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コラム/2022-12

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2022/12/30 (金)

考え方や行動を変えられない人へのヒント

<前回からの続き>

前回までに、

「〇〇したくてもできない」
とか

「〇〇してはいけないのに止められない」

等といった状態に陥っているのであれば、
考え方や行動を変える事でそれを克服しようとすると、
成功率はかなり低くなると思う。

そしてそれは、
何かのきっかけで引き金が引かれると
「無意識」即ち「大脳辺縁系」が突然活性化して「意識」側が圧倒され、
「意識」即ち「大脳皮質」が機能停止してしまい、
「〇〇したい」とか「〇〇してはいけない」といった、
大脳皮質の働きに依存している意志や行動は吹き飛んでしまうから。

とお書きしました。


だとすれば、どうすればいいのでしょうか?

今回はこの考え方に基づいたヒントをお書きしたいと思います。




<考え方や行動を変えられない人へのヒント>

①大脳皮質の機能を停止させない工夫


(1)大脳皮質(意識)を常に働かせる

無意識からやってくる感情や感覚、記憶、信念に圧倒されない様にします。

例えば、
それを書き出す(意識の働き)、''言葉に出す''(意識の働き)
俯瞰・客観視する(意識の働き)等々。


(2)大脳辺縁系(無意識)の感情・感覚、トラウマ記憶等を調整する

無意識からやってくる反応に圧倒されず、蓋をせず、否定せず
まるで苦しんだり怖がっていたり泣いている赤ちゃんをあやす様に、
接してあげましょう

※必要な場合はトラウマ処理も。

②その上で、思考や行動を変えてゆく

大脳皮質がちゃんと機能する様になってから
新たな思考に基づいた欲求・目標に向けて行動を起こしてゆきましょう。


詳細を知りたい方は、私の過去の記事に沢山お書きしておりますので、
 丹念に読み解いて頂くか、ご相談下さい。



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2022/12/28 (水)

考え方や行動を変える事が通用しないのは何故か?

<前回からの続き>

前回、

「〇〇したくてもできない」
とか

「〇〇してはいけないのに止められない」

等といった状態に陥っているのであれば、
考え方や行動を変える事でそれを克服しようとすると、
成功率はかなり低くなると思う、とお書きしました。

今回は私がそう考える理由をお書きしたいと思います。




まず人間のは大きく分けると、

思考や意志・判断、理性等を司る
「大脳皮質」(意識)

感情・身体感覚(症状)やそれに纏わる記憶を保持している
「大脳辺縁系」(無意識)

に分かれます。

(※「心の傷」等のトラウマチックな記憶や感情・感覚、
  それに基づいて作られた信念や思考・行動パターン
  も無意識下に保存されていると考えられます)

ここで、

「〇〇したい」とか「〇〇してはいけない」等は「意識」の側で、

「〇〇できない」とか「〇〇をやめられない」等は「無意識」の側である
と言えるでしょう。

普段は、
「意識」側が優位に働いて、勉強したり、仕事や家事や子育てしたり
趣味を楽しんだり、人と交流したりができるのですが、

何かのきっかけで引き金が引かれ、「無意識」が突然活性化して
「意識」側を圧倒すると、
「意識」即ち「大脳皮質」が機能停止してしまいます。


そうなると「〇〇したい」とか「〇〇してはいけない」といった、
大脳皮質の働きに依存している意志や行動は吹き飛んでしまうでしょう。


逆に言うと、無意識側にトラウマチックな記憶や感情・感覚・信念が
 余り保存されていない場合や”引き金”が引かれにくい環境に居る場合、
 或いは無意識側の信念と意識側の思考や行動が矛盾しない場合は
 大脳皮質の機能停止が起きにくいと思われますので、”問題”にはなりにくい
 でしょう。




それでは、そういった状態に陥っていて身動きできない人
どうすれば良いのでしょうか?

そのヒントを次回、お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/12/26 (月)

考え方や行動を変えても生き辛い人へ

「長年感じている生き辛さを自分で何とかしようとして本を沢山読んだり、
 セミナーで勉強したりして散々試してきましたが、
 結局は何も変わりませんでした。」


「メンタルの不調を克服しようと、思い込みや行動を変えようと
 努力して来ましたが、
 結局その場限りで効果が持続しないので長続きしません。」




今の自分の生き辛さやメンタルから来る様々な疾病・障害等を
自力で何とかしようとしても、効果が出なかったり長続きせずに
途中で挫折してしまい切羽詰まってお越しになる方

諦めきれずに最後の望みを賭けてお越しになる方も多いです。




「過食をやめようとしても止まらない!」


「ギャンブルや恋愛・性、買い物、ゲーム・スマホ、アルコール等の
 依存をやめられない!」


「彼への依存をやめられない!」


「自己犠牲的に他人に尽くす事をやめられない!」


「リストカットや抜毛、自殺願望、自己否定を止められない!」


「強迫行為や不安やパニック、フラッシュバックが止まらない!」


「盗撮行為や痴漢等の性犯罪をやめられない!」


「夫や子供にキレてしまうのをやめられない!」


「他人に対する恐怖心が消えない!」


「彼・夫を信頼したくてもできない!」


「他人と関わりたくても関われない!」


「仕事を続けたくても続けられない!」


「学校や会社に行きたくても行けない!」


「愛されたくても愛されない!」


「悩みを気にしない様にしても、気にしてしまう」


「認知行動療法がうまく行かない!」


「アファメーションや引き寄せの法則が通用しない!」


「自己主張したくてもできない!」


「勝手に人格が変わるのを止められない!」


「幸せになりたいのに、生き辛さから脱出できない!」

もしあなたがこういった、

「〇〇したくてもできない」
とか

「〇〇してはいけないのに止められない」

等といった状態に陥っているのであれば、
考え方や行動を変える事でそれを克服しようとすると、
成功率はかなり低くなると思います。

それは何故か?

私がそう考える理由を次回、お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/12/23 (金)

他人からの支配・コントロールにはどう対処すれば良いのか?

<前回からの続き>

前回、
「”他人を支配する人”は過度の感受性の強さに加えてドーパミン分布密度が
 低いので、他人を支配し意のままにコントロールするといった
 強い快の刺激が無いと安心・満足できないので「闘争」を選び”支配者”
 になる可能性がある」(ドーパミン作動性神経がメインに働いている)

逆に
「”支配されてしまう人”は過度の感受性の強さに加えてオキシトシン受容体の
 分布密度が高い為、「服従」を選び相手に奉仕し支配されるのでは?」
(愛情システム)

といった私の推測をお書きしました。

もしそうだとすれば、
”支配者”から”支配されている人”はどう対処してゆけば良いのでしょうか?

今回はそのヒントをお書きしたいと思います。




<他人からの支配・コントロールへの対処法>

①相手(”支配者”)の快刺激を思い切り満足させてあげる

例えば、
「あなたのお陰で私は不自由の無い生活ができる」
とか
「あなたは仕事もできて稼いでくれるしあなたと結婚して良かったわ!」

等と記念日でもないのに相手の喜ぶ物をプレゼントする等々。


相手にとっては「感謝」や「承認」「賞賛」は大きな快刺激になりますので、
ウソでも演技でいいので、思い切り満たせてあげましょう。




②愛情システムを他の人に向けてゆく

あなたの類まれな「愛情深さ」を向ける方向性を変えてゆきましょう。

例えば、
「あと余命半年だとすれば、誰に何をしておかないと悔いが残る?」
等と自問してみましょう。

そしてその答えが
「年老いた母に恩返しをしたい」
とか
「できるだけ我が子の傍に居てあげたい」
だとすれば、
その事に意識をシフトしてゆきましょう。




③相手の快刺激を満たしながら徐々に距離を取る


上の「①」だけでは相手が図に乗って益々支配を強める恐れがありますので
徐々に距離を取ってゆきましょう。

そして距離を取る方向としては、「②」で得た”答え”の方向が良いでしょう。

即ち、
”支配者”である相手との時間を徐々に減らし、
”望む相手”との時間を増やしてゆきます。

但し、
相手(”支配者”)はそれに気づくと”許すまじ!”と攻撃をしかけて来るかも
知れません。

そこで、”望む相手”と「打ち合わせ」をしておきます。


例えば望む相手が母親であったら、事情を説明した上で
「お母さん、ここの具合が悪いとかあそこの具合が悪いとか急に寂しくなった、
 等と頻繁に私に電話かけたり、実家に呼び出して!」等と頼みます。

そして”支配者”には「ごめん!こういう事情なのでまた実家に帰らなきゃ」
等と申し訳なさそうに言い訳しながら実家に頻繁に帰る、等。


ところが、
それが度重なると”支配者”は快刺激が減って機嫌が悪くなってゆくでしょう。


そこで、”ご褒美”(快刺激)を用意します。

例えば、
「また実家に呼び出されたので帰らなきゃいけなくなった・・・。
 本当にゴメンね!あなたに迷惑ばかり掛けてるのに
 それを許してくれるなんて・・・。

 友達に話したら”本当に素敵な旦那さんね”と言ってたわ(快刺激=賞賛)。

 実家から戻ったら、あなたの好きな遊園地へ行こうね!(快刺激=報酬)
等々。

演技でいいので
「相手がこちらの思い通りの行動を採ってくれたらご褒美を用意」
しましょう。(イルカの調教と同じです(笑))


ただ、相手によっては通用しなかったり、
やり方によっては裏目に出る場合もあるかも知れませんので、
必要な場合はお気軽にご連絡下さい。



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2022/12/21 (水)

何故他人を支配・コントロールしようとするのか?

<前回からの続き>

前回お書きした例の様に、
親子や兄弟姉妹、夫婦、恋人、友人、上司と部下等の人間関係の中で、
一方が他方を支配・コントロールする関係が出来上がり、
支配されている側が苦しまれているケースは少なくないです。


今回は、
この様な「他人を支配・コントロールする人」(※以下「支配者」とします)
の心理的な要因や特性を推測してゆきたいと思います。




<他人を支配・コントロールしようとする人の心理的要因・特性>

①過度に感受性が強い(感覚過敏)


恐らく、セロトニントランスポーター遺伝子の特性から
(後天的な要因も考えられますが)先天的に”敏感”であると推測されます。

それ故、
不安・混乱を感じ易く、まるで”戦場”の中で生きているかの様に感じ、
他人に対しても「いつ攻撃してくるかも知れない」といった
自分の命を脅かす存在だと認識してしまう事もあるのではないかと思います。




②思い通りにならない相手に恐怖を感じる


当然ながら他人は
「自分の予想通りの反応・言動」をしてくれる訳ではありません。

でもそんな時、過度に感受性が強い人
自分の思い通りの反応をしなかった相手に混乱し、深く傷つく事でしょう。

例えば、隣の生徒が消しゴムを落としたので拾ってあげた時に
当然笑顔で「有難う」と言ってくれると思っていたのに、
ブスッとしたまま感謝もしてもらえなかったとします。

そういう人にとってそれはまるで、戦場で”仲間だ”と思っていた相手に
裏切られて銃を突きつけられた様な衝撃なのかも知れません。




③不安・不快から逃れる


他人に対して強く恐怖を感じた場合、闘争/逃走といった防衛反応が生じる
でしょう。

この場合、
「闘争」(恐怖をもたらす相手をやっつける/屈服させる)

「逃走」(恐怖をもたらす相手から逃げる/関わらない)
という選択肢があります。

(※「服従する」=相手の顔色を見て、相手に合わせる/取り入るという選択肢
 もありますが、これは支配される側の力動ですので詳細は省略します)

ここで、
”支配者”になってしまう人は「闘争」を選び、
”他人との関わりを避ける人”「逃走」を選び。
”支配されてしまう人”「服従」を選んでいると言えるでしょう。

そして、
3つの選択肢の中で基本的に何を選ぶのか?は
脳のドーパミン受容体の分布密度と関連しているのでは?と私は考えます。

どういう事かと言いますと、その分布密度が生まれつき高い人は
(生育環境によっても変化すると私は考えていますが)少しの快刺激でも
快を感じる、つまり不安・不快から逃れられるのですが、

逆にその分布密度が低い人は相当な快刺激が無いと、
不安・不快から逃れられないのかも知れません。

もしそうだとすれば、以下の事が考えられます。

①ドーパミン受容体の分布密度が高い人

 =他人と関わらずに独りでも安心・満足できる(快)ので
 ''「逃走」を選ぶ''(セロトニン作動性神経系がメインに働いている)


②ドーパミン受容体の分布密度が低い人

 =他人を支配し、意のままにコントロールするといった
 強い快の刺激が無いと安心・満足できないので、
「闘争」を選び”支配者”になる可能性がある
(ドーパミン作動性神経がメインに働いている)

※「服従」を選び”支配されてしまう人は
 過度の感受性の強さ+オキシトシン受容体の分布密度が高い為、
 相手に奉仕し、支配されるのでは?と推測しています。
 (例えば共依存的な自己犠牲に陥る人等)

 

とは言っても、”支配者”から”支配されている人”
どう対処してゆけば良いのでしょうか?

そのヒントを次回お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/12/19 (月)

常に支配・コントロールしようとする人

「子供時代、母親に私のやる事なす事、全否定されてきました・・・。
 母親の言う通りにしないと鬼の形相になって叩かれるので、
 進路も就職も全て母の意向に従うしかありませんでした。

 大人になった今でも、転職や結婚等の人生の選択においても、
 ”母がどう言うだろうか?”と常にビクビク顔色を窺ってしまい、

 ”自分が本当はどうしたいのか?”さえわからなくなってしまいました。
 こんな私はアダルトチルドレンなのでしょうか?」

「息子は中2の頃から不登校になり、通信制の高校に入ったのですが、
 すぐにやめてしまい、今はずっと家に居ます。

 ”〇〇しろ!”とか”〇〇するな!”とか”あれを買って来い!”
 等といつも命令口調で、気に入らないと暴れ始めます。

 それをたしなめると、”こうなったのはお前らのせいだ!”と
 脅し文句を言われ、夫も私も奴隷の様に息子に従うしかありません。
 どうすれば良いのでしょうか?」




こういった親子関係・対人関係のお悩みでお越しになる方も多いです。

最初の例は
「親が子供を支配・コントロールしている」と言えると思いますし、

2番目の例は
逆に「子供が親を支配・コントロールしている」と言えるでしょう。

他にも、
この様な関係性は兄弟姉妹・夫婦・恋人・友人・上司と部下等の間で
よく見受けられます。


それでは何故こういった人達は
他人を支配・コントロールしようとするのでしょうか?

そして支配されている人は、どう対処してゆけばいいのでしょうか?

その辺りを次回からお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/12/16 (金)

自分責めと他人責めは同じもの

<前回からの続き>

前々回

自己否定自己批判等の”自分責め”をする人
 孤独を避けて自分が望む特定の人と交流したりグループに所属し、
 相手に受け容れられたい、承認されたいといった欲求が隠れている」

とお書きしました。


また前回では

他者否定他者批判等の”他人責め”をする人
「周囲や特定のグループに所属したい、受け容れられたいといった願望
 が隠れている」

と述べました。

もしそうであるなら、
「特定の人やグループと関係を結びたい、受け容れられたい、承認されたい、
 つまり孤独になりたくない」といった欲求を満たす事が目的
だと言えるでしょう。


そしてそういった意味では”自分責め”も”他人責め”も根っ子は同じもの
とみなせるのではないでしょうか?


今、”自分責め”で苦しんでいる人や”他人責め”をしてしまって
トラブルに巻き込まれている人、自己嫌悪を感じている人は、
今一度ご自分の欲求に焦点を当てて、
それに向けて行動してゆく事が必要だと思います。


※お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい。



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2022/12/14 (水)

他者否定や他者批判、差別がやめられない人

<前回からの続き>

「俺は〇〇大学を出たのに、
 あいつらは高卒で馬鹿で能力の無いどうしようもない奴らだ・・・。
 なのに何でこの俺があいつらに指図さられなきゃならないんだ!」

・・・等と、
いつも他者否定他者批判といった”他人責め”をしてしまっている人。
(あらゆる差別主義者やヘイトスピーチを好む人もこの類です)


何故、
世の中から”いじめ”や”差別”等の他者への攻撃が無くならないのでしょうか?

今回は私が考えるその理由をお書きしたいと思います。




①”他人責め”の目的


”他人責め”をする人の本当の目的は何なのでしょうか?

例えば上の例で言うと、
この人は(今の職場では受け容れられていない、居場所が無いと感じて)
かつては受け容れられていた”〇〇大学出身者”といったグループに
今も所属しているという部分にしがみついている訳です。

また例えば、人種・性別を差別する人ヘイトスピーチを行う人
相手の人種・性別・国を責める事によって、
「同じ人種・性別・国に属している」といった、
所属させてもらい、受容をしてくれる”仲間”の存在が意識できて、
安心できるのではないでしょうか?

更に「いじめっ子」「いじめっ子」グループに所属して
受け容れられている安心感や絆を強める目的で、
”よってたかって”いじめ続けるのかも知れません。

もしそうだとすれば、”他人責め”の目的の多くは
「周囲や特定のグループに所属したい、受け容れられたい」
といった願望から来ているのではないでしょうか?

だとすれば、
「いじめはダメだよ!」とか「差別するな!みんな平等だ!」
なんて言われると
「自分はどこのグループにも所属していない、受け容れられていない」
といった不安に襲われるのではないでしょうか?

だから、いじめや差別は無くならない・・・。


でも、少しでもいじめや差別を少なくするにはどうすれば良いのでしょうか?




②所属や承認の欲求を満たす


差別やいじめ等の”他人責め”の目的
「特定のグループに所属して、そこで受け容れられて仲間を作りたい」
だとすれば、その欲求を違う形で満たしてあげる必要があると思います。

例えば、
「自分は本当は誰と交流したいのか?どんな仲間が欲しいのか?
 どのグループに属して受け容れられたいのか?」
等と考えてみるのもよいでしょう。

そしてその答えが見つかれば、その実現に向けて行動してゆく
が必要になってくると思います。

次回は、
最初に述べた「自分責めと他人責めは同じもの」だと考える理由
をお書きします。

<次回へ続く>



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2022/12/12 (月)

自己否定や自己批判がやめられない人

「私は勉強も仕事もできないし、暗い性格のダメ人間だ」・・・等と、
いつも自己否定や自己批判といった”自分責め”をしてしまっている人。

「俺は〇〇大学を出たのに、
 あいつらは高卒で馬鹿で能力の無いどうしようもない奴らだ・・・。
 なのに何でこの俺があいつらに指図さられなきゃならないん!」・・・
等といつも他者否定や他者批判といった”他人責め”をしてしまっている人。
(あらゆる差別主義者やヘイトスピーチを好む人もこの類です)


この”自分責め””他人責め”は一見すると正反対の様に思われますが、
根っこにあるものは同じだと思います。


今回からは私がそう考える理由をお書きしたいと思います。

まず今回は
「何故”自分責め”がやめられないのか?」「”自分責め”を活かす」から。




①”自分責め”の目的


自己否定自己批判「誰と比べてか?」といった、その人なりの基準
があるはずです。

例:「みんな(家族・クラスメイト・職場の人達等)と比べて」
  「世間一般からすると」等々。


次に、
その”自分責め”の奥にある希望・願望にスポットを当ててみましょう。

⇒Q:「もし勉強も仕事もできて明るい性格になったとすれば、
    どんな自分になる?」

⇒A:「みんなに認められ受け容れられて、友達や彼氏を作って
    楽しんでるかな」


つまりこの例の場合は、
孤独を避けて自分が望む特定の人と交流したりグループに所属し、
相手に受け容れられたい、承認されたいといった欲求が隠れている訳です。

ですから自己否定や自己批判を繰り返し、自分を変えて
周囲から受け容れられたいといった願望の基に試行錯誤する訳です。




②”自分責め”がやめられない理由


そんな人がもし「そのままの自分でいいんだよ」等と
自己否定や自己批判をやめてしまえばどうなるのでしょうか?

恐らく
「このままの私のままだと、もう一生誰からも受け容れてもらえずに
孤独な人生になっちゃう・・・生きてる意味が無い!」
等と絶望を感じるかも知れません。

それはまるで、登山中に道に迷って「もうだめだ!」と諦めて
歩いたり助けを求めたりの試行錯誤をやめてしまい絶望したまま死を待つ人
と似ているのかも知れません。




③”自分責め”をやめずに、理想の自分に向けて試行錯誤する


”自分責め”をやめられない人が幸せになる一つの手段としては
自己否定や自己批判から目をそらさずに、”理想の自分”に向けて
努力してゆく、という方法もあるでしょう。
例:勉強や仕事を頑張ったり、性格を改善する努力をしたり、
   お化粧やファッションを研究したり、整形したり・・・)


但し「努力する方法がわからない」とか「あらゆる努力をしてもダメだった」
 とか、「もう努力する気持ちも起きない」と感じている人は
 カウンセリングを受けられる事も考えてみてはいかがでしょうか?




次回は”他人責め”をする人についてお書きします。

<次回へ続く>



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2022/12/9 (金)

トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント⑦

<前回からの続き>

前回の「E」で、「未来の自分」になってその感覚を感じたら、
今度は未来⇒今にフィードバックしてゆきましょう。




<トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント>

F.未来⇒今にフィードバックする

(1)前回の「E」で、「未来の自分の席」で「未来の自分」に成り切って
 その感覚・感情を感じる事ができれば、
 未来の自分の或る日の1日をテレビの”情熱大陸”の様に、
 追跡取材してるとして、朝起きてから寝る迄をビデオで撮影する
 イメージをしてみましょう。(できれば目瞑って)

⇒朝は何時くらいに起きているのでしょうか?
 周りには誰か居ますか? 住んでる場所や家は同じですか?
 変わってますか?
 朝起きて何をしてるのでしょうか?それから何をして?・・・

 といった様に、
 朝起きてから寝る迄のその1日をビデオで密着取材してる様に
 細かな部分までイメージの中で見てゆきましょう。


(2)そしてその日が終わり、眠りに就く時の感覚を感じてみましょう

 その感覚を感じたら、眼を開けて向かいの席の「過去の自分」に
 目を向けましょう。
「今の未来の自分に1ミリでも近づくために、
 向かい側の過去の自分に今すぐできるほんの小さな事は何か?」
 を自問し、目の前の過去の自分に伝えてみましょう

⇒例:「迷っていたあの講習に行ってみたら?」''とか
   「しばらく連絡していなかった親友のAさんに連絡してみたら?」
   等々。


(3)その感覚を保ったまま過去の自分の席に戻り、
 眼の前の未来の自分のアドバイスを聴きましょう。
 そしてそのアドバイスが受け容れられたら、早速実行してみましょう。


※注1:「未来の自分の席・場所」を決めておいて、できれば毎日
   「E」「F」の手順で未来の自分に成りきってみましょう。

※注2:新たに質問する場合は、「過去の自分の席」で質問し、
   「未来の自分の席」で答えてあげます。

※注3:万が一「未来の自分」でも答えが出ない時には、
   「その問題を乗り切った更に未来の自分」の席をもう一つ用意して、
    その席に座って、その自分に成りきって答えてあげましょう。

(※お一人では難しい場合はご相談下さい)



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2022/12/7 (水)

トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント⑥

<前回からの続き>

前回の「D」で、
本当は自分が今、何が好きで何がしたいか?という欲求を
取り戻す事ができれば、次は”未来”に目を向けてみましょう。




<トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント>

E.未来に目を向ける


(1)前回の「D」を行い、「その子」のしたい事を
 「親」として一緒にやって楽しんだり、
 言いたい事を一緒に言ってる場面をイメージし、
 その時に出て来る感情を感じてみます。


(2)その感情は体の中のどの辺りに感じるでしょうか?
 そして、その感覚はどんな感覚でしょうか?
 更に、その感情・感覚の強さは0~100のうち
 どれ位の強さに感じるでしょうか?

例えばそれが
「胸の辺りに、フワフワと綿菓子の様な雲みたいに感じて、
 強さは100のうちの60くらい・・・」と感じたのであれば、
 その強さを意識して70~80くらいに強める事はできるでしょうか?
 (※もし強める事ができなくても、気にせずに感じ続けます)


(3)その感覚を保ったまま、
 (予め用意しておいた)目の前の椅子かクッションに
 「その感覚の延長線上に居て、なりたい自分になった未来の自分」が
 座っていると想像してみましょう。

 どんな表情を浮かべているでしょうか? 
 どんな髪型や服装をしてるでしょうか?
 どんな姿勢や恰好をしているでしょうか? 
 何歳くらいでしょうか? 


(4)その未来の自分に何か訊きたい事があれば、訊いてみましょう。
例えば、「どうやってそうなったの?」等。


(5)向かい側の「未来の自分」が何か答えそうならば、
 すかさず向かい側の「未来の自分」の席に座りましょう。

 この時、
 未来の自分の身体にスポッと入って、未来の自分の脳みそになり、
 表情や姿勢を反対側の席(過去の自分)で見たのと同じ様に
 合わせましょう。

 そして、
 向かい側の「過去の自分」を未来の自分の眼でみて耳で聴いて、
 身体で感じましょう。・・・どんな様子に感じますか?

 そして向かい側の「過去の自分」の質問に
 未来の自分の口で答えてみましょう。


(6)ここで「未来の自分」になった感覚を十分に感じ、もしできれば
 「(2)」でやったのと同じやり方で、その感覚を強めてみましょう。


(※お一人では難しい場合はご相談下さい)



<次回へ続く>



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2022/12/5 (月)

トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント⑤

<前回からの続き>




<トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント>

D.”今”に生きる


「C」の過去の清算が済めば、
自分の欲求に従って”今”に生きる方向へシフトしてゆきましょう。

(1)”その子”がして欲しい事を訊ねて、それを”親”としてしてあげる


(2)「あなたはもう自由になったので、何でも好きな事ができるよ」
 と伝えて”その子”がしたい事をさせて、
 その様子を”親側”として見守り、沸いてくる感情を感じる


(3)そうして、”その子”が何が好きで嫌いか?をわかってあげて、
 なるべく”その子”がしたい事を一緒に少しずつして、
 したくない事はせず、”その子”が言いたい事を
 一緒に少しずつ言う様にし、
 感じた感覚や感情を一緒に感じる様にしましょう。

 但し、
 ”その子”が不安・恐怖や寂しさ等に圧倒されそうになった時には、
 すかさず”安全基地の親”としてケアしてあげましょう。


(※お一人では難しい場合はご相談下さい)



<次回へ続く>



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2022/12/2 (金)

トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント④

<前回からの続き>




<トラウマ・感覚過敏を抱えた人が自由に生きる為のヒント>

C,”過去”を清算する


前述した「A」「B」によって、大脳皮質の”親”機能が強化されて、
辺縁系の”子”の不安・恐怖や心の傷がケアできる様になれば、
必要であれば、過去の清算(今でも心に引っ掛かっている
トラウマ様の出来事の記憶・思考・感情等を解消する)
を行っても良いでしょう。


(1)今や過去(特に幼い頃)の自分の理解者・庇護者となった
 大脳皮質側の”親”として、
 イメージで過去のトラウマチックな場面に降り立つ。


(2)その時の(幼い)自分を励ましたり勇気づけたりしながら、
 トラウマを与えた相手へ言いたかった事、したかった事を
 これもイメージの中で言ったりする様に促す。

 
(3)その時の(幼い)自分をイメージの中で”今・ここ”に連れて来て、
 安全を確保する。


(4)そして、トラウマに纏わる感情や思考・身体感覚等をイメージの中で
 ”親側”が促しながら捨てさせる儀式を行う(例:川に流す、火で燃やす等)

(お一人では難しい場合はご相談下さい)

<次回へ続く>



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