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コラム/2022-05

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2022/5/30 (月)

カウンセリングでは具体的に何をするのか?③見立て(2)

<前回からの続き>

前回は
「見立て」の前半部分である「情報収集」についてお書きしましたが、
今回は架空のA子さんを例にして、より詳しくお書きしたいと思います。




例えば、
不登校に陥って母親に当たったり「死にたい」と自傷行為を繰り返す
(架空の)中二のA子さん(I.P.)の情報を来談者である母親から収集
したところ、


(1)不快への感受性がかなり強い
  (特に声や音への聴覚過敏+触覚過敏)


 (2)不快刺激を避ける為に、不登校になっている
  (中一の時は登校していたが中二のクラスでは学級崩壊気味で
   相当騒がしかったらしい)


 (3)不快刺激を不登校によって避けているが、みんなから
  取り残されて行く自分に対して、より自己否定が強まっている
  (うまく行ってないパターン)

   ただ、好きな絵を描いている時はそれに集中して落ち着いている
  (うまく行っているパターン)

(1)人の事を気にし過ぎる自分の性格特性や学校に行けない自分を否定


 (2)クラスメイトや学校(集団)が怖いという認知~行動パターン
   (クラス替え時には中々溶け込めずに独りぼっちで居たり、
    級友からからかわれる事もあった様子)


 (3)「昔お母さんに傷つけられた!だから恨んでいる」と母に当たり、
   「学校に行けてない私に未来なんてない!今すぐ死にたい!」
   と自傷する認知~行動パターン
   (A子さん曰く、「お父さんに暴言を吐かれた時にお母さんは
    助けてくれずに笑っていた」・・・母親の記憶には無い)


   
(1)トラウマ?=「母親に傷つけらた場面が今も頭から離れない」
  (特に不登校になってから強くなったらしい)


 (2)トラウマへの防衛パターンは「闘争」(母へ当たる、自傷)
  ⇒「恥・自責」

 (3)こうなったのはお母さんのせいだ!(母への憎しみ)+母に当たったり、
   自傷行為を繰り返す私なんて生きていても仕方がない(自己否定)
   ※希死念慮的な発言は父親の前では見せない所から、
    母親への救済願望・依存が見受けられる

④愛着形成の強度=弱い

  (母親は”私のせいだ”と思っているが、A子さんは幼い頃から
   些細な事でよく癇癪を起す父に脅えていたが、母にくっつかれるのが
   苦手だった事から、恐らく生来の触覚過敏
   +父の怒声による後天的な?聴覚過敏を有すると思われる)

(1)母親は「私のせいで娘はこうなった」と思っている(否定的な自己認知)
   また娘については「真面目だけど、気にし過ぎで我慢が足りない」
  という 否定的な認知が見受けられる


 (2)家に居るA子さんは好きなダンスの動画を見ている時は踊ったり、
   絵を描いてる時は落ち着いていて、弟とゲームしてる時は
  笑顔もみられる様子。


 (3)母親は「学校に行け!」とは言わない様にしているが、
   昼過ぎに起きてきた娘に暗い顔で無言で接している様子。

   また部屋は2階にA子さんの寝室と父親の寝室があり、
   1階で母親と弟が寝ている状態で、
  A子さんは父親が階段を上がって来る音 にびくびくしてる様子で、
  夜半過ぎまで動画を見ていて昼過ぎに起きるという 生活パターン。
 (父親は今は癇癪を起す事は減ったが、子供達との関わりはほぼ皆無)




次回
これらの情報を基にA子さん不登校の”問題”の原因分析(原因の想像)
の例ををお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/5/27 (金)

カウンセリングでは具体的に何をするのか?②見立て(1)

<前回からの続き>

まず、
取り敢えずの「目標」が決まり、それを妨げる「問題」を共有できれば、
次にクライアントさんの「見立て」をしてゆきます。
(※多くの場合は同時進行ですが)


それでは、ここで言う「見立て」とはどういった事を目的として
具体的には何を行うのでしょうか?

私のカウンセリングに沿ってご説明したいと思います。

私が臨床現場で実践している「見立て」とは
クライアントさんの目標を妨げる”問題”と考えられるものに対して、
以下の項目に沿って情報を集め、原因を想像する(原因分析)
という流れです。

(※「見立て」は固定的なものではなく、新たな情報が得られたり、
  「見立て」を基に次の段階の「介入」がうまく行かなければ
   都度変えてゆく柔軟さが必要だと思います)




<見立て(1)情報収集>


まず私がクライアントさんについて知りたい事は以下の事です(情報収集)

①気質・性格特性(恐らく持って生まれたもの)


⇒(1)快・不快への感受性の強さ

 (2)快刺激の得方、不快刺激の避け方

 (3)「(2)」の戦略の中でうまく行っている部分と
   うまく行っていない部分

②思考・認知パターン、感情対処パターン、行動パターン


⇒(1)自分の気質・性格特性への認知~行動パターン

 (2)他者・環境への認知~行動パターン

 (3)過去・未来への認知~行動パターン

③今の問題に影響を与えているトラウマの有無


⇒(それが有りそうな場合は)

 (1)トラウマの影響度

 (2)トラウマへの防衛パターン(否認・抑圧、回避・解離、闘争、
               恥・自責、凍り付き・パニック等)

 (3)トラウマ(防衛パターン)への認知

④愛着形成の強度

(詳細は省略します)

⑤来談者(例:母親)の認知(自分・家族)や
 IP(例:”問題”が生じてる娘)や他の家族との関係性

⇒(”問題”が生じてる人が来ない場合の家族療法・短期療法の場合)

 (1)来談者自身や他の家族やIPへの肯定的/否定的認知

 (2)うまく行っている来談者や他の家族の認知・言動・対応
  ・コミュニケーション

 (3)うまく行っていない来談者や他の家族の認知・言動・対応
  ・コミュニケーション

等々。


※これらの情報集めは、予約時の電話やメールの言葉遣いや声質等の雰囲気や
 入室される時の様子等の”観察”から始まって、質問への答え方等から
 推し量ってゆきます。

次に上記の情報を基にクライアントさんの”問題”の原因分析(原因の想像)
を行いますが、

その前に次回は見立ての前半部分の情報収集の具体例を架空のA子さん
(母親のみ来談)を例にしてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/5/25 (水)

カウンセリングは具体的に何をする所なのか?①目標と問題

前回、(私の考えでは)カウンセラーとは
スランプに陥った選手に対して、そこから脱する適格なヒントを
お伝えできる”コーチ”みたいなものだと思っているとお書きしました。


それでは、カウンセリングでどうやってそれが可能になるのでしょうか?

その辺りを架空の野球選手「大谷イチロー」さんのスランプ脱出と
照らし合わせて、お書きしてゆきたいと思います。

(※注:同じ心理士・心理師の有資格者であっても、
    流派・技法・考え方・技量・人格は様々です。
    ですからあくまでも私個人のカウンセリングに沿って
    お書きしたいと思います)


(私の)カウンセリングの流れをざっくり申しますと、
まず、クライアントさんの「目標(どうなれば良いか?)」に沿って、
それを妨げる”問題”をお聴きします。


例えば「会社へ行ける様になりたい(目標)けど、
朝起きると気分が落ち込んで行く事ができない(問題)


◎大谷イチロー選手の例:
「ヒットを打ちたい(目標)けど、もう何試合も打てていない(問題)

この目標設定(とそれを妨げる問題)について注意しないと行けない事は
ヒアリングと質問を重ねて、
「その目標が果たしてその人の幸せに繋がるものなのか?」
をよく検討する事だと思います。

上の例で言うと、実は会社の上司からモラハラを受けていて、
それが辛くて気分が落ち込んでいたとすれば、
会社に行く事を目標にすれば、益々辛くなるでしょうし、
行けない自分をも益々責めてしまうかも知れません。

もしそうであれば、クライアントさんと話し合って、
目標設定を見直すでしょう。


例えば目標の例としては
「モラハラへの対応策を見出す」
(例:もっと上の上司に相談する、”NO”と言える勇気が持てる様になる、
   異動願いを出す、等

  ⇒この場合の”問題”は
   対応策を採る勇気が持てず意思表示ができていない所)

※この「目標」と「問題」は、次回からお書きする「見立て」によって
 変化する事もありますので、その辺りの柔軟さも必要だと思います

<次回へ続く>



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2022/5/23 (月)

カウンセリングに抵抗がある方へ

「親は私が病気だと言ってるけど、そうじゃないと思うし、
 自分で何とかできると思ってる。
 でも、もう限界・・・けど他人に頼らず頑張りたい。」


「カウンセリングや心療内科へ行ったところで、僕のこの苦しみを
 癒してなんてくれない・・・。
 昔そういった所へ行った事もあるけど、
 話を聞くだけで結局何の役にも立たなかった。」




ご自身やご家族が精神的に苦しんでいるのに、
ご本人はカウンセリングに抵抗があって
頑なにカウンセリングを拒否してしまっている方も多いと思います。

勿論、
理想としては自身の問題を自ら解決できるのであれば、それがベスト
だと思います。

ただ、
もしそれが身体の苦しみ(痛みや症状。不調等)であればどうでしょうか?


例えば、何か月か前から腰痛に襲われている人がいらっしゃるとします。

ネットや本で研究して、自分なりに腰痛を治す努力を続けても一向に
痛みが治まらずに、日常生活に支障が出て来てるとすれば・・・。

恐らく思い切って整形外科や整骨・整体院へ行かれるのではないでしょうか?

そうすれば、整形外科では痛み止めの処置や薬を出すといった
応急処置をしてもらえるでしょう。

また整骨・整体院では、腰痛を緩和する施術に加えて
姿勢や骨の歪みを診てもらえ、更にはヒアリングを行って、
腰痛の原因に繋がると思われる姿勢や歩き方、生活習慣の様子
(運動やデスクワークの時間、睡眠、食生活等)までも聞き出して、
自分の”特性”を分析してくれるかも知れません。

そして、
その”特性”の中で腰痛を引き起こしていると思われる部分を変える為に
ご自分でできる工夫や具体的なやり方まで教えてもらえるかも知れません。

そして後はそのアドバイスに従って、腰痛を緩和。予防してゆくのは
ご自分の努力です。

(野球で言うと、スランプに陥った選手が
 自分の事をよくわかっているコーチからヒントを得て、
 そこからは自分の努力でスランプを克服するのと似ています)


私の考えでは、カウンセリングもそれと同様で、
スランプに陥った選手に対して、そこから脱する適格なヒントを
お伝えできる”コーチ”みたいなものだと思っています。

欧米などでは、俳優やスポーツ選手等の有名人は
(誰でもスランプに陥りますので)専属のカウンセラーと契約してる人
が多い様です。

だって、その方がより早くスランプから抜け出せるので、
苦しんでる時間の無駄が省ける訳ですから。


では、カウンセリングで何故そんな事が可能なのでしょうか?

その辺りを次回からお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/5/20 (金)

どうすれば5月病から脱出できるのか?

<前回からの続き>

前回、
(私が考える)「五月病」の原因について、
要は、

①持ってうまれて(不快)刺激に敏感であるか
 または
 新しい環境の不快さが自分の許容量を超えている

 けれども、「闘争反応」によって何とか頑張っていた


②でもストレスホルモンによって心身がボロボロになっていた時に
 連休があり、不快刺激から「逃げて」快刺激への「希求反応」という
 パターンが身についた


連休後、もう一度不快刺激である職場や学校に飛び込むには
 (闘争反応は継続できない=心身がボロボロになるので)
 そこから「逃げる」その不快刺激を上回る様な快刺激を用意する必要
 がある

という旨をお書きしました。


だとすれば、
どうすれば「五月病」から脱出する事ができるのでしょうか?

今回は、私なりの考えでそのヒントをお書きしたいと思います。




<五月病から脱出するヒント>

①不快刺激を減らす工夫


今の新しい環境が自分にとって”耐え難い程”の不快刺激があるのであれば、

(1)環境調整

 不快をもたらす”相手”が明白ならば、
 コミュニケーションの仕方を変えたり、本人に意思表示をしたり、
 距離を取ったり、上司/先生に相談したり、席替え・部署異動を申し出る、

 或いは、許可を得て机の向きを替えたり、他人が視線に入らない様に
 自席の周りを物で覆ったり(視覚過敏の場合)、イヤーマフを付ける
 (聴覚過敏の場合)

(2)不快な場所に居る時間を減らす

 休憩時間や下校後/終業後、休日等はなるべく快の刺激を求める様にする

(3)自分の努力

 もし「皆より劣ってる」とか「ついて行けてない」等が大きな不快刺激
 であるならば、努力してそれを克服する事も必要でしょう

(4)専門家に助けを求める

 もし自分の努力が及ばないと感じる場合は、
 カウンセラー等に頼ってでも、認知の仕方のパターンを変えたり、
 ”気にし過ぎる”性格(パターン)の改善、不安・不快への対処法
 等を身に着けてゆくのもいいでしょう

       

②快刺激を得る工夫


 いくら苦しい不快刺激との”闘争”でも、
 その先に不快刺激を上回る様な”快刺激”が無いと続かない筈です。

 ですから、
 その”闘争”の先に自分にとっての”快刺激”を設定する必要があると思います。
 (例:昇給・昇格、承認・賞賛、達成感・自分の夢・目標に近づく等)

 ※マラソンでも、ゴールの先に鬼コーチが待っていて叱られる
  のであれば、”闘争”心が萎えて逃走の方へ行くでしょうが、
  ゴールの先に恋人からのプロポーズが待ってるのであれば、
  それは最早闘争ではなく、快刺激への”希求反応”になると思います

③どうしても無理ならば「逃げる」自分を許す


 上記の事をやっても心身に異常をきたしてるのであれば
 休む、辞める等の「逃げる」行動も自分に許してあげる必要もあるでしょう。

以上、私なりの「五月病から抜け出すヒント」をお書きしましたが、
お独りで難しい場合はお気軽にご連絡下さい。



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2022/5/18 (水)

何故5月病になるのか?

<前回からの続き>

今回は「五月病」に襲われてしまう原因を私なりの考えに基づいて
お書きしたいと思います。




<五月病になる原因>

①(持って生まれて)刺激(特に不快刺激)に敏感


環境の変化は、「人間関係やその場のルール、仕事・勉強等
 一からその場所・環境に適応しないといけない」訳ですから、
 誰にとっても強い”刺激”が加わる筈です。

 そんな中でも特に不快刺激に対して敏感な人
 「人とうまくやっていけるのだろうか?」
 とか
 「この場所で居場所を作れるのだろうか?」
 とか
 「自分はここで仕事や勉強で結果を残せるのだろうか?」
 等の不安も人一倍強く感じるだろうと思われます。

 ※刺激に対してそこまで敏感ではない人でも、
  その人の許容量を上回る様な不快刺激に遭遇した場合も同様です

 そんな中でも初めの頃は、その不安・恐怖といった不快刺激に対して、
 防衛反応によって「頑張るしかない」とアドレナリンを分泌し、
 その不安・恐怖と”戦って”その”戦い”をコルチゾールが維持してくれて
 何とか最初の1か月?を乗り切る訳です。

 ところがこのコルチゾール”ストレスホルモン”とも言われ、
 長期間に渡って分泌されると心身にダメージをきたしてきます。

 ※譬えて言うと、苦痛に打ち勝ちながらマラソンを走っている人
  の状態です

②その後に長期休暇がある事


→そんなストレスフルな状況を乗り越えた後に、
 GWという休息が与えられます。

 そうすると、コルチゾールの分泌が止まり、心身の傷の修復の為に、
 セロトニン(休息・安心・穏やかさ)ドーパミン(楽しさ・ワクワク)
 を求める行動を連休中に採るのが普通だと思います。

 そしてそれらは自分にとっては”快”の刺激で有るはずですから、
 見事、不快刺激から「逃がれて」快刺激に移行できる訳です。

 ※これもマラソンに譬えると、走り続ける苦しさから逃れて
  足を停めて一息ついてる状態です

③その後にまた不快刺激との闘争が待っている事


刺激に対して敏感な人が一度「不快刺激」から逃れ「快刺激」を味わうと、
 もう一度不快刺激の真っただ中に戻ってゆく時に、

 そこに不快刺激を上回る様な快刺激が無いとすれば、
 連休中に学習した?「逃げる」という防衛反応が生じるのも当然
 だと思います。

 そしてこの「逃げる」という防衛反応は、
 同時に「休息・安心」や「楽しさ・ワクワク」といった
 セロトニンやドーパミンを求める「希求反応」でもあると言えるでしょう。

 ※マラソンでも、一旦足を停めて休んでしまうと、また走り出す事が
  却って大変になると思います。

  まして、ゴールには「不快の権化」である鬼コーチが待ってるけど
  休憩所には「快を与えてくれる」優しい恋人が居てくれるのなら、
  尚更だと思います。

   

だとすれば、どうすれば五月病から脱出する事ができるのでしょうか?

そのヒントを次回、お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/5/16 (月)

5月病かな?と感じているあなたへ

「この春から大学に入学して、独り暮らしを始めた。
 GWに帰省してまた下宿に戻って来たけど、大学に行こうと思っても
 朝起きれずに、ずるずると休んでしまっている・・・」


「今春、新卒で今の職場に入社した。
 4月は覚える事が沢山あって無我夢中だったけど、
 連休中にゆっくりしてリフレッシュできたはずなのに、
 なぜか連休明けから、会社へ行くのがとても憂鬱になっている・・・」




入学・進級・入社・転勤・異動等の環境の変化があった後に
5月のGWの連休後に心や体の調子を崩してしまい、
憂鬱になったり体調が悪くなったりしてしまう、
所謂「5月病」に襲われている方もいらっしゃると思います。


そんなあなたに

①何故五月病になるのか?(原因)

②どうすれば五月病から抜け出せるのか?(対策のヒント)

について、次回から私の考えをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/5/13 (金)

どうすれば結婚できるのか?

<前々回からの続き>


前々回までに、
「結婚したくてもできない」といったお悩みを抱えておられる方は
「本当に結婚したいのか?」という自分の奥底の心理を探る事

「自分の思い通りにしようとする傾向」の強弱といった自分の性格特性を知る
といった2点が大切だと思う、

そして、
「結婚したくない」部分が見つかれば、
その”部分”に納得してもらえる様な提案やその部分が抱えてる不安を解消
する事が大切だと考える、

更には、
「自分の思い通りにしたい(理想通りの相手じゃなきゃ嫌だ)」という
持って生まれた性格特性が強くて、
「結婚して子供を持ちたい」部分とが衝突してる場合も、

その両者が話し合って折り合いをつけてゆく必要があると思う、
とお書きしました。


今回はそうする為のヒントをお書きしたいと思います。




①”結婚したくない”部分へのアプローチ

(「結婚したい部分」と「結婚したくない部分」との折り合いをつける)

例えば、「ずっと一緒だと息が詰まる」と反対する部分があるのなら、
「残業したり趣味を見つけたり、多少家賃が高くなっても自分の部屋を確保
 したりできるのならどうかな?」と反対する部分にお伺いを立てたり
(勿論相手の人にも承諾を得た上で、ですが)

或いは自分の不安に向き合って解消する為にカウンセリングを受けたり、
等によって反対する部分と折り合いをつけてゆく作業が必要になると思います。
(※詳しくはお問合せ下さい)


但しここで注意しないと行けない事は、「結婚したくない部分」
「(世間体や親の期待に応える為に)結婚しなきゃいけない部分」との
対立・葛藤がある場合です。

こうした「~したい・したくない」(=自分の本当の欲求)と
「~すべき・すべきではない」(=自分を縛る部分のルール)の対立の場合は、

本来の自分の欲求(=結婚したくない)を優先しないと、
後々しんどい事になると思います。

そしてその場合でも「自分を縛る部分」を無視せずに納得してもらう必要
があるでしょう。

(※詳しくはお問合せ下さい)




②”自分の思い通りにしたい”部分へのアプローチ


(「自分の思い通りにしたい部分」と「早く結婚したい部分」との折り合い)

(1)相手に求める理想を、事細かくなるべく沢山書き出す。


(相手の性格や収入は勿論、話し方や食べ方、容姿や髪型やファッション
 に至るまで)


(2)その中で「自分の思い通りに変えられる可能性がある部分」と
「自分の思い通りには変えられない部分」に分ける。

⇒例:「髪型や話し方、ファッションや収入は変えられる可能性はあるけど、
    顔や身長は変えられないな~」


(3)相手の「変えられない部分」の中で「ここだけは譲れない」といった
 一番のポイント(一番重要な”快”)と「これだけは嫌」といった
 一番無理なポイント(一番重要な”不快”)に〇を付ける


(4)婚活等で異性と出逢ったら「(3)」の最重要ポイントを基に選別してゆく


(5)それ以外の「自分の思い通りに変えられる可能性のある部分」
 については具体的な方法を考えて、
「自分の思い通りにしたい部分」が納得する様なプレゼンを行う。


(6)もしそれで「自分の思い通りにしたい部分」と折り合いが付けば
 その相手と結婚して、子ができて、子が成人して、夫婦二人になって
 ・・・と、老後迄の結婚生活をイメージしてみる


(7)そのイメージに反対する部分(引っ掛かり)が無ければ
 その相手との交際を進める

※もしお独りでの解決が難しい場合はお気軽にご相談下さい。



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2022/5/12 (木)

「今、死にたい!」と思っている人へ

この所、俳優の方や芸人さん等、有名な方の自死?のニュースを見て、
どうしてもこのコラムを書きたくなりました。


「死にたい!」という気持ちは、中々周囲に理解され難いと思います。


それは恐らく、今の悩み・苦しみ・恐怖が大きすぎて、死ぬ事でしか
そこから脱出する方法は無い!と追い詰められる程の苦悩を
多くの方は経験されていない(感じた事が無い)からだと思います。


動物や人間が、脅威や恐怖に直面した時の防衛反応としては、
「逃げる」「戦う」「凍り付く」等がありますが、

「死ぬ」という事は目の前の脅威・恐怖・苦痛に対して、
生存本能と「戦って」苦痛から「逃げる」という意味では、
当然考えられる反応だと思います。


ただ、
もしあなたの中に「死にたいと思ってる部分」とは別に
「死ぬのをためらっている部分」が少しでもあるのであれば、
その”部分”に向けてメッセージをお伝えしたいと思います。


ーー今のあなたの「死ぬ事以上の苦痛」は「死ぬ事」以外でも
  カウンセリングで軽減・消失させていく事ができます。

  カウンセリングを受けに来られる方の中にも、
  「死にたい気持ち」を持っておられた方は
  少なからずいらっしゃいましたが、

  その「死ぬ事以上の苦痛」をカウンセリングによって軽減されて
  「幸せに生きる」方向へシフトされていかれています。


あなたの中に「幸せになりたいと思っている部分」が少しでもあれば、
どうかご連絡を頂けないでしょうか?

宜しくお願い致します。



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2022/5/11 (水)

結婚できにくい性格特性とは?

<前回からの続き>

「まだ妥協したくないし、理想の相手としか結婚したくない」
等といった、”自分の思い通りにしようとする”傾向が
持って生まれて強い人もいらっしゃるでしょう。


こういったタイプの方は(以前もお書きしましたが)
持って生まれて「快・不快」といった刺激に非常に敏感で、

その結果である性格特性として、自分の思い通りにしようとする
(不快を避けて快を求める)事に拘り、執念を燃やすと考えられます。


ですから結婚相手に対しても一切妥協を許さないといった
スペシャルな性格の方だと考えられます。


持って生まれた性格は変えようがありませんので、
勿論それを貫かれる事が大切だと思います。


ところがもしあなたがその性格に該当する様に感じて、
尚且つ「結婚したい」という心理の部分と衝突しているのであれば、
「そろそろ結婚したいのにできない」といった葛藤が生じるでしょう。


そんな時に
「あなたは理想が高すぎるのよ!どこかで妥協しないと
 結婚なんてできないわよ」と言われたとしたら、

「自分の思い通りにしたい」部分「嫌だ!」と反対するでしょうし、

かと言って、
「じゃあ、子供は諦めてでも理想の相手が見つかるまで婚活をやり続けたら
 いいじゃない」と言われれば、

「結婚して子供を産みたい」という部分が
「嫌だ!あと2年以内に結婚したい」と反対するでしょう。


こういった葛藤がある場合は、
「自分の思い通りにしたい(理想通りの相手出なきゃ嫌だ)」部分

「結婚して子供を持ちたい」部分
とが話し合って折り合いをつけてゆく必要があると思います。

それでは次回は、
「どうすれば結婚できるのか?」についてのヒント
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/5/9 (月)

あなたは本当に結婚したいのか?

<前回からの続き>

「結婚したいけれど(様々な事情で)自分は結婚できないかも?」

と悩んでおられる方に、よく見受けられる心理としては、

心の奥底に
「結婚したくない」等と結婚に反対したり抵抗したりする部分がある場合
です。

(もしそうであるならば「結婚できない」のではなく「結婚したくない」)


まず、その可能性を以下の方法で探ってみませんか?




<結婚したくない部分の探索>

①イメージでの探索


⇒あなたのネックになってる部分が全て解消されたとして

(前回の例「①」なら理想の相手が見つかったとして、
 例「②」なら自分の短所が全て解消されたとして
 例「③」なら、田舎で親と同居してくれる相手が見つかったとして)

その理想の相手との結婚生活を想像してみましょう。

・・・家に帰って、一緒にご飯食べて、話をして、一緒に寝て、
休日は一緒に出掛けて・・・やがて子供が産まれ、
子供中心の生活になって、家事・育児を分担して・・・。


その様に、子ができて3人の生活が始まる所までイメージしてみて、
どこかに引っ掛かる所があれば、書き出してみましょう。

(例:「いくら好きな相手でもずっと二人一緒だと息が詰まりそう」
   「子ができて僕の事を疎かにされたり、平日の夜や休日に
    自分の時間が持てなくなるのは嫌だなあ」等々)

②思考による探索


⇒あなたのネックになってる部分が全て解消されたとしても
 尚且つ「結婚したくない」とすれば?・・・

 その結婚に反対・抵抗している部分になってその理由を
 思いつく限り紙に書き出してみましょう。

=「私(僕)は結婚したくない!何故ならば〇〇だから・・・」

(例「両親の様に喧嘩が絶えなくて、母親の様に子にそのイライラを
  ぶつけてしまうのでは?と怖い」
  「夫との関係が冷めてしまい、私に興味が無くなって浮気されるのが嫌だ」
  「両親も近くに居ないし、子供に縛られて自由が無くなるのが嫌だ」
 等々)

もし「結婚したくない」部分を発見したら、
その”部分”に納得してもらえる様にもってゆく事が先決だと思います。

但しここで注意しないと行けない事は、
「結婚したくない部分」
(世間体や親の期待に応える為に)結婚しなきゃいけない部分」
との対立・葛藤がある場合です。

こうした「~したい・したくない」(=自分の本当の欲求)
「~すべき・すべきではない」(=自分を縛る部分のルール)の対立
の場合は、

本来の自分の欲求(=結婚したくない)を優先しないと、
後々しんどい事になると思います。

そしてその場合でも
「自分を縛る部分」を無視せずに納得してもらう必要があるでしょう。

ここでもし結婚に反対する部分が見つからなかったとすれば、

「”自分の思い通りにしようとする傾向”の強弱
 といった自分の性格特性を知る」に移りましょう。

<次回へ続く>



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2022/5/6 (金)

何故あなたは結婚できないのか?

①「紹介してもらった今度の男性も、見た目はイケメンで
  一流企業に勤めてるけど話がつまんないし、どこか品が無いと感じたな~。

  あ~どいつもこいつも理想とは違うし・・・
  でも私ももう30だし、そんな事言ってたら結婚できないのかなあ~
  ・・・」


②「人見知りで話下手で、可愛くも無いし取り立てて長所も無い私なんて
  結婚なんてできないんだろうなあ~」


③「結婚したいけど田舎の長男だし、今どき親と同居してくれる女性なんて
  居ないだろうなあ~」




「結婚したいけれど(様々な事情で)自分は結婚できないかも?」
と感じられて悩んでおられる方も多いと思います。


恋愛・人生相談、夫婦関係、結婚観等で悩んでおられる方に、
長年心理カウンセリングでお手伝いを差し上げてきた経験と知識を基に、
ヒントとなる考え方を今回からお書きしてゆきたいと思います。

まずそういった内容でお悩みの方は
「本当に結婚したいのか?」
という自分の奥底の心理を探る事

「自分の思い通りにしようとする傾向」の強弱
といった自分の性格特性を知る

といった2点が大切だと思います。


それらについて次回からお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2022/5/4 (水)

自分の思い通りにしようとする能力の活かし方

前回までに、
DV・モラハラ、ギャンブル・性依存、性犯罪等の”問題行動”を
やめられない人

①快・不快に対する感受性が(生れつき)とても鋭い

②それ故、自分の思い通りにしたい(不快を避けて快を求める)
 という欲求が人一倍強い

③それに加えて、(自己)実現傾向や自己効力感が強く
 その欲求を叶える為の行動を採る事ができる

といった生来の傾向・能力を持っていると考えます。


そして
それらの特殊能力は生まれ持ったもので、変える事は難しいと思います。

ならばその能力をどうすれば(”問題行動”ではなく)自身の幸せに活かせる
のでしょうか?


今回はそのヒントをお書きしたいと思います。




<自分の思い通りにしようとする能力の活かし方>




①自分にとっての究極の”快”の人生を想像し、書き出す


「もし自分に何でも叶える事のできる能力が備わったとすれば、
  何を得たいか?何をしたいか?どうなりたいか?」
 を想像して、それを書き出す。

但し、これには以下の2つの条件があります。

(1)条件1:

 他人は関係なく、自分の力だけで達成する可能性があるもの

=例えば、
 フィギュアスケートの羽生選手の、「4回転アクセルを成功させたい!」
 といった”快”の欲求はOKですが、
 「日本中のみんなが僕のファンになって!」はNGな”快”の欲求
 になる訳です。

(2)条件2:

 法律・道徳に反する事なく、自他に迷惑を掛けない事

「世界一の大富豪になる」が”快”の欲求だとして、
 ビジネスで儲けて宇宙旅行に行くのはOKですが、

 オレオレ詐欺は勿論NGですし、

 「理想のスタイルになる」という”快”の為に、
 エアロビや運動をするのはOKですが、

 自分に迷惑を掛ける過度のダイエットはNGです。



 
②書き出した”快”と感じる事柄に優先順位を付ける

優先順位の付け方としては、

 (1)達成の可能性
 と
 (2)”快”の強弱

 の順に並べ替える

=例えば羽生選手が子供時代に2回転しかジャンプを飛べていない時には
 4回転アクセルを飛ぶ方が3回転アクセルよりも”快”が強くても、
 達成の可能性からすると、3回転アクセルが優先される訳です。

 でないとモチベーションが続かないでしょう。

 


③それを達成する為に、今すぐできる事をやる

⇒しんどい事でも、常にその先にある”快を意識しながら
 我慢したり努力する事が大切だと思います。


=例えば、羽生選手が歯を食いしばって厳しい練習を課すのは、
 その先に大きな”快”があるからです。

 恐らく常にその”快”を意識し続けないと努力や我慢は続かないのでは?
 と思います。



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2022/5/2 (月)

DV/モラハラ,ギャンブル/性依存,性犯罪をやめるには?②

<前回からの続き>

今回も引き続き
DV・モラハラ、ギャンブル・性依存、性犯罪やめる為のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。




<”問題行動”をやめ(させ)る為のヒント>




①不快な刺激を減らす

私の推測では”問題行動”をやめられない人は
(自己)実現傾向や自己効力感が強く
その欲求を叶える為の行動を採る事ができる人
だと考えます。

ならば自分にとっての不快を無くしてゆく行動(そこに焦点を絞れば)
実行してゆけるはずです。

(例:たとえば職場の上司のお小言が不快ならば、文句を言われない様な
   スキルを身につける、或いは妻との関係が不快ならば、関係性の修復
   に全力を傾ける、等)




②「快の刺激」を得る方向性を変える

快の刺激を感じ易く、それを求める傾向が強いのだとすれば、
その傾向を無くす事はできないでしょう。

ただ、
その傾向が”問題行動”に向かってしまってる事が問題です。

ですから、
それを満たす別の方向性を見つける事が大切だと思います。

(例:たとえば、”問題行動”以外で、思い通りに快の刺激を得られる事
   を見つける、※詳細例は省略)




③求める快の刺激以上の不快な刺激の回路を作る

例えば、
ギャンブル依存の夫が妻に借金がバレて
「今度やったら離婚して二度と娘と会わせない」と言われたとします。

そして夫にすれば「大好きな娘と二度と会えないといった不快」
快の刺激を上回るものだったとすれば、
たった一度の不快刺激にも強く反応し、暫くはギャンブルをしないでしょう。

でも、
暫くするとまたギャンブルを始めてしまう・・・。

これは、
ギャンブル等の”問題行動”に繋がる「快刺激」への
脳の神経回路が繰り返し強化されている為、と考えられます。

ならば、
不快刺激も”意図的に”繰り返して強化してゆく必要があるでしょう。
(※詳細例は省略)

具体的な方法をお知りになりたい方はお気軽にお問合せ下さい。

それでは次回は、自分の思い通りにしようとする能力の活かし方
についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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