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コラム/2021-09

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2021/9/29 (水)

アダルトチルドレンの世代間連鎖①~”何が”連鎖するのか?

<前回からの続き>

今回からは
アダルトチルドレンの世代間連鎖(伝達)についての私見
をお書きしたいと思います。

そもそも世代間連鎖(伝達)とは、

我が子を肉体的・精神的に虐待したり、ネグレクトしたり、
精神的に支配したり、我が子に依存したり、子供の気持ちを汲み取らず、
愛情をかけない等の所謂”毒親”の許で育った子がアダルトチルドレンとなり、

その子が親になった時に、我が子に対しても自分の親と同じような”毒親”
になってしまい、自らの子もアダルトチルドレンになってしまう・・・、

といった状態と言えるでしょう。

(※例えば、親に虐待されて育った子が親になった時に、
  我が子にも自分がされてきたのと同じように虐待してしまう)

それでは一体、親から子へ、子から孫へ、”何が”連鎖しているのでしょうか?

私の考えでは、連鎖する因子としては以下の2つがあげられると思います。




<ACの世代間で連鎖するもの>

①遺伝的要因による伝達

→「感覚の極端さ」(感覚過敏・感覚鈍麻)、「共感力の不足」、
「集中力や拘りの強さ」」、「新規探求・刺激追究の傾向が強い」
 等の特性は主に遺伝によるものと考えられます。

 例えば、「共感力の不足」と「拘りの強さ」を併せ持っていれば、
 子の気持ちを考える事無く「子は親の言う事をきくものだ」という
 拘りを押し通して、思い通りにならない子を虐待してしまうかも知れません。

 或いは、「感覚過敏」と「強い刺激追究の傾向」を併せ持ってると、
 子の鳴き声や我が儘を出し始めた夫の変化に敏感になってイライラし、
 加えて子の世話や夫の束縛等で刺激追究の自由を奪われた様に感じて、
 子を放っぽり出して、自分は遊びや社交にうつつを抜かす様になるかも
 知れません。

 そして、こういった特性は遺伝する可能性があると考えられますので、
 そうした場合は、我が子に対して親と同じ様な行動を採ってしまう事
 もあるでしょう。

 ※こうした因子による”特性”は、愛着の未形成等の環境因によって
  より強化されるとも考えられます。




②後天的要因による伝達

(1)パターンによる伝達

→例えば、(毒)親が「強い刺激追究の傾向」を持っていて、
 その刺激の満たし方として、「酒を浴びる様に飲んで、子に暴力を振るう」
 という形をとっていた場合、

 その環境で育った(同じ刺激追究の傾向を持った)子は、
 「酒を飲んで、子に暴力を振るう」というパターンの刺激の満たし方を
 ”学習”するかも知れません。

(2)自己否定的な考え方の伝達

→(毒)親から否定されて育った子は、自己否定的な考え方を持つでしょう。
  その子が親になった時に その自己像を変える事ができてなかった場合は、
  子を否定したり、自己否定から逃れる為の道具として子を支配し、
  結果として、またその子も自己否定的な考え方を持つ可能性はある
  でしょう。

(3)自己否定から逃れる為の条件の伝達

→毒親の許で育ち、自己否定から逃れる為の”条件”(~ねばならない等)
 を作ってしまった子が親になった時にも、その”条件”を保持し続けていると、

 その条件に適合しない我が子を愛する事ができず(逆に責めてしまい)
 結果、子は親と同じ条件を持つに至り、自由を妨げられて生き辛くなる
 と考えられます。




次回はアダルトチルドレンの世代間連鎖(伝達)を
どうすれば食い止める事ができるのか?についてのヒント
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/27 (月)

どうすれば毒親(母)へのこだわりを断ち切れるのか?

<前回からの続き>

今回は、
「どうすれば毒親へのこだわりを捨て、自由になって幸せの道へと
 進む事ができるのか?」のヒントをお書きしたいと思います。




◎心の傷(トラウマ)の軽減と親への想いを完了させる

(1)心の傷(トラウマ)の軽減には、
 交流分析の(セルフ)リペアレンティング、
 そこから派生したインナーチャイルドワーク

 他にもEMDRNLPのフォビアのワーク・スイッシュ等、
 有効な方法が沢山有りますが、専門家の手助けが必要です。

(2)親への未完了の想いは、ゲシュタルト療法
 親に過去の出来事とその時の気持ちを全て打ち明ける等によって
 完了させる事が可能です。

※特に「感覚過敏」と「強い集中力や拘りの強さ」を有していると
 「複雑性トラウマ」を抱えてしまう事も考えられますので、
 その場合は(できるのであれば)、親と物理的・心理的な距離を取り、
 必ず専門家にご相談下さい

◎自己否定や自分を縛る”条件”を緩める

例えば、「他人の期待に応えられない私はダメだ!」
等といった考え方を緩める必要があります。

その為にはリフレーミング認知療法再決断療法等が有効ですが、
これらも専門家の手助けが必要です。

◎注意の集中のベクトルを変える

今迄、「毒親」や「アダルトチルドレン」、「心の傷」、「自己否定と条件」
に集中し拘ってきたのであれば、

「集中する方向性」「自己肯定」「自分の幸せ」「なりたい自分」
等へと変える必要があると思います。

その為には、
ブリーフセラピーSFTナラティブセラピー等が有効だと思います。

◎新しいベクトルに向かって、現実(行動)を変える

行動を変えないと、能動的に現状を変える事はできません。
ただ、行動を変えようとすると抵抗が生じる筈です。

そこで、上記の各セラピー行動療法等によって、
専門家と話し合って少しずつ行動を変える必要があると思います。

※一人では難しい場合や、お近くで専門家が見つからない場合は
 お気軽にご相談下さい。




次回からはアダルトチルドレンの世代間連鎖(伝達)について、

①”何が”連鎖するのか?

②どうすれば連鎖を食い止める事ができるのか?
のヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/24 (金)

何故自分の親が毒親(母)だとこだわり続けるのか?

<前回からの続き>

「上司に怒られる度に、母親にされた酷い事を思い出して
 仕事に行けなくなってしまう・・・こうなったのもお母さんのせいだ!」


「彼氏を信じる事ができずに、いつも自分から身を引いてしまう・・・
 このままだったら、一生結婚できないかも?・・・
 やっぱり、根っ子にはママとの関係があるんじゃないかな?」


「他人の顔色ばかり気になって、仕事が続かない・・・。
 本当は独り暮らしして毒母から離れたいけど、それもできない。
 実家に居て母の顔を見る度に昔のトラウマが蘇ってきて死にたくなる・・・」




大人になってからも、
「今の生き辛さは親が毒親だったからだ!」
と感じ続け、苦しんでおられる方も多いです。


それでは何故そこに拘り続け、苦しみ続けるのでしょうか?


思うにそれは、「今が幸せじゃない」からだと思います。

(※今が幸せなら、「あんな事もあったよね」と過去の出来事として
  流せるものだと思います)


では何故、今が幸せではないのでしょうか?


それは恐らく、過去の心の傷(トラウマ)や自己否定と
それを脱する為の”条件”(拘りのルール)に囚われてしまっていて、
前に進めないと感じているからだと思います。


それでは何故、過去の心の傷や自己否定と”条件”に囚われてしまっている
のでしょうか?


それは恐らく、
「感覚過敏」を有している為に、心の傷も強烈に焼き付いてしまっていて、
その恐怖を想起させるものに対しても過敏に反応し、
結果として無意識の働きによる転移、回避、依存、解離、抑うつ等
によって現実適応が難しくなると考えます。

加えて、「強い集中力や拘りの強さ」を有していると、
”毒親”やアダルトチルドレンである事に集中すると共に、
自分を肯定する為の”条件”(~ねばならない)に拘り続け

結果としてその”条件”が本人の自由を奪い、共依存や甘えの断念、
空虚感、希死念慮等に結びついてゆくのでは?と考えます。

それでは、どうすれば毒親へのこだわりを捨てて自由になって
幸せの道へと進む事ができるのでしょうか?

そのヒントを次回お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/22 (水)

何故アダルトチルドレンになるのか?~環境因

<前回からの続き>

今回は、
アダルトチルドレンになり易い環境因についてお書きしたいと思います。




①安全・安心を感じさせる「安全基地」となる人の存在


譬え母親が”毒親”だったとしても、
父親や祖父母、兄姉等が安全基地として、本人の気持ちに寄り添って
味方になってくれる理解者であるならば、
アダルトチルドレンになる可能性は少なくなると思います。

但し、身近な家族の中にそういった存在が居ない場合や、
そういった存在との交流を阻まれた場合(毒親への恐怖や毒親の指示等で)は
アダルトチルドレンになる可能性は増えてゆくでしょう。




②自分の居場所の有無


譬え家族の中に居場所を見出せなかったとしても、
学校の恩師や友人達、成長してからは恋人や先輩等との交流の場で
自分の居場所が確保できた場合も、アダルトチルドレンになる可能性は
少なくなると思います。


※ただ、本人の性格因(敏感さや「甘えちゃいけない」等の”条件”)
 から周囲に安全・安心の基地になり得る人が居たとしても、
 信じる事ができなかったり助けを求める事ができない場合もあると思います。


※また、
 毒親側の支配・コントロールが巧みで、「母親が正しい!」と思い込んで、
 親以外の安全基地や居場所を求める事なく成長し、
 大人になってから自分の生き辛さに気づく場合もあるでしょう。

<次回へ続く>



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2021/9/20 (月)

何故アダルトチルドレンになるのか?~性格因②

<前回からの続き>

今回は、
アダルトチルドレンになり易い性格(気質)因と考える
②「強い集中力や拘りの強さ」についてお書きします。




②アダルトチルドレンになり易い性格(気質)因
 ~強い集中力や拘りの強さ

アダルトチルドレンになってる人は幼い頃の毒親との関係でできた
自己否定感やそれを減じる為の「~ねばならない」等の”条件”
何故大人になってからも変えずにいるのでしょうか?


私は、そこには「強い集中力や拘りの強さ」があるのでは?と考えます。


何十年もの間、「自己否定」「親への憎しみや愛慕」を保ち続けたり、
幼い頃に作った自分を価値付ける条件や愛される条件、
嫌われたり見捨てられない条件を守り続けるには
相当な集中力や拘りの強さが必要なのではないでしょうか?


そしてこの「強い集中力や拘りの強さ」は、
「①」の感覚過敏と結びついてる場合が多い様に感じます。


即ち、

「感覚過敏」によって、親から怒られたり否定された経験が
 強く刻み込まれる。

 (強い感情を伴う記憶は容易にスルーできないトラウマチックなものになる)


    ↓
・その「心の傷」「嫌な思い出」にはからずも集中する事になる


    ↓
・それらを和らげる為に作った戦略に拘り続ける


「~しなければいけない」といった条件(中核信念・スキーマ・禁止令
  などと言われる信念)に固執し続けたり、逃避や回避、依存という
  自分なりの戦略に拘り続ける事で安心や安全を得ようとする

 (不安を和らげる為に、常にルーティンを守るスポーツ選手が
  おられましたが、その戦略と似てるかも知れません)


※話は少しそれますが、「常同行動」と言われるものも
 過敏さゆえに不安定になってしまう自分を何かに集中させたり、
 同じ行動を繰り返す事で安定に持ってゆくという目的があるのかも
 知れません。




次回は、
アダルトチルドレンになり易い環境因についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/17 (金)

何故アダルトチルドレンになるのか?~性格因①

<前回からの続き>

これまでお書きした先天的、後天的な要因で「毒親」になってしまった
親の許で育ったなら、
子供はみんな「アダルトチルドレン」になるのでしょうか?


私は、
譬え毒親の許で育ったとしても「アダルトチルドレン」になる場合と
ならない場合があると思います。


そこにはアダルトチルドレンになり易い(或いはなりにくい)要因
があるのでは?と考えます。


即ち、子供側の「性格因」と子供が育った「環境因」です。


今回はまず「性格(気質)因」「①」から。




①アダルトチルドレンになり易い性格(気質)因~感覚過敏


持って生まれて感覚が過敏であると、
親の暴力や親同士の喧嘩はもとより、怒声や怖い顔、冷たい態度等を
人一倍敏感に感じ、人の何倍も傷ついたり恐怖を感じると思います。

加えて、
親のちょっとした一言や態度・表情から自分への否定を
鋭く読み取ってしまうのでは?と考えられます。

そして、
そんな環境を子供の力で変える事は不可能ですから、
「どうすれば親は自分を否定しないか?」
「どうすれば親は機嫌良くしていてくれるのか?」
等と親の顔色をうかがいながら、その環境に適応させようとするでしょう。


その結果、
自己否定適応する為の”条件”(例:「良い子でなければならない」等)
が形作られると考えます。

※逆に子供側の感覚がそこまで鋭く無かったり、共感力が高く無い場合は、
 「なんだまた怒ってるわ・・・」とか「ばっかじゃないの?!」と
 そこまで気にしなかったり、親に反抗したりする事で、
 アダルトチルドレンにはなりにくいのでは?と思います。




次回は、アダルトチルドレンになり易い性格(気質)因と考える
②「強い集中力や拘りの強さ」についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/15 (水)

何故毒親(母)になるのか?~後天的要因3

<前回からの続き>

今回も引き続き、(私が考える)毒親になってしまう人の後天的要因
についてお書きしたいと思います。

今回は、
3.養育者のネグレクト・放任等によって愛着が未形成についてお書きします。




<毒親になる人の気質(成育環境等による後天的要因)3>


3.養育者のネグレクト・放任等によって愛着が未形成

幼少期に親からネグレクトされたり、(物質的なケアをされていたとしても)
精神的なケアをされずに愛情を感じられなかった場合
愛着が未形成になり、「心の安全基地」が持てずに常に不安を抱えていたり、
配偶者の愛情を信じる事ができずに、常に愛情を求め続ける人になってしまう
可能性もあると思います。




例(架空のA子さんの場合)

A子さんは大人数の兄弟姉妹の長女として生まれ、
病気がちの母親と仕事で忙しい父、子供に関心が薄い祖母の許で
誰からも殆どかまってもらう事もなく育ち、
逆に弟妹達の面倒を見てきました。

やがてA子さんは結婚し子を授かったのですが、夫は単身赴任で
寂しさからか塞ぎこんで寝込む事も多くなり、
酒量も増えて子の面倒を見る事もできなくなってきました。




例(架空のB子さんの場合)

B子さん父親は子供に無関心母親はいつもイライラしてる人で、
B子さんの気持ちを汲み取ってくれる人ではありませんでした。

だからB子さん悩みや不安を親に相談する事を諦め
友人や彼氏に聞いてもらう様になり、
思春期の頃からは友人や彼氏の家を泊まり歩いて、
実家に帰って来る事が稀になってきました。

やがてB子さんは結婚し、子を授かったのですが、
「俺が正しい!お前が間違ってる!」といった、B子さん気持ちに
寄り添ってくれる人では無く、結局離婚し子を連れて実家へ帰りました。

実家に帰ったB子さん子を母親に任せて、仕事終わりや休みの日は
友人や男性との交遊にいそしむ様になりました。




ここまで、毒親になる人の気質を「先天的要因」「後天的要因」
に分けてお書きしましたが、これらはあくまで私個人の考えですし、
これらの要因が当てはまったとしても毒親にならない場合もあるでしょう。

逆にこれらが当てはまらないのに毒親になってしまう事もあるかもしれません
ので誤解無き様に。




それでは次回からは「何故アダルトチルドレンになるのか?」
についてお書きしてゆきたいと思います。

 
 
<次回へ続く>



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2021/9/13 (月)

何故毒親(母)になるのか?~後天的要因2

<前回からの続き>

今回も引き続き、
(私が考える)毒親になってしまう人の後天的要因について
お書きしたいと思います。

今回は、
2.養育者等からの否定と(考え方の)刷り込みについてお書きします。




<毒親になる人の気質(成育環境等による後天的要因)2>


2.養育者等からの否定と(考え方の)刷り込み


 
親(養育者)から、意識的・無意識的に否定された場合
自分の存在価値や愛される価値が脅かされ、自分に対しても
「条件付きの価値、条件付きの愛」しか感じられなくなる


それ故、自己否定から逃れる為には(自己肯定するには)
”条件”(~してはいけない、~であらねばならない等)が必要になってくる。

やがてその子が成人して子ができた時に、

・自らの価値を相対的に高める為に、子を否定する

・自らの価値を高める道具として子を利用する

・自らの存在価値を得る為の条件・ルールに反した子を否定・攻撃する

等といった、
毒親としての性格を有する人になってゆく可能性があると思います。




例:毒親の親
  「何でテストで100点取れないの?!!
   出来の悪い子なんてうちの家には要りません!!」と大声で叱る

  子(後の毒親)
  「お母さんの期待に応えられない私はダメな子なんだ・・・。
   100点取って初めてここに居る事ができるんだ・・・」




 (やがてその子が成人して子ができた時に「毒親」になってしまう・・・)

  毒親
  「何で95点なの?!!5点分はどこを間違ったの?!!」

  子
  「ごめんなさい・・・今度は100点取る様に頑張るから」




  (その子はやがて優秀な成績で超有名校に入学)

  近所の人
  「お嬢さん、〇〇中学に合格したんだって?!!」

  毒親
  「ええ・・・このまま〇〇大学に入るまで気を抜かずに
   頑張ってくれたらいいんだけど・・・」

  近所の人
  「お嬢さんは道で会っても礼儀正しいし、勉強もできるし・・・。
   やっぱり〇〇さんのしつけや教育の賜物ね!!」

  毒親
  「いえいえ、まだまだダメな所も多いのよ。(と言いながら嬉しそう)」

 →こうして毒親自身も自己否定から逃れる事ができる




例:子(後の毒親)
  「お母さん、いつもお父さんから怒鳴られたり叩かれてるけど、
   何で別れないの?お母さん辛かったら離婚してもいいよ」

  毒親の親
  「あんた達が居るから、離婚なんてできないわよ。」
  
  子(後の毒親)
  (私達子供のせいでお母さんは苦しんでるんだ!)と感じ、
   過度に親の意見に従ったり、親を喜ばせようとしたり、
   必要以上に”良い子”になろうとする。

  毒親の親
  「あんたは良い子ね!あんたが居てくれると助かるわ」

  子(後の毒親)
  「もっと良い子にならなきゃ!お母さんを助けなきゃ!」
   (でないと価値が無くなる、愛されない




  (やがておその子に子ができた時に「毒親」になってしまう・・・)

  毒親
  「何でママのいう事が聞けないの!?
   何でママを手伝おうとしないの?!!
   ママの言う事が聞けないんだったら出て行きなさい!!」
   とキレる。

  子
  「ママゴメン・・・良い子にするから」

 →こうして子にも「自己否定」と存在価値を得る為の条件が刷り込まれてゆく



  
それでは次回は、毒親になる後天的な要因の
「3.養育者のネグレクト・放任等によって愛着が未形成」
についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/10 (金)

何故毒親(母)になるのか?~後天的要因1

<前回からの続き>

以前、毒親になってしまう人の後天的要因として、

1養育者等からの虐待・被支配

2養育者等からの否定と(考え方の)刷り込み

3養育者のネグレクト・放任等によって愛着が未形成

3つが考えられるとお書きしました。

今回はそのうちの、「1養育者等からの虐待・被支配」
についてお書きします。




<毒親になる人の気質(成育環境等による後天的要因)1>


1養育者等からの虐待・被支配


(養育者)から身体的・言語的な虐待
言う事をきかないと責められたり、罰を与えられたりする事で
支配されて育った場合も毒親になってしまう可能性があると思います。


それは、まずその様な形での親の刺激の得方(勝つ、支配する快感)や
ストレスの発散の仕方を学習してしまう事もあると考えられるからです。


特に、
「A感覚の極端さ」「C新規探求・刺激追究の傾向が強い」
といった先天的な要因を持ち合わせていると、

退屈さや虚しさを極端に感じ、我が子をやっつけたり支配・コントロール
する事で(快の)刺激を得て、それらの(不快な)感情を感じない方向に
持ってゆくのかも知れません。

※その場合は、虐待した事を後で後悔するが、刺激を求める気持ちを
 抑えられずに「やめたくてもやめられない状態」になるでしょう。


更に「B」共感力の不足を持ち合わせていると、
虐待されたり、支配されている我が子の気持ちや立場を想像する事ができない
訳ですから、反省する事さえ無いのかも知れません。

※逆に言うと、それ程極端な「A」「B」「C」の傾向を持っていない人は
 譬え被虐待的な環境で育ったとしても我が子を虐待しない可能性が高まる
 のでは?と思います




それでは次回は毒親になる後天的な要因
「2」養育者等からの否定と(考え方の)刷り込み
についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/8 (水)

何故毒親(母)になるのか?~先天的要因C

<前回からの続き>

今回は、毒親になってしまう人の先天的要因と考える
「C」新規探求・刺激追究の傾向が強いについてお書きしたいと思います。




<毒親になる人の気質(生まれ持っている先天的要因)C>


C新規探求・刺激追究の傾向が強い

※ドーパミン受容体遺伝子の変異によって生まれつきドーパミン感受性が
 低い(少量のドーパミンでは快や満足を得られない)?


→これらの要因を持って生まれると、「退屈」に耐えられなくなったり、
 自分が望む刺激を得られないとイライラしたりする事が予想されます。


 例えば、子育てに追われ、自分の趣味や楽しみの時間を奪われると
 「我が子はそれらを邪魔する存在=敵」になってしまうでしょう。
 そして、そのイライラを子にぶつける親もいると思います。


 或いは、
 刺激を満たす為に子を放っておいて遊びや趣味、ギャンブル、お酒、
 仕事や他人との交流に重きを置く親もいるでしょう。


 更には「A感覚の極端さ」を併せ持っているとすれば、
 (不快な)刺激過多から逃れる為に、自分が望む刺激に集中し、
 それ以外は二の次になってしまう事も予想されます。

 例えば、夫が仕事が忙しくいつも遅く帰ってきては「俺が主だ」と
 言わんばかりの不機嫌な様子を敏感に感じている妻

「付き合っていた頃は私を優先してくれて、楽しい会話や一緒に出かけて
 楽しかったのに・・・。今はそんな場面なんて全くない!」

 夫の不機嫌さを敏感に感じ、しかも刺激が満たされていない為に妻は
「何でいつもそんな顔してるの?!もっと家事や育児を手伝ってよ!」
 と勝つ事を目標に喧嘩を吹っかけて、刺激を得ようとするかも知れません。

 そして、勝てない場合は我が子にとばっちりが行って、
 子は親の顔色を見る様になるかもしれません。


 また例えば、シングルマザーの寂しさを敏感に感じ
 それを紛らわす為に子よりも男性を優先する親もいると思います。




次回からは(毒親になる)後天的要因について
についてお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/6 (月)

何故毒親(母)になるのか?~先天的要因B

<前回からの続き>

前回、毒親になってしまう人は

A感覚の極端さ

B共感力の不足

C新規探求・刺激追究の傾向が強い

といった先天的要因のいずれか(または全て)を持っているのでは?
という私の想像をお書きしました。

(前回はそのうちの「A」について述べました)

今回は「B」共感力の不足についてお書きしたいと思います。




<毒親になる人の気質(生まれ持っている先天的要因)B>


B共感力の不足

※生まれ持ってヒトミラー(ニューロン)システムが脆弱?
※オキシトシン受容体の数(分布密度)が少ない?


→これらの要因を持って生まれたり、誕生後にそれらが強化や増幅されないと
 我が子の表情や態度等で気持ちを汲み取ったり、言葉の真意を読み取ったり、
 我が子の立場に立って考えたりする事に困難が生じると考えられます。


→そうなると、
 例えばその親が「学校へは行くものだ」という考えを持っていた場合、
 子が登校を渋っても、子の気持ちを汲み取ろうとせずに厳しく登校を促す
 かも知れません。

 また例えば、その親が「子供は親の言う事をきくものだ」
「自分の子は勉強ができないとダメだ」等といった考えを持っていた場合、
 言う事をきかない我が子成績がよくない我が子に必要以上に厳しくする
 かもしれません。

 逆に母に気を遣って無理して頑張っている子の気持ちをわからずに
 「この子は生まれつき手がかからない子だから放っておいて大丈夫だ」
 と思い込むかも知れません。




次回は(毒親になる)先天的要因として考えられる
「C」新規探求・刺激追究の傾向が強いについてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/3 (金)

何故毒親(母)になるのか?~先天的要因A

<前回からの続き>

前回、毒親になってしまう人は
「持って生まれた気質」先天的要因「成育環境」後天的要因
二つの要因が関係していると思うと述べました。

私が思うに「先天的要因」としては、

A感覚の極端さ


B共感力の不足


C新規探求・刺激追究の傾向が強い




「後天的要因」としては、

1養育者等からの虐待・被支配


2養育者等からの否定と(考え方の)刷り込み


3養育者のネグレクト・放任等によって愛着が未形成

が挙げられるのでは?と考えます。

※これらの気質・要因を持っている人が皆、毒親になるという意味では
 ありませんので誤解無き様に。

今回から、その推測を基に毒親の性格形成について
私見をお書きしてゆきたいと思います。




今回はまず毒親になる先天的要因「A」から




<毒親になる人の気質(生まれ持っている先天的要因)A>

A感覚の極端さ(感覚過敏、感覚鈍麻)

※生まれ持って扁桃体の体積が大きいから?

※DDR4遺伝子の7R版(刺激敏感遺伝子)を持っているから?

→これらの要因を持って生まれると、刺激に対して敏感になり易い
 と考えられる(すぐ不安になったり興奮したりパニックになったりもする)

→その刺激過多から逃れる為の戦略として、
 一つの考え方や行動、自分なりのルール・やり方等へ拘る人もいるでしょう。
 (拘り=typeA-1)

※不安を抑える為に同じルーティーンを繰り返すのと同様です

 そしてこの「typeA-1」の人は、自分のやり方に従わない相手(子や夫等)
 や、自分の拘りを妨げる相手(子や夫等)、
 要するに「自分の思い通りにならない相手」に対して、
 非難したり攻撃をしかける事も考えられます。


 或いはまた、感覚刺激をシャットアウトして何も感じない様にする
 といった戦略を採る人もいるでしょう(感覚鈍麻=typeA-2

 ※私は感覚過敏があるから感覚鈍麻という戦略を採っている人も
  いるのでは?と考えます


 そしてこの「typeA-2」の人は、例えば子供が泣いてても、
 辛そうにしてても、そこに注意・関心を払う事が少ないのでは?
 と考えられます。


※この感覚過敏に対する戦略(「typeA-1」「typeA-2」)は
 先天的に身に着けてるものなのか?後天的なものなのか?は
 定かではありません




次回は(毒親になる)先天的要因として考えられる「B」共感力の不足
についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/9/1 (水)

毒親(母)とアダルトチルドレン

・母に言葉の暴力・身体的な暴力を受けて来た

・母は身のまわりの世話をしてくれなかった

・母は家事はしてたけど、気持ちを理解してくれず愛情を感じなかった

・母は100点取って当たり前、90点なら叱られるという
 条件付きの愛しかくれなかった

・父から酷い事をされてたのに、母は助けてくれなかった・・・。



「私の母親は毒母だったんじゃないか?」

「お母さんが毒親だったせいで、自分が無くなってしまった・・・」

「今でもママの事を考えるだけで怒りや恐怖が湧いてくる」

「毒親に育てられたので、我が子にも同じ事をしてしまうのでは?と心配」




うちのルームにも「毒親(母)に育てられたせいで、今苦しんでいる」
という主訴でお越しになる方(所謂アダルトチルドレン)も多いです。

それでは、何故母(父)親は毒親になったのでしょうか?


そこには
「持って生まれた気質」先天的要因「成育環境」後天的要因
二つの要因が関係していると思います。




次回から、私なりの推測を基にその(毒親の)性格形成について
お書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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