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コラム/2022-08

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2022/8/31 (水)

どうすれば不倫・浮気をした夫(妻)を許せるのか?①

<前回からの続き>

前回と前々回にお書きした様に、
「浮気した相手をずっと許せずに束縛し続ける(所謂”オセロ症候群”の)原因」
として、


①感覚過敏を有している

 (1)持って生まれたもの

 (2)幼い時のトラウマチックな出来事によって深く傷ついた体験によるもの

 (3)相手の浮気等の不貞行為がトラウマとなって深く傷ついたから

②その感覚過敏のベクトルが不快刺激の方へ向いている

(1)「自己愛型」

(2)「自己否定型」



③不快刺激から生じた不快感情を保持し続けている

(1)愛着形成に問題があり、不快感情を和らげる脳機能が欠けている為、
 抑圧し続けている

(2)「自己愛型」の人にとっては、
 不快感情は相手を意のままにコントロールする為には好都合なので
 無意識が意図的保持し続けている

④不快感情に対する防衛反応が”闘争”に固定されている

⑤それらの不快感情や防衛反応が制御不能になっている


といった理由が考えられるとお書きしました。

もしそうだとすれば、先天的な「変えられない部分」は受け容れてあげて
「変えられる部分」に的を絞って変えて行けばよい訳です。

今回から3回に分けて「不倫・浮気をした夫(妻)を許す為のヒント」
をお書きしたいと思います。




<不倫・浮気をした夫(妻)を許す為のヒント(1)>


①感覚過敏を有している


 (1)持って生まれたもの=変えられない部分

  「私はなんでそんなに気にし過ぎるのか?」等と自己否定をせずに、
   「私のせいじゃなくて、遺伝じゃん!」と受け容れる


 (2)幼い時のトラウマチックな出来事によって深く傷ついた体験によるもの
  =変えられる部分

  その時の自分に身を置いて、
  「感じた感情」「思った事」「相手に訴えたかった事等を書き出す。

   次に、”今”の自分に身を置いて、その時の自分に対して
   「どうしてあげたいか?」「どう言ってあげたいか?」を
   否定せずに共感的に考えて、それを書き出す。

   そして、それを自分の中に居るその時の自分に伝えてみましょう
  
  →もしお独りでは難しければトラウマ解消のカウンセリングを
   受けられる事をお勧めします


 (3)相手の浮気等の不貞行為がトラウマとなって深く傷ついたから
  =変えられる部分

  その時の自分に身を置いて、
  「感じた感情」「思った事」「相手に訴えたかった事」等を書き出す。

   次に、”今”の自分に身を置いて、その時の自分に対して
   「どうしてあげたいか?」「どう言ってあげたいか?」を
   否定せずに共感的に考えて、それを書き出す。

   そして、それを自分の中に居るその時の自分に伝えてみましょう
  
  →もしお独りでは難しければトラウマ解消のカウンセリング
   を受けられる事をお勧めします

<次回へ続く>



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2022/8/29 (月)

何故浮気した夫(妻)をずっと許せないのか?(2)

<前回からの続き>

今回も前回に引き続いて、
「浮気した相手をずっと許せずに束縛し続ける原因」(オセロ症候群)
について私見をお書きしたいと思います。




<浮気した相手をずっと許せずに束縛し続ける原因(2)>




③不快刺激から生じた不快感情を保持し続けている


「夫がまた浮気するんじゃないか?」という不安

 浮気された時の悲しみ・怒り

「また見捨てられるのでは?」という恐怖

等の”不快感情”ずっと保持され、何かの引き金が引かれると
その不快感情が表出し制御不能になってしまう。


この”不快感情”が保持され続ける原因として考えられるのは、

(1)愛着形成に問題があり、不快感情を和らげる脳機能が欠けている為、
 抑圧し続けている

(2)前回述べた「自己愛型」の人にとっては、
 不快感情は相手を意のままにコントロールする為には好都合なので
 無意識が意図的に反芻し、保持し続けているとも考えられる




④不快感情に対する防衛反応が”闘争”に固定されている


そうして保持され続けている不快感情への防衛反応として、
”怒り”等を用いた闘争反応を使い、二度と自分が傷つかない様に
或いは二度と自分の意志に反抗できない様に、相手の自由を奪い、
コントロールし続ける戦略を採り続けていると考えられる




⑤それらの不快感情や防衛反応が制御不能になっている


この、「不快感情」「防衛反応」制御不能になっているから、
「わかっていてもやめられない」状態になっていると考えられます。

では何故制御不能になっているのか?

→それは思うに、論理的思考・意志等の「意識」の場である
前頭前野等の大脳皮質の機能が充分には働かず、
感情・感覚等の「無意識」の場である大脳辺縁系の暴走を止められなく
なっているのでは?と考えます。

そしてその大脳皮質の機能不全
「持って生まれたもの」

「愛着形成不全」等の環境因から来るものの2つであると考えます。

それでは次回は、
「どうすれば不倫・浮気をした夫(妻)を許せるのか?」
(或いは、どうすればオセロ症候群から脱出できるのか?)について
お書きしたいと思います。



<次回へ続く>



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2022/8/26 (金)

何故浮気した夫(妻)をずっと許せないのか?(1)

<前回からの続き>

前回お書きした様に、夫(妻)が浮気した事をいつまでも許す事ができずに

「いつかまた不貞行為を行うのではないか?」
「きっとまた私を裏切ったり見捨てるのではないか?」
等といった妄想的な嫉妬心から相手の行動を細かくチェックしたり、
激しい束縛をし続ける、所謂「オセロ症候群」になって、
夫婦関係そのものが危機に陥っておられる方もいらっしゃると思います。

今回と次回はそういった方に向けて、
「浮気した相手をずっと許せずに束縛し続ける原因」
について私見をお書きしたいと思います。




<浮気した相手をずっと許せずに束縛し続ける原因(1)>




①感覚過敏を有している


感覚過敏を有していると、
相手のちょっとした言動や仕草・表情等が異常に気になり、
それに対する意味づけをしないと安心できなくなるでしょう。

例:「今、夫はすれ違ったあの娘をチラッと見て、
   わずかに口元が緩んだ・・・」

  「何故だろう?→きっと私よりもあの娘の事を気に入ったに違いない!」

では何故感覚過敏を有しているのか?については、

 (1)持って生まれたもの

 (2)幼い時のトラウマチックな出来事によって深く傷ついた体験によるもの

 (3)相手の浮気等の不貞行為がトラウマとなって深く傷ついたから

 等の理由が考えられます。




②その感覚過敏のベクトルが不快刺激の方へ向いている


浮気した相手をずっと許せない人、或いはオセロ症候群の人は
感覚過敏のベクトルが五感(+想像)から入力された刺激の中でも、
特に”不快刺激”に固定されていて、とても敏感に反応すると思われます。


例:(自身の”想像”から入力された不快刺激に対する反応)

 「きっと夫は私よりあの娘の方が好みなんだわ!・・・。
  気に入った娘と仲良くなって、また私を裏切ろうとしてるんだわ!
  私の事なんてどうでもいいの?!!・・・”君だけを愛してる”
  って言ってたのは嘘だったの?!!・・・」

  と胸が張り裂けそうになって絶望のどん底に叩き落された様に感じる


ここで言う”不快刺激”には私が考えるには以下の2種類があります。


(1)「自己愛型」の人にとっての不快刺激

「何でも私の思い通りにならないと気が済まない」という人にとっては、
「相手が私より他の人が好きな事」「私を最優先に扱わない事」等は
とてつもなく不快な事の筈です。

※この性格タイプは、「持って生まれた器質的なもの」と
 幼い頃からチヤホヤされ続けたり、我が儘が通り続けた結果から来る
 「後天的な環境因から来るもの」の2種類あると思います。


(2)「自己否定型」の人にとっての不快刺激

「私は愛される価値が無い」とか「きっと私はまた見捨てられる」
等といった自己否定的な認知・思考を有している人にとっては、
愛する人の気持ちが自分から離れてゆく、去ってゆくと感じる事は
耐え難い不快な事の筈です。

※この性格タイプは、恐らく幼い頃の養育者等との関係性から
 形作られた「後天的な環境因から来るもの」と考えられます。

<次回へ続く>



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2022/8/24 (水)

浮気した夫(妻)をずっと許せない・・・オセロ症候群?

<前回からの続き>

「3年前に夫が浮気している事ががわかった。
 問い詰めると夫は素直に浮気を認めて何度も謝り、”もう二度としない!”
 と言ってくれたが、私は夫をそして浮気相手を許せなかった・・・。

 嫌がる夫を連れて、浮気相手の女と会って散々罵倒してやったが
 私の気が晴れる事は無かった。

 ”この人だけは違う。私の事を一番大切に思ってくれている”
 と信じていた人に裏切られ、夫に笑顔を見せる事も無くなった・・・。

 それどころか、夫のメールやLINEを毎日チェックしたり
 GPSを付けて監視し、少しでも怪しい事があれば、
 泣きながら夫にキレる様になった。

 一緒に買い物へ出た時も、すれ違った若い娘を”チラッ”と見た夫に
 ”今、あの娘の事可愛いいなって見たでしょ?!”とキレてしまった。

 最近では、テレビやネット、雑誌に若い女性が映っているのを
 夫がチラ見しようものなら”今、見たでしょ?!!そんなに他の女性が
 いいのなら出て行って!あんたの顔なんて二度と見たくない!”
 と言いながら夫に物を投げつける様にもなった・・・。

 いつしか夫からも笑顔が消え、楽しい会話もなくなり私を避ける様になった。
 もう自分の感情が抑えられない。
 ネットで調べたら”オセロ症候群”かも・・・。」

一般的に所謂「オセロ症候群」とは、
「恋人や夫(妻)が不貞行為を行うのではないか?」
「私を裏切ったり見捨てるのではないか?」等といった妄想的な嫉妬心から
相手の行動を細かくチェックしたり、激しい束縛をし続ける状態
と言えるでしょう。


勿論、相手の不貞行為が無いのにもかかわらず、
そういった妄想状態に居続ける人もいらっしゃるでしょうが、
中には相手の不倫・浮気をきっかけに、
そういった”症状”が強く出てしまう人もいらっしゃいます。

次回からは、
「何故浮気した夫(妻)をずっと許せないのか?」

「どうすれば不倫・浮気をした夫(妻)を許せるのか?」
について私見をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/8/22 (月)

他人を殺して死刑になりたいと思う人の心理

先日も東京で、少女が「人を殺して死刑になりたかった」という理由で
面識のない母娘を路上で刺すといった痛ましい事件がありました。


こういった心理状態は”異常”とされ、中々理解し難いと思われますが、
その様な心理状態に陥る原因を私なりに想像してみました。


※詳しい事は加害者本人に聞かない限りはわかりませんので、
 あくまで想像ですし、
 そういった心理状態の人全てに当てはまる訳ではないと思います。

※どんな理由があろうとも、どんな心理状態だろうとも、
 犯罪を擁護するつもりはありませんし罪は許されない事だと思っています。
 被害に遭われた方の一日でも早い心身のご回復をお祈り致します。




<他人を殺して死刑になりたいと思う人の心理>




①感覚過敏を有しており、それ故にとても傷つき易い


 器質因(先天的)、或いは環境因(後天的)によって、
 特に脅威・恐怖等の不快刺激に対する過敏さを持っている。

 それ故、たとえば親が忙しくてかまってくれないとか、
 自分が思う通りの愛し方を親がしてくれない等と感じたり、
 友達が自分に冷たいと感じたり、「自分は愛されていると感じてないのに
 あの娘は親に愛されて幸せそうに見える・・・私への当てつけ?」等と
 怒りを感じてしまったり・・・そうして過敏さ故に深く傷ついてゆく

※この快・不快刺激への過敏さは、あくまで”自分にとっての”もので、
 他人の快・不快に対しては敏感では無いと想像されます。




②対象への集中が強く、意味づけを強化し続ける


 例えば、「私は愛されない」とか「大切にされていない」
 等といった心の傷への集中力がとても強いと

 「ママは妹には笑顔で接してるのに、私には気難しい顔を見せる」
 といったほんの些細な事でも過敏に反応し、(もしかしたらママは
 私と接したあの時は、持病の片頭痛に襲われてたのかも?等とは考えずに)
 それを「私を大切にしていない証拠」としてその意味づけを強化してゆく
 でしょう。

 そしてその意味づけが強化されれば、その対象への集中力も益々強くなり、
 おまけに「皆が私を大切にしない」等と拡がってゆくでしょう。

 例えば車のクラクションの音を聞いただけでも
「私の事を邪魔だと思ってるんだ!」等と、被害妄想レベルまで行っちゃう
 事もあり得るでしょう。




③愛着形成が成されていない


 幼少期に養育者等との間で愛着形成が成されていないと
 「心の安全基地」を持つ事ができません。

 そうなると、常に自分が疎外されたり攻撃されて守ってくれる人、
 助けてくれる存在が居ない、といったまるで戦場に孤立無援の状態
 で放り出された様な日常世界を生きる事になるでしょう。

 それ故「自分一人ではどうする事もできない」という無力感
 さいなまれるでしょう。

 ※愛着形成の不全は、必ずしも親や養育者に問題があるとは限りません。
  親が精一杯愛情を注いだつもりでも、子供本人の思い通りの愛情でないと
  受け容れられず、愛着が形成しにくくなる事もあると考えられるからです。




④脅威・不快に対する「闘争」「逃走」反応が同時に働き、
 且つ、「闘争」反応が勝っている


 戦場に放り込まれ孤立無援になったら、当然「戦う」「逃げる」
 の防衛反応が生じるでしょう。

 そして逃げ場が無いと感じた時の「逃走」反応が「自死」に繋がる
 と思います。

 その中でも特に、
「他人を殺して死刑になる」といった思考に陥ってしまう人は
 戦場で追い詰められて最後の最後まで敵と戦ってやっつけようとしますが、
 絶望の苦しみから最後は「死」に逃げるしかないと思ってしまうのでしょう。

※特に虐待的な環境に育った場合やいじめ等でトラウマを抱えてしまった場合は
 引き金が引かれると闘争反応が強く出る場合も多いと思います。

※この加害者の少女にとっての母親は、「憎しみの対象」であると同時に
 「愛着の対象」でもあったとすれば、「憎しみの対象」をやっつけたいが、
 やっつけてしまったら、愛着の対象をも失ってしまうので、
 生きていられなくなるのかもしれません。



 
⑤依存傾向又は自己愛傾向が強い


 愛着が形成されてない為に、自分一人ではこの苦しみに満ちた戦場から
 抜け出せないと感じてるので、必然、依存的になるでしょう。

 そして、
 「死」という自分を守る為の逃走反応をも「自死」という形ではなく
 「誰か私を殺して!」「死刑にして!」といった依存的なものになる
 のでしょう。

※この事件の加害者の少女は恐らく自己愛傾向が強く、他人を殺める事
 への恐怖・躊躇は少なく、自分を殺める事ができないとすれば、
 自己愛傾向、自己保存欲求が強いと思われます。

 
つまり、こういった事をしてしまう人が自死する人と違うのは
「闘争反応が強い」事と「依存傾向や自己愛傾向が強い」といった特徴があると思います。


もしそうだとすれば、ご自身やご家族の中で、
「犯人と同じような思考を持っていて何とかしたい」
とお感じになっている方は早急にカウンセリングを受けられる事
をお勧めします。


この様なケースでのカウンセリングの具体的な方法は割愛しますが、
方向性としては、


A:(上記「①」「②」に関しては)認知・思考を変え、白黒思考から離れ、
  偏った思考への集中や意味づけを弱化してゆく


B:(上記「③」「④」に関しては)愛着の再形成を行い、
  自分の中に安全基地を作る

  加えて、
  もしその過度の防衛反応がトラウマから引き起こされているのであれば、
  並行的にトラウマ処理を行ってゆく


C:それを通じて得た新しい認知・思考・感情を基に、
  新しい反応パターン・行動が板について般化される様に導いてゆく、

という事になります。


※「⑤」の依存性については、上の「A」~「C」が成されれば、
 自ずと弱化されると思われます



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2022/8/19 (金)

どうすれば不倫・浮気をやめ(させ)られるのか?(3)

<前回からの続き>

今回も引き続いて
「不倫・浮気をやめ(させ)られるのか?」についてのヒント
をお書きしたいと思います。




<不倫・浮気をやめ(させ)るヒント(3)>




③様々な快刺激のバリエーションを用意する


前回の「②」で述べた様に、
「マンネリ(快の刺激不足)を打破できる様な夫婦二人で共有できる”快刺激”
を見つける」事が一番スムーズだと思いますが、

不倫・浮気に”依存”するのは快刺激を求める方向性が
それに固定化されているからとも言えます。

ですから、
不倫・浮気といった一つの事に固定されない様に、
自分にとって、様々な快刺激をもたらすバリエーションを増やしておく事
も役に立つと思います。


(1)「お金と時間が充分に手に入ったとすれば(浮気以外に)何がしたいか?」
 を自問し、その答えをなるべく沢山書き出す。


例:「毎晩友人達とパーティーをする」「ヨットを買って海を走り回りたい」
  「ツーリングで日本一周したい」「仲間とログハウスを造る」
  「バンドを組む」「ボクシングを習いたい」等々。


(2)その中で今できる事や今できる部分、
 或いはそれに向けて今できる準備を書き出す。


例:「月に1回は友人を集めてパーティーをする」
  「格安のヨットを捜し、〇年以内に手に入れるという目標を立てて
   貯金する」「週末毎に日帰りでバイク旅行する」
  「ログハウスを造る仲間やサークルを見つける」
  「ギターを買って練習し、仲間に呼びかける」
  「ボクシングジムに体験に行く」等々。


(3)その中で早速できる事から実行してゆく




④”最悪の結末”(=現実)を意識する


「このまま不倫・浮気を続ければ最悪どうなるか?」を突き詰めて考える


(1)「このまま不倫・浮気を続ければ最悪どうなるか?」を考えて書き出す

例:「離婚される」


(2)「もしそうなったら自分は最悪どうなるか?」を突き詰めて書き出してゆく


例:(もし離婚されれば自分は最悪どうなるか?)

→「独りになって寂しくなるし、子供と会えなくなるのが辛い」

(もしそうなれば自分は最悪どうなるか?)

→「生きる喜びも見失い、仕事に行く気も失せる」

(もしそうなれば自分は最悪どうなるか?)

→「最悪自殺する」

(もしそうなれば自分は最悪どうなるか?)

→「悔いが残ったままで成仏できない」等々


(3)「もしそうなったら妻(夫)や子供は最悪どうなるか?」を突き詰めて
 書き出してゆく


例:(もし離婚されれば妻(夫)や子供は最悪どうなるか?)

→「妻は仕事と育児に追われうつになる」

(もしそうなれば妻(夫)や子供は最悪どうなるか?)

→「妻が子供をかまってあげられなくて、おまけに生活に困窮する」

(もしそうなれば妻(夫)や子供は最悪どうなるか?)

→「妻は子を道連れに心中を図るかもしれない・・・」


(もしそうなれば自分は最悪どうなるか?)

→「罪の意識を背負って、自分も生きていられなくなる」


(4)その「最悪の最悪」の結果を毎日書き直し、そうなった時のイメージを
  五感を使ってできるだけ詳細にイメージする

<次回へ続く>



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2022/8/17 (水)

どうすれば不倫・浮気をやめ(させ)られるのか?(2)

<前回からの続き>

今回は前回に引き続いて
「不倫・浮気をやめ(させ)られるのか?」についてのヒント
(私の推察に基づいて)お書きしたいと思います。




<不倫・浮気をやめ(させ)るヒント(2)>




②夫婦二人で共有できる”快刺激”を見つける


(私の推察が正しければ)不倫・浮気をする人
不快刺激に対する回避行動として、
ワクワクドキドキできる快の刺激へ向かうとお書きしました。

ただし、
ギャンブルや飲み喰い・薬物等の快刺激に向かう人と異なるのは
独りで満たされる快刺激ではなく、
「女性との楽しい逢瀬」「親友との楽しい飲み会」等の
対人関係を通した快の刺激に、より魅かれる傾向があると考えられます。

もしそうだとすれば、
結婚前に付き合っていた頃や結婚当初は
”二人”で楽しめるワクワクドキドキできる快刺激を共有できていて
それによって満たされていたのではないでしょうか?

ところが
結婚しちゃうとお互いに”生活”を成り立たせる為に、
浮かれてばかりはいられずに、仕事や家事に追われる事になるでしょう。

更に子供が産まれると
益々そういった”快の刺激”を得る時間も激減してゆくでしょう。

ですから、
一番スムーズに”対人関係を通した快の刺激”を得る方法
付き合っていた頃の様に二人でワクワクドキドキできる快の刺激を
得られる機会を作ってゆく事だと思います。

例えば、
二人で楽しめる山登り・自転車・スキューバ・スケボー、グルメ旅行等の趣味

或いは、
お互いに楽しめてマンネリを打破できる性交渉の工夫等々。




※勿論、二人の時間を取る為には
 適宜お互いの父母や兄弟姉妹に協力を仰ぐ必要もあるでしょう。

<次回へ続く>



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2022/8/15 (月)

どうすれば不倫・浮気をやめ(させ)られるのか?(1)

<前回からの続き>

前回と前々回で
「夫(妻)が不倫・浮気をする原因・理由」として、


①”快・不快”の刺激に対して敏感である


②不快刺激への回避行動が、快を求める方向へ向かう


※特に快刺激を求める事で不快刺激を避ける傾向を有している


③今のままでの(夫や妻との)関係性の中では、
 求める快刺激を十分には得られないと感じている


④その”欲求不満”を満たす対象が配偶者以外の人との恋愛や性、
 特に背徳行為といったスリルを感じる事へと向かい固着する


⑤”最悪の結末”(=現実)を見ない


5つが考えられるとお書きしました。

その考え方を基に今回は
「どうすれば不倫・浮気をやめ(させ)られるのか?」
についてのヒントを(私の推察に基づいて)お書きしたいと思います。




<不倫・浮気をやめ(させ)るヒント(1)>




①ストレス(=不快刺激)の軽減


そもそもの浮気のきっかけ
ストレス等の不快刺激に対する回避行動だとすれば、
不快刺激そのものを軽減する必要があると思います。


その為には、
不快刺激から逃げずにしっかりと向き合って
軽減してゆく行動を採ってゆく必要があるでしょう。

以下に具体的なやり方の例をお書きします。

(1)不快刺激に対峙する


・当人にとっての今のストレスを書き出す

夫Aの例「妻が俺よりも子供の事を大切にしている様に感じる」

夫Bの例「上司が自分の仕事を評価してくれていない様に感じる」


・自分側の問題点を書き出す(わからないのなら、妻や上司等の相手に訊く)

夫Aの例「癪に障るので、夜の営みも疎かにしたり、
     妻への気遣いや優しさが減っている」

夫Bの例「家庭でのストレスが影響して、このところミスが増えている」

(2)不快刺激を軽減する(当人側の)工夫


・そのストレスをもたらしている自分側の問題点を改善する方法を書き出す

夫Aの例「夜の営みで妻を喜ばせる」
    「妻のして欲しい事に注意し、子を風呂に入れたり、
     休日に子を遊びに連れてったりして妻をゆっくりさせる」
     等々。

夫Bの例「仕事のミスを減らす施策を書き出してみる」
    「休憩時間を削ってでもミスがないか念入りにチェックする」
     等々。


・その中でできそうなものから順に実行してゆく


・常に実行した結果をフィードバックして次の施策を考える

<次回へ続く>



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2022/8/12 (金)

何故夫(妻)は不倫・浮気をするのか?(2)

<前回からの続き>

今回は前回から引き続いて
「夫(妻)が不倫・浮気をする原因・理由(2)」
をお書きします。




<夫(妻)が不倫・浮気をする原因・理由(2)>




④その”欲求不満”を満たす対象が配偶者以外の人との恋愛や性、
 特に背徳行為といったスリルを感じる事へと向かい固着する


薬物ギャンブル等の多くの(所謂)”依存”の場合、

「このまま薬に手を出し続けたら、いつか捕まるのでは?」
とか
「今日も負けてしまったら、いよいよ借金が返せなくなりそうだ・・・」
とか
「浮気してる事がバレたら、女房は許してくれないだろうなあ・・・」
等のスリル背徳感
つまりアドレナリンやノルアドレナリンによる興奮を経て、

「薬物による多幸感」

「大当たりした快感」

「情事による快感」
といったドーパミン(やエンドルフィン)がもたらす快の刺激が手に入る
訳です。

(※冒険映画等でも、ハラハラドキドキの展開の後にハッピーエンドや
  大勝利が訪れる方が面白いですよね)

そしてその「快の刺激をもう一度得たい!」と繰り返すうちに、
脳の神経回路にそのパターンが形成されて固着し、
抜け出せなくなるのが依存です。

そういう意味では、不倫・浮気を繰り返す人
依存症に陥っていると考えてもよいと思います。




⑤”最悪の結末”(=現実)を見ない


不快刺激を回避する傾向が強い人にとっては
”離婚”等の最悪の結末を考える事は最も強い不快刺激となる筈です。

それ故、
「このまま浮気を続けたら最悪離婚され、最愛の家族を失う」
といった最悪の結末を見ない様に回避し続けると考えられます。

そしてその事が浮気に対する抑止力を弱めているとも言えるでしょう。


それでは、
この「不倫・浮気依存」をどうすれば治せるのでしょうか?

そのヒントを次回から3回に分けてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/8/10 (水)

何故夫(妻)は不倫・浮気をするのか?(1)

<前回からの続き>

それでは何故夫(妻)は不倫・浮気をするのでしょうか?


今回と次回でその原因・理由を私なりに考察したいと思います。
(※勿論全ての不倫・浮気をする人に当てはまる訳ではないと思いますが)




<夫(妻)が不倫・浮気をする原因・理由(1)>

①”快・不快”の刺激に対して敏感である


恐らく不倫・浮気に走る人は元来、通常以上に快・不快の刺激に対して
敏感であると想像されます。(器質的・先天的)

それ故、ストレスや不安等の不快な刺激に対して耐性が非常に低い
と考えられます。




②不快刺激への回避行動が、快を求める方向へ向かう


上の「①」の事由により、ストレスや不安等の不快刺激に晒された場合に
容易に回避行動を採ると考えられます。

そして、この(防衛反応による)回避行動は主に2種類あると思われます。

即ち、

(1)安心・安全を求める方向で不快刺激を避ける


これはセロトニンやGABA希求型とも言え、
人と会わずに引きこもる寝続ける独り趣味や妄想の世界へ入り込む、
抑うつ状態になる、強迫性障害的になる、特定の人や物質、ネット等に
依存する等の戦略が採られる事が考えられます。


(2)快刺激を求める事で不快刺激を避ける


これはドーパミン・アドレナリン希求型とも言え、
友人達と飲みに行って騒ぐ、ギャンブルやワクワクする趣味に興じる、
買い物やグルメに執着する等、物質や人への依存という形になる場合
もあるでしょう。

そして特に不倫・浮気に走る人は、

「(2)」のドーパミン・アドレナリン希求型で、もっと細かく言えば
その中でも(独りで満たされるタイプではなく)対人関係において
快刺激を満たすタイプであると言えると思います。

(これは先天的な器質因なのか、後天的な環境因なのかは不明です)




③今のままでの(夫や妻との)関係性の中では、
 求める快刺激を十分には得られないと感じている


二人でいると年数と共に刺激のパターンが固定化されて、
所謂”飽きて”しまう事も考えられますし、
結婚によって”生活”がのしかかって来たり、子供が産まれると尚の事、
刺激を得る時間・内容の制約が生じるでしょう。

そしてこの事が”欲求不満”へと繋がると考えられます。

ここまでお書きして、私の推測が当たっているのであれば、
不倫・浮気をする夫(妻)に対して

「私がもっと優しくしよう」
とか
「もっと健気な妻に(夫)にならなきゃ!」
とか
「家庭が夫(妻)にとって居心地の良い空間になる様にしなきゃ!」
とか
「私も束縛し過ぎてるから、もっと距離を置いて自由にしてあげなきゃ!」
等といった妻(夫)側の努力は功を奏しにくいのでは?と思います。

何故なら浮気・不倫をする夫(妻)は「安心・安全・居心地の良さ」
を求めているのではなく、
「ワクワク・ドキドキ・楽しい」といった快の刺激を求めている
と考えるからです。

次回はこの続きである
<夫(妻)が不倫・浮気をする原因・理由(2)>
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/8/8 (月)

夫婦間の悩み~④不倫・浮気

「夫とは1年間同棲して3年前に結婚した。

  夫は私と違って社交的でとても優しくて、
  マイホームの購入の段取りや旅行の計画等もきちんと立ててくれたり、
  私を引っ張ってくれて、頼りになる存在だと思っていた。
  そんな夫を私は信じていた・・・


  ところが丁度1年前、夫が風呂に入っている時、
  テーブルの上の夫のスマホにメールの受信が入った事に気づいた。

  いつもなら”譬え夫婦でもお互いのプライバシーに踏み込まない様に”と、
  夫のスマホを見る事は無いけれど、何故かその時には変な胸騒ぎがして
  若干ためらいながらも、そのメールを見てしまった。

  差出人は?・・・ゆりにゃん。”ゆりにゃんって誰?!”
  私は震える指でスクロールしてメールの中身を読んだ。

  そしてそこにはただの友達関係ではありえない様な
  ”男女”の関係性が見てとれた。

  心臓がバクバクし、意識が遠のいていきそうな感じがした時、
  夫が風呂から上がってきた。

  ただならぬ私の様子を見た夫は慌てて私に近づいてきた。
  私は、夫を手で払いのけて泣き崩れた・・・」


 「夫は素直に浮気を認めて何度も謝り、”もう二度としない!”
  と言ってくれたが、私の心の傷は癒える事はなかった。

  ”この人だけは違う”と信じていた人に裏切られ、
  夫に笑顔を見せる事も無くなった・・・。

  それどころか、夫のメールやLINEを毎日チェックしたり
  GPSを付けて監視し、少しでも怪しい事があれば、
  泣きながら夫にキレる様になった。


  一緒に買い物へ出た時も、すれ違った若い娘を”チラッ”と見た夫に
  ”今、あの娘の事可愛いなって見たでしょ?!”とキレてしまった。


  いつしか夫からも笑顔が消え、楽しい会話もなくなり、
  お互いを避ける様になった。

  もう自分の感情が抑えられない。
  ネットで調べたら”オセロ症候群”かも・・・。」

    
夫(妻)の浮気・不倫等の不貞行為によって、とても傷つき
何年経っても心の傷が癒えず、許せず、夫婦関係が崩壊の危機
に陥っているご夫婦もいらっしゃると思います。

或いは、
何度注意しようが、キレようが、「今度やったら離婚する」等と脅そうが
浮気をやめない夫(妻)にホトホト困っておられる方もいらっしゃるでしょう。


今回からは、そういったご夫婦に向けて

(1)何故浮気(不貞行為)をするのか?

(2)どうすれば浮気(不貞行為)をやめられるのか?

(3)何故浮気(不貞行為)した相手をずっと許す事ができないのか?

(4)どうすれば浮気(不貞行為)した相手を許せるのか?

という順番で私見を述べてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/8/5 (金)

DV・モラハラ・支配をする夫(妻)からの解放

<前回からの続き>

今回は夫(妻)のDV・モラハラ・支配に苦しむ人に向けて
そこから脱出するヒントをお書きしたいと思います。




<DV・モラハラ・支配をする夫(妻)からの解放の為のヒント>

①自分を否定しない


 こういったケースで苦しまれている方の中には、周囲の人から
「あなたにも悪い所があるんじゃない?」
 とか
「どうしてそんな相手と結婚したのよ?!」
等と否定的な意見を受ける事もあるでしょう。

でも、単なる夫婦喧嘩なら「喧嘩両成敗」かも知れませんが、
DVやモラハラはどんな事情があろうともやってはいけない犯罪です。

更に、前回述べた様な理由で、DV・モラハラ・支配をする人
他人の前では「良い人」を演じる事ができますので、
付き合いが長かったとしても結婚するまでは見破る事は難しいと思います。

ですから、誰が何と言おうが、あなたは悪くありませんので、
無責任な意見に振り回される事が無いように自己否定せず、
自己擁護しましょう。




②自分の防衛反応のパターンを変える


前回お書きした様に、DV・モラハラ・支配する人の防衛反応のパターンは
「戦いに勝って支配する」に固定化されていると考えられます。

一方、あなたの”脅威”に対する防衛反応のパターンは
(戦ったり逃げたりをした結果、それが通用せず諦めるしか無かったとしても)
「相手に従順になる」に固定されている筈です。

そしてこの「固定されたパターン」によって
相手の攻撃や支配は益々エスカレートしてくるでしょう。

かと言って、相手のパターンを変えるのは至難の業ですので、
ご自分のパターンを「戦う」か「逃げる」の方向へ変えてゆく必要
があると思います。




③(我が子ではなく)自分の身の安全・安心を一番に考える


ただ、「戦う」にしろ「逃げる」にしろ、いずれの手段を採るにしても
”危険”が伴いますので、先ず自分の身の安全を最優先すべきだと思います。

例えば、
銃を持った立てこもり犯に人質に取られた我が子を助けようとする時に
応援も要請せずに空身で助けに行っても、
自分も我が子もどちらもやられてしまうでしょう。

当然、応援を呼んだり、防弾チョッキや武器を持って、
自分の安全を確保してから助けに行く筈です。

以下に、
自分の身の安全を確保する為の準備の例をお書きしたいと思います。

(1)逃げる為の準備


・力になってくれる味方を作っておく

→親・兄弟、義父母、DV相談窓口、弁護士、警察、母子生活支援施設等
 に相談しておく


・逃げ込む場所を決めておく

→実家、母子シェルター、アパート等

(2)戦う為の準備


・力になってくれる味方を作っておく

→親・兄弟、義父母、弁護士、相手の職場の上司、警察、DV相談窓口等
 に相談しておく


・相手の暴言・暴力をできれば録音・録画するか、
 日付を入れてその内容をメモにする、
 怪我をさせられたら、医者へ行って診断書を出してもらう

※相手によっては、戦う事で形勢逆転できる場合もありますが、
 より逆上する様でしたら、いち早く逃げた方が良いでしょう。

※それでも、どれも難しい場合はいち早くご相談下さい。



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2022/8/3 (水)

何故夫(妻)はDV・モラハラ・支配をするのか?

<前回からの続き>

今回は、
「何故夫(妻)はDV・モラハラ・支配をするのか?」
の私なりの答えをお書きしたいと思います。




<DV・モラハラ・支配をする人の性格特性(推測)

①快・不快といった刺激に対する感受性が非常に強い
 (恐らく持って生まれたもの)


それ故、その人にとっての”不快”はどんな手段を使ってでも避けるべき
 ”脅威”になっている




②「快を求め、不快を避ける」事が何よりも優先する事になっている


例えばお金や物は、自由に使ったり買ったりできて自分に快をもたらす
 ものなので、この特性を持っているとそこに執着する人も多いでしょう。
 (物質依存的)
 
 一方、このタイプの人にとっての最大の”不快”は、
 「自分の思う様に行かない」事であると想像できます。

 だとすれば、
「何でも自分の思い通りにしよう!」といった意識が強くなり
 それに拘る筈です。

 ただ、
 自然現象やハプニングは、どんなにあがいてもコントロールできないので、
「ちくしょう!ゴルフなのに台風が来やがった!」とイライラする位で済む
 でしょう。




③不快を避ける為に、相手を自分の思い通りに支配する


お金や物ならば自分の思い通りにする事が可能ですが、
 ”他人”は思い通りにならないものです。

 ただ、他人の反応や言動を自分の思い通りにする事は
 自然現象ほどは不可能ではないですので、そこに拘る訳です。




④不快に対する防衛反応が「戦いに勝利して支配する」パターン
 になっている


不快刺激に対する感受性が異常に強い人にとっては、
 相手が自分の思い通りに動かないとか反応しない、というのは
 ”脅威”レベルの不快と言えると思います。

 ですから、
 何としてでも相手の反応や言動を自分に不快をもたらさない様に
 コントロールする必要が出て来ます。

 そしてこの”脅威に対する防衛反応”としては主に
 「相手に従順になる」、「戦いに勝って支配する」、「逃げる」
 の3つがあります。

 特に職場や学校、家庭等の逃げ場の無い閉鎖的な空間では、
 「逃げる」事はままならないでしょうから、
 必然「従順になる」「戦って勝つ」かになるでしょう。

 例えば、
 モラハラ・DVする夫(妻)は職場や近所の人には「優しくて良い人」
 と思われてる事も多いですが、

 それは「相手に従順になる」という防衛反応を駆使して、
「こう思われたい!見られたい!」といった、
 自分が相手に望む自分像を植え付けているとも言えるでしょう。

 ですから、
 付き合い始めの時にはそんな性癖のある人だと気が付くのは難しい
 でしょう。
 
 ところが「家庭」という閉ざされた空間で、
「この相手(妻または夫)は自分の思い通りに支配する事ができる」
 と感じたならば、
 途端に防衛反応のパターンも「従順になる」から「戦って勝つ」に変化
 するでしょう。

 何故なら、
「従順になる」という方法は、主に”不快”を避ける為の手段であって、
 自分が望む”快”が今すぐ手に入る訳ではないからです。

 そこで、
 相手(妻または夫)に怒りをぶつけて脅し”勝利”し、
 自分の思い通りに支配しようとする訳です。

 そしてそれが”成功”すれば(家の中では)不快はほぼ完全に無くなり、
 勝利・支配、といった非常に強い”快の刺激”も同時に得られる訳です。

 だから、この”美酒”を味わった人は中々それをやめる事ができず、
 逆にエスカレートしてゆく事も多いでしょう。




では、そうとは知らずにそんなDV・モラハラ・支配をする夫(妻)と
一緒になってしまった人はどうすれば良いのでしょうか?

そのヒントを次回お書きしたいと思います。



<次回へ続く>



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2022/8/1 (月)

夫婦間の悩み~③DV・モラハラ・支配

妻:(さっき夫が渡してくれた生活費が今月も少ない・・・
   自分は好きな物を買ったり、飲みに行ったりしてるのに・・・。
   それを指摘したら、夫は多分キレるだろうけど、このままじゃあ
   息子の習い事の月謝も払えないから、思い切って言わなくちゃ!)

  「リョウ君(注:夫)、今月の生活費の事なんだけど・・・」


  
夫:「はぁ~?!!何か文句でもあるのか?!!
   俺はお前らの為に下げたくもない頭を上司や客に下げて
   必死で頑張ってるって言うのに!!」

妻:「そ、そうよね・・・でもこれじゃあ
   健太(注:息子)のスイミング代や塾代も払えない・・・」

夫:「この野郎!!いい気になるなよ!!足りなきゃ
   お前のパートを増やせよ!キショいんだよ!この寄生虫が!」

妻:(ここで折れたらいつもみたくどんどん生活費の額を
  下げられてしまう・・・健太の為にも勇気を出さなきゃ!)

  「リョウ君、リョウ君は結構自由にお金使ってるみたいだけど、
   これでは足りないの。できれば給与明細を見せてくれない?」

夫:「何だと?!このアマ!調子に乗るんじゃねえぞ、クソが!
   誰のお陰で生活できてるのかわかってんのか?!
   文句あんなら、自分一人で稼いでみろよ!!」

妻:(ここは、今度こそ夫に屈しちゃダメ・・・と決意し無言で夫を睨む)

夫:「なんだその目は?!誰が一番偉いのか思い知らせてやる!!」

  (と言いながら、妻の髪の毛を掴み引きずり倒し、
  妻のお腹に蹴りを入れる夫)




うちのルームにも夫(”妻”の場合もあります)のモラハラやDV
お困りになってお越しになる方も多いです。


では一体、何故夫(妻)はあなたに執拗なDV・モラハラを行って
支配し続けるのでしょうか?

次回はその原因を、
次々回ではその対策を私の考えを基にお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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