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コラム/2023-05

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2023/5/31 (水)

他人と比べる事の大切さ

「駆けっこで順位を付けずに手を繋いでみんな一緒にゴールする」


「ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン」

他人と比べる事の功罪が取り上げられて久しいと思いますが、
私は他人と比べる事はとても大切な事だと考えています。


何故なら、

①他人と比べる事で、”他人”が持っているけれども
 今の自分が持っていないものがわかる。


②例えば、友人・恋人・人脈、お金や物、容姿・性格、ステータス、
 能力・技量、楽しみや趣味、等々。


③そして憧れや嫉妬心や劣等感が生じれば、それらの感情は
 「自分が本当は得たいのに今は得られていないもの」
 明確にしてくれるでしょう。


④その”目標”(自分が本当に得たいもの)が定まれば、
 それに向けて努力や試行錯誤する事が、
 自分の成長や自己実現に繋がってゆき、
 人生をより豊かにしてゆくと思います。

同様に人類の進化や文明の進歩も、
 例えば「鳥に嫉妬して、飛行機が生まれた」等、
 「自分が本当は得たいのに、今は未だ得られていないもの」
 が明確になってこそ、もたらされて来たものだと思います。


但し、
もしそうだとしても、現に他人と比べて苦しんでしまっている人も
沢山お見えになります。

そういった人達は、
何故苦しんでしまっているのでしょうか?


次回は、
「他人と比べて何故苦しむのか?」の原因について
私見をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2023/5/29 (月)

自己嫌悪・劣等感の正体④自己嫌悪から抜け出すヒント

<前回からの続き> 

今回は
「自己嫌悪から抜け出すヒント」をお書きしたいと思います。




<自己嫌悪から抜け出すヒント>

(周囲に関係なく)自分の理想像を創り、それとの差異を無くそうとする過程で

「理想通りの自分になれない、思うように行かない」時に感じるのが
自己嫌悪であるといった私の考えを以前お書きしました。


私はこの事自体は、
「自分の理想を追求し、それを目指して頑張る!」といった、
本来は自身の成長や自己実現に繋がる非常にポジティブなものだと思います。


現に、
誰が何と言おうと理想の自分を目指してストイックに努力を重ねる
大谷選手やイチロー選手、羽生結弦選手等は輝いて見えます。

なのに、
何故自己嫌悪ばかり感じ続けてしまう人が居るのでしょうか?


それは恐らく

A.自分の努力だけではどうしようも無い事柄が”理想の自分像”に含まれている

例えば、
「みんなから認めてもらう為に、できるだけ他の人の仕事を手伝った・・・
なのに仕事が増える一方で、一向に認めてくれたり心から感謝してくれる人
が出て来ない」


B.その”理想の自分”に至る過程に不快刺激が多かったり、快刺激が少ない場合

このタイプの人は、(以前お書きした様に)
敏感さから来る不安定さを
主に”セロトニンシステム”(不快刺激を無くす事で心を安定させる)

”ドーパミン・アドレナリンシステム”(報酬・快刺激によって心を安定させる)
によって安定させる傾向があるとすれば、

例えば
「住宅ローンの返済や子供達に好きな事をさせる為には
 出世して昇給しなきゃいけない」
と頑張っているお父さん。

その過程では、様々な不快刺激を感じるでしょうし、
その頑張りのゴールに大きな報酬(快刺激)が待っていると感じられるのか?

もし自分にとっての報酬がそれほどでもない場合は、
苦しい努力を強いられるでしょう。

おまけに「昇給・昇格」が自分の努力だけでは成しえないものだとすれば
 尚の事だと思います


だとすれば、

(1)自分の努力のみで達成できる可能性がある事柄を理想像とする

(2)その理想像に至る過程には不快刺激が少なく、
 そのゴールには大きな報酬が待ってる事

上記3選手はこのどちらも満たしているからこそ、
 自己嫌悪に打ちのめされる事無く、努力を積み重ねる事ができる
 のだと思います


例えば、
「稼いでセレブな生活をする」を理想とする、
他人と話す事が不快では無い人が、
売り上げに応じて歩合が上がってゆく営業マンになった場合、

上記の「(1)」「(2)」を満たしてる訳ですから
自己嫌悪に苛まれ続ける事は無いでしょう。


但し、
今自分が置かれている環境(学校や職場等)では
「(1)」「(2)」を満たす事が難しいと感じるのであれば、

「家族」や「趣味」、
「サークル活動やクラブ活動」、「将来の為の資格等の勉強」、
「独立起業の準備」、「異動・転職・転校」等の
「(1)」「(2)」を満たせそうな”理想像”にシフトしてゆく事も良いと思います。

もし自己嫌悪にトラウマが関わっている場合は、その処理も必要だと思います。

お独りでは難しい場合はお気軽にご連絡下さい。



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2023/5/26 (金)

自己嫌悪・劣等感の正体③劣等感から抜け出すヒント

<前回からの続き> 

今回からは
敏感さを有しているが故に、自己嫌悪や劣等感に苛まれ続けている人
そこから抜け出す為のヒントをお書きしてゆきたいと思います。


今回はまず、
「劣等感から抜け出すヒント」から。




<劣等感から抜け出す為のヒント>

①自分にとっての理想の相手像を意識し、そこへ集中する

以前お書きした様に、

「相手の顔色を見て、相手が理想的な反応をする様に、
 相手に合わせて行く」と自分が無くなってしまうでしょうし、

「相手が理想的な反応をする様に相手にとっての理想の(と思われる)
  自分像を創る」事に集中すると、
 自分の力では変えられない自分の(ダメな)部分が見えてくるでしょうし、
 劣等感に苛まれ易くなると思います。


ここで、
上のの戦略を採った場合は、
今迄の自分の性格や特性を否定して再構築しないといけない訳ですから、
既に自己否定があり、加えて再構築に向けての並々ならぬ努力が必要です。

そして、
どうしても変えられない部分に行き当たると、更なる自己否定や劣等感
を感じるでしょうし、
仮に理想の自分像に近づけたとしても、
相手が自分の理想通りの反応をするとは限りません。

だとすれば、
「労多くして功少なし」のリスキーな戦略と言えるでしょう。


ですから、
相手の反応をコントロールする為に自分を変えるのではなく、
「理想的な反応をする相手を選んでゆく」方が、より効率的だと思います。


(1)他人同士を比べる


「私が”お早う!”と言った時にA子は笑顔で”お早う!”と返してくれるけど、
  B子はツンとした表情のまま硬い声で”お早う!”と答える・・・
  B子は私の理想通りの反応じゃないから距離を置いとこうかな。
  でも、A子の反応は理想に近いので、もっとお話ししてみようかな
  ・・・」等。


(2)自分のダメな反応ではなく、他人のダメな反応に集中する


「C子は、B子に気に入られようとして無理して笑ったり、
  何か必死で合わせてる感じだなあ・・・私も以前はそうだったよなあ。
  でも、しんどそうだよなあ~」等。


つまり、
敏感さから来る類まれなる観察眼を自分ではなく他人に向けてゆく訳です。


もし劣等感にトラウマが関わっている場合は、その処理も必要だと思います。

次回は
「自己嫌悪から抜け出すヒント」をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2023/5/24 (水)

自己嫌悪・劣等感の正体②何故抜け出せないのか?

<前回からの続き> 

前回お書きした様に、自己嫌悪や劣等感

「変化や差異から生じた混乱・不安を終息させる為に理想化願望を持つ」


「相手が理想的な反応をする様に相手にとっての理想の(と思われる)
  自分像を創り、そうなる事で自分が理想とする相手の反応との差異を
  無くそうとする」 →劣等感に繋がり易い


「周囲に関係なく自分の理想像を創り、それとの差異を無くそうとする」
 →自己嫌悪に繋がり易い

といった理由から生じるのでは?と私は考えます。


そして、
自己嫌悪や劣等感は状況によって誰しも感じた事があると思います。

ところが、
自己嫌悪・劣等感を心身に不調をきたす所まで
永続的に感じ続けて苦しんでおられる方もいらっしゃいます。


今回は、
そういった自己嫌悪・劣等感を感じ続けて
そこから抜け出せなくなっている人に向けて、
私なりに考えるその”原因”をお書きしたいと思います。




<自己嫌悪や劣等感から何故抜け出せないのか?>

②感覚過敏を有している為に変化や差異に敏感である


生まれつき(主に遺伝)或いは成育環境による後発的な感覚過敏を有していると

五感から入力される刺激の”差異”に対しても、
とても敏感であると考えられます。

例:
「相手の顔色や声の変化に敏感」
「自分の体調やメンタルの変化に敏感」
「気候や気圧、環境の変化に敏感」等々。

そしてこの敏感さは、
(1)「相手の自分への否定・蔑み・認めない・大切に思ってくれない」
(=劣等感に繋がる)

(2)「理想通りの自分になれない、思うように行かない」(=自己嫌悪に繋がる)

等の”不快刺激”に対してもとても敏感であるが故に、
その混乱・動揺・不安・傷つき等も極めて大きなものとなると考えられます。


ですから、
尚の事「相手にとっての理想の自分」や「自分の理想像」に集中し続け、
その事が逆に理想とのズレ(差異)をより浮き彫りにし、
余計に”理想”に集中してしまう、といったループにハマってしまう
のだと思います。

※特に敏感さを持ち、尚且つ「否定されて育った」とか「友達に裏切られた」
とか「級友からいじめられた」等のトラウマが合わさっている人にとっては、
”理想”への執着=サバイバルする為の必須条件となるでしょうから、
より、そのループから抜け出す事が難しくなるでしょう。

次回からは、
そういったループににハマりこ込んで、苦しくなっている人へ
「どうすれば自己嫌悪・劣等感から抜け出せるのか?」のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2023/5/22 (月)

自己嫌悪・劣等感の正体①何故生じるのか?

<前回からの続き> 

誰しも、失敗したりうまく行かなかったら

「あ~、なんであんな事したんだろう?私の馬鹿!」
とか

「A子は可愛いくて顔も小さくて、クラスの人気者だ。
 それに比べて私は可愛く無いし、6等身だし・・・」

等と、
自己嫌悪劣等感を感じる事があると思います。


でも、
一方ではその自己嫌悪・劣等感を
心身に不調をきたす所までずっと感じ続けている人もいらっしゃいます。


今回は、まず

「何故自己嫌悪や劣等感が生じるのか?」
についての私見をお書きしたいと思います。




<自己嫌悪や劣等感は何故生じるのか?>

①変化や差異から生じた混乱・不安を終息させる為に理想化願望を持つ


例えば、
いつも決まった時間に帰宅する我が子が、
連絡も無しにその時間に帰って来ない(=差異)と親は誰しも混乱し、
不安になるでしょう。

そして、
その混乱を終息させる為に
「さっきネットで調べたら電車遅延の情報があったから、
きっと電車に閉じ込められてるから連絡もできないんだわ」
等と、
自分が安心できる様な理想的な結論に持って行こうとする事は誰でもある
と思います。(=確証バイアス等の認知バイアス)

それと似て、
特に敏感な人は僅かな”差異”からも混乱が生じてしまうので、
”差異”そのものが生じない様に、理想化願望を持つのだと思います。

ここで、
”理想化”の方向性としては、大きく分けると3種類あると思います。

即ち、
(1)理想的な相手の反応に導く為に相手を直接操作しようとする

これは、前回までにお書きした
「相手の顔色を見て、相手が理想的な反応をする様に相手に合わせて行く」
等で、自分を見失ってしまう可能性があります。

主に(前回までにお書きした)
”セロトニンシステム”(不快刺激を無くす事で心を安定させる)

”オキシトシンシステム”(他人との繋がりで心を安定させる)
が優位な人に多いと思われます。


(2)相手が理想的な反応をする様に
 相手にとっての理想の(と思われる)自分像を創る

これは例えば
”ちやほやされる事”や”尊敬される事”等を求めている人は、
当然、そうされている人達と自分を比べて、
自分の足りていない所に目を向ける筈です。

つまり、
このタイプの人は劣等感を持つ事が多くなると思われます。

主に(前回までにお書きした)
”オキシトシンシステム”(他人との繋がりで心を安定させる)
+
”ドーパミンシステム”(報酬・快刺激によって心を安定させる)
が優位な人に多いと思われます。


(3)周囲に関係なく自分の理想像を創り、それとの差異を無くそうとする

これは例えば
「全打席ヒットを打ちたい」という自分の理想像を掲げながらも
凡退してしまった自分を責めて、理想との差異を無くす為に
ストイックに練習を重ねる、等といった野球のイチロー選手等
が典型でしょう。

それ故、このタイプの人は自己嫌悪に陥り易いと思います。

主に”セロトニンシステム”(不快刺激を無くす事で心を安定させる)

”ドーパミン・アドレナリンシステム”(報酬・快刺激によって心を安定させる)
が優位な人に多いと思われます。


だとしても、
もしあなたが自己嫌悪・劣等感を心身に不調をきたす所まで
永続的に感じ続けて苦しまれているとすれば、それは何故なのでしょうか?


次回は、
そういった方に向けて私が考えるその理由をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2023/5/19 (金)

自己嫌悪・劣等感の正体

「あ~・・・私は勉強もできないし、人付き合いもうまくできずに、
 友達や彼氏もできない。
 自分の顔も性格も嫌い・・・

 こんな私って、生きている意味があるのかなあ~」


「僕はクラスの他の男子みたいに他人と気軽に話せないし、
 運動も苦手で、帰宅部のアニメオタクだし、
 クラスの女子達が”〇〇って気持ち悪いよね・・・”って
 ヒソヒソ話をしているのが聞こえた。

 きっと僕の事を言ってるに違いない。
 あ~、こんなイケてない僕なんて、一生孤独なんだろうな。」

自己嫌悪劣等感に苛まれて、
生き辛い人生を送られてる方もいらっしゃると思います。

こういった方の多くは、

「気にする事無いよ!」と言われても気にし過ぎるでしょうし、
他人から”良い所”を挙げられても、素直に受け容れられないでしょうし、

”良い所探し”に意識を向けようとしても、それが見つからなかったり、
それ以上の悪い所やダメな所をどんどん見つけてしまう
のではないでしょうか?

今回からは、そういった方に向けて

「何故自己嫌悪や劣等感が生じるのか?」

「何故自己嫌悪や劣等感から抜け出せないのか?」

「どうすれば自己嫌悪や劣等感から抜け出せるのか?」

について、私見をお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2023/5/17 (水)

感覚過敏~他人の顔色に動揺しない様になる為のヒント②

<前回からの続き>




<他人の顔色に動揺しない様になる為のヒント(2)>

「④」の他者に対する防衛については、

趣味・嗜好や考え方を共有できる様な繋がれる相手が居そうな”居場所候補”
を見つけたら、そこは(職場・学校・家庭等に比べて)比較的逃げやすい場所
ですので、

「ダメだったら他の居場所候補を探そう!」という意識で、
相手の自分への評価に向いている敏感さのベクトルを相手に向けて、
相手の表情や言動・考え方、雰囲気等を評価してゆく事に専念しましょう。

つまり、
「この人はなんかマウントを取ろうとしてる感じがする・・・
そんな人は嫌いだから、この人には近づかないでおこう。
でもこっちの人は裏表が無さそうで、親しみやすい感じがして、
結構好きかも。この人に近づいてみよう」等。



「⑤」の他者の理想化については、

敏感さを持った人は、
相手が自分の理想通りの反応・対応をしてくれないと混乱し、傷つく訳です。

ですから、
自分の理想通りの反応を求める事は一旦置いておいて、
上の「D」のやり方で相手を評価した上で
相手がどんな反応をしてくるだろうか?と予想を立てておきましょう。

例えば
「この人は人を馬鹿にしてる気がする・・・私はこの人嫌いだわ。
 だとすれば、私がこう言ったら、また上から目線で馬鹿にした笑いで
 否定してくるだろうな」等。

そして案の定、相手がそういった態度を取ってきたら、
「ほらやっぱり!本当に嫌な人だなあ」等と、
できるだけ正確に相手を評価しておいて、
予想との誤差を少なくしようとしましょう

何故ならば、
敏感な人にとっては「予想と違う事」が起きた時に混乱し、
大きく動揺してしまうと考えられるからです。

「⑥」の愛着の形成不全については、

以前お書きした通り、
自分の大脳皮質と大脳辺縁系との間で愛着の(再)形成を行う事で、

「動揺してもすぐに自分で落ち着ける」
「傷ついてもすぐに自分でケアできる」
状態に持ってゆきましょう。


つまり、
敏感さ故の混乱・動揺し易さや傷つき易さは変えられませんが、
すぐにケアできる様になれば良い訳です。

※お独りでは難しい場合はお気軽にご連絡下さい。



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2023/5/15 (月)

感覚過敏~他人の顔色に動揺しない様になる為のヒント①

<前回からの続き>

前回までにお書きした様に、
他人の顔色を気にし過ぎて動揺したり振り回されてしまう人の特性・傾向
として、


①感覚過敏を有している


②不快刺激に対して敏感さが増してくる


③他者と関わりたい欲求


④他者に対する防衛


⑤他者の理想化


⑥愛着の形成不全


といった事が考えられると推察しています。

もしそうであったとして、

どうすれば他人の顔色を気にし過ぎるのをやめたり、
過度の動揺や振り回されるのを防ぐ事ができるのでしょうか?

今回と次回は
私の考えに基づいて、そのヒントをお書きしてゆきたいと思います。




<他人の顔色に動揺しない様になる為のヒント(1)>

「①」の感覚過敏については、先天(遺伝)的なもの、
 或いは幼少期を過ごした成育環境によるものと考えられますので、
 いずれにしても自分のせいではありません。

 変えられないものを否定する事ほど苦しく無意味な事はありませんので、
 「お父さんの遺伝やん」とか「親のせいだ!」と考えて、
 自分を責めない事が必要だと思います。

「②」の不快刺激に対して敏感さを増す事については、
 ”敏感さのベクトル”を極力「快刺激」に向ける様に意識する
 が役に立つでしょう。

 その”コツ”としては、今迄とは真逆の方向にベクトルを向ける事です。

例:
・自分に対して悪い評価・態度を採る他者⇒良い評価・態度を採る他者

 (〇〇さんだけは、いつもニコニコして味方で居てくれる、等)


・他者に評価される事に敏感⇒他者を敏感に評価してゆく
  
 (〇〇さんは性格良くて好きだけど、××さんは意地悪で最悪
  ・・・大嫌い!、等)


自分にとっての快刺激にベクトルを向ける

 (仕事や学校の休み時間に
 今晩観るのを楽しみにしてるビデオの事を考える、
 週末の楽しい計画に意識を向ける、等)


・自分のダメな所に意識を向ける⇒自分のダメじゃない所に意識を向ける

 (帰宅後の独り反省会の代わりに、
  今日一日頑張った事・できた事を書き出す、等

「③」の他者と関わりたい欲求については、

 「他人の顔色を窺ってしまうのは、私は本当は人と繋がりたいからなんだ!」
 と意識し、
 「じゃあ、どんな人と繋がりたいのだろうか?」想像してみましょう。

 そしてもし、今の職場や学校、家庭の中に繋がりたい人が居なければ、
 (趣味・嗜好や考え方を共有できる様な)繋がれる相手が居そうな居場所
 を 他に求めてゆくのがいいでしょう。


そうする事で
「オキシトシンシステム」が働いて、心は安定する方向へ向くでしょう。


 
<次回へ続く>



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2023/5/12 (金)

感覚過敏~何故他人の顔色に振り回されるのか?(2)

<前回からの続き>

今回は前回からの続きで、

私の考える「他人の顔色に振り回されてしまう原因」の④~⑥
をお書きします。




<何故他人の顔色に振り回されるのか?(2)>

④他者に対する防衛

「③」で述べた通りだとすれば(注:感覚過敏による心の不安定を
 安定させる方向として「オキシトシンシステム=人との繋がりによる安定」
 が優位なタイプの人は)

「他人との関係性」に重きを置く事になるでしょう。

つまり、親しく無い人は、
いつ自分を傷つけて来たり、嫌って来たりするかわからない訳ですから、

傷つけられない様に、嫌われない様に、顔色を見て、
「優しく気遣いのできる人」「従順な人」「面白い人」等を演じている?
みたいになってしまう訳です。




⑤他者の理想化

この「④」の様な努力は、
「私の事を傷つけないで!」「嫌いにならないで!」「好きになって!」
「笑って!」「認めて!」「喜んで!」等といった操作的なもの
だとも言えるでしょう。

ところが
「傷つく事を言うか否か?」「嫌いになるか好きになるか?」
「笑うか笑わないか?」「認めるか否か?」「喜ぶか否か?」等は
相手の自由であって、当然操作できるものではありません

でも感覚過敏を有し、オキシトシンシステムの比率が大きい人
相手の反応がその操作が目指す通りのものでは無かった場合、

即ち自分の理想通りの反応で無い場合は、
傷ついたり混乱してしまうでしょう。


余談ですが、この様なタイプの人は、
 親しくなって「安全な相手」だと認識できれば、

 好かれたい・愛されたい、認められたい、等といった本来の欲求が強く出る
 様になると思います。

 ですから、より相手を理想化し、思い通りにならない相手にキレたり、
 束縛したり、操作したりする事も起きるかも知れません。

 ⇒「うちの人は外面は良くても家では・・・」等よく聞く話です




⑥愛着の形成不全

感覚過敏を有する人は、ただでさえ不快刺激に敏感で、
傷つき、落ち込み、不安、混乱等の「心が不安定」になり易い
と言えるでしょう。

ですから尚の事、
「自分の情動を調整する力」を発達させていったり、
「耐性の窓」を拡げてゆく必要があると思います。

ところが何らかの理由によって、愛着形成が不十分であった場合は、
それも難しくなり、心の不安定さや混乱を自ら安定に導く事も難しくなる
と考えられます。

よって
「自らの心の安定を他人の反応に求め続けるが故に他人の顔色を見る事
 をやめられず、理想通りの反応が返って来ないと傷つく・・・

 それでも他人との理想の関係を諦める事ができずに、
 益々対象(他人の顔色)に集中し、感覚がより研ぎ澄まされてゆき、
 理想との僅かな差異にも反応し、傷が益々深くなってゆく」

という辛いループにはまってしまうのだと思います。


もしそうだとすれば、
そういったお悩みを抱えた人はどうすれば良いのでしょうか?


次回からは
の辛いループから抜け出すヒントをお書きしてゆきたいと思います。


<次回へ続く>



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2023/5/10 (水)

感覚過敏~何故他人の顔色に振り回されるのか?(1)

<前回からの続き>

今回と次回は、

他人の顔色を見過ぎてしまい、生き辛くなっておられる方に向けて

「何故他人の顔色に振り回されるのか?」の原因について、
今迄の臨床経験と知識を踏まえた私なりの考えをお書きしたいと思います。




<何故他人の顔色に振り回されるのか?(1)>

①感覚過敏を有している


先天的(主に遺伝)に刺激に対する感覚過敏を有していると、
声や音(聴覚)、表情の違い・変化(視覚)等の
五感から入力される刺激に対して敏感に反応します。

この感覚過敏は成育環境において、
 怒号が飛び交う様な被虐待的な環境で育ったり、
 常に親等の顔色を見ておかないといけない様な環境で育った場合などでも
 後天的に生じるケースもあると考えられます




②不快刺激に対して敏感さが増してくる

被虐待的な環境で育った場合は勿論の事、そうでない場合でも
感覚過敏を有してる人は、不快刺激に対しても敏感であるが故に
家族や他人からの揶揄や無理解、いじめ、差別等に深く傷つき、
トラウマになってゆくでしょう。

そうなると不快刺激に対して益々敏感になってゆきます

つまり、”もう二度と傷つきたくない”から
ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向け、
忘れない様にしてゆく訳です。(ネガティビティバイアス)




③他者と関わりたい欲求

感覚過敏によって、心が不安定になり易い人が、
心を安定させる方向性としては、

大きく分けると

(1)セロトニンシステム=不快刺激をシャットアウトする事による安定

(2)ドーパミン・アドレナリンシステム=快の刺激を求める事による安定

(3)オキシトシンシステム=人との繋がりによる安定

の3種類があるのでは?と私は考えます。

そして、
個々人毎にどれが優位か?(3項目の適正な比率)が違うと思います。


ここで、他人の顔色に振り回される人は、

(3)のシステムによる安定、
 即ち他人と関わりたい、他人から好かれたい・愛されたい、認められたい、
 等による安定化志向を有している筈です。

※(3)のシステムが少ない人は、”他人の事なんて関係ない”と
 独りで趣味にふけったり、
 他人がどう思おうが自身の快の刺激を追い求め続けると思われるからです




次回はこの続きである、

「他人の顔色に振り回されてしまう原因」の④~⑥についてお書きします。

<次回へ続く>



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2023/5/8 (月)

感覚過敏~他人の顔色を見過ぎてしんどくなる人へ

「この春から部署異動になり、わからない事だらけで不安だ。
 けど、皆忙しそうに険しい顔で仕事してるので、訊くのが怖い。

 自分ではもうどうにもならなくなって、清水の舞台から飛び降りるつもりで
 わからない所を思い切ってA先輩に訊いてみた。

 すると、A先輩は目線を合わせず面倒くさそうに冷たい声で
”ここはこうするのよ!”と答えてくれた。

 同僚の子が訊いた時には、先輩は私の時より柔らかい表情で
”トゲ”の無い声で 答えているのに・・・。

 きっと、私は嫌われているんだ・・・そう思うと、
 会社に行くのが苦痛になって朝起きても憂鬱で身体に力が入らない。

 けど、お母さんに心配かけちゃダメなので、
 無理してでも行かなきゃいけない。
 最近では”消えてしまいたい”と思う事もよくある。」

相手の表情態度・仕草声のトーン・大きさ・抑揚雰囲気・空気感
自分とその他の人との接し方の違い等を敏感に読み取ってしまい、

「私は嫌われたに違いない」

「馬鹿にされてるに違いない」

「ダメ人間だと思われてるに違いない」

「必要が無いと思われてるに違いない」

等と”結論づけて”しまい、

メンタルや身体の不調に陥ってしまってる方もいらっしゃると思います。

今回からはそういった”感覚過敏”を有しているが為に
生き辛くなってしまっている方に向けて、

「何故他人の顔色に振り回されてしまうのか?」

「どうすれば他人の顔色に振り回されずに済むのか?」

について、お書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2023/5/5 (金)

就職・入学等の環境の変化による五月病解消のヒント③

<前回からの続き>

前回お書きしたヒントに従って、

「(1)五感からのインプット」「(2)照合する記憶」
変える事ができれば、

「(3)意味づけ」「(4)思考/感情」「(5)アウトプット(反応・行動)」
変えてゆく事を目標にしましょう。




<環境の変化による五月病解消のヒント(2)>

(3)意味づけを変える


例:
「明日も学校だ・・・。ノイズキャンセリングを用意したし、
 お気に入りのクッションも用意した。

 教室に入る前にこそっとミントの飴玉を口に含もう。
 教室に入ったら、友達のYちゃんに似た人が居て、
 〇〇タワーも見える。二コマ目はA先生の授業だ。」

(4)思考/感情を変える

例:
「準備は万全なので、少しはストレスが減るのかなあ、と思って少し安心。
 明日は晴れそうだから、〇〇タワーも綺麗に見えるだろうなあ。
 友達に似た人を見るのも、A先生の授業はなんか少し楽しみかも
 ・・・。」


次の「(5)アウトプットを変える」事への推進力を強化する為に、
 上記の「(4)」で湧いて来た思考と感情に集中して感じ続け、
 その「ポジティブな流れ」に沿った未来を想像してみる事も役に立つ
 でしょう。

例:
「友達に似た人と親しくなって一緒に出掛けたり、
 A先生に個人的に訊きに行って、
 その科目ができる様になって、自信にも繋がって・・・。
 楽しいキャンパスライフになりそうだなあ~」等々。

逆に、「(1)」~「(4)」までが変わってないのに、
 ポジティな思考やイメージをしようとしても難しいと思います。



(5)アウトプット(反応・行動)を変える

例:
「怖いけど、まず友達に似た子に”お早う!”と声を掛けてみようかな。
 それとA先生の授業が終わった後に、この前の疑問を質問してみようかな。
 それと、興味がありそうなサークルもいくつか見学してみようかな。」等々。


「(1)」~「(4)」までが変わってないのに、
無理やりアウトプット(反応・行動)を変えようとするのは難しいと思います。


お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい。



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2023/5/3 (水)

就職・入学等の環境の変化による五月病解消のヒント②

<前回からの続き>

<環境の変化による五月病解消のヒント(1)>

(1)五感からのインプットを変える


<職場や学校等の新しい環境に居る時>

・不快刺激を減らす:

(可能であれば)席替えやイヤーマフ、ノイズキャンセリング、
サングラス(眼鏡)、マスク等の使用で、
(新規の)不快刺激のインプットを減らす

・快刺激を増やす:

「一番大好きな人(例:母親、親友、推しの人等)の画像を
 いつでも見られる様に持ち歩く」

「大好きな音楽や人の声等をいつでも聴ける様に持ち歩く」
「お気に入りのマイクッションや肌着、ぬいぐるみ(のストラップ?)
 等をいつでも触れる様に身に着ける」

「お気に入りの香水やコーヒー等、いつでも匂いを嗅げるものを利用する」

「お気に入りの味と匂いの飴玉やガムを利用する(先生や上司等の
 許可を得るか、気づかれない様に)」
等々。

「五感をフル活用して、その新しい環境の中での心地よい部分
 (人・風景・音や声・匂い・感触等)を捜してゆく」


 
(2)照合する記憶を変える

・過去の快記憶と照合する-A:

 今迄に好意を抱いた人や物と似てる人・物を捜す

 (「右隣の人は友達のYちゃんと少し似た雰囲気がある」

  「あ!あの人がカバンに付けてるストラップのぬいぐるみは
  私の好きなキャラだ」

  「この椅子の感触は小学生の時に使ってた椅子と似てる・・・
   懐かしいなあ」

  「あの窓から大好きな〇〇タワーが見える」

  「A先生の声は、私の大好きな声優さんに似てる」等々)

・過去の快記憶と照合する-B:

 もし、照合する記憶が例えば「小学校の入学当初の嫌な記憶
 (例:クラスに溶け込めずに淋しい想いをした、等)」
 や
 「転校当初の嫌な記憶
 (例:クラスの子達に無視されたり陰口を言われた、
 担任の先生が怖く感じた、等)」だとすれば、
 無力感を感じて、より辛くなるでしょう。

 そうではなくて、そんな中でも、
 「あの後、クラスに馴染んで行った」
 とか
 「友達を作って楽しめた」
 とか
 「怖い先生から褒められた」等の
 「それから後」の快の記憶と照合する様に意識する事も大切だと思います。

(1)-Bイメージからのインプットを変える


・視点を変える:

 上記「(2)-A」の「視点を変える」を参考にし、
 今、強いストレスを感じている新しい環境(学校・職場等)の事を
 お家で思い浮かべる時に

 自分にとって快の刺激(少なくとも不快ではない刺激)をもたらす事柄
 を思い浮かべます。

「明日も学校だ・・・でも、友達のYちゃんに似た人と会えるし、
  〇〇タワーも五月晴れに映えそう!
  A先生の授業もあるからあの声が聴けるよなあ~」等々。




次回は「(3)」「(4)」「(5)」の変え方のヒントをお書きします。


<次回へ続く>



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2023/5/1 (月)

就職・入学等の環境の変化による五月病解消のヒント①

<前回からの続き>

前回、
人間の脳における「インプット」~「アウトプット」に至る仕組みとして、

(1)外部からの刺激を五感でインプットする

(2)記憶と照合する

(3)意味づけをする

(4)思考/感情

(5)アウトプット(反応・行動)


という流れがあるとお書きしました。

そして、

「特に感覚過敏を有している人は
 環境の変化による五月病になり易いのではないか?」


「何故なら”感覚過敏”を有してる人にとっては
 (2)の照合する記憶さえ無い様な未知の世界に身を置く訳なので、

 (3)の意味づけができずに大混乱し、
 (4)の思考がまとまらずに「不安や恐怖」が強くなり、
 今度は”明日からもまたあの場所に身を置くのか・・・”
 といった想像が新たな(1)のインプットとなり(イメージからのインプット)、

 (2)~(4)を繰り返しループする事(反芻思考)で、
 頭の中をグルグル廻ったままになり、
 ”眠れない””極度の恐怖”、”パニック”等の過覚醒状態となり、

 その反動で、落ち込みや無気力等の低覚醒状態(抑うつ状態)に陥る
 =(5)のアウトプット」


といった私の考えをお書きしました。




今回からは、
その推察に基づいて、五月病解消のヒントをお書きしてゆきたいと思います。

まず、
五月病といった低覚醒状態は
上記の(1)~(4)の結果としての(5)のアウトプットだと考えれば、
アウトプットを変える為には(1)~(4)を変えてゆく必要があるでしょう。

そしてその変え方の方向性としては、
その人にとっての「不快刺激の減少」「快刺激の増加」という両面を
意識する必要があると思います。




次回からは
その「(1)~(5)」についての具体的な変え方のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。

次回はまず「(1)」と「(2)」の」変え方から

<次回へ続く>



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