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コラム/2021-07

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2021/7/30 (金)

あの人(夫・妻、等)は何故謝らず、感謝しないのか?

<前回からの続き>

今回は、

「謝らない人」「感謝しない人」を私なりの考えでその理由を
分析してみたいと思います。


※「謝る・謝らない」や「感謝する・しない」は、両者間の関係性や
  コミュニケーションの仕方にも大きく左右されると思いますが、
  今回はその部分には触れませんのでご了承下さい




<人が謝らない、感謝しない理由>

①自分を客観視できない(相手の立場に立てない)

人が「謝る」のは、自らを省みて反省・自省するからだと思います。

そしてその為には、自分を客観視する必要があると思います。

ですから、
自分を客観視する力が弱い人は謝るという考えには辿り着きにくい
と考えられます。


また、

「感謝する」というのは、
相手の言動の裏にある自分に対する思いを想像する事(=感謝を感じる事)、
そして
相手が期待している自分の反応(例「有難う!」と喜ぶ事)をも想像する
(=感謝を表明する事)必要があると思います。

つまり、
相手の立場に立つといった部分の想像力が弱いと、
感謝を感じたりそれを表明する事には結びつきにくいと考えられます。


(前回の「例1」の夫はこのタイプかも知れません)


※恐らくこの傾向は生まれつきの特性であると考えられます。




②相手をコントロールできなくなる

相手を支配・コントロールするという事に
快の刺激(報酬)を求めるタイプの人は

常に「優劣」「勝ち負け」を気にして、相手に主導権を渡さない事に
重きを置いていると言えるでしょう。

こういったタイプの人にとっては、
「謝ってしまうと主導権が相手に行ってしまう(=負け)」
 と感じてしまうので、謝る事は無いでしょう。


(但し、例外的に謝っても自分の主導権は揺るがない相手や、
 権力闘争をするつもりの無い相手には謝る事もあると思います。
 また謝る事が主導権を握る事に繋がると感じた場合は、
 戦略的に謝る場合もあるでしょう)


また、こういったタイプの人は「感謝する事」についても、
相手が何かしてくれた事に対して感謝してしまうと、
それに対して返す必要(=借り)ができてしまう。

その時点で、
自分主導ではなく相手主導になってしまうのでその状態も避けようとする
のでは?と思います。


(前回の「例2」の夫はこのタイプかも知れません)


※恐らくこの傾向は、「刺激」を求める気質を持って生まれた人が
 養育者等の報酬の得方をモデルにして、相手をコントロールする事で
 報酬を得るパターンを強化させてきたのでは?と思います。

 即ち、「自分が悪かった」と反省すると、自分をコントロールしないと
 いけなくなる=相手をコントロールできずに報酬が得られない
 という事になるでしょうし、

 同様に、
 感謝してしまうと相手をコントロールする事による報酬が得られなくなる
 のだと思います。




③相手との関係を大切に思わない

そもそも、
「感謝の気持ちを表出」したり、「謝罪を表明」するという事は、
相手との人間関係を良い方向へ維持して行こうといった欲求があるから
だと思います。

ところが、
人間関係に重きを置かないといった考え方・感じ方を持っている人にとっては、
そういった表出を行う必要性が無いのかも知れません。


※もし、全ての相手に対してこの傾向を持っているならば、
 恐らく生まれつきの気質か或いは人に興味を持てなくなる様な、
 幼児期の成育環境や大きなトラウマ等が原因である事も考えられます。




それでは、
次回からは「謝らない人、感謝しない人への対策」について
お書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/28 (水)

謝らない人、感謝しない人

★例1:


<妻が夫に>「ヒロ君、新しい枕買ったからベッドに置いとくね!」

<夫>「え?!・・・あ~」

<妻>(最近”眠れない”と言ってたから安眠枕を買ってあげたのに・・・)


ー 翌朝 ー

<妻>「どうだった?昨夜は眠れた?」

<夫>「・・・眠れなかった・・・僕は枕が変わると眠れないし、
    それにあの枕は低すぎるから、前の枕に戻しといて」

<妻>(何よ!ヒロ君の為を思って折角買ったのに、”有難う”の一言も無く、
    私の気持ちも知らないで・・・この人はいつもこうだ!)

<妻>「何なのよ!ヒロ君の為に折角買って来たのに!!」

<夫>「何怒ってるの?朝から嫌だな!仕事行ってくる」
    と、そそくさと出かける夫




★例2:


<夫>「あれ?おかしいなあ。道に迷っちゃったみたいだ」

<妻>「え?!何日も前から今日はお墓参りに行くって言ってたでしょ?
    何で道順くらい、調べておかなかったの?!」

<夫>「だって、渋滞を避けようと入った抜け道がナビ通りじゃなかったから
    ・・・俺のせいじゃない!」

<妻>「はぁ?!子供達もお腹空かしてるし、私もトイレ行きたいし・・・」

<夫>「何だと?!俺が悪いって言うのか?そもそもこんな混んでる日に
    墓参りしようと言い出したのはお前だ!俺は行きたくなかったのに!」




世の中には滅多な事では「謝らない人」「感謝しない人」もいらっしゃる
と思います。

そして近しい人(配偶者や恋人、親等)にそういったタイプの人が居て、
トラブルになったり、悩んでおられる人もいらっしゃるでしょう。

それでは何故、そういったタイプの人は謝ったり、感謝しないのでしょうか?


次回から、私なりの考えでその理由の分析と対策をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/26 (月)

”今ここ”への意識の集中②不安を活かす

<前回からの続き>

「あ~、また婚活がうまく行かなかった・・・。
 このまま彼氏ができずに結婚できないまま孤独な人生になっちゃったら
 どうしよう?」


「あ~、また仕事でミスをして部長に叱られた・・・。
 またこの会社にも居られなくなったらどうしよう?」




将来の不安や心配に囚われて、
今を幸せに生きる事ができなくなっておられる方もいらっしゃると思います。


でもそういった方は、

「本当はどうしたいか?」「本当はどうなりたいか?」
「本当を何を得たいか?」「本当はどんな人生を歩みたいか」等といった、

明確な欲求を持っていらっしゃるのだと思います。

ところが、

そういったこれから先の目標や欲求よりも、不安や心配が大きすぎて、
目標実現に向けての”今”の行動に集中できずに
地に足が着かなくなってしまっている・・・。


もしそうだとすれば、どうすれば不安や心配から脱して
自分の目標を叶える方向へそれらを活かす事ができるのでしょうか?


その(私なりの)具体策を以下にお書きしたいと思います。




<不安を活かし、”今ここ”へ集中する方法>

①クッション(か座布団)を4つと、メモ用紙とペンも4組用意します。




②クッションを並べて「過去の席」「今の席」
 「(不安が実現した)未来の席」、「(目標が実現した)未来の席」

と決めて、それぞれの席に紙とペンを置きます。




③まず「今の席」に座り、今ある不安・心配を強く感じます。




④次に「過去の席」に座って、

 今まで強い不安に襲われたけれども、それを乗り越えた場面を思い出し
 「どうやってそれを乗り越えたか?」を書きます。




⑤そして「今の席」に戻り、

「④」で書いた内容を読み返したら、その紙を捨てましょう。




⑥今度は「(不安が実現した)未来の席」に座り、

 「どんな最悪な状態になったか?」と
 「そこから抜け出すにはどうするか?」を書きます。




⑦そしてまた「今の席」に戻り、

 その「⑥」で書いた内容も読み返したら捨てましょう。




⑧次に「(目標が実現した)未来の席」に座って、

 「今の自分」に向けて、
 「どうすればこちら(目標)に一歩でも近づける事ができるのか?」

 といった、「今の自分」が無理なくできる行動に関するアドバイス
 を思いつく限り書きます。




⑨最後に「⑧」で書いた紙を持って「今の席」に戻り、

 その紙に書いた内容をよく読んで、
 今すぐできる事から取り組んでゆきましょう。

 (この紙は見える所へ貼っておくなりしましょう)



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2021/7/23 (金)

”今ここ”への意識の集中①後悔を活かす

「あの時、あんな事を言わなければ(しなければ)、
 彼との関係はこんなに悪くならなかったのに・・・」


「昨日ああしておけば、あれを手に入れる事ができたのに・・・」


「あんな親ではなかったなら、
 私の人生はもっと幸せだっただろうに・・・」

過去の後悔や未練に囚われて今を幸せに生きる事ができなくなっておられる方
もいらっしゃると思います。


でもそういった方は、

「本当はどうしたいか?」、「本当はどうなりたいか?」
「本当を何を得たいか?」、「本当はどんな人生を歩みたいか」

等といった、明確な欲求を持っていらっしゃるのだと思います。


というのも、
そういった明確な欲求から外れてしまったと感じるからこそ、
強い後悔に襲われるのだと思うからです。

(逆に明確な欲求を持っていなければ、
 そこから外れてもさほど後悔・未練は生じないのではないでしょうか?)


もしそうだとすれば、
どうすれば後悔や未練から脱して、自分の欲求を叶える方向へ
それらを活かす事ができるのでしょうか?


その(私なりの)具体策を以下にお書きしたいと思います。




<後悔を活かし、”今ここ”へ集中する方法>

①クッション(か座布団)を3つと、メモ用紙とペンも3組用意します




②クッションを並べて「過去の席」「今の席」「未来の席」と決めて、
 それぞれの席に紙とペンを置きます




③まず「今の席」に座り、後悔・未練を書きます




④次に「過去の席」に座り、それに対する「自己弁護」
 (「〇〇と思ったからこうするしかなかった」等)を書きます




⑤「今の席」に戻って、「④」で書いた「自己弁護」を読み返します




⑥「今の席」で、「本当はどうしたいか?」「本当はどうなりたいか?」
 「本当を何を得たいか?」「本当はどんな人生を歩みたいか」
 等といった、欲求を書き出します




⑦その欲求を叶えた未来の自分が「未来の席」に座っている
 と想像しましょう

 どんな表情や姿勢をしてるでしょうか?

 どんな事を言いそうでしょうか?

 そして「未来の席」に座ります




⑧「未来の席」に座って、その欲求が叶った自分に成りきって、
 その感覚を十分味わいます




⑨「未来の席」から「今の席」に座っている自分を
 想像して見てみましょう

 どんな表情や姿勢でしょうか?

 どんな事を言いそうでしょうか?

 そして「未来の席」の自分の立場から、「今の自分」に向けて
 「ここにたどり着く為のアドバイス」をできるだけ沢山
 書いてみましょう




➉「今の席」に戻って、「未来の自分」が書いたアドバイスを
 良く読んでみましょう

 その中で、「今の自分」でもできそうな事を〇で囲み、
 できる事から少しずつ実行してゆきましょう




それでは次回は、
「不安・心配」を活かして、”今ここ”に意識を集中する方法
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/21 (水)

”今ここ”への意識の集中

人の悩みは多くの場合、後悔・未練不安・心配といった、
過去や未来に意識が偏り続ける事によって起きるのではないでしょうか?

だから、
瞑想座禅マインドフルネス等で、”今ここ”へ意識を集中しようとする事
は有効だと思います。

ただ、
私は「後悔・未練」や「不安・心配」を無視したり、
少なくともそれらを有効に活用しないのは勿体ないと考えます。

「後悔・未練を忘れようとしても、何度でもその事を考えてしまう」

「不安・心配を考えない様にしても、気が付けば考えてしまっている」


まるで何かの啓示や警告の様にそれらが出現してしまうのは何故なのか?

・・・そこには意味があるのかも知れません。




思うに、
「後悔・未練」にはそこから学んだ事を今の自分に活かす

「不安・心配」には、そうならない為に今の自分にできる事を考える

そしてその事を通じて今の自分をより幸せにしてゆく
といったもっと積極的な意味合いがあると考えています。




では、どうすればそれらを活かす事ができるのか?


その辺りを今回からお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/19 (月)

強迫性障害(OCD)の活用~一流アスリートを例に

<前回からの続き>

前回、OCDの人
 不安・恐怖(強迫観念)→それを避ける為の行動(強迫行為)
得られる報酬(快の刺激)といったパターンが固定化され、
 それを繰り返す為にそのパターンが強化され、
 どんどん悪循環に陥ってしまうと言えると思う。

 そしてその悪循環から脱するには、その行動を採らせる「不安・恐怖」
 や「報酬」の方向性を変えてゆく事が必要だと思う、とお書きしました。

今回は、そういったOCD的な傾向を活用していると思われる
(あくまで私の勝手な想像です)野球のイチロー選手
フィギュアスケートの羽生選手の例を取り上げてみたいと思います。




現役時代のイチロー選手羽生選手も、

「このままヒットが打てなくなったらどうしようか?」
とか
「自分の納得がゆく完璧な演技ができなかったらどうしようか?」
等といった強い不安と、

その不安を回避する為の「努力・練習・ルーティーン」
といった強いこだわりに基づいた回避行動と、

「自分が決めたゴールを達成したい」という強い「D」システム
を有していると感じます。

即ち、私なりの想像に基づいて定義した

①易刺激性(感覚過敏)を有している

②こだわりの強さを有している

③「N」→「S」システム優位型で、しかも強い「D」システムを有している

といったOCDの人特徴的な傾向を持っていると考えられます。

だとすれば何故彼らは成功し(幸せで)
一方OCDの人は苦しんでいるのでしょうか?


私が思うにそれは「報酬の方向性」が違うからではないでしょうか?


というのは、OCDの人の”報酬”は

「汚染されたくない、人を汚染したくない」

「失敗したくない、間違えたくない」

「誰かを傷つけたくない、大切な人を殺めたくない」
等といった消極的な意味合いが多く、

それを達成しても喜びや達成感、幸せを直接的には感じにくい事柄である
と思われます。

ところが、イチロー選手羽生選手にとっての”報酬”は
「全打席でヒットを打つ」とか「100点満点の完璧な演技をする」
等といった、

それを達成すれば大きな喜びや達成感、ひいては自身の幸せ(=D)
に直接結びついている点が異なると思います。

ですから私は、
前回お書きした様に、ご自分にとって大きな喜びや達成感・幸せ(=D)
といった(今とは違う)”報酬”を強く意識する事が大切だと思います。

そしてその”新しい報酬”を妨げる事に対して、こだわりを持った回避行動
を続ける事によって、その達成に近づいてゆくのだと思います。


※強迫性障害(OCD)の克服は、独力では難しい部分もありますので、
 お困りの方はお気軽にお問い合わせください。



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2021/7/16 (金)

強迫性障害(OCD)克服のヒント②~自分でできる工夫

<前回からの続き>

今回はOCDで苦しんでおられる方がそれを克服する為の
自分でできる工夫をお書きしたいと思います。




①「不安・恐怖」や「報酬」の方向性を変える

OCDの人は、不安・恐怖(強迫観念)
→それを避ける為の行動(強迫行為)
→得られる報酬快の刺激)といったパターンが固定化され、

それを繰り返す為にそのパターンが強化され、
どんどん悪循環に陥ってしまうと言えると思います。


だとすれば、

その悪循環から脱するには、その行動を採らせる「不安・恐怖」や「報酬」
の方向性を変えてゆく事が必要だと思います。

そしてその為には以下の2つの方向からのアプローチが有効だと考えます。

(1)強い不安・恐怖を利用する


「今の症状が一生続くとすれば、最悪どんな人生になってしまうだろうか?」

「このままの人生で終わったとすれば、どんな後悔が残るだろうか?」

等と自問し、自分なりにその”答え”を書く


例:「このままだと、症状の為にどんどん友人と会いにくくなって、
   結婚はおろか、彼氏も友人もいなくなって、独りぼっちで
   死んでゆく・・・」等々。


※できれば、今の「強迫観念」を上回る様な不安・恐怖が望ましい
 と思います。

(2)報酬を強く意識する


「今の症状が無くなれば、どんな事をしたい?どんな人生を歩みたい?」

「どんなものでも手に入れる事ができる能力を身に着けたとすれば
 何をしたい?何を得たい?どうなりたい?」

等と自問し、自分なりにその”答え”を書く


例;「沢山友人を作って人生を楽しみたい。それから結婚して子供を産んで
   幸せな家庭を作りたい!」等々。

②不安・恐怖を避けて報酬を得る為のこだわりのルールを作る


(1)上記「①(1)」の不安・恐怖を日々繰り返し意識し、
   上記「①(2)」の報酬を手に入れた場面も日々繰り返し意識
   する。


例:「独りぼっちになる事、孤独死・・・そうなったらどうしよう・・・
   怖いよ!絶対に嫌だよ・・・」

  「沢山友人が居て、色んな話をしたり一緒に出掛けたり・・・
   幸せな家庭・・・絶対に持ちたい!」等々。

(2)次に、上記「①(1)」の不安・恐怖を避け、
   上記「①(2)」の報酬を手に入れる為に、
   今できる事を片っ端から書き出してみる


例:「まず、症状の事を親友のA子と彼氏に思い切って打ち明ける」

  「新たな出会いを求めて、趣味のサークルへ入る」

  「結婚資金を貯める為に(症状のせいで辞めちゃった)仕事に復帰する」
   等々。

     

(3)書き出したものから、日々実行する「こだわりのルール」
を作り、実行してゆく


「今日はまずA子に思い切って症状の事を打ち明けよう!・・・
  でも怖いよう、嫌われたらどうしよう」


※ここで大切な事は、「不安・恐怖」を強く感じたら、上記「①(1)」の
 ”もっと強い不安・恐怖”と「①(2)」の”報酬”をより意識する事で、
 日々決めた「ルール」から逃げずに「怖いまま実行してゆく」という事です。

③それを実行し、日々評価してゆく


自分で決めた(人生最大の不安・恐怖を避ける為の回避行動である)
「こだわりのルール」を日々実行し、できたら自分で評価=報酬
してあげましょう。


例:「”変な人”と思われるのが怖かったけど、出会いを求めて
   趣味のサークルに思い切って参加した!・・・
   よく頑張ったと思えるから、カレンダーに”サークル参加”
   と書いて花丸で囲もう」等。


※新たな方向に向けて行動する事には不安・恐怖が強く働くと思います。
 この時に肝心なのはもっと強い恐怖(例:生涯独りぼっちで孤独死する等)
 を強く意識し続け、それを避ける為の回避行動として
 強迫的に実行してゆくという事だと思います。




次回は、

この強迫的な傾向を自分の人生の幸せの方向へ活用してゆくヒント
(あくまで私視点での想像にしか過ぎませんが)
野球のイチロー選手とフィギュアスケートの羽生選手を例にして
お書きしてみたいと思います。

(両選手がOCDであるという意味ではありませんのでご了承ください)

<次回へ続く>



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2021/7/14 (水)

強迫性障害(OCD)克服のヒント①

<前回からの続き>

前回お書きした様に私の考えでは、OCDの人特徴として


①易刺激性(感覚過敏)を有している

②こだわりの強さを有している

③「N」→「S」システム優位型でしかも強い「D」システムを有している


3つが揚げられると思います。

この3つは恐らく生まれつきの資質だと思われますので、
薬物療法にせよ、認知行動療法にせよ、この3つの資質を活かした
(少なくとも抵抗が生じない様な)工夫が必要であると思います。




A薬物療法

OCDの治療の第一選択薬としては、「SSRI」が挙げられます。

これはセロトニンの脳内流量を増やして、
不安・恐怖をもたらすノルアドレナリンを制御しようといった狙いです。

セロトニンが増える事で安心感をもたらす事ができますので、
不安・恐怖を和らげる事が目的の回避行動や強迫行為・儀式が不要
となってゆくという原理です。


確かに理に適っていますし、実際にOCDの人の症状に
ある一定の効果が認められています。


ただ、私が懸念するのは強い「D」システムを有している人にとっては
それだけでは不十分な場合もあるのではないか?という点です。


というのも、
強い「D」システムを有しているOCDの人にとっては、

「自分で決めたルールをやり遂げる達成感
(必ずしも不安・恐怖だけではなく)「空虚感」等の低刺激状態を脱する為
「至福の時間をより味わう為」等といった”報酬”(=快の刺激)
に症状が結びついている場合もあると考えます。

もしそうだとすれば、
これらの”報酬”は「S」の”安心”だけでは手に入らないと言う事になる
でしょうから、(治療)抵抗が生じる可能性があると思います。





B認知行動療法

偏った自分の考え方や捉え方(認知)を記録したり質問する事で
客観視してゆき、今までの強迫観念や強迫行為への「不合理感」を強め、
その囚われから脱する事を目指す。

また、
曝露反応妨害法(回避行動や強迫行為を我慢して、徐々に減らしてゆく)
によって、行動そのものを変化させてゆく。


これもその効果が証明されている方法ですが、繰り返し述べています様に、
強い「D」システムを有しているOCDの人にとっては
”報酬”が無いと、治療を続けるモチベーションが下がって来る
と思われます。

ですから、

達成が比較的容易な課題から始めて、医師・心理士(師)等の治療者側は、
クライアントさんがそれを達成できる度にコンプリメントする
褒める=報酬)事が必要になってくると思います。
(=「D」「S」をもたらす)

加えて、「その症状が無くなったら、何をしたいか?どうなりたいか?」
等といった”報酬”の方向性を変えてゆく必要もあると思います。




それでは次回はOCDで苦しんでおられる方が、
それを克服する為のご自分でできる工夫をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/12 (月)

強迫性障害(OCD)の特徴とメカニズム

<前回からの続き>

今回は、
「強迫性障害(OCD)」について、
”刺激”という観点も取り入れて、そのメカニズムについて
私見を述べてみたいと思います。




<強迫性障害の特徴とメカニズム>




①易刺激性(感覚過敏)を有している

まず最初に考えられるのが、OCDの人(恐らく生まれつき)
刺激に対する敏感さを持っていると想像します。

ですから、ちょっとした不安や恐怖によっても扁桃体の興奮が高まり、
それが耐え難いものになってゆくのではないでしょうか?




②こだわりの強さを有している

OCDの人回避行動強迫行為・儀式は、その人独自のルールに基づいて、
それを容易に変える事はありません。(より複雑な”ルール”になってゆく事
もありますが)

その自分が決めたルールに則って、同じ事を繰り返してゆく部分には
こだわりの強さが感じられます。(これも恐らく生まれつき)




③「N」→「S」システム優位型で、しかも強い「D」システムを
 有している

OCDの人は不安や恐怖を感じ易く(=「(ノル)アドレナリンシステム」)、
それ故、安心を求める傾向も強くなっていると考えられます。


即ち私の考えでは、
 「N」「(ノル)アドレナリンシステム」
   (=恐怖・不安・怒り・行動化)」
「S」「セロトニンシステム」
   (=安心・安定・幸せ・満足・繋がり・所属と愛の欲求)

のシステムが優位なタイプと考えられます。

(※家族等を巻き込んでしまう所謂「巻込み型」は
 「S」のうちの繋がりや所属と愛の欲求を満たす為なのかも知れません)


但し、OCDの人の手の込んだ回避行動や強迫行為・儀式や、
容易にそれらを止める事ができない部分から、
それら一連の行動には何らかの報酬が絡んでいるのでは?と想像しています。

思うに、「D」「ドーパミンシステム」(=快の刺激、報酬)によって、
それらが維持されているのでは?と推測します。


例えば(OCDではありませんが)多くの方は試験前には
「受かるだろうか?」「落ちたらどうしよう?」等の不安に襲われる
と思います。

そして「S」の安心を求めて、「N」システムを起動させ、
試験勉強を頑張るでしょう。

そして眠くなってくれば、「まあ、何とかなるか?」
参考書を畳んで寝てしまう・・・。(「N」→「S」システムの完結)


ところが、
「①」「②」が強い人は、眠たくなってもそれを許さずに
「徹夜してでも、この参考書を全部覚えよう!」と自分の決めた”ルール”
を貫いて、「こっくり、こっくり」となる度にペンを掌に突き立ててでも
勉強に(過)集中し続け、朝を迎える・・・。という人もいると思います。


そしてこの後者のタイプの人は、最早安心(「S」)を得る事だけが
目的ではなくなって、「自分で決めた事をやり遂げる」という達成感
をも目的としてると言えるのではないでしょうか?

(例えば、「安心・安全な場所を得たい=「S」ですが、
 その”聖域”を守る為に努力し続ける事でそれを達成する=「D」
 によるものではないでしょうか?)


もしそうだとすれば、この「達成感」に突き進ませているのは
「D」「ドーパミンシステム」(=快の刺激、報酬)と言えると思います。

そして、
この「D」が絡んでいるからこそ、(恐らく全ての依存症と同様に)
「わかっちゃいるけどやめられない」という状態に陥ってしまってる
のではないか?と考えます。




それでは次回からは
「強迫性障害(OCD)克服のヒント」をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/9 (金)

希死念慮にも2種類ある?

<前回からの続き>

前回お書きした通り、私の推測では「うつ」には


 「N」「(ノル)アドレナリンシステム」
    (=恐怖・不安・怒り・行動化)」
「S」「セロトニンシステム」
    (=安心・安定・幸せ・満足・繋がり・所属と愛の欲求)
のシステムが優位なタイプ


 「N」「(ノル)アドレナリンシステム」
   (=恐怖・不安・怒り・行動化)」
「D」「ドーパミンシステム」
   (=快の刺激・承認、優越感等の報酬)
のシステムが優位なタイプの、

2種類が存在しているのでは?と考えます。

その考え方を基に
「うつ」によくみられる「希死念慮」(繰り返し”死にたい”と考えてしまう事)
について考察しますと、

私はこの「希死念慮」にも大別すれば2種類あると考えます。


即ち、

「N」「S」タイプの人の希死念慮

「N」「D」タイプの人の希死念慮

2種類です。

まず、
「N」「S」タイプの人は一言で申しますと、
「不快刺激を避けて安心を求める傾向」が強いと考えられます。

ですから、
ストレスや悩み・不安という「不快刺激」を避ける究極の選択肢
「死ぬ事」になってしまうのではないでしょうか?

だとすれば、
(「S」を増やす)抗うつ薬は有効であると思われます。

一方、
「N」「D」タイプの人は、「刺激が無い状態(退屈)が嫌で、
常に快の刺激、新奇な刺激を求める傾向」が強いと考えられます。

ですから、
刺激が満たされずに退屈し、文字通り「生きていても何も面白い事が無い」
といった思考に囚われた時の究極の選択肢「死」という刺激に満ちた
未知の冒険になってしまうのかも知れません。

実際、
抗うつ薬を服用すると、一時的に希死念慮が高まるといった報告
もなされている様です。


それは恐らく
「N」「D」タイプの人が抗うつ薬を服用すれば、
「S」が増える事によって「D」が抑えられてしまう。

→より「D」への渇望が生じる

それが限界に達すれば「D」を求めて衝動的に「死」へと突き進んでしまう、

という事なのかも知れません。


(芸能人等の自死報道で「あの人が自殺するなんて?!・・・」と
 思われる様なアクティブで明るいイメージの人もこのタイプの人
 なのかも知れません)




それでは次回は「強迫性障害のメカニズム」について
お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/7 (水)

抗うつ薬が効かない人へ~うつには2種類ある?

<前回からの続き>

うつ病も含めて、精神疾患は主な原因として、
心因性・内因性・外因性と分けることができます。

ただ、現在の医師の診断基準となる「DSM」「ICD」では
原因よりも表に現れている「症状」から診断が成されています。


それは、恐らく精神科診療が薬によるものが主であり、
症状を抑える事が薬の働きであるという点と関係があると思われます。




例えば、落ち込み不安が続いているのであれば、
(不安を抑えて安心をもたらせ、心を安定させるセロトニンを増やす)
「SSRI」を処方したり、

著しく意欲も失われているのであれば、
(意欲を沸かせるノルアドレナリンも増やす為に)
「SNRI」を処方するといった事が行われています。




ここからは私の私見ですが、

私は「うつ」には(大別すれば)2種類あるのでは?と思っています。


例えば、前回取り上げたA子さんの例で申しますと、

彼女は
 「N」「(ノル)アドレナリンシステム」
    (=恐怖・不安・怒り・行動化)」
「S」「セロトニンシステム」
    (=安心・安定・幸せ・満足・繋がり・所属と愛の欲求)
のシステムが優位なタイプと思われます。

そしてもう一つのタイプは、

 「N」
「D」「ドーパミンシステム」
    (=快の刺激・承認、優越感等の報酬)
のシステムが優位な人。

どちらのタイプでも表面上の症状が診断基準を満たせば、
同じ薬が処方される筈です。


ところが、
以前からもお書きしている様に、もし私の推測が当たっているとすれば、
「N」「D」タイプの人に抗うつ薬(SSRIやSNRI)を処方すると、
「D」が抑えられてしまうでしょう。


例えば、所謂「新型うつ病」(ディスチミア親和型のうつ病)
の人は自責が少なく平気で休みを取ったり、仕事中はうつっぽくなってるが

アフターファイブや休日は元気に遊びまわる等、
定型のうつ病(メランコリー親和型)と違ったタイプとみなされています。


ただ、仕事中の「気分の落ち込みや意欲低下」等の症状は一見すれば
定型の「うつ」と重なる部分が多いので、「非定型うつ」や「気分変調症」
等と診断され、抗うつ薬が処方されると思います。


ところが、
この「新型うつ病」には抗うつ薬が効きにくいとの報告もあります。

もしそれが事実であれば、
「新型うつ病」「N」「D」タイプの人であるからそうなる
という推論も成り立つのでは?と思います。


実際うちのカウンセリングルームにも、コロナ禍の影響で、
「好きな旅行へ行けなくなった」、「友達との集まりが無くなった」、
等の「D」が満たされずにうつっぽくなっておられると思われる方
も少なからずお見受けします。


そういった方も恐らく「N」「D」タイプの人ではないか?と考えます。




それでは次回も私のこうした推論を基に
「希死念慮にも2種類ある?」をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/7/5 (月)

劣等感とうつ病(劣等感に意識を向けて”うつ”を作り出す)

今回は「劣等感とうつ病」について、
架空のA子さんを例にしてお書きしたいと思います。




A子さんは中学受験をし、
この春から自宅から少し離れた私立中学に通う事になりました。

A子さんは文系科目の勉強がよくでき、
特に歴史については周囲も驚くほどの知識を有していました。


趣味は「漫画を描く事」で、周囲の幼馴染の友人達からも
「上手だね!私にも描いて!」等と認められるほどの腕前だった様です。


家族関係は良好でしたが、
家でも大人しく自室で勉強したり絵を描いたりしている事の多い子供でした。


小学校までは幼馴染と一緒に居る事が多かったのですが、
その中学校には知ってる子はいなかった様です。




入学直後はクラスに馴染めない様子で
母親には「独りでお弁当を食べてる」と言っていて、

毎日疲れ切った様子で帰ってくる事が多く、母親も心配していましたが
「美術部」の部活に入ってようやく気の合う友達ができた様で、
家でも時折笑顔も見られ母親も一安心していました。

そんな或る日、娘が暗い表情で帰ってきた事が気になった母親が
「どうしたの?学校で何かあったの?」と聞いても、

娘は「大丈夫」と答えるだけでした。


それでも母親は辛抱強く聞いていって
「どうも友達と仲違いした様だ」と感じました。


娘の元気のない様子が気になりながらも、
母親は「気にしなくていいよ!頑張って!」
と励ましながら見守る事にしました。

定期テストまでは何とか頑張って学校に行っていたA子さんでしたが、
テストの答案が返って来た日に泣きはらした眼で帰ってきました。

心配した母親が訊ねても、A子さん「何でもない!」と突っぱね、
すぐに自室にこもってしまいました。

そしてその翌日からA子さんは学校へ行かなくなりました。


母親が辛抱強く聞き出すと、どうも数学や理科のテスト結果が悪くて
「みんなできる子ばっかり!私はできない子だ・・・
 お母さんがあの学校行けって言ったからだ!・・・もう死にたい!」

と堰を切った様に泣き始めました。

最近のA子さんは自室に閉じこもる事が多く、ご飯も余り食べず、
昼夜逆転の生活で笑顔も見せる事もなく、

母親が部屋を覗くと何をするでもなく、
思いつめた表情でボーっとベッドに座ってる事が多々ありました。




<考察>

上の「A子さんの例」で、彼女の”うつ”的な状態に至った
心的(脳的)メカニズムを考えますと、


恐らくA子さんは元来
 「N」「(ノル)アドレナリンシステム」
    (=恐怖・不安・怒り・行動化)」
「S」「セロトニンシステム」
    (=安心・安定・幸せ・満足・繋がり・所属と愛の欲求)
のシステムが優位なタイプでは?と推測されます。

小学校までは学校でも幼馴染に囲まれていたので、
家庭と学校の両方で「S」が満たされていたと考えられます。


ところが知ってる子がいない中学に進学し、
「N」「S」によって、部活で友人を作れたので一旦システムが安定
しましたが、

その友人と仲違いした為に、「S」が満たされずに、「N」が強く出てきた
と推測されます。

この時にA子さんの持ってる社交性では、
学校では新たに「S」を得る事が困難だと心(脳)が判断したとします。


そんな時にたまたまテストの成績が悪かったので、

劣等感に集中(文系科目の点数は悪くなかたのかも知れませんので)する事
によって「N」システムを起動させ、
家庭にのみ「S」を求め、「N」によって学校に行かない行動を採った
とも考えられます。

また、母親にだけ怒り=自分へのいきどおり)や苦しみ=「死にたい
といった感情をぶつけている事から、母親への依存・執着も感じられます。




勿論、もっと詳しくA子さんや母親からお話を聞いてみないと
A子さんの心理的(脳的)なメカニズムを特定する事はできませんが、

私の推測が当たっているとすれば、
この例のA子さんは、「N」→「S」システム優位型の人が
”うつ”状態になったと言えると思います。




それでは、次回はうつの2種類のタイプについてお書きしたいと思います。

(このタイプ分けはあくまで私の勝手な分類ですのでご了承下さい)

<次回へ続く>



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2021/7/2 (金)

劣等感と共依存

今回は、「劣等感と共依存」というテーマで私見を述べたいと思います。

まず共依存とは端的に申しますと、

特定の相手(恋人・配偶者・家族・友人等=依存症者)に必要とされる事に
自身の存在価値を見い出し、共に依存を維持している状態」と言えるでしょう。


つまり、
相手を助け支える事で初めて自分の存在価値が見いだせる訳ですので、
その心理の根底には「劣等感」「無価値感」「空虚感」等があって、

相手を助けたり支える事によって、
満足感、優越感、支配・コントロール感、承認」等の”快の刺激”を得る
事を目的としていると考えられます。


そこには「私は無価値だ」「誰の役にも立っていない自分はダメだ」
「だから誰かを助けなきゃ!」等といったパターン、

即ち、
 「劣等感」・「無価値感」・「空虚感」

「N」(ノルアドレナリンシステム=不安・恐怖)

「D」(ドーパミンシステム=満足感、優越感、支配・コントロール感、
  承認等の快の刺激を求める

「N」(ノルアドレナリンシステム=「劣等感」や「無価値感」等の
 不快を回避する援助行動

「D」(ドーパミンシステム=快の刺激という報酬を得る
  というシステムのパターンが存在するのでは?と思います。

依存症全般に言える事だと思いますが

私はより強い満足(報酬=「D」を得る為には、
より強い不足(「劣等感」・「無価値感」・「空虚感」や不安・恐怖
「N」が必要だと考えます。

例えば「ギャンブル依存症は、
退屈や”もっとお金が欲しい”、”小遣いが足りない”、”借金を返さなきゃ”
といった不足感(=「N」)が根底にあって、
”金を得る”という報酬(=「D」)を求めている状態と考えられます。

そして、お金が無い状態の方が「N」の不足感が強くなり、
「D」の報酬を求める動機付けがより強まるのではないでしょうか?

だから、よりお金をつぎ込んで借金を重ね、不足感を強くする事で、
報酬を求める気持ちもより強まって、益々お金をつぎ込んで
不足感を更に強めてゆく・・・といった悪循環から抜け出せなくなるのでは?
と思います。


※丁度、真夏の暑い日に運動して沢山汗をかいて、それでも水分を摂る事を
 我慢し続け(=不足感を強める)、風呂上りに飲むビールが最高に感じる
 (=報酬がより強まる)のと似てるかも知れません。




だとすれば「共依存」も同様に、
依存状態を維持し続けるには(報酬を求め続けるには)、
劣等感・無価値感・空虚感等の「不足感」を維持する必要があると思われます。


だから時には劣等感も作り出す必要も出て来るでしょうし、
相手に対する援助についても、まだ”足りていない部分”に目を向け、
それによって相手の依存度も益々強まる、といった「共依存システム」
の強化が進んでゆくでしょう。


そしてもし、相手が大丈夫な状態(例えば自立しちゃう)になると、
報酬が得られなくなるので、他の大丈夫でない人を必要とすると思われます。




もしそうであるならば、
どうすればこの「(共)依存状態」から抜け出せるのでしょうか?


私は、まず劣等感・無価値感・空虚感等の「不足感」を減らしてゆく事
が大切だと思います。

例えばギャンブルでも、お金がいくらでもあって、
いくらギャンブルをしてもお金が一向に減らないし、
誰からも文句を言われないとすれば、

不足感や罪悪感や不安が無い(=「N」が起動しない)状態になり、
満足感も無くなってゆき、 そのうちに「D」も起動できなくなり、
依存状態から脱してしまうと考えます。


但し「不足感」は人によって違いますし、それを減らす方法も違う筈です。

ですからご自身で、(今陥っている依存とは違う形で)
どうすれば自分の不足感を減らせるか?を考えてみる、
という事がヒントになると思います。


※もし、お一人では難しい場合はお気軽にご相談下さい。




それでは次回からは「劣等感とうつ病」についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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