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コラム/2021-11

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2021/11/29 (月)

燃え尽き症候群になってしまった方へ

例1:

「小学生の時からお母さんはスパルタで、水泳も勉強も良くできて、
 お母さんや周りからも”凄い!”と褒められてきた・・・。

 でも高校になって”勉強はいいから、水泳でオリンピックを目指すわよ!”
 とお母さんも気合が入ってより厳しくなり、勉強も一番ではなくなった。

 このごろ、急にやる気が無くなってきて水泳どころか学校も休みがちに
 なってきている・・・」


例2:

「ずっと自分に自信が無かったけど、
 今の会社に入って認められて嬉しかった。

 同期の人に比べて能力の無い私は、普通にやっても皆に勝てないので、
 残業や休日出勤を繰り返し、成果を評価されてこの春責任者に昇格した。

 すごく嬉しかったが、部下への目配り不足を注意される事も増え、
 より仕事の事が頭から離れなくなった。

 そんな或る日、会社へ行こうとしてたら動けなくなってしまった」




みなさんの中にも、ご自身やご家族が「燃え尽き症候群」では?
と感じる方もいらっしゃるかも知れません。

今迄、勉学や仕事、スポーツに人一倍一生懸命打ち込んでこられたのに、
まるで電池が切れたみたいに、突然それができなくなってしまう・・・。


今回からはそういった方に向けて
「燃え尽き症候群の原因」

「燃え尽き症候群からの回復のヒント」
をお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/26 (金)

吃音や書痙・震え、イップスを治すヒント③

<前回からの続き>

②「成功イメージ」(成功回路)を定着・強化してゆく

※必ず前述の「①「失敗イメージ」(失敗回路)を変化させてゆく」
 を行った上でなさって下さい


(1)過去の成功イメージを使う

a.過去の成功場面を思い出す

 
 過去自分が成功した場面(うまく喋られた、うまく書けた、
 うまく投げられた等)をいくつか思い出して下さい。

 例1:発表でうまく喋る事ができて、みんなから拍手を貰っている場面

 例2:受付でうまく書けて、受付の女性がニコッと笑ってくれた場面

 例3:うまく投げられたファインプレーで拍手喝采、
    外角低めにズバッと決まって、バッターが呆然と見送り
    味方から「凄い!」と褒められた場面

    等々

b.その場面を五感を使ってイメージする

 
 その時の情景を自分の眼で見て、身体で感じて、耳で聴いて、
 (匂いを感じ、舌で味わって・・・)等、
「今まさにそれを体験してる」かの様に五感を使ってイメージする

c.それを短時間で良いので、頻度を多くする事を意識して繰り返す


※未来の成功イメージはその回路がまだできていないので、
 失敗回路がまだ強い段階ではうまく作りにくいと考えます。

 その点、過去の成功イメージは当時と同じ回路が使用されるので
 「成功回路」の強化に向いてると考えます




(2)未来の成功イメージを使う

a.未来の成功イメージを思い浮かべる


 自分が成功している場面(うまく話せている、うまく書いている、
 うまく投げている等)をいくつか思い浮かべて下さい。

 例1:発表でうまく喋ってみんなから拍手と感嘆の声を貰っている場面

 例2:受付でうまく書けて、受付の女性がニコッと笑ってくれて、
    その後のお酒を美味しく飲んでる場面

 例3:うまく投げてファインプレーでゲームセット・・・
    監督やチームメイトから手荒い祝福を受けている場面

    等々

b.その場面を五感を使ってイメージする

 
 その時の情景を自分の眼で見て、身体で感じて、耳で聴いて、
 (匂いを感じ、舌で味わって・・・)等、
「今まさにそれを体験してる」かの様に五感を使ってイメージする

c.それを短時間で良いので、頻度を多くする事を意識して繰り返す


※必ず「(1)」がスムーズにイメージできるようになってから行ってください




以上、比較的短期間で吃音や書痙・震え、イップス等を治すヒント
をお書きしましたが、お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい。



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2021/11/24 (水)

吃音や書痙・震え、イップスを治すヒント②

<前回からの続き>

今回は、

「吃音や書痙・震え、イップスを治すヒント」
「①「失敗イメージ」(失敗回路)を変化させてゆく」2つ目として、

「(2)「失敗回路」を弱体化してゆく方法」をお書きしたいと思います。




(2)「失敗回路」を弱体化してゆく方法


まず「吃音」「暴投」に至る「失敗回路」を作った時の事
思い出して頂きたいのですが・・・。

それは(前回お書きした様に)既に自動化されて
無意識下で行われていた「成功回路」を意識的に行う事によって
”妙な所に力が入った神経回路”(失敗回路)ができてしまい、

2つの回路が干渉し合い、自動化された「成功回路」が弱まった
という事が原因なのでは?と推察しました。

だとすれば、
「失敗回路」を意識的に行う事によって、
同様に「失敗回路」とは微妙に違う「失敗回路を失敗させる新たな回路」
(ややこしくてすみません(笑))が形成され、

それらが干渉し合い、結果として「失敗回路」も弱まると考えられます。

その為には、「意識してわざと失敗する」事が必要だと考えます。

例えば、
「”わざと”思い切りどもろう!」とか「”わざと”思い切り暴投しよう!」
等と意識して失敗する事等が有効です。

※ここで、「周りに”ドッ”とウケる」「自分も周りも笑い転げる」等の
 強い(ポジティブな)感情が出て来るイメージをするのも、
 より「失敗回路」の弱体化につながると思います。




次回は、
「吃音や書痙・震え、イップスを治すヒント」3番目の方法として、

②「成功イメージ」(成功回路)を定着・強化してゆく
についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/22 (月)

吃音や書痙・震え、イップスを治すヒント①

<前回からの続き>

今回からは3回に分けて「吃音や書痙・震えやイップスを治すヒント」
をお書きしたいと思います。




<吃音や書痙・震え、イップスを治すヒント>




①「失敗イメージ」(失敗回路)を変化させてゆく


=不安や恐怖等を伴う「失敗イメージ」→「吃音」・「暴投」といった
脳の「失敗回路」が自動化されてしまっている訳ですから、

ここの部分を変化させないで「成功イメージ」だけを強化してゆくのは
至難の技だと思います。(前述の様に混乱状態に陥る事もあり得ます)

ですから、まずはこの部分を変化させる事が大切だと思います。

そしてこの「失敗イメージ」を強固にしているのは、
「不安」「恐怖」といった強い感情だと考えられます。

そしてそれによって「失敗回路」が強化され続けてしまっている訳です。

だとすれば、それらの強い感情を変化させる事と「失敗回路」を弱体化
してゆく必要があるのではないでしょうか?

以下、その変化の起こし方をお書きしたいと思います。




(1)不安感情を弱めて「失敗イメージ」を弱める方法


a.不安・恐怖と対峙し、「最悪」と「最善」を考える


 例えば、
「このままイップスが治らなければ最悪どうなる?」と自問し、
「レギュラーから外されるだろう・・・」等と、その答えを書いてゆく。

「最悪そうなったら、自分のベストを尽くすとすればどうする?」

「バッティングや走塁をもっと磨いて、代打要因や代走要因を目指す」

「もしそうなったら、自分にとって生きて行けない程辛い?」

「いや、悔しいけどそこまでは・・・」


或いは、

「もし吃音が治らなかったら、最悪どうなる?」

「恥ずかしくて学校で喋れなくなる」

「最悪そうなったら、自分のベストを尽くすとすればどうする?」

「私の吃音を気にしない子とだけつるむ様にする」

「もしそうなったら、辛すぎる?」

「いや、そこまでは・・・」

b.認知療法で認知の再構成を行う(略)

c.NLPのサブモダリティーを変える方法やイメージ記憶の再構成

 例えば、過去の失敗イメージを自分もみんなも大笑いしてるイメージ
  へ変える等で「失敗イメージ」をダイレクトに弱めてゆく(略)




次回は、
「吃音や書痙・震え、イップスを治すヒント」の
「①「失敗イメージ」(失敗回路)を変化させてゆく」の2つ目として、

「(2)「失敗回路」を弱体化してゆく方法」をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/19 (金)

何故吃音や書痙・震え、イップスになるのか?

<前回からの続き>

今回は
「何故吃音や書痙・震えやイップスになってしまうのか?」について
私の理解に基づいてお書きしたいと思います。


まず
人が「話そう」とか「ボールを投げよう(ある動作をしよう)
意識した時には、

脳の様々な部位の神経回路のニューロンが順次発火してゆく事で、
最終的には、
「言葉に出す」とか「ボールを投げる」という(主に筋肉の収縮・制御を伴う)
アウトプットに至る訳です。

そして
その意識→動作(発話、ボールを投げる等)を繰り返す事によって
そのアウトプットに至る神経回路は強化され(同じ部位に負荷をかける事
を繰り返すとその部位の筋肉が鍛えられる筋トレと同じ)、

やがて小脳を中心として、その動作が自動化(力の入れ具合や筋肉や声帯を意識しなくても)できる様になります。

ところが、
「ちゃんと話そう」という意識が強くて生真面目な性格の人や
そのスポーツに賭ける思いが強い人ほど
そこへの拘りが強いと考えられますので、

「どもらない様に」とか「ちゃんと投げなきゃ」という意識が強く働く
でしょう。

そうして妙な所(肩・腕の筋肉や声帯の)に力が入ったりして、
既に自動化されている一連の動作と異なる動作を行ってしまう・・・。

その時点で、その「妙な動作」が脳にフィードバックされてしまい、
「自動化された神経回路」とは異なった”妙な所に力が入った神経回路”、
言わば「失敗回路」が形成されてしまう。

そうなると相反する2つの神経回路がお互いに干渉し合う事になり、
混乱状態に陥り、「自動化された神経回路」が弱まってしまう。

その様な時には「失敗」し易くなるでしょうから、
(生真面目な人ほど)一度の失敗や他人が失敗している姿を見て、
「失敗したらどうしよう?」という不安や恐怖が出てくる。


そしてこの恐怖や不安という強い感情(情動)は扁桃体を興奮させて
脳に強く記憶され、それが「失敗イメージ」として定着します。


すると、
「話そう」とか「ボールを投げよう」等と意識する度に「失敗イメージ」
が出て来て、「吃音」や「暴投」等のアウトプットに導く「失敗回路」
が強化されてゆきます。

(※ニューロンは実際の出来事等によってだけではなく、
  知覚経験を思い出す、つまりイメージするだけでも発火する事が
  わかってきています)

そしてそれを繰り返してゆくと、
「失敗イメージ」→「吃音」・「暴投」に至る「失敗」回路がどんどん強化
されてゆき、「吃音」や「暴投」が自動化されてしまうでしょう。


もしこの段階で
無理に「成功イメージ」を繰り返そうとしたり、意識し過ぎると
「成功イメージ」(成功回路)と「失敗イメージ」(失敗回路)が拮抗し、

「言葉が出ない」「ボールの投げ方さえわからなくなる」等といった
「身動きできない混乱状態」になる事さえあるでしょう。

それでは、どうすれば「吃音」や「書痙・震え」や「イップス」を治せる
のでしょうか?


そのヒントを次回から3回に分けてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/17 (水)

吃音や書痙・震え、イップスに悩んでいる方へ

「落ち着いて話そうと思っても、どうしてもどもってしまう・・・
 そんな自分が恥ずかしくて、会社に行くのが苦痛になっています。」


「ファーストに送球しようとしても、腕が言う事をきかずに
 暴投になってしまう・・・
 大好きな野球なのに、もう続けてゆく自信が無くなってしまった。」

うちのルームにも「吃音」「書痙・震え」「イップス」等で
悩んでお越しになる方も多いです。


ご家族や周りの方は「気にするな」と仰る事もあるかと思いますが、
「そう言われたって、私(僕)にとってはとっても深刻な問題
 なのに・・・」
ととても悩んでおられると思います。


「今迄は普通に喋る事ができていたのに・・・」

「今迄は普通に投げる事ができていたのに・・・」


そして吃音や書痙・震えやイップスが起きた為に自信まで失っていってしまう。


今回からは

「何故吃音や書痙・震えやイップスになってしまうのか?」

「どうすればそれを治す事ができるのか?」

を私の推論と臨床での経験を基にお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/15 (月)

テンセンテンス法の”キモ”・ポイント

<前回からの続き>

前々回ご紹介したクラウス・ベルンハルト先生の「テンセンテンス法」
特にHSPASD等の感覚過敏の方にも有効な方法だと考えております。

「敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる」
という邦題で本が出ておりますので、ご興味がある方はご一読下さい。

その実践にあたって(私が思うに)特に注意すべき点を以下にまとめました。




①できる限り具体的なイメージが可能な場面を想像する


→例えば、
 ただ「幸せになってる」ではなく「どこで」「誰と」「何をしてるか」
 「どうなってるか」「何を得てるか」「何を語ってるか?」等、
 具体的なイメージを作る




②主観でフルカラーの動画でイメージする


今現実にそれを経験してるかの様に、自分の眼で見て、耳で聴いて、
 肌で感じて、鼻で匂って、舌で味わって、口で語って・・・等




③この時に、五感のうちの特に自分の敏感な感覚をより多く入れる


→例えば「音・声」に敏感であれば、その場面での相手の声、自分の語る声、
 皆の賞賛の拍手の音、リビングで流れる心地よい音楽、鳥のさえずり、
 妻子の笑い声・・・等々

 ※具体化によって感覚器官が強く刺激されると強い感情を生じる可能性
  が増えるでしょう。そして強い感情は記憶の定着(ベクトルの固定化)
  には必須条件だと思います




④基本「筋トレ」と同じと考えて、時間を長くするのではなく
 短時間で行い、インターバルを挟んで回数を多くする




⑤但し、回数が増えると「マンネリ」が生じて刺激が減る


 刺激が減ると強い感情が生じなくなるので、
 こまめにシチュエーションや相手、対象等の設定を変えてゆく等、
 強い感情が損なわれない様な工夫が必要



 
⑥トラウマ等の過去の傷が強くて
 未来に意識のベクトルを持ってゆけない場合


→その場合は、「ビデオ再現法(NLPのフォビアの応用)」や
 NLPの「サブモダリティーチェンジ」等の手法で、
 過去のネガに固定されているベクトルをそこから引きはがす事も必要
 だと思います




⑦「過去」「現在」の「ネガティブ」へのベクトルの固定が強固な場合


→その場合は、「過去のポジ」や「今のポジ」も見失っていて
「今自分がどうなりたいか?も考えられない」という人もいらっしゃいます

 そうした場合は、一足飛びに未来へ意識を持ってゆく事が難しい
 場合もありますので、ベクトルの向け先をまず
「過去のポジ」→「現在のポジ」という段階を経てから
「未来のポジ」へと向けると比較的スムーズにいくと思います。




いずれにしても、「ベクトルの向け先をどうしても変えられない」とか
「テンセンテンス法がうまく行かない」等でお困りの方は
お気軽にお問合せ下さい。



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2021/11/12 (金)

悩みを解消する意識の向け先C醜形恐怖・摂食障害の例

<前回からの続き>

今回は「Cの例」意識のベクトルの向け先を
悩みや苦しみから解放される方向へ持って行き、
そこへ固定化する方法のヒントをお書きしたいと思います。


C:「私はクラスの他の女子みたいに可愛くないし太ってるし、
   みんな私の事を不細工で醜い奴と思ってるに違いない・・・」

  「あ~今日も鏡に映った自分の顔や姿を見て絶望してしまう。
   整形したいけど過食も止まらなくてどんどん太ってゆくし、
   このままじゃ、もう学校へ行けない!」
   (醜形恐怖・摂食障害)


この人のベクトルの対象は「自分」で、
時制は「現在」、否定/肯定は「ネガティブな面」に向いていて、
しかもそこへ固定されていると言えるでしょう。


以下、そのベクトルの向け先を変え、固定化させる例をお書きします




<ベクトルの向け先を変え固定化させるヒント(「C」の例で)>


①現在の自分の見かけや体形等の自分の努力では
 すぐには変える事が難しい部分に固定されているベクトルを
 努力次第で確実に変えられる「自分」の「過去」の「肯定」
 できる部分へ向ける


(1)周囲が自分を否定したり、見下してる様に感じる方向に
  ベクトルが固定されている訳ですから、
  今迄の人生で、周囲が自分を肯定してくれた場面感謝してくれたり
  尊敬されたりした場面を思い出す


 例:「6年生の時、悩んでいる子の話を聞いてあげて感謝された」

   「中一の時、〇子ちゃんから”漢字博士だね”!と言われた」等々

(2)前回お書きした「テンセンテンス法」の要領で、
 その時の情景を「今、まさに起こっている」様にイメージし、
 五感をフル活用し、その時と同じ感覚を感じる

(3)そうして意識のベクトルをそちらへ持ってゆき、
 更に、固定化する為に「誰かの役に立つ事」を積極的に意識して行ったり、
 「漢字検定に挑戦する」等の行動を増やしてゆく・・・等々


※その他にもベクトルを「自分」「未来」「肯定」や
「他人」「過去」「肯定」、「他人」「現在」「肯定」等
 様々な向きへ変えてゆく方法もあります




次回は「”テンセンテンス法”のキモ・ポイント」をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/10 (水)

悩みを解消する意識の向け先B不安障害の例

<前回からの続き>

今回は「Bの例」意識のベクトルの向け先を
悩みや苦しみから解放される方向へ持って行き、
そこへ固定化する方法のヒントをお書きしたいと思います。

B:「周りの人とうまくやってゆけなくて、また仕事を辞めてしまった。
   こんな私じゃ、将来生きて行けないんじゃないだろうか?」
   と不安に襲われ続ける
  (不安障害)


この人のベクトルの対象は「自分」で、
時制は「現在~未来」、否定/肯定は「ネガティブな面」に向いていて、
しかもそこへ固定されていると言えるでしょう。


以下、そのベクトルの向け先を変え、固定化させる例をお書きします




<ベクトルの向け先を変え固定化させるヒント(「B」の例で)>

①ベクトルを「自分」、「未来」、「肯定」に向ける


(1)寝ている間に脳の神経回路の変性が起きて、朝目を覚ました時には
  今迄の自己否定や自信の無さや不安・心配がきれいさっぱりなくなっていた
  とします。

 「もしそうなっていたとすれば、どんな人生を歩みたいですか?」


→ その問いへの答えを、否定形を含まず現在形で、
  しかも少しでも可能性があるできるだけ具体的な未来像を思い浮かべて
  書き出してみましょう。

 例:活気のある新しいオフィスに居て、
   自分の好きな仕事を生き生きとしている・・・。
   厳しくも優しい上司は、困った時には頼りになる・・・。
   ランチタイムは、仲の良い同僚と談笑しながら食べている。

   家に帰ると趣味の合う妻が居て、美味しい手料理を食べながら
   今日あった事をお互いに話している・・・。   等々。


   
(2)「(1)」で書き出した具体的な理想の未来像を
 あたかも自分が今その場でそれを経験してるかの様に五感を使って
(自分の眼で見て、耳で聞いて、肌で感じて、匂い・味を感じる)
 できるだけ具体的にイメージをする。

 このイメージをできれば一日に一度は短時間で良いので行ってゆく
(新しい神経回路を作るトレーニングですので、
 筋トレと同様で無理は禁物ですが、イメージの時間が増えれば増える程
 神経回路は太くなってゆくはずです)

※その他にもベクトルを「自分」「現在」「肯定」や「自分」「過去」「肯定」、
「他人」「現在」「肯定」等様々な向きへ変えてゆく方法もあります


この方法は、ドイツの精神科医のクラウス・ベルンハルト先生発案
(恐らくNLPを基に考案されていると感じます)「テンセンテンス法」
を参考にお書きしました。


特に「感覚過敏」の特性をお持ちの方には、それを活かして
「五感」でイメージする訳ですので、強力なやり方であると考えられます。


※1:詳しくは先生のご著書(敏感すぎるあなたへ
   緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる)をご覧ください


※2:本を読まれても中々うまく行かない等の疑問をお持ちの方向けに
   「テンセンテンス法」の”キモ”というべきポイントは
   簡単に後述したいと思います。




次回は「Cの例」でベクトルの向け先を変え、そこへ固定化する方法
のヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/8 (月)

悩みを解消する意識の向け先A抑うつの例

<前回からの続き>

前回までに(殆どの)メンタルの悩み苦しみは、
高性能センサーのベクトルが苦しみを生み出す方向に向いている事
と、

そのベクトルが固定化されてしまっている事
に起因するのではないか?
という推論をお書きしました。


だとすれば、
どうすればその意識のベクトルの向け先を悩みや苦しみから解放される方向
へ持って行き、そこへ固定できるのか?についてのヒント
を以前挙げた個々の例毎にお書きしてうきたいと思います。

まず今回は「A」の例から。


A:「幼い頃からお母さんは弟と差別して、私にだけ厳しかった・・・
  私なんて生まれて来なくても良かったんじゃないのか・・・」
  いつも気分が落ち込み、時に死にたくなる
  (抑うつ状態)


この人のベクトルの対象は「相手(=母)」で、
時制は「過去」、否定/肯定は「ネガティブな面」に向いていて、
しかもそこへ固定されていると言えるでしょう。


以下、そのベクトルの向け先を変え、固定化させる例をお書きします。




<ベクトルの向け先を変え固定化させるヒント(「A」の例で)>

①ベクトルを「母」、「過去」、「肯定」に向ける

(1)自分がお母さんのお腹に宿った時から1~2年ごとに1週間かけて
 お母さんがしてくれた「ポジティブな面」に照準を合わせて思い出してゆく

(2)例えば「私を身ごもった時にどんな注意をしてた?」とお母さんに
  インタビューするのもいいでしょう。

 →母「お腹の子に悪影響があるとダメだからなるべく薬やお酒を控えてたわ」

   「無理しない様に気を付けたり、転ばない様にしてたわ」


  或いは「生まれた時に、どんな気持ちだった?」とか聞いてみたり、
 「弟が産まれた時に私に何を期待してた?」とか聞いてみるのもいい
  でしょうし、

  他の人(お父さんや弟、祖父母等)からもポジティブな情報を集める
  のもいいでしょう。

 そして、自身の記憶に残る「母がしてくれた事」「助けてくれた事」
 「心配してくれた事」「母が時間かけてくれた事」
 「母なりに考えてくれた事」等の自分にとってポジティブな出来事も
 1年ごとに1週間費やして思い出してゆくのもいいでしょう。

(3)そうやってお母さんから聞き出したことや、
 自分で感じたポジティブな情報を残らず書き出す

※1年ごとの思い出や記憶を1週間費やして集めるので
 20歳とすれば、20週間は自ずとポジティブな面に集中する事になり、
 ベクトルを固定化し易い


※その他にもベクトルを
 「自分」「過去」「肯定」、「自分」「現在」「肯定」
 「他人」「過去」「肯定」、「他人」「現在」「肯定」等に向ける、

 或いは
 「未来」「肯定」の方向に向けるやり方もあります。




次回は「Bの例」でベクトルの向け先を変え、そこへ固定化する方法
のヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/5 (金)

苦しみ・悩みと感覚過敏

<前回からの続き>

前々回、
意識高性能センサーの向け先ベクトル)の種類には

①対象:

「自分」「(特定の)相手」「それ以外」(世の中・事物・事象等)

②時制:

「過去」「現在」「未来」

③否定/肯定:

「ネガティブな面」「ポジティブな面」

といった18種類がある、

そしてメンタルの苦しみは、
高性能センサーのベクトルが苦しみを生み出す方向に向いている事

そのベクトルが固定化されてしまっている事
に起因するのではないか?

そして、ベクトルが固定化されるのは「感覚過敏の特性」が影響してる
のではないか?
といった私見をお書きしました。

だとすれば何故「感覚過敏」がベクトルの固定化をもたらすのでしょうか?


今回はその理由を私なりの推論でお書きしたいと思います。




感覚過敏を有しているが為に、その高性能センサーが
 細部にまで至る膨大な情報を拾ってしまう
(例:いつもと違う相手や事象等の微妙な変化、微細な刺激)




◎ワーキングメモリーの処理が追い付かず「パニック」「頭が真っ白」
 或いは「注意散漫」な状態、つまり「不安定な状態」に陥る

 ※中には元々ワーキングメモリーがうまく働かないといった
  個性を持ってる為に混乱に陥る方もいらっしゃると思います




◎安定させる為にはベクトルをどこかに強固に固定する必要がある
 
 例えば
 そのベクトルの固定先が「今」の「自分」の興味がある事(ポジティブ)
 だとすれば、それ以外の情報は遮断されてしまうでしょう。

 例えば「勉強しなさい」と言われても「ゲームに熱中する」等。

 また例えば、
 安定させる為「これらの刺激・情報は私が(今の私)”ダメ人間だ”
(ネガティブな面)という事を裏付けている」という意味づけをした場合は、

 全てその結論に紐づけしてゆけば混乱(=不安定)せずに
 膨大な情報を処理する事ができるのではないでしょうか?

 ところが、
 「そんな事ないよ、君はダメじゃないよ」等といった新たな(それに反する)
 刺激・情報をもたらされると、また不安定な混乱状態に引き戻されるので、
 「慰めなんてやめてよ!私はダメ人間なんだもん」
 安定状態に戻ろうとするのかも知れません。


 ※1「こだわり」「ルーティーン」「常同行動」「中核信念・スキーマ」
   等もその様な意味があるのかも知れません


 ※2ベクトルが18種類の方向性のうちのどこへ固定化されるかは

   心の傷になる出来事や、成育環境で繰り返し方向性が示される
  (例えば親にずっと自分を否定された等)と、容易に決定されると
   思いますが、

   そうではなくても何かちょっとしたきっかけでも「これ幸い」と
   決定されるのかも知れません。

   だって不安定な混乱状態から一刻も早く安定したい
   訳ですから・・・。

   (例:高性能センサーで「私の事、みんな嫌ってるのでは?」
      とベクトルがそこに固定化され、「じゃあ何で嫌うのか?」
      の意味づけで混乱した時に、

      ふと鏡で顔を見て「あ!きっと私の一重の眼が原因だ!」
      と固定化すれば安定する訳です)


 ※3私見ですが、所謂「発達障害」と言われる
  「ASD」(自閉スペクトラム症)とある種の「ADHD」は、
 「感覚過敏」→「情報過多」→「混乱=不安定」→「安定を求める」
  といった部分は同じで、安定のさせ方、つまりベクトルの固定先が違う
  のでは?と感じています。

  だとすれば、
  根本の特性は同じでも変更可能なベクトルの固定先だけが違う訳ですから、
  DSМ等の診断基準に照らして、表面に出ている症状だけで診断
  してしまうと「ASD+ADHDのМIX」という事になりがち
  なのかも知れません。

 (発達障害についてはまた機会を見てお書きしたいと思います)

 
 ※4「HSP」と「HSS」の関係も「※3」と同様な理由があるのでは?
   と考えています




それでは、どうすればその意識のベクトルの向け先を
悩みや苦しみから解放される方向へ持って行き、
そこへ固定できるのでしょうか?

そのヒントを個々のケース毎に次回からお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/3 (水)

意識の向け先から観たメンタル不調の分類

<前回からの続き>

前回、
意識(高性能センサー)の向け先(ベクトル)の種類には

①対象:

自分」、「(特定の)相手」、「それ以外」(世の中・事物・事象等)


②時制:

過去」、「現在」、「未来


③否定/肯定:

ネガティブな面」、「ポジティブな面

といった18種類がある、

そしてメンタルの苦しみは、
高性能センサーのベクトルが苦しみを生み出す方向に向いている事

そのベクトルが固定化されてしまっている事
に起因するのではないか?といった私の推論をお書きしました。

今回はその推論に当てはめて、
いくつかの(「~障害」「~症」と言われる)メンタル不調について
ご説明したいと思います。




A,不安障害


 ①対象自分相手その他(世の中・事物・事象)
  ※不安の種類による

 ②時制未来「〇〇になったらどうしよう?・・・」

 ③否定/肯定ネガティブな面




B.パニック障害


 ①対象自分

 ②時制未来「またパニックになったらどうしよう?・・・」
     現在”今”の息苦しさ等の体の不調

 ③否定/肯定ネガティブな面




C.社交不安障害(対人恐怖)


 ①対象自分
  「自分は相手から〇〇と見られているに違いない」
   自分に意識が向いてるから

 ②時制現在未来

 ③否定/肯定ネガティブな面




D.強迫性障害


 ①対象自分

 ②時制現在過去※未来加害恐怖等)

 ③否定/肯定=ネガティブな面

 ※「回避行動」「強迫行為」を行っている時は「安心を得たい」といった
  一見ポジティブな面にベクトルが向いてる様に感じるかも知れませんが、
  いくらその様な行動をしてもベクトルはネガティブな面(不安や違和感)
  に固定されたままのはずです

 ※その証拠にいくら強迫行為をしてもワクワクせず楽しくないはずですし、
  安心がずっと続く事もないでしょう




E.AC、PTSD


 ①対象自分相手事象

 ②時制過去

 ③否定/肯定ネガティブな面




ここまででお気づきになったと思いますが、

「①」の対象や「②」の時制は、抱えている”症状”によって様々ですが、
唯一共通しているのは、どれも「ネガティブな面」にベクトルが向いてる
という事です。


では、何でもかんでも「ポジティブな面」にベクトルを合わせば良い
のでしょうか?

例えば、

「自己愛性人格障害」は、「俺は偉い!他人より優れている!」
 といった自分の「ポジティブな面」にベクトルが固定されてる
 と考えられますし、

また「ADHD」は、やらなきゃいけない事を先延ばしして、
ついついやりたい事を優先し、後々困ってしまう、といった
「ポジティブな面」にベクトルが固定されてしまい現実が見えなくなる
とも言えるでしょう。

更には「依存症」「あれが欲しくて(やりたくて)たまらない」
「彼と会いたくて仕方ない」等といった未来の対象の「ポジティブな面」
にベクトルが固定されてしまい、そこから抜け出せなくなってる状態
と言えるでしょう。

※「強迫行為」と違うのは、確かに根底には「満たされなさ」や「寂しさ」
 がある場合もあるかも知れませんが、その対象の事を考えると
 ワクワクしたり楽しかったりするのであれば、
 ベクトルは「ポジティブな面」に固定されていると言えるでしょう


※この「ポジティブな面にベクトルを向ける場合の落とし穴」
 については後述したいと思います




つまり大切な事は(私が思うに)

今の”問題や症状”を作り出しているベクトルの向きを認識し、
その向きを変えてゆく事で苦しみ悩みを変えてゆく事ができる
という事だと思います。

勿論、多くの人も意識の向け先はT.P.Oでころころ変わるでしょうから、
悩み・苦しみをもたらす方向へベクトルが向く時もあるでしょう。


所がそれが固定化されている方はベクトルの向きを切り替えられずに
(自分や周囲の)苦しみが持続してしまうのだと考えます。




それでは、
何故ベクトルの向きが苦しみを持続させる方向へ固定されてしまう
のでしょうか?


私はその理由として、「感覚過敏の特性」が影響しているのでは?
と考えます。


その辺りを次回からお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/11/1 (月)

苦しみ・悩みを生み出す意識の向け先の種類

<前回からの続き>

前回、
「(特に)感覚過敏を持っている人は言わば”高性能センサー”を有していて
そのベクトル(意識の向け先)をどこに持ってゆき、固定するか?
が、その人のメンタルを大きく左右すると思う」とお書きしました。

今回は、
その「意識の向け先の種類」について私見をお書きしたと思います。




<意識の向け先の種類>

①対象:

自分」、「(特定の)相手」、「それ以外」(世の中・事物・事象等)

②時制:

過去」、「現在」、「未来

③否定/肯定:

ネガティブな面」、「ポジティブな面

つまり、
「3」×「3」×「2」=「18」種類のベクトルの向け先が存在する
と考えます。


※もっと細かく分ければ(後述しますが)、
 「ドーパミンが出る方向」と「セロトニンが出る方向」
 といった2種類のベクトルの向け先があると思いますし、

 二者間のやりとりで言うと、エネルギーを与え元気になるか?
 逆にエネルギーを奪うか?という方向性で見る事もできると思います。

例えば、

前回の「A」の例で言いますと、この人のベクトルの対象
相手(=母)」で、
時制は「過去」、否定/肯定は「ネガティブな面」と言えます。

また「B」の例で言うと、この人のベクトルの対象は「自分」で、
時制は「未来」、否定/肯定は「ネガティブな面」と言えるでしょう。

更に、「C」の例では、この人のベクトルの対象は「自分」で、
時制は「現在」、否定/肯定は「ネガティブな面」と言えます。




私が思うに、ここでの問題

(1)「意識の向け先」(=ベクトル)が苦しみを生み出す方向に向いている事

(2)そのベクトルが固定化されてしまっている事

の2点だと思います。




次回はこの推論に基づいて、
いくつかの(「~障害」「~症」と言われる)メンタル不調について
ご説明したいと思います。

<次回へ続く>



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