前掲②のケース:
「グループ(職場・会社・集まり)の中では、喋れなくなってしまいます」
こういったケースで考えられる事とすれば、
まず
(1)HSPの特徴の一つである「S」(感度の鋭さ)によって、
相手の表情や声(言い方、トーン、大きさ等)、態度、行動、雰囲気等
非HSPの人なら気が付かない些細な部分まで気が付いてしまう。
そして特に「心の傷」や「愛着の問題」を抱えているHSPの人は
相手のネガティブな反応に対してその”高性能センサー”を働かせている
と思われます。
ですから例えばその場に10人居れば、10人分の(特にネガティブな)
感情を読み取ろうとしてしむでしょう。
=「AさんとBさんは機嫌が悪そう・・・」
「CさんとDさんは馬鹿にしてそう」
「Eさんは冷たい目で見てるし、Fさんは興味なさそう・・・」
「そしてGさんは落ち込んでそうだし、Hさんは緊張してそう・・」
等々。
次に
(2)そこで感じたそれぞれの感情に対して「D」の深い処理
(深く考えて意味づけしてゆく)を行い、
「相手の感情の意味づけ」を行うと考えられます。
(例)「きっと私が〇〇だからAさんは怒ってるんだ・・・」
とか
「私の〇〇な所をCさんは馬鹿にしてるんだ・・・」
とか
「Eさんは私の事なんて興味ないんだ・・・」
等々。
そして、もうこの時点で(10人分の刺激を強く受け取っていますので)
「O」の刺激過多になり、「E」の強い感情反応が生じてドキドキしたり
頭がのぼせてしまうかもしれません。
そして、
(3)「何を喋ったら全員が私をこれ以上否定せずに受け入れてくれ、
同時に誰一人嫌な想いをさせずに済むだろうか?」
と深い処理(D)によって
「こういったらAさんがより怒るんじゃないかな?」
「かといって、こんな風に言ったらGさんはより落ち込むだろうし・・」
「だからと言ってこう言ったらEさんはもっと冷たくなりそうだし・・」
等と”あっちを立てればこっちが立たず”の状態になっちゃうと
何も言えなくなると思います。
それはまるで泣いてる子、ふざけてる子、怒ってる子、落ち込んでる子等
様々な感情を出して混乱してる10人の園児達に対して、
「一言で全員の感情が落ち着くように話しなさい」と
言われている様なものです。
→実際そんな事は不可能だろうし、そんな言葉は無いので
言葉が出てこなくなるのではないでしょうか?
更には
(4)ジュディス・オルロフ先生が
(HSPとほぼ同義と考えられる)エンパスの人について
「エンパスとは、周り(他人)のエネルギー(感情・苦痛・感覚)
をすべて取り込んでしまう人」と定義されています。
もしそうだとすれば相手の人数が増えれば増える程、
様々なエネルギーを受けて混乱し、消耗してしまうでしょう。
※だから沢山人が居る場所は、しんどくなってしまい避ける事が多くなる
と思います。
※このケースの解決のヒントは
後述の「HSPの人の人間関係の悩み解消のヒント」
の中でお書きしたいと思います。
次回は「③」のケースにおける
「HSPの人は何故二度見知りするのか?」
を見てゆきたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人は何故二度見知りするのか?
今回は、「HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム④」として
「③」のケースを取り上げてみたいと思います。
<HSPの人は何故二度見知りするのか?>
③「初対面の時は割と話せるのに、会う回数が増えてゆくと
次第に話せなくなってしまう・・・私って”二度見知り”?」
こういったケースで考えられる事として、
まず
(1)初対面の時は、相手の情報(例えばどんな感じ方や考え方を持っていて
どんな人や話題が好き/嫌いか?等)がとても少ないですので、
思い切って何でも話せる訳です。
=丁度野球のピッチャーが相手のバッターの強い/弱いコースや高低、球種
等の情報が少ないので、(手探りながら)思い切って投げたい球を
投げられる事と似てるでしょう。
次に
(2)所が(特に「愛着の問題」や「心の傷」を抱えた)HSPの人は、
持ち前の「S」(感度の鋭さ)がネガティブな方向に偏ると考えられますので、
「私が自分の事を話したら、今この人はつまんなさそうな顔をした」
とか
「私の意見を言ったら、眉をしかめられた」
等と、
”ネガティブセンサー”全開で相手の反応を読み取ってしまうでしょう。
=ピッチャーで言うと、
「カーブ」を投げたら悠然と見送られた」
「内角直球を投げたら、睨まれた」
「外の真っすぐは、ファウルになったけど、タイミングが合ってた」
等々。
そして
(3)ネガティブセンサーで得た情報を「D」の深い処理によって
深く考えてゆき、意味づけをしていきます。
即ち
「こんな事言ったら、私はつまんない奴と思われるに違いない」
とか
「自分の意見を言ったら、怒るんじゃないか?」
等々。
=ピッチャーで言うと、
「カーブを投げたら、手を出してくれない」
「かと言って、内角直球を投げれば怒るんじゃないか?」
「でも外角ならヒットを打たれるだろうし・・・」
等と考え込んでしまう状態と言えるでしょう。
(4)そしてその情報をネガティブファイルに書き込んでゆきます。
即ち、
「こんな事言ったら、機嫌を損ねてしまう」
「この話題をすると相手が退屈し、嫌われる」
「これを言うと相手が辛そうになる」
等々。
=ピッチャーで言うと、「投げてはいけないボール」
をファイルに書き込んでゆく訳です。
ですから、
(5)相手と会えば会うほど、ネガティブな情報が増え、
安全な会話・振舞いが無くなってゆき、刺激過多(「O」)になり、
強い感情反応(「E」)が生じ、フリーズしてしまったり、
ドキドキしてその場から逃げたくなったり、会うのが苦痛になってきたり
するでしょう。
=ピッチャーで言うと、「投げてはいけないボールの情報」
が増えれば増える程、「どんなボールも投げられなくなる」
ので追い詰められてゆくのと同じだと思います。
※このケースの解決のヒントは後述の
「HSPの人の人間関係の悩み解消のヒント」
の中でお書きしたいと思います。
次回は、「④」のケースにおける
「HSPの人は何故打たれ弱い(と感じる)のか?」
を見てゆきたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人は何故打たれ弱い(と感じる)のか?
今回は、「HSPの人の人間関係の悩みのメカニズム⑤」
として「④」のケースを取り上げてみたいと思います。
<HSPの人は何故打たれ弱い(と感じる)のか?>
④「何度転職しても、職場にパワハラ的な上司が居て、
耐えられなくなって辞めてしまう・・・私って本当に弱い人間だ」
こういったケースで考えられる事として、
まず
(1))HSPの特徴の一つである「S」(感度の鋭さ・敏感さ)によって
怒ってる人や大きな声の人・威圧的な人に大きく反応してしまう事
が考えられます。
これは例えば、1ミリグラムの誤差を計れる高性能のハカリの上に
重さ数十キロの人間が乗ると、壊れてしまう事に譬えられると思います。
次に
(2)特に「愛着の問題」や「心の傷」を抱えてるHSPの人は、
「人は怖い」「人は信頼できない」「人は私を傷つける」等
といったファイルを作っていると考えられ、
そのファイルには怒られて怖かった場面や信頼できない人、
傷つけられた場面等の記憶がぎっしりと入っていると思われます。
そして、
(3)そのネガティブファイルを開き、過去のネガティブな記憶を参照しながら
深い処理(「D」)を行ってゆき、
「きっと部長は私の事を怒ってるに違いない」
とか
「私は信頼されてない筈だ」
とか
「きっとあの人は私を傷つける」
等と意味づけ→結論を出してしまうでしょう。
そうなると、
(4)より相手を警戒しネガティブセンサーの精度が増してゆき、
益々相手の怒りや嫌悪、否定・軽蔑等に敏感になってゆくでしょう。
しかも
(5)HSPの「D」の深い処理によって、
「こんな事を言ったらどう思われるだろう?」
等とネガティブな想像を膨らませて行って、
相手に直接確認したり、文句を言ったり、他の人に相談したり
助けを求める事ができないので、自分一人で抱え込んでしまい、
刺激過多(「O」)になり、強い感情反応(「E」)が生じ、
耐えられなくなって(自分を守るために)
職場を辞めたり、休んでしまうと考えられます。
しかも
(6)それを繰り返すと「私はダメだ」「私は弱い」等という
自分に関するネガティブファイルに沢山書き込まれてゆき、
益々自分を守る力が無くなってゆくでしょう。
※このケースの解決のヒントは
後述の「HSPの人の人間関係の悩み解消のヒント」
の中でお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人の人間関係の悩み解消のヒント①基本編
今回からはHSPの人の人間関係の悩みの解消のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。
まず今回は「HSPの人の人間関係の悩みの解消のヒント」の基本的な考え方
からお書きしたいと思います。
<HSPの人の人間関係の悩み解消のヒント①基本編>
HSPの人(特に「愛着の問題」や「心の傷」がある場合)の人間関係の悩み
を解消するヒントとしては、以下のポイントが重要だと思います。
「A」.「二分法的思考」(白黒思考・「全か無か思考」)をやめる
以前述べた様に、HSPの人の中でも特に「愛着の問題」や「心の傷」
を抱えている場合は、参照するファイルは恐らく「黒」の証拠
(「否定された」「嫌われた」「怒られた」「私はダメ」等)ばかりが
沢山入っている筈ですので、
そのファイルだけを参照にして深く意味づけをしてゆくと
自分や相手は「白」が全くない「真っ黒」になってしまう訳です。
しかもそれは浅薄な考えから出た結論ではなくて、
沢山の(黒い)証拠から導き出された結論ですので、
それは容易には覆らないでしょう。
(その人を犯人だと裏付ける証拠が沢山集まれば、
ほぼ犯人だと確定してしまい、弁護士が頑張っても覆らないのと同じです)
「B」.過度の一般化を避ける
(特に「愛着の問題」や「心の傷」を抱えた)HSPの人は
「あの人は私の”全てを”否定してる筈だ!」
とか
「”みんな”私の事を嫌っている」
とか
「私は”良い所なんて一つも無い”ダメ人間だ!」
等と、過度に一般化してしまう事が多いでしょう。
それは、
HSPの人は深い処理(D)によって過去から今までの記憶のファイルを
参照しながら起きた出来事を深く意味づけしてゆくが故に、
確固たる結論を出してしまうからだと考えられます。
例えば、
「愛着の問題」や「心の傷」があるHSPの人の場合は
・職場の上司が自分が作成したレポートを見て眉をひそめた
→”相手がそういった反応を示した時”をキーワードに脳内の記憶を検索し
似たような場面の記憶が入ってるファイルを開く
→そして恐らくそこには”今迄の人生で否定されたと感じた場面”の記憶
が沢山入ってる
→そのファイルを参照に意味づけしてゆくので、「否定された」と感じる
→そして、尚も深い処理は続き「あの人も私のこういう所を否定した」、
「あの人は私のああいう所をダメ出しした」
「あの人もそうだった、この人も・・・」
→そうなってゆくと、自分の全てが否定され全ての人が自分を否定している
様に感じる(あらゆる人が自分のあらゆる部分を否定してるファイル
を参照してるから、そうなります)
→そして確固たる結論である「私に良い所なんてない」
「みんな私を否定してる」
等といった「過度の一般化」思考ができあがるでしょう。
「C」.相手の立場に立って考える
「D」.自分や相手を客観視する
→ここまでの流れで「”私は”こう感じた」「”私は”こう受け取った」
「”私は”こう思った」等の「私視点」でしか結論を出していない、
悪く言えば「一人よがりな結論」しか出していないと言えると思います。
だとすれば「相手の視点」や「客観視」をしない限りは、
「一人よがりな結論」を覆すのは難しいと思います。
「E」.新しい思考による行動を行う
上の「A」~「D」の実践によって感じ方、受け取り方、思考、結論
等が変われば、新しいそれらに基づいた行動を行ってゆくと
現実(の人間関係)を変化させてゆく事ができるでしょう。
次回は、「A」~「E」の具体的な実践方法をお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人の人間関係の悩み解消のヒント②具体策
今回は、HSPの人の人間関係の悩み解消のヒントとして前回取り上げた
「A」~「E」の具体的な実践方法をお書きしたいと思います。
<HSPの人の人間関係の悩み解消のヒント②具体策>
・「A」「二分法的思考」(白黒思考・「全か無か思考」)をやめる
・「B」過度の一般化を避ける」
→私が思うに、白と黒に分ける「二分法的思考」が悪い訳ではなく、
自他に対して「黒」ばかり集めるから、
「みんな私の事を嫌っている」とか「何をやってもダメな私」という様に
ネガティブな見方を過度に一般化し、
「だから、嫌われない様にしなきゃ」とか「完璧にしなきゃ」等の
「べき思考」に縛られてゆくのだと思います。
(※逆に相手に対して「白」ばかり集めると、極端に相手を理想化し、
距離が近づいてその幻想が崩れると、相手を攻撃したり距離を取って
避けてしまうのではないでしょうか?)
ですからまず、あなたが無意識のうちにいつも参照してるファイルを整理
する必要があると思います。
例えば、
「自分が自分の事をどう評価してるか?」フォルダーを整理してみましょう。
そしてもしその中にネガティブな評価を下した「黒」の記憶が入っている
ならば、それを残らず書き出してみましょう。
=「あの時はお母さんに”あんたって本当にダメね!”と言われた」
「またあの時は、失敗してみんなに笑われた」
「そしてあの時ミスしてしまった・・・」等々。
(これらは恐らく「自分はダメ」ファイルの中の記憶)
次に、自分に対してネガティブではない評価を下した場面や下した人
を思いだして「白」の記憶として書き出してみましょう。
(「自分はダメじゃないかも?」ファイルを作る)
=「妹の面倒を見た時にお母さんが”助かるわ”と言ってくれた」
「あの時は私なりには頑張った」
「あの時あの人は私の事を褒めてくれた」等々。
要するに、「黒」の記憶ばかりが書き込まれてるファイルに加えて
「白」の記憶が詰まったファイルを書き足してゆく訳です。
ここでもし、「そんな事言ったって、自分で評価できる所なんて何も無いし、
私を評価してくれた人なんていなかった!」と感じるのであれば、
整理しようとするファイルの時間空間をもっと細分化・拡大してゆく
のが役に立つと思います。
どういう事かと言いますと、
〇「お母さんは私を全否定してた」
→「お母さんが私を肯定してくれた瞬間」(時間の細分化・拡大)
〇「私は自分の容姿の全てが嫌い」
→「身体の中で嫌いじゃない部分は?」
→「髪の毛は嫌いじゃない・・・でも顔は嫌い」(空間の細分化・拡大)
→「じゃあ、顔の中でも嫌いじゃないパーツは?」(更なる細分化)
→「顎のラインかな・・・」
等の様に時間空間を細分化・拡大してゆき、細かなファイルを作り、
「黒」の記憶や部分に加えて「白」の記憶や部分を書き出してゆきます。
※例えて言うと、一見「黒一色」に見える壁に近づいてよく見る
(空間の細分化・拡大)と白い点や他の色の部分が混じってるのが見える、
或いは夕日が当たると黒じゃない色に見える(時間の細分化・拡大)
といった事が起きるでしょう。
同様に下記のファイルも細分化・拡大してファイルに「白」を書き加えて
ゆきましょう。
〇「みんなが自分の事をどう思ってるか?(黒と白)」
→(細分化・拡大)>「Aさん、Bさん、Cさんが
自分の事をどう思ってるか?(黒と白)」
→(細分化・拡大)>「自分の事をよく思ってない(黒)と感じるAさん
の中で自分に対して悪く思ってる所(黒)はどこで、
そこまでは悪くは思って無い所(白)はどこか?」
〇「自分はみんな(世の中の人)の事をどう思っているか?(黒と白)」
→(細分化・拡大)>「自分はAさんBさんCさんの事をどう思ってるか?」
→(細分化・拡大)>「自分が苦手だと感じているAさんの部分で、
苦手な部分(黒)とそこまで苦手では無い部分(白)はどこか?」
〇「自分に起きる出来事の事をどう思ってるか?(黒と白)」
→(細分化・拡大)>「過去に起きたA、B、Cの出来事の事を
どう思ってるか?(黒と白)」
→(細分化・拡大)>「よくない出来事と感じてるAの中で
プラスの面はどこか?(黒と白)」
〇「自分はこれからどうなって行くと思うか?(黒と白)」
等々。
そしてこの「白」を見つける作業の中で役に立つのが、
・「C」相手の立場に立って考える
・「D」自分や相手を客観視する
事だと思います。
「自分の視点」一辺倒だと、いつも答えが決まってきて
行き詰ってる思考から抜け出しにくいと思いますので、
「相手の視点から見る」
事と
「それをも超越した第三者の視点から見る」
という事も必要だと思います。
例えば、
「私がAさんになり切ったとしたら、私の事をどう感じるだろう?」
とか
「私がもし神様だとすれば、Aさんと私の事をどう思うだろう?」等。
そしてファイルに「白」の記憶が加わり、自分視点オンリーから離れる事
ができれば、
・「E」の新しい思考による行動を行う
をできる相手に、できる部分から少しずつ行ってゆきましょう。
次回からは、以前揚げた「①」~「④」のケース毎に、
HSPの人の人間関係の悩みを解消するヒントをお書きしてゆきたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの悩み解消:人が多くても喋られる様になるには?
今回は、前掲②のケース
:「グループ(職場・会社・集まり)の中では、
喋れなくなってしまいます」
というお悩みに対して、その解消のヒントをお書きします。
<人が多くても喋られる様になるには?>
①ネガティブファイルを整理し直す
→こういったお悩みを抱えている方は「私が喋った時の相手の反応」
というファイルにはネガティブな記憶が沢山書き込まれてると思われます。
だとすれば相手がポジティブな反応を示した場面をなるべく沢山思い出し、
その記憶を収めるポジティブファイルも作りそこに書き加えてゆきましょう
(※ポジティブファイルの作り方は以前お書きしました)
②シールディングで相手の望まない感情をブロックする
→以前”メカニズム”の部分でお書きした通り、ジュディス・オルロフ博士は
(HSPとほぼ同義と考えられる)エンパスの人について
「エンパスとは、周り(他人)のエネルギー(感情・苦痛・感覚)
をすべて取り込んでしまう」と仰っています。
そこで、博士がそれを防御する方法としてお書きになっておられる
「シールディング」を少しアレンジして行ってみるのも良いと思います。
(1)目を瞑り深呼吸して、今迄に自分が周りを気にせずにリラックスして、
或いは熱を込めて話ができた場面をできるだけ沢山思い出します
(2)その中の最も印象にのこってる一つの場面を思い出し、
「何故その場面に限って自分の思いを語れたのか?」を考えてみます・・・
「相手を元気づけようと必死だったから?」
「笑顔の相手にリラックスできていたから?」
「どうしても伝えたい思いがあったから?」等々
(3)その場面をありありと思い浮かべると、その時の感情が出てくる
と思います。
そして、「この感情は体のどこにあるのかな?」→「・・・胸の辺り」
→「それに色がついてるとすればどんな色かな?」→「・・・淡いピンク」
といった様に出てきた感情が現れる体の部分を探りそこに集中し、
色を感じてみます
そして、聞いてくれた相手を思い浮かべながらその部分に向かって
「聞いてくれて有難う」と心の中で呟きます
(4)次に、その色が広がってゆき全身を包んでゆくイメージをします
この光の層は数センチあり、あなたを守るシールドであなたが望まない感情
やストレス、毒、侵害してくるものから守っていると意識しましょう
そしてこのシールドに守られてる限りは、心身共に落ち着きハッピーで
エネルギーに満ちている。望まない感情はブロックされてるが、
ポジティブなものや愛は沢山流れ込んでくると意識します
(5)そしてそれができたら「守ってくれて有難う」と心の中で言いながら、
掌で最初にその感情を感じた体の部分を「トントン」と軽く2回叩きます
(6)深呼吸して目をゆっくりと開けます
(7)それとよく似た感情が出てきた他の場面でも同じ事を繰り返し、
それを日々行いましょう
(8)実際に皆の前で話す場面が近づいてきて不安な時や話す直前に
深呼吸して「トントン」をして、そのシールドを意識しましょう
③自分が喋る相手を選ぶ
→「みんなの為に喋ろう」とか「みんなが喜んでくれる様に」
等と考えてしまうと、
持ち前の高性能センサーが”刺激過多”になって壊れてしまうでしょう
ですから、「②」で思い出した場面と同じ様な感情の人を見つけて
その人だけに話すように意識するのが良いと思います
(例):「あの時はA子が落ち込んでると感じたから、
元気づけようと必死で喋った」
→持ち前の感度の鋭さ(S)を使い”みんな”の中の”落ち込んでそうな人”
を探して、A子さんにしたのと同じような気持ちでその人だけに
集中して喋る
(※事前にある程度の台本を準備しておいてもいいかも知れません)
④シールディングを強化する
その日うまく喋れたら、その日の場面を思い出して「②」の手順に沿って
シールディングを行います
それでは次回は、「③」のケースの「HSPの人の二度見知り解消のヒント」
をお書きたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの悩み解消:二度見知りを解消するには?
今回は前掲③のケース:
「初対面の時は割と話せるのに、会う回数が増えてゆくと
次第に話せなくなってしまう・・・私って”二度見知り”?」
というお悩みに対して、その解消のヒントをお書きします。
<二度見知りを解消するには?>
①相手の立場に立って考える
→
(1)特に「あの人から嫌われたくない」とか「あの人から良く思われたい、
馬鹿にされたくない」と思える様な”今、気になる相手”を
一人思い浮かべましょう。
(2)その人はどんな考え方・感じ方をする人で、
どんな性格でどういった表情や姿勢・仕草をよくする人でしょうか?
どんな声でどういった話し方をするのでしょうか?
(3)自分の姿を鏡(姿見)に映して、鏡の姿を見てる自分側は
”その人の体にすっぽり入って、”その人の脳みそ・ハート”、
”その人の目・耳・鼻・口”をできるだけ忠実に再現して、
その人に成りきりましょう。
(4)その人に成り切って、鏡の向こうの自分をよく観察してみましょう。
鏡の向こうの自分は「こんなつまらない自分がばれたら、きっと嫌われる」
とか「うまく話ができないと馬鹿にされる」等と戦々恐々としているせいか
二度、三度と会ううちに段々言葉少なになってよそよそしくなってきます。
その人に成り切った自分側としては、
鏡の向こうのそんな自分の事をどう思いますか?
(5)気づいた事や感じた事をメモしましょう。
②自分や相手を客観視する
→
(1)ぬいぐるみか指人形を2つ用意します。
(2)そのうちの1つは自分と全く同じ気質・性格・考え方の
我が子や弟妹、後輩、ペット等の愛しい存在だとします。
もう1つは今自分が気になる人だとします。
(3)2つのぬいぐるみを手に持ち、向かい合わせて
実際の会話のやり取りをしてみましょう。
但し、各々の考えてる事や気持ち等も声に出してみましょう。
(4)ぬいぐるみのやり取りを観察して、どう感じましたか?
(5)気づいた事や感じた事をメモしましょう。
③相手と会ってる時に相手のポジティブな反応に目を向ける
→
(1)どんな時に相手が笑顔になったり、自分に好意や興味を持ったと感じたか?
を観察します。
例:「私が好きな映画の話をしている時には興味深く聞いてくれた」
「共通の趣味のゲームの話題の時はテンションが上がっていた」
「相手の人が飼ってるペットの話をする時は凄く嬉しそうに話してた」
等々。
(2)「(1)」で得た情報を基に相手がポジティブでいる時間を増やす工夫をする。
(※HSPの人は相手がポジティブな感情なら、その影響を受けて自分も
ポジティブな感情になるでしょう)
④(それでも)相手のネガティブな反応を拾ってしまったら、
その意味を考え直す
→
(1)相手がもし急に真顔になったり、つまんなさそうに見えたり、
機嫌悪そうに見える瞬間を拾ってしまったら、
お家に帰ってから場面毎に「何故あの時相手がそんな反応をしたか?」
の思いつく理由を紙の左半分に書いてみましょう。
例:「私が好きなジャニーズの話をした時、相手が一瞬暗い表情になった」
「きっとあんたみたいな可愛くない子があの人を好きなんて生意気よ」
と思ったんじゃないのかな?(紙の左側に書く=”黒”のファイル)
(2)次に上の「①」をやってみて、相手側からの視点でそれとは違う理由を
(できるだけ沢山)紙の右半分に書いてみましょう。
例:「え~だって私はあの子は推しメンじゃないし・・・」等々。
(紙の右側に書く=”白”のファイル)
(3)そして上の「②」をやってみて第三者の視点を紙の真ん中下辺りに
書きましょう。
例:「確かに、同担拒否の嫉妬から”あんたみたいな子が・・・”
と思ったかも知れないけど、もしそうだったとしても
そんな事を表に出す人かなあ?
可能性としては、単に推しメンではなかったからという理由
の方が当てはまるかも知れないなあ・・・
でもいずれにしても、その話題はしない方がいいだろうな」
(紙の真ん中下に書く=グレーのファイル)
(4)過去の同様の(嫌われたと感じた、相手がつまんなさそうにしていた等の)
場面を思い出し、同様に”白”と”グレー”のファイルを作ってゆきましょう。
⑤会話の中から、相手が興味・関心を持ってるものと共通の話題
になるものを把握する
→相手の興味・関心がわかればその話題を振ってゆきましょう。
相手自身が興味・関心がある訳ですから、多弁に喋ってくれるでしょう。
もし自分が全然知らない分野であれば、相手に興味を持って知らない事を
教えてもらう”聞き役”というスタンスに徹するのも良いと思います。
何故なら、相手にすれば”自分に興味を持ってくれる人”には好意を持ち易い
ですし、それを聞いてくれる人がいれば心地よさを感じる筈ですから。
また共通の話題が見つかれば、相手と会う前に、それに纏わるネタを
一つ二つ用意をしておいて、後は聞き役に徹してみるのが良いと思います。
(自分も興味がある訳ですから、素晴らしい相槌が打てると思います)
それでは次回は、
「④」のケースの仕事が続かない等の「HSPの打たれ弱さ克服のヒント」
をお書きたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの悩み解消:打たれ弱さを克服するには?
今回は、前掲④のケース:
「何度転職しても職場にパワハラ的な上司が居て、
耐えられなくなって辞めてしまう・・・私って本当に弱い人間だ」
というお悩みに対して、その解消のヒントをお書きします。
<打たれ弱さを克服するには?>
①「自分は(打たれ)弱いという認識を変える
→以前、私のルームに同様なお悩みに苦しまれ「今迄40回も転職しました。
逃げてばかりで私って本当に弱いです」と仰る方がお見えになりました。
私は
「え?!という事は40回も面接に受かったんですね?・・・
あなたのどういう所が評価されたんでしょうか?・・・
ボクシングで言うと、40回ダウンを喰らっても立ち上がる強さは
何なんでしょう?」
と感動して申し上げた事がありました。
そういった方は「よし!転職のギネス記録を更新してやる」と思って
「私って実は強いのかもしれない」と何度も自分に言い聞かせてみませんか?
※「でも私はもうこれ以上転職する勇気が無くて、
1週間仕事を休んでしまっています」という方は
そんな中でもノックアウトされずに、何とかしようと
この記事をご覧になったり、カウンセリングを受けられてる訳です。
つまり簡単にはKOされない強さを持っているのではないでしょうか?
もしそう思えるのであれば「私って意外と負けず嫌いなのかも?」
と自分に言い聞かせてみませんか?
②自分に「逃げてもいい」という許可を与える
→例えばライオンが居る檻に放り込まれ、逃げる事が許されないとすれば
どうなっちゃうでしょうか?
恐らく恐怖の余りパニックになってしまうのではないでしょうか?
でも、いつでも逃げられる車の中ならライオンが近づいて来ても、
少し恐怖を感じながらもそれを楽しむ余裕があるかも知れません。
つまり、
「逃げ場が無い」状態でいると強い恐怖に襲われ続け、
対応策を考える余裕も無いまま心身に異常をきたす可能性も出てきます。
また例えば、思い悩んで故郷のお母さんに電話で窮状を訴えた時に
「何を言ってるの?!どんな事があっても仕事を辞めちゃダメ!」
と言われたら、追い詰められて益々苦しくなるのではないでしょうか?
逆に「そんなにしんどいのなら、いつでも帰っておいで」と言われたら、
安心して余裕ができ今の現状に立ち向かう勇気が出るかも知れません。
ですから自分に「最悪逃げてもいっか」と許可を与えてみませんか?
③防御態勢を整える
→
(1)物理的な防御:
もし可能であれば自分のデスクの端に書類等を積み上げたり、
衝立や筆箱、ペン、お守り等で”結界”を作り、「部長の悪霊」等から
身を守る、
或いは(可能であれば)席替えや部署異動を申し出る。
(2)イメージでの防御:
前々回お書きした「シールディング」を行う。
④(ネガティブな)ファイルを整理し直す
→
(1)「部長が怒ってる」
→過去に自分が怒られて否定されたファイルを参照する
→「私が仕事ができない奴だと否定してるに違いない」
→(そのファイルを参照し続け)
「あの時、あの人も私を否定した、あの時のあの人も・・・」
→「みんなが私を否定する」
→「私はダメ人間だ」
→「だから怒られる」
→結果、「また怒られるんじゃないか?」と常にびくびくしながら
部長が自分を怒ってる場面に意識を集中し続ける。
更には「みんな私を否定する」という結論から
他の人の否定にのみ意識を集中し続ける・・・
これじゃあ、そこに居られなくなっても当然だと思います。
ですから、
以前お書きした要領で「ネガティブ(黒)ファイル」の中身を書き出して、
「ポジティブ(白)ファイル」も加えてゆきましょう。
(2)ここでは特に、「私がダメだから部長は怒る」ファイル
と「みんなが私を否定する」ファイルを再度吟味する必要がある
と思います。
例えば「部長が怒ってる他の理由として考えられる事は?」とか
「私の事を否定してなさそうな人は?」等と考えてみて、以前お書きした
「相手の立場に立って考える」や「自分や相手を客観視する」方法
を駆使して、「ポジティブ(白)ファイル」を作ってゆきましょう。
⑤自分にとっての安全基地を作る
→
(1)新たな視点を見つける
「④」の方法で「ポジティブ(白)ファイル」が加われば、
「部長は同じミスをしてもAさんには怒らず、私にだけ怒る。
部長にとって私が怒り易いからかな?・・でもそれって”見せしめ”?」
「部長は私が仕事で同じ事やっても、その日の部長の気分によって
怒られたり怒られなかったりする・・・それって”八つ当たり”?」
「AさんとBさんはいつも私を否定するけど、Cさんは励ましてくれたり
気にかけてくれてる・・・」等といった新たな視点が見つかる
かも知れません。
(2)自分が自分の安全基地になる
もし新たな視点が見つかれば、その視点で「D=深い処理」
を行ってみましょう。
「部長は私をみせしめにしたり、機嫌が悪い時に八つ当たりしてくる。
それって、上に立つ人としてはどうかと思う・・・」等々。
(この考え方も白のファイルに書き加える)
仕事から帰ってきてから、「黒のファイル」に基づいて
今の苦しさをノートに書きます。
「あ~、今日もミスして部長に怒られた・・・本当に私ってダメだなあ~
この会社には必要じゃないんだ」
ノートの反対側に「白のファイル」に立って、自分が優しいお母さん
になったとして、その返信を書いてみましょう。
「この前は、Cさんに”よく頑張ってるね!”って言ってもらったじゃない。
今日の部長は朝から機嫌が悪かったから、きっと八つ当たりじゃない?
しかもあそこまで酷く怒らなくてもいいのにね」
もしできるのであれば、こういった交換日記をしてみませんか?
(3)自分以外の安全基地を見つける
例えば「Cさんや彼氏なら味方になってくれるかも知れない」
と感じたのであれば、思い切って今の苦しみを少しずつ打ち明けて
みませんか?
※ここでもし「そんな事打ち明けたら迷惑かける」という考えが出てきたら
「もし私が相手の立場だったら、そんな事私に相談しないでよ!迷惑よ!
と思うだろうか?」と「相手の立場に立って考える」事も必要
だと思います
※また、もし聞いてもらえなかったり力になってもらえなかったら
「やっぱり私の味方なんて誰もいない」といった「過度の一般化」
を避けて、次のターゲットを探してみましょう
⑥自己主張してゆく
→「安全基地」ができたら自分の意見・考えを伝えてゆきましょう
(1)相手に「NO」と言ったり、自分の要求を伝える
「部長、私にだけきつく言われてる様に感じて辛いんです。
大きな声で怒鳴るのは苦手なのでそれだけはやめて頂けないでしょうか?」
等。
(2)助けを求める
持ち前の「S=感度の鋭さ」で信頼できそうな人を選び、
思い切って相談してみませんか?
「専務、ご相談がありますので
ちょっとお時間を頂いても宜しいでしょうか?・・・」等。
※お一人では難しい場合は、お気軽にお問い合せ下さい。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSS型HSPの人は何故モチベーションを維持しにくいのか?
「好きな彼女を口説き落として結婚した途端に冷めてしまった」
「ギャンブルで勝てないとわかっていながら止められない」
「痩せなきゃ!と思っても過食が止まらない」・・・。
特に刺激追究のHSS型HSPの人は、常に新しい刺激(ドーパミン)を
求めていると思われます。
そして、自分にとって「快」を感じる刺激を求めている時は
モチベーションが高まっていますが、
それを得てしまうと急速にモチベーションが下がってしまうと思われます。
では一体、何故そうなってしまうのでしょうか?
私の推測ですが、その鍵は快感をもたらす「ドーパミン」と
心を安定させる「セロトニン」という2つの脳内神経物質の働きが
関係しているのでは?と思います。
「これをすれば自分の目標が叶う」という時にはドーパミンが出て
モチベーションが高まりますが、
その目標を達成すれば「満足」=セロトニンが出ると思われます。
そしてこのセロトニンはドーパミンを抑制しますから、
ドーパミンは満足した瞬間に減少するでしょう。
となると、また新たにドーパミンを求めないといけなくなります。
上の例で言いますと、
彼女を口説いてる時には、”この女性を手に入れたら・・・”と
目標に向かってドーパミンが出てる訳ですが、
手に入って満足した途端にセロトニンによってドーパミンが
抑制されます。
だから、別の女性を新たな目標にして、
ドーパミンが出る方向へ向かうのではないでしょうか?
ギャンブルや過食も同様で大当たりして借金返済したり、
食事制限して目標体重に達したとしても満足してはいけない訳です。
何故なら満足した時点でドーパミンを得る術がなくなりますから。
しかもドーパミンに対しても「馴化」(慣れ)が起き、
より沢山の報酬(ドーパミン)を得られないと満足できなくなると思われます。
ですから「もっと(借金して)稼がなきゃ」とか
「もっと(体重を増やして)痩せなきゃ」等といった無意識の働き
によって、そこから抜け出せなくなるのでは?と思います。
そしてそれが簡単に手に入るものであれば、
そこまでモチベーションは高まらないでしょうし、
逆に「絶対に無理だ」と自分で思える目標に対しても
モチベーションは維持できないでしょう。
それは恐らく、
簡単に手に入るものであればドーパミンも一瞬しか得られないですし、
絶対無理な目標に対してはそもそもドーパミンは出ないでしょう。
つまり
「その目標を達成する可能性が高すぎてもダメだし、可能性がゼロでもダメ」
という事だと思います。
例えば前回の県大会で3位に入ったアスリートを例にすると、
「次の県大会で優勝するぞ!」は可能性はゼロでは無いが簡単では無いから
ドーパミンを得て、練習し続けるモチベーションが維持できる訳です。
でも県大会で優勝しちゃうと、それ以上のドーパミンが出なくなります。
だから「今度は国体で優勝しよう!」と更に可能性が低い目標を掲げ、
(困難な目標を達成すれば、より多くのドーパミンが得られますから)
ドーパミンの馴化を防いでモチベーションの維持を行うでしょう。
そしてそれも達成して「今度はオリンピックでメダルを獲るぞ!」
と更なるドーパミンを求める。
そしてそれをも達成してしまうと(その目標の延長線上でのドーパミン
を得る手段が無くなるので)モチベーションが下がってしまい、
引退してしまうかも知れません。
※私見ですが、強迫性障害も「安心したいから強迫行為を行う」
と考えられていますが、「安心」という目標の為の強迫行為には
ドーパミンが関わってるのでは?と考えています。
だとすれば、何故強迫がどんどん酷くなってゆくのか?
(=目標が高くなってゆく)、
何故日に何度も安心を求めるのか?(=一瞬でドーパミンが出なくなる)
がドーパミンの馴化で説明できるのでは?と思います。
だとすれば抗うつ薬等でセロトニン(安心)を増やすだけでは片手落ちで
ドーパミンを増やす必要もあるのでは?と考えたりします。
それでは次回は「HSS型HSPの人がモチベーションを維持するには?」
についてお書きしたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSS型HSPの人がモチベーションを維持するには?
前回、HSS型HSPの人がモチベーションを維持する為には
「その目標を達成する可能性が高すぎてもダメだし、可能性がゼロでもダメ」
そしてその目標を達成した途端、セロトニン(満足)が出てドーパミン
(モチベーションの素)が抑制されて、モチベーションが無くなってしまう
のでは?とお書きしました。
もしそうだとすれば、そしてそこに依存が生じたり、常に熱中できる目標
(趣味や仕事)を更新し続けないと、まるで躁鬱の様に気分の上がり下がり
に振り回されてしまうかも知れません。
それでは、そういった方はどうすれば気分を安定させ、
モチベーションを維持できるのでしょうか?
私はその鍵は「超長期目標」と「中・短期目標」と「超短期目標」
を掲げる事だと思います。
どういう意味か?を以下で説明したいと思います。
①超長期目標を掲げる:
HSPの人は「貢献」や「人生の意味」を突き詰めて考える傾向
がある人が多いと思いますが、
「今死んだとすれば、何を成しえていない事を後悔するだろうか?」
「人生において、何を成し遂げたら満足して死ねるだろうか?」
等と自分に問いかけ、「深い処理(D)」によって、自分なりの答え
を見つけてゆきましょう。
そして、それを成しえた時を想像したら「快の感情」が強く出るものを
人生の目標に据えてみませんか?(超長期目標)
・・・それは人によっては「ライフワーク」「天職」とも呼べるもの
かも知れません。
但し、それを成しえる確率は(お書きした様に)
「ゼロでは無く、しかも簡単では無いもの」の方が
モチベーションを維持し易いと思います。
②中・短期目標に落とし込む:
毎日毎日、何十年計画の果てしない目標を意識し続ける
(=モチベーションを維持し続ける)のは至難の技だと思います。
いくらラーフワークでも、いつかは古臭くなって飽きてしまうでしょうから。
ですから、
その「超長期目標」を実現させるために「今年中にはこれを達成しよう」
とか「今月中にいはこれを終わらせよう」
等と中・短期の目標を掲げる事で、
モチベーションは、より維持されやすくなるでしょう。
③超短期目標を掲げる:
HSSの新規探求・刺激追究は基本的には「今やりたい事」「今興味がある事」
に向かう傾向があると思います。
ですから、
「ライフワーク実現の為に、今日何をすべきか?」とか「今何をすべきか?」
といった超短期目標も必要になって来ると思います。
加えて、
「ライフワーク」といった一つしか無い目標に対しても飽きが生じて来る
と考えられます。
だとすれば、ライフワーク自体を必要に応じて変更したり、
それとはまったく別の「週末はどこへ出かけたい?」「今何がしたい?」
「今何が欲しい?」「今何が食べたい?」「今誰と会いたい?」
等といった、(超々短期の)「今の欲求」を満たしてゆく事も必要
だと思います。
即ち、
ライフワーク等の「超長期目標」と今の自分の欲求を満たす「超短期目標」
の二刀流が必要ではないか?と思います。
それでは、次回からはHSPの人が生き辛くなる原因の一つと考えられる
「愛着障害」との関連性をお書きしてゆきたいと思います。
#HSP(HSC,HSS型含む)のカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人と愛着障害
HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士は、
「ストレスの多い不幸な家庭で育ったHSPは同条件下で育った非HSPよりも
”悲観的”、”自己肯定感が低い”、”落ち込みやすい”、”抑圧されてる”、
”不安症”、臆病で怖がりになりやすい”、”愛着スタイルが不安定型”
という特徴がある事がわかった」
そして、
「HSPの半数が”幼少期に問題があり、成人してからの愛着スタイルが
不安定型だ”とインタビューに答えている」と述べられています。
これは、
HSPの気質を持って生まれた人の半数は「不安定型の愛着スタイル」
(=広い意味での愛着障害)を示し、
結果として、自己肯定感が低くなったり不安や落ち込みに襲われやすく、
生き辛さを感じている、と理解できます。
つまり、
HSPの人の半数は「愛着の問題」(=広義の愛着障害)を抱え、
成人後も生き辛さを感じていると言えるでしょう。
それではまず、ここで言うところの「愛着」とか「愛着障害」
とは何なのでしょうか?
その辺りからお書きしてゆきたいと思います。
①愛着(アタッチメント)とは?
→
「愛着」は、イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した
愛着理論の中での定義で、簡単に申しますと、
「乳幼児が危機的状況に瀕したり、それを予知し恐れや不安を強く感じた時に
特定の他者(主に親)への近接(くっつく事)を通して、
不安・恐怖を鎮め、安全・安心の感覚を回復・維持しようとする傾性」
という事です。
つまり、乳幼児の心身の不快な事柄や危機的状況に対して、
養育者(主に親)が安全・安心の基地になってあげる事が
その後の子供の発達にとって不可欠であるという事です。
そして、
その様な愛着を基に、子供は安心して外の世界に対する探索行動
(友達や他者との交流や遊び、学習等)を行ってゆく事ができ、
健やかな自我の発達が成されてゆく、という事です。
②愛着障害とは?
→この愛着形成がうまく行われた場合は、
「愛着スタイル・パターン」は「安定型」を示し、
何らかの事情でこの愛着形成がうまくなされなかった場合は、
「回避型や両価型」(不安定型)を示します。
(ボウルビィの共同研究者のエインスワースによる分類)
そして、
子供の時に身についたこの「愛着スタイル」(安定型か不安定型か?)は、
多くの場合大人になってからも続き、
その後の人生が「生き辛くなるか、否か?」を左右すると考えられます。
※精神医学的には、アメリカの診断基準である「DSM-5」には
「反応性愛着障害」「脱抑制型対人交流障害」の2つが定義されていますが、
いずれも子供に対しての診断で、
ここで言うところのもっと広義な「大人の愛着障害」全体を
説明しきれてはいません。
それでは何故、
その後の人生を左右しかねない(広義の)「愛着障害」になってしまう
のでしょうか?
そして、
何故HSPの人は「愛着障害」に成り易いのでしょうか?
その辺りを次回、お書きしたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人は何故愛着障害になり易いか?
今回は、何故その後の人生を左右しかねない(広義の)「愛着障害」
になってしまうのか?
と
何故HSPの人は「愛着障害」に成り易いのか?
について私見を述べてみたいと思います。
<何故「愛着障害」になってしまうのか?>
①「安全・安心の基地の欠如」
→例えば、
(1)何らかの事情で乳幼児の段階で親元から離れ施設等で育ち、
尚且つ、その環境の中で「1対1」の安全・安心基地になる存在
を得られなかった
(2)親等の養育者からの虐待やネグレクト、養育者の心身の疾患等で
常に不安や恐怖、誰にも頼れない孤独を感じ続ける環境にあった
等々。
②「安全・安心の基地の脆弱さ」
→例えば、
(1)親等の養育者の感情が不安定で、安全・安心を感じる場面が長続きせず、
期待が裏切られる事が繰り返された。
(2)親等の養育者が基本的な子供の世話はするが、
情緒面での関わりを持てなかった。
等々。
③「オキシトシン受容体の問題」
→「親が子を愛する」「子が親の愛情を感じる」等は、
愛情ホルモンである「オキシトシン」が関わっていると考えられます。
ところが、親か子或いは双方のオキシトシン受容体の分布密度が
生まれつき低い場合も、きちんとした愛着が形成されにくのではないか?
と思います。
※但し近年
「幼い頃の環境によってオキシトシン受容体の分布密度が変化する」
といった報告がなされた様で、もしそうであるなら希望が持てます。
<何故HSPの人は「愛着障害」に成り易いのか?>
〇HSPの人の気質の特徴である「D」、「O」、「E」、「S」
によって、非HSPの人に比べて、安定した愛着を形成しにくい、
と考えられます。
例えば、
(1)普段は愛情深い母親なのに、夫婦関係や他の要因でストレスが高じ、
大きな声でついつい怒鳴ってしまった、とかそこまでいかなくても
不機嫌で冷たい表情・態度を示してしまった・・・。
→いつもと違う母親の様子に「S」の感度の鋭さが働いて、
扁桃体が興奮し、神経が高ぶる(「O」)。
→深い処理(「D」)によって、
「お母さんは、本当は私の事なんて愛していないに違いない」
等といった意味づけを行う。
→その深い処理は続き「愛されてないなら生きていても意味がない」
等と感じて、寂しさ・孤独や恐怖といった強い感情反応(「O])
が生じ、心の傷となる。
→そして、(「深い処理」による結論は自分にとっては絶対的なので)
安全基地は崩壊し、「不安定型の愛着スタイル」となる。
→更に「私は愛されていない」とか「人は信頼できない」
等の証拠集め(「黒」のファイル作り)を無意識に行い、
それらの結論が、より強化されてゆく。
また例えば、
(2)「苦労している母」「可哀相な母」「病弱な母」等を
「S」の感度の鋭さから読み取る。
→「D」の深い処理を行い「私は甘えちゃダメ」、
「お母さんに頼っちゃダメ」、「お母さんを助けなきゃ」、
「お母さんをこれ以上悲しませない様に」、「我が儘言っちゃダメ」、
「お母さんに迷惑かけ無い様にしなきゃ」等といった結論が出され、
自ら「アタッチメント」を放棄し、安全基地が失われる
という事も考えられます。
※現に精神科医の岡田尊司先生の研究によれば、
「過敏性」の傾向を持った人は「心の傷」を抱えてる人が
抱えていない人の8倍存在する」
「そして過去の境遇という要因よりも
過敏か否か?が心の傷を引きずってしまう傾向に関与してる
と考えられる」と述べておられます。
それでは、次回からはHSPの人で(広義の)「愛着障害」で
生き辛さを感じている方の為に、そこから抜け出してゆくヒント
をお書きしてゆきたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント①
今回からは
(広義の)「愛着障害」で今も生き辛さを抱えているHSPの人が
そこから抜け出す為のヒントをお書きしてゆきたいと思います。
<HSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒント>
①自分や他者、物事の捉え方を変える
→(幼少期に問題があった)HSPの人は「D」の深い処理を行った結果、
「私は誰にも愛されない」とか「誰も信じられない」とか
「私は誰にも頼れない」とか「自己主張やワガママは絶対ダメだ」
等といった、(自分が生き辛くなる)過度の「強固な信念」
を持ってしまっていると考えられます。
そしてこの「白か黒か?」「0か100か?」の信念のルールから
逸脱しない様に行動し生きてゆく訳ですから、当然生き辛くなるでしょう。
しかも、その「信念のルール」は生半可な結論ではなく、
深い処理(「D」)によって得たもので、
それを裏付ける証拠も(作り上げてきた黒のファイル)
充分に揃っていますので、容易に覆る事は無いと思います。
ただその部分は生まれ持っての気質ではなく、生まれ育った環境によって
後から自分が作り上げてきたものですので、変える事ができる筈です。
そしてその自分を縛っている「信念のルール」から解き放たれる事で
自由が得られる道へ進む事が可能になると思います。
②安全・安心の基地を作る
→「①」の捉え方を変える事によって、安全基地となる相手を見出したり、
「私には実は安全基地があったんだ」と再認識したり、
自らが自らの安全基地になってあげる、という事が可能になると思います。
③心の傷を癒す
→「②」の「安全・安心基地」ができる事で、その安全基地
(親?兄弟?親友?パートナー?医師?カウンセラー?他者?自分自身?)
側からの働き掛けを促す事によって、過去の心の傷を癒す事ができる
と思います。
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
→こうして「自らを苦しくさせる信念」から自由になり、
「安全基地」を得て「心の傷」が癒されれば、
後は新しい考え方に基づいて、日々の言動を変えてゆけば
生き辛さから解き放たれた自分に生まれ変わる(取り戻す)事が
できると思います。
それでは、次回からは上の「①」~「④」を実践する為の
具体的なヒントをお書きしたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント②
前回は、
(広義の)「愛着障害」で今も生き辛さを抱えているHSPの人が
そこから抜け出す為のヒント「①」~「④」をお書きしました。
今回からは、
その「①」~「④」のヒントを1つずつ、
より詳しくご説明したいと思います。
<HSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒント(詳細)>
①自分や他者、物事の捉え方を変える
※以下、「自分を生き辛くさせてる信念や記憶のファイル」
を便宜上「黒」の信念・ファイルとし、
「生き辛さから解放してくれる信念や記憶のファイル」を
「白」の信念・ファイルとさせて頂きます
(1)「黒」の信念をあぶり出す
a.自分に対する捉え方を理解する
「どうせ自分は〇〇だ。だから△△しないといけない」
→上の〇〇や△△に部分にはどういった言葉が入るかを考えてみましょう。
例:「どうせ自分は”誰からも愛されない”。だから”嫌われない様に”しなきゃ!」
b.他者(世の中)に対する捉え方を理解する
「どうせ他人なんて〇〇だ。だから△△しないといけない」
→上の〇〇や△△に部分にはどういった言葉が入るかを考えてみましょう。
例:「どうせ他人なんて”信用できない”。
だから”本音を言ったり頼ってはいけない”」
(2)「黒」の信念を突き崩してゆく
a.「例外」的な人を探す
→今まで出会った人の中で「黒」の信念に反すると思われる例外的な人
を思い浮かべましょう。
例:「”どうせ自分は誰からも愛されない”と思ってるけど、
幼稚園の時のA先生からは愛情を感じた」
「”どうせ他人なんて信用できない”と思ってるけど、
母方のお爺ちゃんだけは信用できそうだった」
等々。
※ここで「そんな人なんて一人も居なかった」と思えるのであれば、
「愛された」と思えた”一瞬”を探すか、
下記の「c.」「d.」を実行しましょう
b.”例外的な人”目線で自分を客観視する
→鏡を見ながら、「a.」で思い浮かんだ”例外的な人”に成りきって、
その人なら鏡の中の自分の意見に対してどう言うだろうか?
と想像して鏡の中の自分と対話してみましょう。
例:(鏡の中の自分)「どうせ私なんて誰からも愛されない・・・」
(A先生として)「そんば事無いわ!私はゆかちゃんの事が好きよ」
(鏡の中の自分)「うそ!だってママも私よりも妹の方が好きだもん!」
(A先生として)「どうしてそう思うの?」
(鏡の中の自分)「だって妹と喧嘩して、悪いのは妹なのに、
私ばっかり怒られる」
(A先生として)「それはもしかしたら、”お姉ちゃんなんだから
妹に優しくしなさい”という
ママの”素敵なお姉ちゃんになってね”
というゆかちゃんへの愛情かも知れないよね」
等々。
※この「A先生の考え」は後述の「白のファイルに加えてゆきましょう
C.一番愛して欲しかった人(=親?)目線で自分を客観視する
→一番愛してほしかった人、或いは一番信じたかった人で
その欲求が叶えられなかった人を思い浮かべます。(大抵は親?)
鏡を見ながら例えば母親に成りきって、鏡の中の自分の意見に対して
どう言うだろうか?と想像して、鏡の中の自分と対話してみましょう。
例:(鏡の中の自分)「何でママは私の事を愛してくれなかったの?!」
(母親として)「パパが自分勝手でイライラしてたのよ!
それにあんたを見てるとパパそっくりな所がある
様に感じて余計に腹が立ったのよ!」
(鏡の中の自分)「え~?!それって八つ当たりでしょ?
だとしたら私が問題じゃなくて、ママが問題だわ!」
(母親として)「ごめん、もう昔の事だから許してよ」
※この「母親の考え」も後述の「白のファイルに加えてゆきましょう
d.公平な第三者目線で自分を客観視する
→あなたが「この人なら公平な立場で意見を言ってくれそう」
と思える、歴史上の人物や神様・仏様を思い浮かべます。
その人物が上の「c.」で思い浮かべた愛情で満たしてもらえなかった
と思える人と自分との関係をずっと見て来たとします。
その人物ならどう考えるでしょうか?
例:(聖徳太子?)「あなたのお母さんは、おなたにとってのお祖母ちゃん
から褒められた事がなく、厳しく育てられた。
それしか知らなかったので、そうする事が親の愛情だと
思い込んでいた。だからあなたに対しても否定し、
褒めず厳しく育てて来た・・・
だからあなたが愛されるに値しないという訳ではない」
(神様?)「お父様は帰りが遅く、お母さまは頼れる人が居ない中、
あなたや弟妹を育てないといけなかった。
だからお母様はあなたに頼る目的で、
しっかりしてもらいたくて
あなただけを厳しく育てたのです。
だから、あなたが愛される存在ではなかった
訳ではありません」
(仏様?)「あなたを放ったらかしにして自分の好きな事に
夢中になっていたお母さんは、母親としては未熟で、
その能力が無かったのでは?
だからあなたが子供失格ではなくて、
お母さんが母親失格だったと言える」
等々。
e.「黒」の中の「白」を探す
例えば、「母親は私を全の全てを嫌っていた」(黒のファイル)。
→そのファイルの中身=それを裏付ける証拠となる記憶
(あの時も、そしてあの時も)を書き出します。
そして、嫌っていなかった場面、嫌っていなかった部分を
「白のファイル」の中身=それを裏付ける証拠となる記憶
を思い出して書き出しましょう。(時間と空間を細分化して)
※同様に「私を嫌っていなかった人」も思い出して、
白のファイルに入れる中身を書き出しましょう。
更に例えば、
「お母さんが私に関心が無かったせいで、私は自己肯定感が低くなって、
人に心を開けず、今苦しんでいる」(黒のファイル)
に対しても白を探しましょう。
→「もしお母さんが私に構いすぎていたら、甘えん坊の私の事だから
いつまでも自立できなかったかも知れない。
確かに孤独を感じるけど、人に甘え過ぎず何でも自分でやってきて
自立心は強くなったと思う」等。
物事についても、デメリット(「黒のファイル」)だけではなく、
メリット(白のファイル)を見つけて書き足してゆきましょう。
(3)「白」のファイルを充実させてゆく
→上記の(1)~(2)をしてゆき、
「黒のファイル」(例:「私は誰からも愛されない」)に対して
「白のファイル」(例:「私は誰からも愛されない訳ではなさそう」)
を作り、
上の(1)~(2)で新しく得た洞察を基に、その中身を書き込んでゆきましょう。
※その結果、「愛してくれない人もいるけど、そうじゃない人もいる様だ」
とか、
「愛されない部分もあるけど、愛される部分もあるかも知れない」
等の「グレー」の考え方が出来るようになれば、
生き辛さは少なくなるでしょう。
それでは次回は、「②安全・安心の基地を作る」為のヒントを
より詳しくお書きしてゆきたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント③
今回は、
(広義の)「愛着障害」で今も生き辛さを抱えているHSPの人が
そこから抜け出す為のヒントの「②」について詳しくお書きしたいと思います。
<HSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒント(詳細)>
②安全・安心の基地を作る
※実際に今、安全・安心の基地となってくれる人物が居れば、
その人に頼ってお話を聞いて頂くに越した事は無いと思いますが、
そういった人が思いつかない方の為に、以下の方法をお書きしたい
と思います。
(1)安全・安心基地の候補を決める
→前回お書きした「①」の方法で、
「あの時、あの人は私にとっての安全・安心基地だった」
と(譬えその時だけでも)思えた人が居れば、
その人を仮の安全基地に定めます。
※1:もし、いくら思い出しても「そんな人は居なかった」
と思うのであれば、今出会ってる人の中で候補を決めましょう。
(例:親友、恋人、配偶者、先輩・上司、医師、カウンセラー等)
※2:それでも尚「今、そんな人も居ない」と思えるのであれば、
自分が理想とする親を思い描きましょう。
(友人の親やドラマの中の親、自分が想像する理想の親等)
(2)その人に成りきる
→「その人はどんな表情であなたを見つめるでしょうか?」
「あなたの今迄の事を話した時に、その人はどう思うでしょうか?」
「その人はどんな気持ちになってるのでしょうか?」
「そして、どんな表情や声でどう言ってくれるでしょうか?」
「どんな行動をしてくれるでしょうか?」
(例えば、ハグや肩を抱き寄せる、頭を撫でる、等)
それらを想像して、その人の表情や声、思考・感情、行動をコピーして、
その人に成りきってみましょう。
次回は、「③心の傷を癒す」為のヒントを
より詳しくお書きしてゆきたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント④
今回は、
(広義の)「愛着障害」で今も生き辛さを抱えているHSPの人が
そこから抜け出す為のヒントの「③」について詳しくお書きしたいと思います。
<HSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒント(詳細)>
前回の「②」の(1)安全・安心基地の候補を決める、と(2)その人に成りきる
ができれば、次は心の傷を癒してゆきましょう。
③心の傷を癒す
(1)「心の傷」になっている場面を思い出す
→幼い頃に安心・安全を脅かされてとても怖い思いをした場面や、
否定されたり、傷つけられて悲しみや辛さを立て直す事ができず
トラウマの様に残っている場面を思い出します。
例:「小3の時に友達に裏切られ、傷ついて学校を休んだ時に、
父親は話を聞いてもくれずに怒鳴られ、母親も父親に同調して
二人して”学校に行け!”と叱られた」
※注1:トラウマに触れる事は危険な場合もありますので、
心の傷が比較的軽いものから一日に一場面のみ行ってゆきましょう。
※注2:もし感情に呑み込まれそうなら、
必ず信頼できるカウンセラーの元で行って下さい。
(2)その時、自分は親(等の養育者)にどうして欲しかったか?を考える
→例:「本当はお母さんに事情を聞いてもらい、
”そっか・・・酷い目に遭ったね。裏切られて悲しかったよね”
と抱きしめてもらいたかった」
(3)(その人に成りきって)自分に安全・安心を与える
→例:自分の胸の中にその時の幼い自分が居るとイメージして、
お母さんに成りきって、上記の共感の言葉を実際に口に出し、
自分の胸(の中に居るその時の自分)をぎゅっと抱きしめる
※注3:安全・安心基地になってくれる人が身近に居れば、
詳細を伝え、自分が望む事をやってもらいましょう
(4)子供の頃の自分に成りきって、その安心感を感じる
→例:今度は胸の中の自分に成りきって、
その言葉と、抱きしめられてる感触と、
慈しんでくれてるお母さんの表情を受け取りましょう
(5))日々、その子の安全・安心基地になってあげる
→例:いつも胸の中に「幼い自分」が居ると意識して、
恐怖や辛さや悲しみ、寂しさ等の感情や動揺を感じた時には
胸の中の「幼い自分」に対して、言葉を掛けて共感し、
抱きしめてあげましょう
※注4:イメージが苦手な人は、
「安全・安心基地である自分」と「幼い自分」との間で、
”交換日記”として上記の様なやり取りを実際に文字に書いて
行ってゆきましょう
次回は、
「④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく」為のヒント
をより詳しくお書きしてゆきたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント⑤
今回は、
(広義の)「愛着障害」で今も生き辛さを抱えているHSPの人が
そこから抜け出す為のヒントの「④」について詳しくお書きしたいと思います。
<HSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒント(詳細)>
前回の「③」の「心の傷を癒す」事ができれば、
次は「新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく」を行ってみましょう。
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
(1)今の実生活での「不安・恐怖」を感じる場面を書き出す
→「不安・恐怖」等の為に、「そうしたくてもできない」場面や
「そうしたくなくてもし続けてしまう」場面を思い浮かべ書き出します
例:「本当は、あの事務仕事は私の仕事ではなく、A先輩の仕事だけど、
いつも頼まれても断れず、毎日残業で一杯一杯になってきて
会社に行くのがしんどくなってきてる。
でも断ったら、何て思われるだろう?嫌われちゃったら
怖いな・・・。なら私が我慢してやるしかない」
(2)今感じてる恐怖と自分の本当の欲求を書き出す
→
例:「断ったら嫌われるかも?・・・嫌われるのが怖いよ。
でも、本当は断って体を休めたいよ」
※注:そういった場面が複数あれば、まずはハードルが低いものから
取り組んでいきましょう。
(3)怖がってる子供(の自分)に、安全・安心と許可を与える
→上の「(2)」で書き出した恐怖と欲求を、胸の中の「幼い自分」が
感じてると想像し、「自分」が安全・安心の基地となってあげましょう
例:「断ったら嫌われると思うと怖いよね!(ハグ)
でも、本当はA先輩の仕事だから、断る事は間違って無いよ。
だから断っても大丈夫だよ。譬え嫌われても私はあなたの味方だよ」
(4)不安・恐怖に打ち克つ事ができれば労う
→もし、「(3)」によって、思い切ってその行動ができたら労ってあげて、
できなくても再度励ましてあげたり、目標のハードルを下げる
例:(胸の中の)「幼い自分」に対して「自分」が、
「怖かったけど、よく言ったね!凄いね!
Aさんは確かに一瞬不機嫌な顔になったけど、
周りの人はあなたを軽蔑する目をしてなかったでしょ?!
だから大丈夫だよ」
以上、
今回までHSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒントを
お書きして来ましたが、お一人では難しい場合はお気軽にご相談下さい。
次回からは「HSPの人とアダルトチルドレン」の関連性について
お書きしてゆきたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人とアダルトチルドレンの関連性
今回からはアダルトチルドレンとHSPの人の関連性について
お書きしてゆきたいと思います。
まず、
「アダルトチルドレン」という概念から。
①アダルトチルドレンの概念・定義
アダルトチルドレンという概念は、1970年台のアメリカで提唱され始めた
と言われています。
その(狭義の)定義としては、
「親がアルコール依存」であったり、(身体的・心理的に)「虐待する親」
であったり、「ネグレクトする親」であったり、「不仲」であったり、
所謂「毒親」であった為に、「機能不全の家族」の下で育った子が
心に傷を受けて、自己肯定感が育まれず、自他に対する基本的な信頼感
を得られず、大人になってからも生き辛さを抱えてしまう、
と言ってよいかと思います。
②何故HSPの人はアダルチルドレンになり易いか?
上記の様な、典型的な「毒親」、「機能不全家族」の下で育った人は
非HSPであっても、自己肯定感が低くなり、自他への基本的信頼感が育まれず、
生き辛い人生になると予想されます。
ましてHSPの人であれば、「O」(刺激に過敏)であるが故に、
親の怒鳴り声や親が怒って立てる音、親の鬼の様な形相、
(「あんたなんて産まなかったら良かった」、とか「出て行け!」等の)
言葉等で人一倍神経が高ぶり、「E」の強い感情反応が起き、
容易に心の傷(トラウマ)になる事が想像できます。
そして、エレイン・アーロン博士が
HSPの人の5番目の特徴として述べておられる「D」(差次感受性
=ネガティブな環境や変化からはネガティブな影響をより受け易い)
によって、非HSPの人に比べてより生き辛さを抱えてしまうと思われます。
加えて、
親がそこまでの毒親で無い場合やそこまで機能不全家族ではなかった場合でも、
親のちょっとした否定的な言動や表情を「S]の感度の鋭さで読み取ってしまい、
「D」(深い処理)で例えば「私は愛されていないに違いない」
等と自分なりの結論を出してしまう場合もあるでしょう。
或いは、
例えばお父さんに怒鳴られて、独り泣いてる母親を目にすれば、
「S」と「E」(強い共感力)と「D」によって、
「お母さんはどんなに苦しいんだろう?お母さんが可哀相・・・。
でもお父さんと別れられないのは私が居るせいだ・・・。
お母さん、産まれてきてゴメンね。せめて私がお母さんを助けてあげなきゃ」
等と自己否定と共依存的な考えに基づく人生を歩むようになるかも
知れません。
つまり、HSPの人は非HSPの人に比べて敏感であるが故に、
心の傷ができ易く、しかも深い処理「D」で結論を出してゆく為に
自他に対する信念(例えば「他人は信用できない」「私には価値がない」等)
が容易に覆らないのでは?と思います。
そして、だからこそ大人になってからもその信念に従って生きてゆき、
生き辛さを抱え続けるのではないでしょうか?
③アダルトチルドレンと愛着障害
こうしてみてくると、私が今までお書きして来た(広義の)「愛着障害」と
(広義の)「アダルトチルドレン」は似ていると感じられたのでは
ないでしょうか?
私の考えでは、その両者は重なる部分が多いと思います。
但し、例えば父親が虐待的であったり、アルコール依存であったりで
機能していない家庭でも、母との愛着形成は可能な場合もあると思います。
そういった場合、
非HSPの人はアダルトチルドレンにはなりにくいと思いますし、
母親との間で愛着形成ができていれば愛着障害にもならないでしょう。
ところがHSPの人の場合は、上述した気質によって、
「心の傷」ができ易かったり、自ら母親との愛着を諦めて、
母親を助ける人になったり、で大人になってからも生き辛さを
抱えてしまう方もいらっしゃると思います。(共依存的なアダルトチルドレン)
或いは、父親や兄弟姉妹が恐怖の源であった場合、
安全基地である母親に従ったり頼り続けた為に自我の発達が
成されにくくなるHSPの人もいるでしょう。(依存的なアダルトチルドレン)
(狭義の)「愛着障害」の場合は、幼少期の頃から
「母親とはそういったものだ」等と、ある意味諦めていると考えられますので、
そこには「母親への執着」(「助けなきゃ」とか
「何で愛してくれなかったの?」とか、
「私の気持ちをわかってよ!」「ずっと傍に居てよ!」等)は
そこまで強く無いかも知れません。
そういった意味では「母親への執着」の度合いが
「愛着障害」と「アダルトチルドレン」では違うのかも知れません。
いずれにしても、典型的な「愛着障害」や「機能不全家族」「毒親」
といった環境ではない場合でも、
HSPの人はアダルトチルドレン的、愛着障害的に成り易いと考えられます。
それでは次回からは、
「HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?」
についての具体策を述べてゆきたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?①
前回お書きした様に、
HSPの人は「O」(刺激に過敏)であり、「E」の強い感情反応が起き易く、
容易に心の傷(トラウマ)ができ易いと考えられます。
そして、
「S]の感度の鋭さで、ちょっとした母親のネガティブな言動や表情を読み取り、
「D」の深い処理によって、
例えば
「お母さんは私を愛してくれてないのかなあ?」
→「それは何故だろう?」→「私の存在が負担になってるんだ」
→「だとしたら私なんて生きてる価値がないんだ」
→「生まれてきてゴメンなさい」
→「でも、愛して欲しいよ!」
→「どうしたら愛してもらえるのかなあ?」
→「そうだ!良い子にして、お母さんの期待に応え続けたら
いつか愛してもらえるのかも・・・」
→「だから私はどんな事があっても良い子にしなきゃ!
お母さんの期待に応えなきゃ!」
等といった絶対的な結論=信念を創り出すと考えられます。
そしてそれは大人になっても「私には存在する価値なんてない」
「(価値を得る為には)良い人でなきゃ!他人の期待に応えなきゃ!」
等といった(深い処理の結果で得た)信念に基づいて生きてゆく
事になるでしょう。
そしてそこには「自己否定」と共に「母親から愛されたい」という強い執着
が存在すると考えられます。
つまり、
「私は愛されるに値しない」(=こんな私でゴメンなさい)という信念と
「何で私を愛してくれないの?!」(=悲しみ、許せない気持ち)
や
「もっと私を愛してよ!」(=執着)といった相反する感情が存在するのでは?
と思います。
それでは、
どうすればHSPの人はアダルトチルドレンから脱出する事ができる
のでしょうか?
私の多くの臨床経験から、以下の「①」~「④」を順番に行ってゆく事
が有効であると思います。
<HSPの人がアダルトチルドレンから脱出する方法>
①養育者(主に母親)への執着を手放す
②養育者(主に母親)との関係における心の傷を癒す
③自分や他者、物事の捉え方を変える
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
次回からはこの「①」~「④」の具体的な方法
をお書きしてゆきたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?②
今回からは、
前回お書きした「HSPの人がアダルトチルドレンから脱出する方法」
の「①」~「④」について、一つ一つ具体的に述べてみたいと思います。
<HSPの人がアダルトチルドレンから脱出する方法>
※注;トラウマに触れる事になりますので、
できれば信頼できるカウンセラーの許で行う事が望ましいです
①養育者(主に母親)への執着を手放す
→
(1)自分が幼い頃、養育者(例えばお母さん)に対して、
ネガティブな感情(例:寂しさ、悲しみ、怒り、恐怖・不安等)を
最も強く感じた場面を思い出します。
(2)紙を用意して、その場面を「場面」と題して簡単に書きましょう。
例:(場面)「私が小1の時にお酒に酔ったお父さんが私を否定し続けた時、
お母さんは味方になってくれず、ただうつむいて黙っていた」
(3)その時自分は本当はお母さんに「どうして欲しかったのか?」
そして、「そうしてもらえなくてどんな気持ちになったのか?」
更には「どんなお母さんでいて欲しかったのか?」を考えます。
例:「本当はお母さんが私の味方になってお父さんの否定から
守って欲しかった!」
「そうしてもらえなくて悲しかった!」
「本当はいつも私の味方になって、気持ちをわかってくれるお母さんで
いて欲しかった!」
(4)お母さんに対するその「して欲しかった事」と「自分の気持ち」
と「理想のお母さん像」も、それぞれ紙に書きましょう。
(5)椅子かクッション・座布団を2つ用意して、
自分が一方の上に座り、もう一方を自分の座ってる位置の前方に
少し離して置きます。
(6)自分はその時(その場面の幼い頃の)の自分に成り切りましょう。
そして、向いの椅子(クッション・座布団)には、
当時のお母さんが 座っていると想像します。
お母さんはどんな服を着て、どんな髪型で、どんな表情をしてる
でしょうか? 視線は?・・・等とありありと想像します。
(7)「(3)」で書いた内容を基に、目の前の(イメージの)お母さんに対して
感情を込めて実際に言葉に出して「(4)」の内容を言いましょう。
(8)その言葉を聞いた向かいの席のお母さんは、
どんな様子をしてるでしょうか? 何か言いたげでしょうか?
・・・想像してみましょう。
(9)今度は、向いのお母さんの席に座ってお母さんに成り切りましょう。
(お母さんの体にすっぽり入って、脳みその中もお母さんになった
と想像して、表情や様子を真似してみましょう)
(10)お母さんの席でお母さんに成りきる事ができれば、
目の前の席(自分が元居た席)にその当時の自分が座ってる
と想像しましょう。
目の前の幼い自分は、どんな服や髪型で、どんな表情や様子をして、
どんな事を必死に訴えてきていますか?
(11)我が子(幼い頃の自分)の訴えをどう感じるか?
をお母さんとして、感じてみましょう。
(12)お母さんとして感じた事を目の前の我が子(幼い頃の自分)に
実際に言葉にして伝えましょう。
例:「あなたが、そんなふうに感じているとは気づかなかった。
ゴメンね・・・」
(13)(お母さんに成り切ったまま)何故我が子が望むお母さん像に
沿った母親になれなかったか?の想像を巡らせて、
それを目の前の我が子(幼い頃の自分)に
実際に言葉にして伝えましょう。
例:「お母さんは、お父さんとの結婚に反対されて、駆け落ちみたいに
お父さんと結婚したの・・・。もし、私があなたの側についちゃうと
お父さんは怒って追い出されると思う。
もしそうなっても実家には頼れないし、かと言って幼いあなたを
私一人で育ててゆく自信がなかったの。
だからこうするしかなかった・・・」
(14)今度は自分の席に戻って、再び幼い頃の自分になって、
目の前のお母さんの言葉を受け止めましょう。
それを聞いて、どう感じますか?どんな気持ちになりますか?
そして、お母さんに何て言いたいでしょうか?
(15)幼い頃の自分に成りきって、その気持ちを実際に言葉に出して
目の前のお母さんにぶつけましょう。
例:「謝ってくれたのはいいけど、そんなの言い訳でしょ?!
私の気持ちなんて何にもわかってない!お母さん許せない!
お母さんの馬鹿!」
(16)そう言った時の目の前のお母さんの表情や様子から
お母さんの気持ちを読み取りましょう。
(17)次に、自分の席とお母さんの席から離れた場所に
「今の大人の自分」の席として、もう一つ席を作り
そこに座ってみましょう。
「大人の自分」として、二人(幼い頃の自分と当時の母親)の
やり取りを見てどう感じたでしょう?
(18)今の「大人の自分」として感じた事を当時の母親(の席)に向かって
声に出して言ってみましょう。
例:「確かにお母さんの事情はわかる気がする。
でも、私だったら幼い我が子を否定の嵐から守るために
お父さんをたしなめると思うわ。
たとえお父さんから追い出されて、実家にも頼れないとしても
我が子の為に必死で働いて育ててゆくわ。
お母さんにはその決意と勇気が足りなかったのね」
(19)(引き続き)「大人の自分」の席で、
「お母さんに足りなかった(能力がなかった)部分」と
「お母さんが(自分の為に)してくれた事」を書き出しましょう。
例:「足りなかった部分」=「母親として子を守る勇気と強さ」
「してくれた事」=「お弁当を作ってくれた、病気の時看病してくれた、
私がしたい習い事をさせてくれた」
(20)「大人の自分」として幼い頃の自分(の席)に向かって
お母さんの「足りなかった部分」と「してくれた事」を
声に出して読んであげます。
(21)次に「大人の自分」として「幼い頃の自分」を促して、
お母さんの「足りなかった部分」を「せえ~の!」と
声をそろえて言った後で「諦めます!」と宣言して
「足りなかった部分」の紙を破りましょう。
例:「えみちゃん、”せえ~の”で一緒に言ってね」
「お母さんは母親としては未熟で、私を守る強さがなかった」
「悲しいけど、腹が立つけど、そもそも能力が無いから諦めます!」
(と大人の自分が幼い頃の自分を促して一緒に言う)
そして紙をビリビリに破ります
(22)そして「大人の自分」として「幼い頃の自分」に
お母さんの「してくれた事」を読み上げてあげて、
「せえ~の!」と声をそろえて「お母さん、有難う」
と一緒に言いましょう。
例:「えみちゃん、そんなお母さんでも、
お弁当を作ってくれたり、病気の時看病してくれたり、
したい習い事をさせてくれたよね」
「”せえ~の”で一緒に”お母さん有難う”って言おうか?」
※もし一人では難しい場合は、お気軽にご相談下さい
以上、
「養育者(主に母親)への執着を手放す」方法をお書きしましたが、
もし幼い頃に親に言えてなかった気持ちを、今、親に言えるのであれば
まず伝えてみましょう。
次回は
「②養育者(主に母親)との関係における心の傷を癒す」
について具体的な方法をお書きしたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?③
前回お書きした方法で、
「養育者(主に母親)への執着を手放す」事ができても、
幼い頃の自分は、母親との関係において傷ついたままです。
ですから、その「心の傷」を癒す必要があると思います。
今回は、その具体的な方法をお書きしたいと思います。
②養育者(主に母親)との関係における心の傷を癒す
※前回書いて頂いた場面を用いてなさっても良いかと思います
(1)椅子(クッション・座布団)を2つ用意し、
少し離して向かい合わせに置き、
お気に入りのぬいぐるみや枕を抱えて、一方の席に座ります。
(2)その席で幼い頃の自分に身を置いて、(主に母親との間で)
心の傷となっている出来事を思い浮かべましょう。
「その時、幼いあなたはどんな気持ちでしたか?」
「本当はお母さんにどうして欲しかったですか?」
「本当はどんなお母さんだったら良かったのでしょうか?」
・・・その時の気持ちと考えを感じてみましょう。
(3)ぬいぐるみ(や枕)を置いたまま席を立って、
今度は向い側の席に座り、今の大人のあなたが、
幼い頃のあなたの「理想のお母さん」になったと想像しましょう。
(4)向かいの席のぬいぐるみ(や枕)が、
幼い頃の自分だと想像します。
何歳くらいのあなたでしょうか?
どんな服を着てどんな髪型で、どんな表情をしているでしょうか?
(5)「理想のお母さん」としてその子に声をかけ、
共感してあげましょう。
例:「えみちゃん、本当はお母さんが味方になってくれて、
お父さんの否定から守って欲しかったよね!」
「そうしてもらえなくて悲しかったよね・・・」と声を掛け、
そのぬいぐるみ(や枕)を抱っこしましょう。
そしてその感触や匂い、温度を感じ、
幼い頃の自分と重ね合わせましょう
(6)そして、「その子」の安全基地になってあげましょう。
例:ぬいぐるみ(や枕)を幼い頃の自分だと感じて、
「私がいるからもう大丈夫だよ!えみちゃんをずっとお父さんから
守り続けるから安心してね!」とハグしたりなでなでしましょう。
(7)次に「どうして欲しい?何でもしてあげるよ!」と
その子の欲求を叶えてあげましょう。(安心基地)
例:「ママ、絵本を読んで!」→「いいわよ」
と絵本を読んであげる
(8)更に、その子がしたい事をさせてあげましょう。(探索基地)
例:「ママが見守ってるから何をしても大丈夫だよ!何したい?」
→「公園で遊んでいい?」
→「いいわよ。ママが見ておいてあげるから
好きなだけ遊んでいいわよ」
(9)そして、その子に愛を伝えましょう
例:「ママはえみちゃんが良い子であってもお転婆でも
ママを心配してくれてもしてくれなくても、
そんな事関係なく大好きだよ!
えみちゃん、生まれてきてくれて有難う!」
と、ぎゅっと強く抱きしめましょう。
(10)その子を自分の中に取り込みましょう。
抱きしめてるぬいぐるみ(や枕)から、
胸の中へ幼い自分が入って来たと想像し、
自分の胸の中の(幼い自分が入ってきた)感覚を感じましょう。
そして自分のハートから、ピンクや淡い色の愛の光が
胸の中のその子に流れ込む感じを想像しましょう。
(11)胸の中のその子に声を掛けましょう。
例:「えみちゃん、これからはいつも一緒だよ。
あなたが悲しい時、辛い時は、いつでも私が
傍に居るから安心してね!そして一緒に成長して行こうね!
大好きだよ!」
(12)今後は、胸の中の幼い自分が怖がったり、悲しんだり
寂しがったりすれば、「理想のお母さん」として
ケアしてあげましょう。
それでは次回は
③自分や他者、物事の捉え方を変える
と
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
についてお書きしたいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?④
前々回の
「①養育者(主に母親)への執着を手放す」事
と
前回の
「②養育者(主に母親)との関係における心の傷を癒す」事
ができ、
後は
「③自分や他者、物事の捉え方を変える」事
と
「④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく」事
ができれば、
HSPの人がアダルトチルドレンから脱出する事ができると思います。
③自分や他者、物事の捉え方を変える
(1)「黒」の信念をあぶり出す
(2)「黒」の信念を突き崩してゆく
(3)「白」のファイルを充実させてゆく
※詳細に関しては、「HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント②」
をご覧ください。
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
(1)今の実生活での「不安・恐怖」を感じる場面を書き出す
(2)今感じてる恐怖と自分の本当の欲求を書き出す
(3)怖がってる子供(の自分)に、安全・安心と許可を与える
(4)不安・恐怖に打ち克つ事ができれば労う
※詳細に関しては、「HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント⑤」
をご覧ください。
以上、
ここまでHSPの人がアダルトチルドレンから脱出する具体的な方法
をお書きしてきましたが、以下の点をご注意下さい。
※注1:トラウマ(心の傷)に触れる事もありますので、
できれば我々専門家のもとで行って頂く事が望ましいです
※注2;トラウマ(心の傷)や親への執着が強い場合は、
別途、トラウマ解消や執着を断つワーク(心理療法)が必要な場合
もあります
※注3:不安・恐怖等が強すぎたり、落ち込みが酷く、お書きした方法を
実行できない方は、まずそれらの状態を改善するカウンセリングや
環境調整をお手伝いする事が優先される場合もあります
※注4:いずれにしましても、お一人で難しい場合はお気軽にご相談下さい
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人の敏感力と非HSPの人の鈍感力
「あなたは気にし過ぎよ!なる様にしかならないって、
もっと気楽に考えたらいいのに・・・その神経質な所を変えた方がいいわよ」
「あなたはなんて鈍感なの?!いつも思い付きで行動して・・・
もっと現実を見なきゃだめでしょ?!」
人には「敏感な人」と「鈍感な人」がいると思います。
(勿論、その度合いは人によって様々だと思いますが)
もしあなたが極端に敏感であったり、逆に極端に鈍感であって、
そんな自分を否定したり、他人から否定されてるとすれば
「変えようと思っても変えられない性格」に悩んでおられるかも知れません。
そして、生まれ持った気質を否定したり、活かす事ができないと
折角授かった才能を持て余してしまうといった、大変勿体ない事に
なってしまうのでは?と感じます。
例えば狩猟時代、
「遠くで肉食獣の鳴き声が聞こえたぞ!獣の匂いがする!獣が潜んでいる
気配がする」等と敏感力で種族の人達の危機を救っていた人もいたでしょう。
そしてそれとは逆に
「大丈夫だって!俺は獣なんて怖くないぞ!」
と勇猛果敢に狩りに出て獲物を仕留める人もいたと思います。
また例えば戦国時代、
「もし敵が裏から襲って来たらどうしよう?・・・どう防げばよいか?」
等と敏感力であらゆるリスクを想定して、策を練っていた策士も居た
でしょうし、
「主君の為!」と先陣を切って敵に立ち向かう、命知らずの男達もいた
と思います。
或いは高度経済成長の時期にも、
大局を見てリスク管理をする人や
第一線で我武者羅に働くビジネスマンや労働者もいた筈です。
そう考えると、敏感力が強い人に
「何ぼやぼやしてるんだ?!ビビッてないでお前も獣に立ち向かえ!」
「弱虫!お前も主君の為に、命を捧げろ!」
「机にしがみついてないで、現場に出ろ!金は現場に落ちてるんだ!」
等と言ったり、
逆に鈍感力が強い人に
「あらゆる所に獣が潜んでると思ってもっと慎重に狩りをしろ!」
「向う見ずに戦をするな!自分の命を大切にしろ!」
「あらゆる場面を想定してから営業に行け!」
「今造ってるものの意味を考えながら造れ!」
等と言われると、大きく効率が落ちるでしょうし、
種族や国や企業は危機に陥るかも知れません。
つまり、
「敏感力」が強い人と「鈍感力」が強い人が居て初めて
その種族や国や企業が栄えてゆくのだと思います。
ですから、
「お前の敏感力で助かった!」
とか
「お前の行動力と勇気は俺にはとても真似できない!」
等とお互いに尊敬・尊重し合える事が理想だと思います。
少なくともそんな「力」を持っている自分の事を
どうか否定せずにそれを活かす場を見つけられます様に。
※中には「敏感力」と「鈍感力」の両方を持っている人もいると思います
・・・羨ましい!(笑)
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
相手の顔色を見過ぎてしんどい人の2つのタイプ
「今朝私が声を掛けたら、Aさんは一瞬顔を曇らせた・・・
私が何か気に障る事をしちゃったのかなあ」
「通りすがりの人が私とすれ違った時に小さく舌打ちをした・・・
きっと私の事を変だと思ったに違いない」
HSPの人は「S」(感度の鋭さ)で、相手のちょっとした表情の変化や、
仕草・態度、声・音のいつもとの違いに気が付く筈です。
そして「愛着の問題」や「心の傷」を抱えている場合は、
偏った「D」(深い処理)によって、
「私は嫌われる」「私はダメだ」「私は変だ」等の「結論」に至り、
生き辛さを感じる事になる人も多いと思います。
同様に、
HSPの4大気質のうちの「S」の共感力がそれほど強くはなく
非HSPと思われる人の中にも、
「感覚過敏」と深い処理に匹敵する「こだわりや集中力が強い」
といった気質を持って生まれ、
恐らく「愛着の問題」や「心の傷」を負ったがために、
相手の顔色や言動に敏感に反応し、それをネガティブに捉えてしまい、
苦しんでおられる方も見受けられます。
しかもそういった方は、
(非言語的)コミュニケーションができない訳ではなく、
DSM-5によるASD(自閉症スペクトラム)の診断基準の一つである、
「社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害」には
そこまで強く該当しないと感じます。
エレイン・アーロン博士も
「ASDの知覚過敏は、
社会的な手掛かり(例えば相手の表情等の非言語的コミュニケーション)
になる様な刺激には反応しない」
と述べられておられます。
という事は、
そういった方は共感力はそれほど強くなく、
「自分がどう思われてるか?」といった自己評価にのみ敏感であるが故に
HSPから除外されるが、
上述の理由からASDにも該当しないと考えられます。
精神科医の岡田尊司先生は、
「現在の安全基地(心の拠り所)が無い事(愛着の問題)と
過敏性の亢進は関連性が強い」
「過敏性を持った人は、心の傷を引きずってしまう人が、
過敏性を持ってない人の8倍存在する」
という主旨の事を述べられています。
つまり、
過敏性を持って生まれると、「心の傷」や「愛着の問題」が生じやすく、
逆に「心の傷」や「愛着の問題」を抱えていると、過敏性が亢進し易い、
と言えると思います。
あくまで想像ですが、
「感覚過敏」と「こだわり・集中力」を持って生まれ、
環境によって「愛着の問題」や「心の傷」が生じ、
不安や恐怖を回避する自己防衛から、
脳の特定のニューロンが発達して行ったのでは?と思います。
いずれにしても、
私の臨床経験から、相手の顔色を見過ぎてしんどくなってる人は
①HSP+「愛着の問題」や「心の傷」
=共感+顔色を見て相手の反応をネガティブに捉える
②(感覚過敏とこだわり・集中力を持ってる)非HSP
+「愛着の問題」や「心の傷」
=顔色を見て相手の反応をネガティブに捉える
の二つのタイプに分かれると思います。
もしそうであるならば、
二つのタイプに共通する「愛着の問題」と「心の傷」を改善・解決し、
ネガティブな自己像を変えれば、
持って生まれた高性能センサーの向きが変わり、
センサーの反応も穏やかになり、
感覚過敏や自己否定も治まってゆくと考えられます。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人は何故深く考え意味づけを行うのか?
「あの人は私を嫌っているに違いない」
「私は本当にダメ人間だ」
「きっと私は見捨てられる」
HSPの人の中で生き辛くなっておられる方の多くが、
上記の様な「他者」や「自分」や「世の中・世間」に対して否定的な結論
を持っておられると思います。
そしてこの結論はHSPの人の気質の一つである、「D」(深い処理)
を行った結果であると考えられます。
勿論、この「深い処理」は「私の人生の意味とは?」とか
「この仕事をする意味とは?」等の「生きがいや意味の追求」
という方向にも向かう事ができますし、
「この人は信頼できる」とか「人として世の中に貢献しなきゃ」
等の肯定的な結論を導き出す方向にも向かう事もできるでしょう。
※生き辛さを抱えたHSPの人がそこから抜け出すには、
4つの気質のうち「O」「E」「S」は環境調整等の方法に頼らざるを得ない
と思いますが、唯一この「深い処理」の仕方を変える事によって結論を変え、
今の環境のままでも、生き辛さから抜け出す可能性を秘めていると思います。
それでは、
何故HSPの人はそうでない人に比べて「深い処理」を行い、
意味づけをし結論を出してゆくのでしょうか?
私見ですが、
それはHSPの人の「S]の感度の鋭さと「O」の刺激に過敏という気質
が関係しているのでは?と思います。
どういう事かと申しますと、
「S」の感度の鋭さを持ってるが故に、
相手の表情や声・話し方、態度・雰囲気等の微妙な変化や違いといった、
「情報」を大量に得てしまう。
→それを記憶のフォルダーに整理して納めてゆかないとたちまち混乱状態、
即ち「刺激過多」になり神経が高ぶり、「強い感情反応」が出てしまい
圧倒されてしまう。
→だから、
「この人は私の事をこう思ってる人だ」とか「私はこういう人間だ」とか
「世の中はこういうものだ」とか「私の人生の意味はこうだ」等と
結論を出しておかないと、
刻々と変化しながらインプットされてくる大量の「情報」が
整理できなくなるのではないでしょうか?
→そしてこの結論は、言わば録画した映画のDVDのタイトルみたいなもの
なのかも知れません。
というのも、大量の映画を録画して観たとしたら、
「この映画は動物との心温まる映画」とか「ハラハラドキドキするが、
犯人が猟奇的で観終わると怖くなる」とか「家族愛を描いてるが
最後は悲しい結末になる」等と、
ちゃんと内容の要約(=結論)をしてタイトルをつけておかないと、
後から観返す時にその時の気分にそぐわないものを観てしまうと、
刺激過多になって、容易に圧倒されてしまうかも知れません。
→それと同様に「この人は私を嫌っている」とか「私はダメ人間だ」とか
「きっと私は見捨てられる」等と結論を出しておく事で、
相手の一挙手一投足に圧倒されなくて済むのではないでしょうか?
或いは、
「私の人生の意味は〇〇だ」や「この人は信頼できる」という結論
を出しておけば、イレギュラーな変化や刺激にも圧倒されなくて済む
のでは?と思います。
そう考えると、HSPの人はこれらの結論を容易に覆す事は難しいと思います。
何故なら、
結論を書き換えると「情報過多・刺激過多」といった無秩序な渦の中に
再び引き戻されてしまうからだと思います。
※「この人は信頼できる」という結論を持ったら、
相手の事を信じ切って騙される事もあると思います。
但し、結論=DVDのタイトルであるならば、それを貼り替えてゆく事は可能
です。
詳しくは以前のコラムをお読み頂くか、お気軽にお問合せ下さい。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSPの人は何故水と相性が良いのか?~適度な刺激
HSPの人は「渓流」「滝」「海」等の水と相性が良いと言われています。
私自身も昔から渓流や滝に魅かれていましたが、何故そうなのか?
を私なりに考えてみました。
人間や動物は「快刺激」を求めて「不快刺激」を避ける傾向が
遺伝子にインプットされていると思われます。
ところが、HSPの人は刺激に対する感受性が高く、
容易に刺激(快刺激でさえ)に圧倒されてしまうと考えられます。
だとすれば、不快刺激を避けると同時に、自分にとって「”適度”な快刺激」
を得る事を希求するのではないでしょうか?
例えば、刺激が強すぎる光景・風景を避け、不快な音や声、匂い、感触
から離れた自然の中・・・。
新緑が芽吹いている山の中の渓流。
聞こえてくるのは、鳥達の微かな囀りと水の流れる音・・・。
太陽の温かさとさわやかな風を感じ、
どこからともなく漂ってくる花の匂い・・・。
刻々と微妙に変化してゆく水の流れと水音・・・。
上の情景で言いますと、
(自然が好きな人にとってはですが)殆ど変化しない快刺激と
刻々と微妙に変化してゆく快刺激(水の流れ)の両方のバランスが
その人にとっては絶妙に取れているのだと思います。
私は「変化がない快刺激」(刺激が非常に少ない)
に加えて変化する快刺激(刺激が多い)も必要だと思います。
例えば、大地に寝っ転がって(変化しない快刺激)
雲の動きを見る(変化する快刺激)のが好き、
とか
自室で独りで(変化しない快刺激)、
ヒーリングミュージックを聞く(変化する快刺激)のが好き
というHSPの人もいらっしゃると思います。
そしてもう一つ大切な事は、
「変化する快刺激」が自分にとって大きすぎるとダメ、
という事ではないでしょうか?
例えば、滝が好きな人でも、雨後に爆音と共に流れ落ちる滝や
台風が迫って、凄い勢いで流れる雲や大音量のヒーリングミュージック
は刺激が強すぎるのでは?と思います。
但し、より刺激を求める傾向の強いHSS型HSPの人は、
沢歩きを楽しんだり、泳いだり、台風の強風の中に外に出てみるといった、
アドベンチャラスな要素が入った方が
その人にとってのバランスの取れた適度な刺激となると思います。
要するに、自分に合った”適度”な(特に)「変化する快刺激」を
見つける事ができれば素晴らしいと思います。
#HSPのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
HSP(繊細さん)や発達障害のカウンセリング
数年前から、
アダルトチルドレンや愛着障害、人格障害、不安障害、依存症、うつ、
双極性障害、PTSD、発達障害(ASD=自閉症スペクトラム・ADHD)等
と自覚されたり、診断されてお越しになる方の中で、
HSP(超敏感な人)に当てはまる方が、かなりの割合でいらっしゃる
と感じていました。
発達障害については、お医者さんやカウンセラーさんには
段々認知されてきたとは思いますが、
発達障害が原因で引きこもったり、生き辛くなってる方には
「では(本人やご家族は)具体的にどうすれば良いのか?」
という具体的な方策を示す事が必要だと思います。
(「お医者さんやカウンセリングでは、具体的なアドバイスが頂けなかった」
というお声もよく聞きます)
ましてやHSPに関しては専門のカウンセラーもまだまだ少ないですし、
そもそも「障害」ではありませんので、
障害(=病気)を扱うお医者さんでは対応して頂けない事が多いでしょう。
そして表面的な症状や不適応のみを扱っても中々改善できない場合は、
その根っこにある「発達障害」や「HSP」をあぶり出し、
それらの「気質」(持って生まれたもの)を考慮したカウンセリングが必要
だと思います。
幸い、
うちのルームではそういった「気質」をお持ちの方が数多くお越しになり、
ここ数年はそれを考慮したカウンセリングを行わせて頂いております。
ですから、
今年からは特に「発達障害(神経発達症)」と「HSP」の方やご家族への
カウンセリングに力を入れてゆきたいと思っております。
(※勿論、どんなお悩みでも承る事は引き続き続けて参ります)
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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